【ヘタリア】世界会議

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1:初心だけど頑張る!:2011/05/12(木) 20:06

はい、ヘタリアの小説です!
ハッキリいってキャラ崩壊ありますし
ほとんどシリアスです。
後、チラホラ捏造擬人化も出てきます
苦手な方はUターンでお願いします…。>>2からスタートです

2:初心だけど頑張る!:2011/05/12(木) 20:15

今日も会議が行われた。
各国が集合して話し合うのだ。しかし何時も大抵決まらずに解散なのだ。
今回もきっとそうだろう。
「みんなで力を合わせれば困難だって乗り越えられるぞ」
アメリカが皆に大声で告げる。
「…会議の話がまとまらない。これってかなり困難な問題じゃない?」
なんと、アメリカに食いかかって来たのは、いつものイギリス達ではない。
イタリアだった。無邪気な笑顔でアメリカの目を捕らえたままだった。イタリアの目も開いている。
「い、イタリアじゃないか」
逆にアメリカやイギリス達が驚かされてしまった。
「うん、俺は俺だよ?」
エメラルド…グリーンの目が完全に開かれる。きれいな筈のイタリアの目は…不気味な色にしか見えなかった。
「そ…そうかい」
アメリカは軽くせき込むと目の前に置いてあった資料に目を落とした。
冷や汗が止まらない。

3:初心だけど頑張る!:2011/05/13(金) 18:41

会議室はいつもの騒ぎを無くした。
静寂だけが残り、紙を擦る音。息の音…それさえも耳が痛い。
「…今日は解散でええちゃうん?」
スペインらしい提案。アメリカがありがとう!と言わんばかりの笑顔でスペインを見つめた。
そうして会議は結局は何も決まらず…皆、解散をした。
「また…決まらなかった」
解散して誰も居なくなって一人居た、イタリアの側に寄り、言葉を捨てたのは北朝鮮。
「…あぁ、君か。」
イタリアは何処か疲れた口調で返した。実際疲れていたのだが。
「何故、反抗をした?」
相手からの質問。イタリアはなんと答えればいいのかわからなくなってしまった
「…」
反抗じゃないよ、口の中で密かに呟く。
空気はまた静寂を産みだした

4:名前を変えまして副Pになります:2011/06/18(土) 17:15

誰もいない。北朝鮮とイタリアしかいない会議室。
「俺の名前、教えとくよ」
突然イタリアは北朝鮮を視界に入れないで言った。
「名前だと?」
うん、そう、と面倒臭そうに手軽に返した。北朝鮮の事などイタリアの目には全く入っていない。
「フェリシアーノ」
一言だけイタリアが名前らしき単語を告げると自分の時間しか流れてないのか椅子から立ち上がって会議室から出てしまった。北朝鮮の事など結局はイタリアの眼中には無かった。
「…くそっ」
僅かな同様。ーー恐怖。そう認めたくない彼は拳をテーブルに叩きつけるしか出来なかった。静寂な会議室にバンッバンッと叩きつける音が響いた。うるさい音なのぐらい当に自覚しているのだが。
「うるさいんだぜ」
思わず叩く手を止めた。
イタリアと代わり番こに入って来たのは…
「韓国…否、ヨンス」
ヨンスは韓国の別名、いわゆる国の化身ではなく人間としての名前なのだ。
「北。落ち着くんだぜ」
韓国の静かな声。イタリアとは違う空気。この空気がなにより嫌いで好きだった。
「フェリシアーノと言ったか…俺はあいつに…」
韓国…ヨンスは顔にはてなを張り付けている。のりよりも遙かに丈夫な何かで。

5:副P:2011/06/18(土) 17:17

「北、もしかしてイタリアに勝つ気なの?」

6:副P ◆gRcw:2011/06/18(土) 17:30

そう告げたヨンスの声は「え?全教科100点取るの?」と同じくらい、お前にはできないよと呆れが含まれた声だった。あいつがなんだというのだと怒りも沸き上がった。
「あいつがどれほど凄いのか知りたい程だ!」
殺意を隠らせた目でヨンスを睨んでみるもののヨンスはあっけなくスルーして「知らなくていいんだぜ」と言った。
で、結局、会議室には北朝鮮だけになった。

