天照の短編小説

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1:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 18:22

どうも、天照大神です。
短編小説を書いていこうと思います
荒らし、なりすましは×
ホラーっぽいのが多いと思いますが、
よろしくお願いします。

2:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 18:30

『呪いのチョコレート専門店』

登場人物
美佐川葉月(みさかわはづき)
中1、性格は明るい方。希の親友
明が好き

中弓希(なかゆみのぞみ)
中1、性格は明るい。葉月の親友

田口明(たぐちあきら)
中1、葉月と同じクラス

メリア・ヴァイオレット
チョコレート店、「ミルキーウェイ」の店主

3:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 18:37

>>2
追加。
花風椿(はなかぜつばき)
中1、男子に人気なゆるふわ系女子

4:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 18:41

1,好きなのに

「葉月ー」

希の声で、ハッと我に返った。

「また明のこと考えてたでしょー」

希はニヤリと笑う。

そうだよ、
私は明が好きだよ。
でも、明は女子からモテてる。
こんな私にとっては高嶺の花なんだ。

「でもさー、葉月もオシャレとかしないの?」

「だって私がしても意味ないじゃん」

そう微笑しながら言った。

それに、私にはライバルがいた。
花風椿、男子から非常に人気。
だから私は、あの子が嫌い。
嫉妬をしていた。

5:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 18:47

2,夢

掃除の時間、箒を片付けようと
してたら、明が告白されていた。
でも、明は笑って、申し訳なさそうに
「ごめんなさい」
と言う。

──あの女の子が椿だったら。
そんなことを考えていた。

もしあの女の子が椿だったら、
明は、椿の告白を
受け止めるのだろうか。

6:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 18:53

3,店

私は、親友が他の子と帰るので、
一人で帰ることになった。

「帰ってもやることないんだけどなー」

道に落ちてた石を蹴りながら、
私は一人で呟いてた。
石が変な方向へ飛んでいったので、
歩いて取りにいった。

「ん?」

石を見つけ、ふと見上げると、
大きなお店を見つけた。

私は、興味がわいて、店のドアを開けた。

7:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 18:59

4,チョコレート

ドアを開けると、
無数のチョコレートが
広がっていた。

「わあ…」

見渡すと、
どれも見たことのない
チョコレートばかり。

「あら、お客さん?」

声のした方を見ると、
白いドレスをまとい、
頭にピンクのリボンを付けている
女の子がいた。

「あ、ごめんなさい、勝手に入って」

私はすぐに謝った。

8:天照大神◆YQ 闇の神:2018/02/27(火) 19:45

5,店主

「ええ、大丈夫よ。
ここはチョコレート専門店だから」

女の子はふふっと笑った。

「私はここの店主の
メリア・ヴァイオレット。
あなたは?」

「私は…美佐川葉月です」

そう言うと、メリアさんは、
少し私を見つめて言った。

「あなた…悩みがあるわね」

「え?」

私は
驚いた。

「フフ…あなた、悩みがあってここへ
来れたんでしょ?」

9:天照大神◆YQ 闇の神:2018/02/27(火) 21:10

6,幻覚

びっくりして、
つい

「嘘だ…」

と言ってしまった。

メリアさんは

「私はあなたの心が読めるのよ。
でも、今のあなたの悩みは浅いわね、
ここはもっと深い悩みを対象と
しているのよ。
また後日いらっしゃい」

私は、これは夢ではないのかと自分に
問いながら、
家に帰った。

あれは何だったんだろ…
幻覚だと思うけど、
随分リアルだな…

10:天照大神◆YQ:2018/02/27(火) 21:24

7,孤独

登校すると、
やっぱり椿のまわりに
男子が群がってた。

「…」

私はただ睨むだけだった。

