“+*絵菜の短編小説集*+”

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1:絵菜◆8Q:2017/07/01(土) 16:22

はじめに

初めまして。
『ここは明確スイーツ研究部!』、
『1%の叶わない恋』、
『類木川小学校児童会』作者の絵菜と言います。
よろしくお願い致します。
ここでは、この3作他も書いていきますので、楽しんでいただけたら嬉しいと思います。
作品同士のコラボ、新作の短編(ここでの完結、小説板での完結作どちらもあります)。
暇な時間に少しどうぞ。

2:まい◆8Q:2017/07/17(月) 19:59

名前をまいに変えました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
『ここは明確スイーツ研究部!
    〜わたしの幼なじみ〜』

人物紹介

緑川 晴奈
真美の幼なじみ。
ずっと真美と親友だった。
今はヒマとユリと遊んでいる。
通称ハル。

多田本 真美
目立ちたくないを意識している小学6年生。明確ゼミナールに通う。

矢本 陽茉理
矢本くんの妹。
ちょっと前から真美たちと遊び始めた。
今では良き友達。
通称ヒマ。

利等万 由里歌
ずっとヒマと遊んできた。
ちょっと前から真美たちと遊び始めた。
今では良き友達。
通称ユリ。

3:まい◆8Q:2017/07/17(月) 20:19

1.新ニックネーム
わたし、緑川晴奈。
名前の由来は、温かい優しい子になってね…。
わたしはこれが多分出来てません。
どうしてかって?
それは___。
真美を怒らせたとき、何も出来なかったから、改めて実感したんだ。
何も言わなくて、自分だけ楽しんでる最低なヤツって思ったから。

「ハル、多田本さん抜けたし、ニックネーム変えない?」

時期には、幼なじみの真美のことも、多田本さんって呼ぶようになった。
突然のヒマの提案と、真美の呼び方にタジタジしながら、気分転換にもニックネームを変えることにした。

「ハルはぁ。ミドハルは?緑川のミドと、晴奈のハル!」

ユリが提案してくれて、わたしのニックネームはミドハルになった。
それと同じように、ヒマはヤモハル。
ユリはリトユリになった。
もし、真美がいたなら、タダマミか。
何となく、真美だけ語呂悪いね。

「ミドハル。今日は、学食でご飯買ったら校庭で食べよ」

リトユリが言って、学食へ行った。
すると、学食のすみっこに、真美とふみ会長がいた。
ふみ会長とは、我らが私立彦宮学園初等部の児童会長。
頼りになるんだよね。
真美と一緒にいると、ヤキモチみたいなの焼いちゃうけど、気にしないことにしよっと。

「わたし、ミドハルに合わせるから。何頼む?」

ヤモハルが言って、わたしがヤモハルとわたしの昼食を決めた。
結局、ハヤシライスをお願いして、リトユリはシチューを頼み、校庭へ移動した。
暑いなあ。
ただいま10月1日。
昨日体育祭があったばかりだ。
ちなみに、わたしたち1組のい組は、優勝したんだ!

「ミドハル。座らないの?」

「ああ、座る座る」

そう言いながら、校庭の日影に腰をおろした。

4:まい◆8Q:2017/07/17(月) 20:40

2.恋は実る
わたしは、普通にしているつもりで、だいたいグループのリーダー。
いつも先頭に立って歩いたり、物事を決めたりする。
さっきも、ヤモヒマの昼食決めてあげたし。

「ミドハル〜。わたしの幼なじみ知ってた?ヤモヒマは、言わないでね」

リトユリが言い、うーんと頭をひねってみた。
以外な人かも。
はたまた、ヤモヒマかも。
彦宮学園というので、じっくり考えてみた。
でも___。

「分かんな〜い。降参」

わたしがお手上げすると、前をちょうど藤本先生が通った。
キャアッ!
I LOVEな藤本先生ッ!