場所は北イタリア
此処では彼はイタリアとは呼ばれない。
皆、“フェリシアーノ・ヴァルガス様”と呼び、称え、畏れる。
彼はヘタレではない。偽りの性格。本性を知るものは彼を称えるのだ。喰われない為に、殺されない為に。
「俺の国はやっぱいいね!」
イタリア…フェリシアーノは明るい笑顔で自分の化身なる国を歩いていた。自分の国に帰るのは随分と久しぶりだった彼は国民に話しかけた。
「…っひ!フェリシアーノ様っ…!」
びくっとし、まるでフェリシアーノを化け物として見る目だった。
「お久しぶり!君、髪が長くなったね…可愛いよ?」
国民ー少女には既にお見通しだった。フェリシアーノは少女の事を可愛いだなんて思っても無いと。
「俺とデートしない?ね?」

7:副P ◆gRcw:2011/06/18(土) 21:42

リードとは思えない程の力で少女の手を掴むとそのまま少女を引っ張る。
「痛い…っ!」
反抗しようと少女が掴まれた左腕を上下に振るうがフェリシアーノは前方を見たままでまったく少女の反抗を気にしてない。…哀れな。周りの国民の目が少女を捕らえる。
「恨むんならさー…一人でうろついてる自分を恨めば?」
ふと立ち止まりそう言ったかと思うと一気に突然走り出した。ヘタレとしてではなく、歪んだ本性としてのフェリシアーノだと国民は思った。
「嫌!嫌ぁ!」
「…っち」
路地裏に連れ込んだ瞬間から少女は泣き叫んだ。その行為がフェリシアーノを怒りを買った。つまりは少女の死。
「お前、だまれねぇの?」
少女は思わず息を飲んだ。ラテン陽気なんかじゃない。彼の少女を見る目はどこまでも冷たく無表情だった。綺麗な筈の彼の目は鋭く光る獣そのもの。フェリシアーノの歪んだ本性。その本性で巻き込まれたくないからヘタレを演じただけの話。
「俺の本当の性格はね、とにかく食べるのが好きなんだ。で、形あるものを全て全て破壊したくなるんだ!…この快感分かる?壊される奴の顔を見てるとわくわくするんだ!でね、俺は人間が一番好きだ。いろんな味がするからね。」

8:副P ◆gRcw:2011/06/19(日) 07:02

「あ…あ…ああ…」
少女はこのまま体が壊れそうなくらい震えた。恐怖なのだ。
「破壊衝動と暴食家って覚えてもらえれば結構」
実際は言葉で表せない程狂っているのだがフェリシアーノは自覚していない。一般国民と軍人…少女ではなにもできない。でも逃げるために少女は走った。
「へぇ…意外に早いな」
フェリシアーノは全く心に思ってない事を言うのが得意だ。ピストルの矛先を少女の背に向けなんの躊躇いもなく『撃ち殺した』。彼の表情も人形の様に。
「あっけないね」
少女の死体へ歩み寄る。ケラッと口を三日月の如く歪ませると狂ったように静かな笑みを浮かべる。ずっとずっとずっと…。

同時刻 スペイン
「なぁロヴィーノ…」
「うるせっーぞ!アントーニョは黙って農作物でも作ってろ!」
南イタリア…ロヴィーノはスペイン…アントーニョに八つ当たりをしていた。理由は簡単だった。アントーニョがフェリシアーノの話を永遠にしてくるからだ。
「せやけど…会議の時の…」
「んなもん、ほっとけやいいんだよ!」
弟の話題を出されるとどうも兄であるロヴィーノはイライラしてしまう。昔から弟と比べられて兄としての威厳を全て弟に取られた為。