そのグループの中に
明がいた。

明は、椿とも話していた。
しょうがない
そう自分に言い聞かせ、
私は我慢をしていた。

「お前と花風ってラブラブだよなー」

「んなわけねーだろ」

明は、からかわれても、
笑顔だった。
そして、照れていた。

11:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 07:18

8,強い嫉妬心

その瞬間、
私の中で何かが爆発した。
涙が出てきた。
そして、椿に怒りを感じた。

下校時間、
私はそのまま一人で
走り、店に着いた。

「あら、どうしたの?」

メリアさんが驚いた顔を
見ずに、私は自分の願いを言った。

「私には嫌いな人がいるんです!
好きな人といるのが許せなくて…」

メリアさんは、「へぇ…」とだけ言うと、
棚からチョコレートを出した。

12:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 07:19

>>11
あ、
メリアさんの驚いた顔を見ずに
ですね、日本語おかしかった

13:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 07:30

9,願いを込め

そのチョコレートは、
巻き貝のような三角錐の
形をしていた。

「…チョコ?」

「そうよ、ここのチョコは
不思議な力を持っていてね、
嫌いな人を地獄に落とすことが
できるほど協力なのよ」

私はそのチョコを受け取った。

「でもね…心から強く願わないと
チョコの呪いは跳ね返ってくるのよ…」

私にはその意味がよく分からなかった。

14:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 07:31

>>13
協力じゃなくて
強力です…すみませんorz

15:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 16:29

10,呪い

「でも、あなたが嫌いな人を
本当に呪いたいのなら、
呪いのかけ方を教えるわ」

メリアさんは、
にっこりと微笑んだので、
私はすぐにお願いした。

「お願いします!」

「フフ…いいわ、
まず、あなたの嫌いな人を
思い浮かべて…」

私は、“あの子”を思い浮かべた。

「そして、あの子が悪い、
自分が正しいと強く思いながら、
チョコレートを食べて」

私は、
強く念じて、
チョコレートを食べた。

16:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 16:49

11,効果

次の日、椿が
亡くなった。
事故なのかは事件なのかは
分からない。

「あのチョコレートの効果かな…」
ますますあのチョコレートに
興味をもつようになった。

でも、
明はやっぱり
私に振り向いてはくれない。

帰るとき、明を誘って帰ろうと
した…けど、次は別の女の子と
帰ろうとしていた。

私は、唇を噛んで、
またあの店に行った。

17:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 17:22

12,強く

「チョコレートください!」

そう言いながらお店のドアを
開けた。メリアさんは、驚く
様子もなく、静かにこちらを
見ていた。

「ええ、いいわよ」

ニコッとメリアさんが笑うと、
「さあ、あなたの願いは?」
と、付け足した。

私の願いを
思い切って言った。
「明に近づくやつを呪いたい!!」

18:天照大神◆YQ:2018/02/28(水) 17:49

主から(^p^)
結構ホラーッぽいの書きますが、
感想いただけると嬉しいです。

19:天照大神◆YQ:2018/03/01(木) 07:37

13,敵

メリアさんは、一瞬真顔になり、

「あなた…本当にそれでいいの?」

と聞いた。
私が頷くと、メリアさんは
ビー玉のように鮮やかで綺麗な
チョコレートを出した。

「これも、相手を呪うことが
できるわよ…」

私は、明に近づく全ての敵を
思い浮かべ、チョコレートを
食べた。

20:天照大神◆YQ:2018/03/01(木) 07:43

14,後悔

次の日、
クラスの大半の女子が
亡くなったと連絡が来た。

「これで…すっきりした…」

私はニヤつきながら学校へ
向かった。
歩いてる途中、
道の真ん中で







希が
死んでいた。

21:天照大神◆YQ:2018/03/01(木) 07:47