「ミドハル、藤本先生だねっ!」

リトユリが声をあげて、わたしは完全に目がハートっ!
リトユリは、藤本先生を好きなんじゃないよ。
わたしが教えてあげたから、声をあげてるだけ。
だって、リトユリの好きな人ーーー恋人は、中等部の隅木田先輩だもの。

「リトユリ、隅木田先輩通ったよ」

わたしがお礼にリトユリにも教えてあげると、新たに声をあげて喜んだ。
すると、ヤモヒマも隠れて喜んでる。
実はなんだけど、ヤモヒマも隅木田先輩に恋してる。
リトユリの恋人って分かってても、恋し続けてるんだ。
想いが強いってわけだ。

「あ、由里歌ちゃん。陽茉理ちゃんに晴奈ちゃんも。あれ?真美ちゃんはいないの?」

リトユリが嬉しそうに答える。

「多田本さんとは、ちょっと喧嘩みたいなのをしたの。ふみ会長と遊んでるから大丈夫よ、きっと」

リトユリ、タメ口かあ。
いいような、悪いような。
このまま発展したら、リトユリたちどうなるんだろ。
わたし、ほっとかれないかな?
真美、ほっといてごめんね。
謝ってすまないよね。
よし。
真美って、みかん大好きだよね。
坂宮くんと、みかんのスイーツ作ってあげようかな。

5:まい◆8Q:2017/07/24(月) 13:20

3.優しい坂宮くん
「坂宮くんいますか〜?」

サッカー部の部室に来てみたけど。
いないかな…?
すると、奥の子が手を挙げた。
後ろ姿からして、坂宮くんかな。
部活、わたしも行かなきゃだから、急いでもらってもいいですかー?

「どうしたの。あ、晴奈ちゃん」

わたしは、今まで真美とあったことを坂宮くんに話した。
みかんのスイーツのことも。

「いいぜ。頼ってくれて、サンキューな。練習終わったら、校門来て。日程合わせるから」

坂宮くんって、結構いい子じゃん。
真美、そう言えば坂宮くんに何度も告白されてるんだよね。
意外と、真美ってすごいんだよね。
坂宮くんと別れて、部室に行こうとしたんだけど。
わたし、部活変えたんだ!
バドミントン部に入ったんだけど、真美をいじめていたと言うあこちゃんと仲良くしちゃって。
わたしもちょっといじめられちゃったんだよね。
で、部活変更期間じゃないから、強制的にパソコン部になった。
つまらなさそう。
パソコン室へ行くと、部員は3人しかいなかった。
部金も、少なそう。

「緑川さんよね。どこでもいいから、パソコン使って、パソコン部入った理由や意気込みのレポート作って」

ええええ!
めんどくさいよーっ!
同級生が部長ということで、ちょっとにらんだ。
でも、気付いてないようで、イラッっとした。
れっきとした新入部員歓迎とかないのかよ。
ムカムカしながらレポートを作っていると、クッキーのいい香りがした。
料理部か。
美味しそう〜!

6:岬◆8Q:2017/09/17(日) 18:51

名前変えました。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
4.わたしたちの会話
校門近くへ行って、ヘトヘトになりながら坂宮くんのとなりに立つ。