9:副P:2011/08/13(土) 11:10

「せやけどな…あれおかしいやろ?」
「黙れって言ってるだろうが!」
アントーニョはその声の大きさに身を僅かに震わした。流石、兄だけあるなと彼は少し場違いな笑みをこぼした。
ロヴィーノは気持ち悪いと言わんばかりの嫌悪の顔をして背けた。

同時刻 韓国都市 ソウル

「北。来てくれたんだぜ?」
「そんな気は無かった。ただどうしても知りたくてな」
何を?とヨンスは僅かに顔を怒りに引きつらせた。北朝鮮、否、ヒョンスは全く気付いていなく何とはなんだとぶっきらぼうに言った
「だって北はさ…なんでいちいちアメリカさんとかに絡むの?」
ほっとけばいいじゃん。どこかのイタリア人みたいだとヒョンスは顔を俯かせた
「しかし…」
「死にたいの!?じゃあ勝手に逝けよ!」
ヨンスが大声で言い散らす物だから周りに居た国民はヨンスとヒョンスを見比べて立ち止まった。ーー平気なんだぜ!笑顔に国民に告げた
どうしてこの世界の弟に当たる子はこうも…とヒョンスは頭を抱えた。ヨンスにくるんを掴まれたのは同夜の事だった

10:副P:2011/08/24(水) 03:53

「北…俺ね凄く怖いんだぜ」
その夜、ヨンスは頼りなくヒョンスに呟いた。
肝心のヒョンスは既に睡眠の海に沈んで居たが。
「イタリアさんがこのまま力をあげたらって思うと…眠れないんだぜ」
…何の力だ。とヒョンスは虚ろに目を僅かに開けた。隣に寝ているヨンスにばれない様に。ばれたら大変な事になると思いつつまた目を閉じた
「いつか…始まっちゃうのかな」
ヨンスの声に黙って寝てるふりが出来なくなってきたヒョンスはガバッと布団を上にいきなり蹴りあげた。ヨンスは吃驚したのか布団から体を出して壁に寄りかかった。
「北?…どうしたんだぜ?」
「うるさい!」
ヨンスは布団を蹴りあげた目的を知りたくて聞いたのだが…相手を怒らせた様であった。意外に蹴りあげられたらしく布団は見事に斜めになっていた。ーーとりあえず北の機嫌を取り戻すんだぜ。

11:副P:2011/08/29(月) 20:25

でもどうやって?北はいつでも不機嫌になると話を聞かない。痛いほどに学習をした。一体なんの単語に反応したのだろうか?ヨンスは何も分からなくなった。でも機嫌だけは直さないと…
「北?何に反応したんだぜ?」
「ふん。知らん」
それだけ。ヒョンスは布団をしきなおしてまた寝た。何も無かったかのように。朝焼けに消える霧の如くに。
ヨンスはこれから起こる可能性に兄弟や友達、知り合いを巻き込みたくないのだ。ヒョンスも例外ではなく。ヨンスはヒョンスを優先的に守りたいと思ってるのだ。ヒョンスにその思いが通じるのはいつの日か?

日にち変わって朝 イタリア バチカン市国
「あら?へっぽこ君かと思い気や根暗君ではありませんか」
「バチカン。俺は無駄話をしに来たわけじゃないよ」
「あら?ではなんですの?」
「俺の心臓部におまえがいると思うと凄く気持ち悪い」
「ローマとは別物でしてよ?それとも“他の国”を消し去りたいのかしら?ーー皇帝サマ」
「君は面白いな…いいよ。争いの時が来るまで俺は自国で待ってるよ」
フェリシアーノなりの私に対する告白なのね。バチカンはえぇ。と承諾した。ーーこの承諾が世界を狂わすと知っていながらバチカンは承諾した