15,恐ろしさ

「え…?…希!?」

「手遅れよ」

後ろを振り向くと、
メリアさんが立っていた。

「何で…何で希が死ぬのよ!!」

メリアさんは、ゆっくりと口を開いた。

「あなた…『明に近づくやつを呪いたい』
って言ったわよね…」

私は、首をかしげた。

22:天照大神◆YQ:2018/03/01(木) 07:54

16,最終章

「昨日、明が教室に忘れ物をして、
学校へ戻ったときに、偶然教室に
希がいたの。それで、二人で
“友達として”帰っただけよ」

「そんな…」

私は、
自ら親友の死を選んでしまった。
メリアさんは「残念だわ…」と
言った。

「私は、“心から強く願わないと、
呪いははね返ってくる”と言ったわね…」

私に呪いが
はね返ってくる…

「だから、あなたには
倍の呪いが来るわよ」

「いやああああああ!!!」

私は、
絶望という名の
地獄に落ちた。

〜end〜

23:天照大神◆YQ:2018/03/01(木) 22:11

*天照大神から*
これで、『呪いのチョコレート専門店』は
完結しました。
ご覧いただき、
ありがとうございました!

24:天照大神◆YQ 闇の神様:2018/03/03(土) 20:07

『人形のように』

前田雪奈(まえだゆきな)
影が薄い存在。

楽式恋歌(らくしきれんか)
クラスで人気者。
人形のような雰囲気。

前田霞(まえだかすみ)
雪奈の双子の妹。

25:天照大神◆YQ:2018/03/14(水) 07:32

1,人気者

「恋歌ちゃんって、ホントに可愛いよね!」

「まるでお人形みたい!」

教室の中心でただ笑っている、
人気者、『楽式恋歌』。

私はいつも羨ましく思っていた。

「雪奈ー」

私には友達はいないけど、
いつも双子の霞が話しかけてくれる。

霞は私とは違って、話し上手で、
明るい。
でも、恋歌は、あまり話さないのに、
いつもクラスの中心にいる。

私は少し謎に思っていた。

26:天照大神◆YQ:2018/03/17(土) 09:35

2,疑問

「雪奈ー、帰ろー」

「ごめんね、霞。今日はちょっと用事があって」

私は悲しかったけど、霞からの誘いを断った。

「そっか、じゃあね!」

霞は、走って教室を出て行った。

教室には私と、恋歌しかいない。
だから、私は恋歌に聞いた。

「どうしてあなたはそんなに人気なの?」

すると、恋歌は微笑んで、

「普通の人とは違うからよ」

それだけ言うと、教室を出て行った。
すれ違うとき、微かに桃の香りがした。

私は、彼女の言葉がよくわからなかった。

とりあえず、霞が心配してると思うので急いで帰った。

27:あまたん(・∀・)◆YQ:2018/03/27(火) 21:22

(一旦あげます。ちょっと休みます)

28:あまたん(・∀・)◆YQ:2018/04/05(木) 16:40

3,絵

今日もまた、いつもと同じような日が
始まる。

今日はいつも通り部活を終えてから帰ろうと思ったら、美術室に誰かがいるのが分かった。

窓ガラスから中を覗くと、一人の女の子が絵を描いていた。

ドアを開けると、その子と目があった。
恋歌だった。

「…何してるの?」

勇気を振り絞って話しかけると、恋歌はふふっと笑い、こう言った。

「人形を描いているのよ」

29:あまたん(・∀・)◆YQ:2018/04/07(土) 18:11

よろしければ感想ください

30:あまたん(・∀・)◆YQ:2018/04/07(土) 18:22

4,心

「人形…?」

私は彼女の目線をたどった。

彼女の前の古びたテーブルに、水色のドレスをまとった人形がぽつりと置いてあった。

金色の艶やかな髪、コバルトブルーの瞳は私の心を惹きつけた。

恋歌は、その人形を丁寧に描いていた。

「私はね、人形のように人の心がよく分かるようになりたいのよ」

なめらかに筆を動かしながら、恋歌はそう言った。

「人形に人の心が分かるの?」

31:あまたん(・∀・)◆YQ:2018/04/15(日) 18:16

5,人形になりたくて

「それが分かるのよね」

そう言うと、彼女はクスッと笑った。

「ふう…まだ未完成だけど、
今日はこれくらいで帰ろうかしら」

彼女はキャンパスに布をかけ、
絵を乾燥棚に入れ、
鞄を持って教室を出ていった。

私は乾燥棚から絵を出し、眺めてみた。

机の上にある人形を写真にしたように、
そっくりだった。


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