「緑川さん、俺の家に来て」

坂宮くんの家!?
ちょっとドキドキしながら、となりに並んで歩く。
周りの目がちょっとキツイ。
坂宮くん人気だもんね〜。
わたしみたいな人といたら…。

「あれっ、ミドハルじゃん!」

「ヤモヒマ〜!」

ヤモヒマが自転車を急ブレーキして止める。
坂宮くんはギョッっとしながら後ずさりした。

「ミドハルって二股なの?」

「どうして?」

ヤモヒマはクスッっと笑って、坂宮くんを指差した。

「坂宮くんと付き合ってるんでしょ?藤本先生も好きなのに」

ゲッ!
わたしは、自転車を押しながら歩いているヤモヒマを叩いた。

「付き合ってない!ちょっと用事!わたしは藤本先生一筋よ」

ムスッっとしながらヤモヒマをにらんだ。
すると、本気で受けたみたいで、ヤモヒマは肩をすくめた。
「はぁっ」っと言っているようで、ションボリしたようで。

「気にしないで、ヤモヒマ。別に怒ってないし。ノリだし」

ヤモヒマがギャハハッっと大きく笑いながら、ペダルに足を乗せた。
一度振り返って、ウインクしてくる。

「明日ね、ミドハル!」

ヤモヒマが自転車をこいでいくと、坂宮くんはプッっと吹き出した。

「緑川さんたちって面白いね。矢本さんカワイイ」

「でしょでしょ!テレビ出れるくらいカワイイんだから!」

わたしのことのようににっこり笑って言うと、坂宮くんはお腹を抱えて爆笑する。
そんなに面白いかなぁ。

7:岬◆8Q:2017/09/19(火) 18:05

5.わたしの歌?
坂宮くんの家で、わたしはイチゴクレープを作ることになった。
真美の好きなイチゴ。
クレープも好きだった気、するし。

「真美ってイチゴ好きなんだ」

坂宮くん、真美のこと好きなのは分かるけど、手伝ってください。
わたしド下手だから。
ボチボチ指を絡めていると、坂宮くんが腕を引っ張った。
キッチンへ行く。
広いキッチンと言うよりは、ちょっと小さいかな。
必要な物が必要なだけあるって感じ。

「ちゃちゃっと作っちゃおうぜ」

どんどんかき混ぜたり、焼いたり、切ったり…。
坂宮くん、うまっ!
さすが明スイ。
真美もこれくらい上手いんだろうな。
ふたりでオムライス作ったときも、かき混ぜる作業が早かった。
坂宮くんもそんなイメージ。

「緑川さん、それ、取って」

「はいっ!」

きれいな生クリームをクレープに塗りながら、ふと手を止めた。

「わたしのこと晴奈って呼んで」

坂宮くんはにっこり笑って、「晴奈」と言った。
わたしの歌を作りながら作る。

『晴奈 晴奈 真美の幼なじみ 晴奈
緑川 緑川 緑川 晴奈』

何それ。
プッっと吹き出しながら、またクリームを塗った。

8:岬◆8Q:2017/09/19(火) 18:13

6.昔の真美
翌日の帰り道。
わたしは久しぶりに真美と遊んだ。
ランドセルのわたし。
スクールバッグの真美。
公園で、昔みたいにブランコやったんだ。

「真美、」

「何?」

真美が歩み寄ってくる。
いちにのさん、今だ!
わたしは、真美にクレープを差し出した。

「ごめんなさい!わたしが、真美を助けなかったから。亜子ちゃんのっ」

「…」

コメントはない。
そうだよね、当たり前だよね。
欲しがったわたしはバカだ。
最悪な人間。
 ドクンドクン

「いいのに、そんなの」

「…えっ?」

真美はクレープをパクッっと食べた。
生クリームが口いっぱいに付く。
イチゴの汁が唇に付く。
昔の子供っぽい真美。

「気にしてないし」

ウソつき。
気にしてたじゃん。
わたしのこと怒ってたじゃん。

「クレープ食べたらオフね」

真美は、クレープを大きな口を開けて食べた。
これでオフ。
なかったことになる?

「これでいいでしょ?晴奈ちゃん」

「ありがとう、食べてくれて!」

「クレープくれてありがとう!」

真美はニッっと笑い、家に入った。
食べ落とした生クリームが。
口いっぱいに付いた生クリームが。
真美の笑みが。
忘れられない。

「晴奈」

お母さんに呼ばれて、家に帰る。
わたしの幼なじみ、真美。
真面目で優しくて立派な…。
わたしの誇り。

             (おわり)

9:岬◆8Q:2017/09/19(火) 18:14

作者紹介
『ここは明確スイーツ研究部!』にてデビュー。
一言。
こんなに短くてつまらないかもしれない物語、呼んでくださったあなたはコメントしてください!

10:岬◆8Q:2017/09/19(火) 18:44

『ここは明確study研究部!?
      小学校漢字ストーリー』

人物紹介

多田本 真美
目立ちたくないを意識していた小学6年生。明確ゼミナールに通っていた。

坂宮 陽都
サッカー少年。
明確ゼミナールに通う小学6年生。
真美が好き。

矢本 拓斗
野球少年。
明確ゼミナールに通う中学3年生。

隅木田 優斗
勉強得意な少年。
明確ゼミナールに通う中学2年生。

11:ルナ◆3es 中二病レア:2017/09/19(火) 18:55

乱入ごめん!
あの、ここの板初めて来たんだけど、この短編小説って、番外編とか書く場所なの?ごめんね!