12:副P:2011/08/30(火) 19:11

彼は一人で歩いていた筈だった。しかし何故か後ろに誰かがいるのだ。フェリシアーノは笑顔で振り返った。そこには兄であるロヴィーノの姿。いつもとは違う軍の服を着ておりいつもの兄の明るさがないとなんとなくそう見えた。俯いていた顔がゆっくりと上がりフェリシアーノ見た。フェリシアーノの中を。目だけが別の生き物になっている兄を直視出来るはずも無い。
兄ちゃん、聞いちゃったの?俺は弟のお前と戦いたくない。じゃあ戦わなくていいじゃん。フェリシアーノ。んー?なに?ーーバンッ!響く銃声。途端に降り出す空の涙はフェリシアーノと腹ににじみでた紅もロヴィーノを濡らしていく。ざぁざぁと空が嗚咽を。痛みに耐える事などたやすくない。だからフェリシアーノは倒れ込んだ。紅を空の涙まみれた地面に注ぎ込んだ。任務完了だ、このやろー。ロヴィーノは自身の携帯で誰かに報告した。

『お疲れ様。少し休みなよ』

少女の声は機械越しでもよく聞こえた。バチカンでもワイちゃんでも無い。この声からしてハンガリーさん達でもない。…あれ?アジアにいたよね、少女。やがてフェリシアーノは一人の人物に至った。

「…湾…」

掠れた声で告げると倒れた

13:副P:2011/09/02(金) 18:24

第2幕『分かっていたよ』

14:副P:2011/09/02(金) 22:36

「あ、せんせー」
朝日が光、健康的な朝を色つけていく
台湾はその朝日の中を走り、ちょうど「老師」に会ったのだ。実際はアジアの長年の中国の事を指している。此処は中国ー彼自身の場所だ。よって「王」と人名で呼ばれるのだ。
「せんせ、お久しぶりです!」
「台湾あるか!ゆっくりしていくといいある」
兄妹の会話。楽しげに会話しているだけの場にそぐわないとある一部。

「殺してやる」

木の陰から先ほどの会話を覗いて居たのはチョゴリを身に纏う韓国人の青年ーヨンスだった。全身のすべてが憎しみの黒と赤に包まれていた。瞳は黒くくすみ正気な人間に見えないくらいに。ーー彼が望んでいるのは憎しみと殺戮。自分を低い立場に落とし見下した兄妹を、

「イタリアさん、俺は貴方に近づきたい」

ヨンスの歪んだ感情が混じった微かな言はすぐに弾けて消えた。楽しく話して、まるで自分なんて居ないかのような扱いをする兄妹に届かなかった。大韓民国ーイム・ヨンスが兄に宣戦布告するまで、猶予がない。
中国ー王がそれに気づくまであと、

15:副P:2011/09/03(土) 13:23

空は何もしらない兄妹を見ていた。興味がないのか空は何も降らさなかった。
「じゃあ、またねー」
「あ、台湾。忠告ある」
「なになに?」
「この我の庭で猟奇殺人が発生したある…。まだ数はすくねぇあるけど…」
「平気よ。私、弱くないから!」
台湾は実際格闘に優れていて大人が何人束になろうとかなわない強さを誇る。とどめを指さない。あくまで相手の「降参」を叶える程度ー喧嘩だ。ただ、ヨンスに対しては一回興味半身で殺しにかかった。ヨンス自身も多少武芸に力が有ったのと背が台湾より大きい為に助かった。ヨンスが一番憎むのは王だが、次に憎むのは台湾ー湾娘。
王は湾娘の自身ありげな声を聞いて安心して見届けた。畑を越え遙の線を越え見えなくなった所で

「ヨンスを殺しかけたあるし…平気あるよな」

…にき。誰かの声が自身の背後から聞こえる。王は安堵の台詞を吐いた次に体ごと後ろへと向けた。獅子の如くの気迫。

「我にかかってくるよろし!」

王は何も知らずに笑顔で見えない敵に宣戦した。

空は不安を覚えたのか太陽を隠してしまった。

16:副P:2011/09/03(土) 13:26

いい忘れましたが

実際の国・軍等とは関係ありません。
鵜呑みにして変に誤解しないで下さい。現実とすべて関係ありませんから

17:副P:2011/09/03(土) 13:53

兄貴はいつでも俺達を大切にしてくれた。菊も兄貴も香も湾娘も。みんな明るく過ごしていた。こんな幸せは無いんだぜ。本当に楽しかった。海に行ったとき兄貴と菊が腰が痛いからって砂浜で湾娘と香が海で泳いで居た。香が波に上手く乗れなくて波に飲まれて砂浜に投げ出されて兄貴は呆れ、菊は苦笑いして、湾娘は大笑いして、香は何が起こったのか全く分からないのかぼんやりしていた。…じゃあ俺は?俺は何をしてた?あ、確か…みんなの…荷物を見守ってたんだ。車に入ってたからそんな風景みてない。これはみんなから聞いた話だ。今思い出したよ。楽しいことなんてこの世界には無いんだってね。幸運はけして上から降るものではない。不幸から生まれる。だから俺はみんなの作り出す不幸を喜んで受け取るーーみんなが笑うーー幸福じゃん!


「…なんだ、誰も来ないあるよ」
王は構えを解くとふぅーっとため息を付いた。顔には微かに疲れの色が付いていた。先手を取られまいとずっと構えていたが敵は未だ姿を見せない。王は敵が逃げたと認識し構えを解いた。天気は晴れから曇りになったのを王は僅かに不安気に見上げた。
(…まさか…な訳あるわけねぇあるよな)
王は自分の家路へと足を進めた。

18:副P:2011/09/03(土) 14:06

空は曇り。地面に影は移らない。王は気づくのが遅すぎた。

「あーにきっ」

間違いない。弟の声だ。明るくこの厚く重い雲を引き裂いてくれそうな鋭い声。けして声はでかくないのだが、王にはメガホン越しの倍増された声を耳元で叫ばれたような感覚に陥った。
「…ヨンスなのか?」
「そうです!って言ったらどうするつもりで?」
「我はお前と此処で話し合う気は無いある」
「俺が話したいんです」

微かに振るわす冷気。王はとっさに踵を翻し距離を置いた。王とヨンスが向かい合う。強行突破等使っても王はヨンスより小さい。ヨンスがアジアの中でかなり大きいから平均のみんなが小さく見えるのだ。ヨンスは…イタリアと同じぐらいだったか。
「我はお前よりかなり小さいある。ここでお前に潰されたくねぇある」
「俺が潰したいんです」
目だけが独立した別の生物の様に王を見る。王はそんなヨンスの反対語の会話に腹を立てていた。
「お前は我達のきょうだいじゃねーあるよ」
その言葉はヨンスの自我を保ってきた精神に止めを指した。

19:副P:2011/09/03(土) 22:55

ぐちゃ、ばき、ごき、ぐにゃーー
様々な音がすべてを覆い尽くしていく。音は全て幻聴でありその幻聴は音源であるヨンスにしか聞こえていない。王はまだ続ける

「我の兄弟と思っていたあるか?」

徐々に何かが壊れていく。止まらない、止められない。ヨンスは何かが壊れるのと同時に何かに駆られた。何か…そんなのすぐにわかるでしょう?心は悪の牙を向いた。ーーどうでもいい。
王は瞬時に口を閉じて構えた。ヨンスの目が光を失い焦点の合わない視線が王を見ていたから。何も意志を感じられない。生きているのかすらも分からない。白く冷たい目。肌。恐らく触れたら凍死してしまいそうなほど。ヨンスが一歩あるく。くるんとした特徴的な毛も反動で動く。王はあえて退かなかった。それこそ……だから

「あにきあにきあにきあーにき!」
「…っ」

狂ったように何度も最後に叫んだ「兄貴」を耳にしなければ良かったと王は顔を俯かせて後悔の顔を見せなかった。
ふと銀色の何かが王の視界の端に見えた。王は顔を直すと顔を上げた。どんな景色がひろがっても二度と顔を背けぬと覚悟を決め顔をあげた刹那ーー目の前が紅に染まった。紅の源はヨンスでも王でもない。台湾ー湾娘。簡単な事だ