12:岬◆8Q:2017/09/19(火) 18:57

〜小学校1年生の漢字〜
『できるようになったこと』

わたしは、多田本まみ。
はじめての文化祭のじゅんび。
まみのクラスは、『わたし・ぼくの出きるようになったこと発表会』。
村上先生のあん。

「まみちゃん、見て見て!あこ、なわとびとべたよ!」

あこちゃんの出きるようになったことはなわとびかぁ。
まみは出きないのに。

「まみちゃんの出きるようになったことは?」

「きまってないの」

ほいくえんのときから、かわったことだよね。

「字がかけるようになったよ!」

「それでいいじゃん」

あこちゃんは、ノートを一まいやぶって、まみにくれた。

「れんしゅうしたら?」

まみは、えんぴつをもって、かみに字をかいた。

13:岬◆8Q:2017/09/19(火) 19:04

そとでは、女の子も男の子も、いろんなれんしゅうをしている。
雨がふりそうな天気。
大丈夫かなあ。

「まみちゃんは字をかいてるの?」

「うんっ!いろんな漢字かけるようになったんだよ!一二三四五六七八九十だよ!」

まみは、かみに漢字でかずをかいた。
村上先生は、「すごいすごい!」とほめてくれた。

「あれっ、森右くんはおさいほう?」

森右くん?
村上先生が男の子に歩み寄る。
糸が出ていて、ぬのにはりをさしている。

「森右くん、はり山にしっかりさすのよ?」

はり山?
むずかしいことばだらけ。
まみわからない。

「あれれっ、水が出しっぱなし」

小さなながしへ村上先生はむかう。
すると。

「先生、田中くんと林くんが!」

あこちゃんがはしってくる。
ケンカしてるっ!
村上先生はいないし…。
まみは、そとへ出た。

14:岬◆8Q:2017/09/19(火) 19:17

「だっ、だめじゃないのっ」

まみは、ふたりをしかる。
きょうしつのまえのひろいところに、車がとまる。
えっ?

「足をケガした子!」

ほけんの先生だ。
力くんが手をあげて、はなしはおさまった。
…と。
 パラパラパラパラ

「雨だ!」

雨っ?
あこちゃんがいって、みんながきょうしつにはしる。
しめった土。
音を立ててなる石と貝。
貝はね、まみがとってきたの。
うみから。
えん足のときにね。

「目がいたいよ〜」

森右くんがさけぶ。
村上先生が戻ってくると、森右くんは左目を見せた。
大丈夫かな?

「ははははははっ!」

口を大きくあけてわらう子。
円をつくっておしゃべりする子。
って、あの人!

「百までかけるの!?」

「もちろん」

まみ、百までかけない。
こんなことはっぴょうできないよ。
村上先生が、かたをポンとたたいた。

「犬って字をかいてみて」

まみと、その子は犬をかく。
大きいに、てんをかく。
その子は、大きいのまま。

「玉白さん、犬よ?」

玉白さんは、犬をかきなおした。
まみのほうがかけた!

「まちがえながら学ぶのよ。まみちゃんもがんばって」

「はい!」

そっか。
まみもがんばってみよ!