20:福P→桜P ◆YXTE:2011/09/12(月) 18:49

八時ごろ書くので一応age

21:桜P ◆7Aes:2011/09/17(土) 22:01

同時刻 ローマ

「さぁ、はじめようか」

そう暗闇に甘く響く声はフェリシアーノに似ていた。酷く似ていた声。フェリシアーノよりは高く、幼さがある声だった。その暗闇には誰も居ないのか答えは無かった。声の主は其れを気にせずに足音を響かせてそのまま消えた。果たして声の主の……。

「このままじゃ、俺の負けだな」

ギィッと重い音と共に開かれる扉。暗闇に一筋の光が差し込み、フェリシアーノの影を作り出した。光が差し込んでもまともに見えない暗闇。倉庫なのか食料等の匂いが微かに鼻を掠めた。フェリシアーノは僅かな微笑みを浮かべる。目を母なる海の様に青色に輝かせてーー

「宣戦布告、開幕だ」

22:桜P:2011/12/26(月) 09:37

久しすぎる←

いつからだったろうか
世界には様々な国があり、それぞれの思想があり、生きてきた
その中で“自分の物にしたい”と考える者が出てきた
代表的になるのはやはり“戦争”だろう…
しかし我が物にしたらそれで終わりなのか?始まりなのか?…それは起源なる神にしか分かり得ない事である

会議室

今回も決まらないであろう世界会議
しかし彼らの中には議題は出来ているのだ
“イタリア”についてと“フェリシアーノ”の動きについて
いざとなれば超大国であるアメリカが抑えられる、がそれは誰も望んでない
そうなる前に…イタリアが戦争を起こす前に止めなければならない

「な、なぁ…みんなは自分の国ではなんて呼ばれてるんだい?」

彼らは国を背負う人間
他国では国を強調すべく普段の名前を教えることは禁止されていた
しかしアメリカは些細な疑問を皆にぶつけた
もちろん、アメリカ自身だって禁止にされている筈である

23:桜P:2011/12/26(月) 12:31

「…」

皆が一斉に口を閉ざした
いつも側に居て、兄弟のような関係であったイギリスですら彼に名前を教えなかった
“国を背負う人間は国だけを名乗ればいい”
各国の上司は彼らに幼い頃から言い聞かせた

「イタリアはなんで教えたんだろう?」

アメリカの些細な疑問が出た
実際、名前を皆に教えたのはイタリア…“フェリシアーノ”が一番最初で彼しか名前を教えていない
同じ国を背負う者同士でも何処か違った感じに見えた
勿論、そんなアメリカの疑問には誰も答えなかった。否、答えられなかった

「そういえば…イタリア君と中国さんが来ませんね」

日本が何処か不安を含め皆に言った
それは誰もが思ってた事だった
中国とイタリアが居ない
何かが起こる前兆では無いのかと日本は付け足した
会議のスピードは今までよりも早く進んだ
一日で議題の半分は進んだ
見直し等がある為、また話し合うのかもしれないが、今現在で決まった内容は

『戦争ノ開幕ヲ阻止セヨ』

24:桜P:2011/12/26(月) 12:50

ローマ

「会議…行かなくちゃ駄目なのかな?」

くるりと身を翻して時計台を見つめた
時計の針は既に会議が始まっていることを印していた
此処はイタリアでありフェリシアーノが背負う国である
ただ一つ違うのは頭に包帯が巻かれていて先ほど兄であるロヴィーノに撃たれたことを示している
腹にも巻いてあるが軍服の下にあるため本人にしか分からないが頭の包帯で大体分かるだろう

「そうだよ、行かなくちゃ」

時計台を見つめていたフェリシアーノに声を掛けた何か
声のする方へ振り向いた途端、彼は動きを止めた
理由は簡単。フェリシアーノにそっくりだったから

「お前…兄ちゃんじゃないよね?」
「どうだろう…、」

自分とそっくりな幻覚を見ると何処かの島国から聞いた
だが、相手はフェリシアーノではなく別人なのだ

「あ、俺の名前はロアーノって言うの」

フェリシアーノの中で何かが飛び散った

25:桜P:2011/12/26(月) 12:53

PSPだと文字制限があって辛いわ…
いつ頃人名だそうかな←

26:菜の花:2011/12/26(月) 13:11

すっごい面白いです!
続きが楽しみです♪
(私もヘタリア大好き)