「みんな見て!」

あこちゃんがそとをゆびさす。
きれいにはれたそら。
ニジだ!
赤、青、きいろ!
カワイイ。

「耳を大きくしてごらん」

耳を大きく?
がんばってきく。
 チュンチュン
すずめだ!
カワイイなきごえ。

「さあ、みんなでれんしゅうよ!」

みんながいったあと、クラスにのこった森右くんとまみ。

「ねえ、名まえおしえて!」

「森右王さま」

王さま?
ぜったいちがうよね。
まみは、ひとりでコソコソわらった。

15:岬◆8Q:2017/09/19(火) 19:25

空にかかるニジはきれいになくなって、ほしがいっぱい。
月も出ている。

「ママ」

「金いろに見えるわね」

ほし、金いろじゃないの?
火せいは、火で出きてるの?
ベランダにおいてある花。
チューリップ。
なんだか、チューリップもほしに見えてきた。

「まみちゃんもほしよ」

そうかなあ。
虫が目のまえを早くとおる。
町が、よるのやみにとけこんでいる。

「まみ、千までかけるようになる!」

「ながれぼしにおねがいするの」

ながれぼしくるかな〜?
正しいねがいごとは、「千までかけますように」。
言えるかな。

「あっ、」

「まみが一年生のうちに千までかけますように」

ママ…。
草ボウボウの森が見えた。
そこにおちてゆく気がした。

「あそこ、竹もいっぱいあるの」

竹かあ。
ほしいな、まみ。
かぐやひめになれるもん。

「明日かぐやひめになる!」

「竹に入るの?」

まみはうなずいた。
木がおいしげるところにまみがいるように。
夕日がおちそうなときに川にうつる竹。そこに入っているまみ。
はっぴょうかい、うまくいくといいな!

16:岬◆8Q:2017/09/19(火) 20:25

ルナ、そうだよ!
私は無駄に短すぎるけど。

17:岬◆8Q:2017/09/19(火) 21:03

〜2年生の漢字〜

『ゆうしょうはコイをよぶ?』

わたし、多田本まみ。
小学二年生。
今日は、なぜか体いくさいのれんしゅうが入った。
まみは体いくがにが手。
だけど、八百メートル走に出るの。

「友だちと丸くなって、門の方を見てください」

鳥地先生のしじで、みんなが門の方を向く。
五年生、組み立て体そうやるって聞いたけど、怖そう。
南ちゃん大じょうぶかな?
まみによくしてくれる子。

「たんきょり走は、体を…」

こんなつまらない話なんか聞かなくてもいいって。
走ればいいんだから。
すると、こっちゃんがうでをつつく。

「きまつテストに出るかもだよ。まみちゃん聞かなきゃ」

テストに出るなら聞かなきゃ〜。
まみは、しぶしぶ鳥地先生の話を聞いた。
内ようを知っておけばいいから、教科書見れば分かる分かる。

「いいですね?では、おわり」

やっと終わった〜。
時計を見ると、もう三時。
おやつ食べたいな〜。
秋なのに、夏みたいなあつさ。
何でこんなにあついの?
こっちゃんがわらう。

「じん社で、おまいりしよ!」

おまいり?
何のおまいりをするの?
外から、校内に帰ると中、高とうぶのかけ声が聞こえる。

「はいはいはい!」

カッコいい〜。
教室にもどったら、高とうぶをジックリ見よっと。
週まつはいよいよ体いくさい。
早く来週にならないかな〜。

「理じ長さんにおねがいしたら?かんたんな体いくやりたいって」

こっちゃんが、しょとうぶの理じ長をゆびさす。
池道さん。
ぜったいおねがいできないよ!
じん社のかみさまにおねがいする!

「回数忘れた?」

「ええっ」

夏羽ちゃんと雲海ちゃんが話している。何の回数だろ。
よく聞いてみたら、長なわだった。
とべないのに。
姉妹みたいなふたり。
里にすんでるらしい夏羽ちゃん。
お母さんをなくしたらしい雲海ちゃん。タイプバラバラのふたり。
こっちゃんと、そんなふうになれるのかな。

18:岬◆8Q:2017/09/19(火) 21:14

一番はじめに、パンパン?
まみなりに!
で…おねがいごと。

『体いくさいがうまくいきますように』

あと、えっと。

『夏羽ちゃんたちみたいに、こっちゃんとなかよくなれますように』

これくらいでいいかな。
まみは、ゆっくり後ずさりして、おまもり売りばへ行く。
ママからもらったお金で買うの。
こっちゃんとおそろいでね。

「お昼はあつかったけど、ちょっとすずしいね」

こっちゃんがつぶやいた。
たしかにそうかも。
ずいぶんマシだもん。
セミの鳴き声はもう聞こえない。
歌を歌ってるみたいだよね、セミ。
村上先生が言ってた。

『セミも歌が歌いたいの』

本当かなってたまに思うんだ。
明るいうちに帰りたいよね。
こっちゃんとえらんで、黄色のしょうりおまもりを買った。
明日からもってこっと。
まみはカバンにつけて、かいだんをかけおりた。


晴れだ。
今日もれんしゅうあるじゃん。
前日だから、どうしてもある。
学校通いたくないな〜。
電話して、ママ〜。
本を読みながらボーッっとする。
まみの足太くなったかも。
切れるのかな?
刀で切ったらいたそう。
そのままでいいや。
もう。

19:岬◆8Q:2017/09/19(火) 21:27

早く冬にならないかな。
春でもいいや。
雪いっぱいであそびたい。
楽しいだろうな〜。

「まみちゃん!」

こっちゃぁん!
なぁに〜?
遠くで鳥地先生しゃべってる。
でもむしむし。
顔がこわいんだもん!
見たくない!
木曜日ってキライ。
めんどくさいこと多いもん。
ひこみや学園って、し立だから大へんなんだって。
ママ同しが親しいはるなちゃんママが言ってた。
おさななじみだよ。
日本語ってむずかしいよね。
つたわらないことあるもん。
なんて考えていると。

「まみさん、聞きなさい!」

はーい。
鳥地先生こわーい。
ちょっとにらむ。
すると。

「頭わるくなるわよ!」

いいよーだ。
そんなにわるくないもん。
きゅうにわるくならないし!
姉兄妹弟いないから、まみにお金かけれるんだよー!


家に帰ると、絵画てんのチケットがおいてあった。
何々?
絵画はっぴょう会?

「まみちゃん、絵画てん行かない?まみちゃん、絵かくのキライでしょ?ちょっとでもすきになればと思って」

む理だよ〜。
キライなものはキライだもん。
ママの頭に角が…。
立たないよ。
やさしいもん。
生活していく中で、おこられたことなんてあんまりない。
だから鳥地先生こわいの〜!

「この間ね、汽車に乗りたいと思って乗ってみたの」

ふーん。
岩の間をすすむイメージ。
だけど、ちがうかな?

20:岬◆8Q:2017/09/19(火) 21:36

「日記書いてみたの。見てくれる?」

見ると、力強い字で書かれたページ。
汽車のイラストつき。
近くに岩あった!
やっぱり当たってた。

「元、まみーたーって言うらしいの」

「まみーたー?」

どうやら汽車の名前らしい。
まみに名前がにてる。
まみの名前、古いのかな。

「牛もいたし、池には魚もいた」

いろんな生きものがいるんだ。
きっと、生き生きと話すんだろうな、ママ。
それが図星だったらしく、思ったよりニコニコしながら話す。

「市場、弓矢、谷の間、船。いろいろなものを見たわ」

おもしろそう。
まみはきょうみをもった。
どんどんといつめる。

「午後からは、広い公園へ行ってみたの。あ、計算おわった?」

おわらないよ〜。
ママの話を聞きながら、ずっと計算してるのに。
ちっ、ちっとも計算おわらない!

21:岬◆8Q:2017/09/20(水) 17:57

ママはクスッっと笑って、計算の形をかえた。
たちまち、まみの頭の中に光がさしこんだ。
分かった、分かったよ!

「これでしょ!?」

まみは、紙に計算して見せる。
ママは手をたたいてほめてくれた。
やさしいでしょー!
まみも行きたいな。
汽車乗ったり、公園であそんだり。

「そこの戸をあけてごらん」

戸をあけるよううながされて、戸をあける。
すると。

「何これ、汽車のおもちゃ!?」

おいてあったのは、汽車。
あそべるじゃん。
はるなちゃんとあそぼっと。

「野原を走る汽車よ」

ステキ…!
ここぜったい行きたい!
図工で作りそう、このも形。

「はるなちゃんがいるわ」

ママがげんかんをゆびさす。
はるなちゃんっ!?
まみは、外へとび出した。

「そこの交さ点にアイドルの国西ちゃんがいるらしいよ!」

国西ちゃんっ?
有名アイドルグループリーダー。
まみたちと同じ年の8才。
足細いな〜。

「ひこみや市まで来たんだね!」

ここ、ひこみや市はいなか。
こんなところに国西ちゃんが来てビックリ。

「止まって!」

おお、車。
はるなちゃんありがとう。
自分から出てくれてうれしいな。
すぐそこのお寺に入っていく。
弱々しいまみとちがって堂々としてるところがマネしたいな〜。
少し首が長いまみ。
コンプレックス多すぎじゃん!
新しいコンプレックスふえなきゃいいけど。
心ぱい。
ああ〜、こわいっ!


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