27:桜P:2011/12/26(月) 15:16

>>26菜の花さん
ありがとうございますっ!
小説書くのに慣れてない初心者ですが…;
これから沢山のキャラが出てくるのでお楽しみに

「ろあー…の…」

フェリシアーノ独自の瞳が揺れ始めている
兄に撃たれたときだって揺らいだことの無い瞳が
ロアーノと名乗った男は近寄りも離れもしないでその場からフェリシアーノを好奇心の目で見つめている
やけに、にやついた顔で
何が面白いのか分からないがロアーノはひたすらに、にやけて見つめていた

「気持ち悪いとか思った?」
「俺にそっくりな奴に睨まれてもいい心地がしないね」
「ふぅ、ん」

フェリシアーノにとって何が不快か、
相手が軍服が兄のだったから
何が目的かは知らないがフェリシアーノを撃った兄の。
彼はその兄を思い出して仕方がなかった
そして、“ロアーノ”と言う名前
今、最も聞きたくない単語でもあり記憶でもあった
早く去ってくれる事を声に出して祈った

「あー、早く帰ってよ」
「出来ないよ」

ロアーノは彼から離れる気は無いようだ
…なんの為に?フェリシアーノは考えた
帰る気がない、帰っては駄目
じゃあ、どうして?

「フェリシアーノ!!!」

28:菜の花:2011/12/26(月) 17:33

こーゆーシリアスなヘタリアもいいですよね〜

29:桜P:2011/12/26(月) 20:50

>>28菜の花さん
いいですよね〜、にしてもこのフェリちゃん、黒すぎ←

時計台からメガホン越しで叫ばれた名前
彼は時計台に目を向けた
そこには、メガホンを持った人が居た。後、距離が縮まればどんな人か見えるのだが…。
しかし大体声で分かっていた。
ロアーノは軽く舌打ちをするとフェリシアーノの目の前から走り去った。
追いかける気にもなれなかったのもあるが名前を叫ばれたのが気になって足が動かなかった。
時計台を睨んでいたフェリシアーノがふと視点を地面に降ろしたときだった

「フランシ…!」
「此処では名乗れないの。フランス兄ちゃんって呼んでくれないかしら?」

フェリシアーノは此処がイタリアであると認識すると大きな舌打ちをし、“了解”と呟いた
あまりの態度と声の低音と苛立ちが伝わってフランスは苦笑するしかなかった。
…フェリシアーノは元々、こんなにも非道でもひねくれても無かった
素直で天使と形容されるまでに可愛らしい笑顔が出来た時期もあった。…遙か昔の話だが。

「ね、いい加減、あの子について許してやってもいいんじゃないの?」

フランスの一言は彼にとって鋭いナイフそのものだった。

30:桜P:2011/12/27(火) 17:54

時は恐ろしくゆっくりに進んで見えた
まるで時が止まったかのように、そのまま異次元に飛ばされたかのように
それでも金髪の長い髪の男性は口を動かす事を止めない

「だって、そうでしょ?結局、罪はあの子にあるってお前はいつも言うけどさ
    …殺したのお前でしょ?」

思い出させないでと言わんばかりにフェリシアーノは耳を塞ぎその場にしゃがみ込んだ
彼の脳内に映し出されるのはまだ、彼が「幼い頃だった」記憶の映像が






**年 イタリア
焼け野原と化したかつての帝国を走り抜ける、二つの影
二人ともとても幼い感じだった

「神聖ローマ…!」

小さいフェリシアーノは手を引いて走りぬく神聖ローマを呼び止めた
白いスカートはあたりの煤で黒くなっていた
神聖ローマは僅かな抵抗を感じたのかフェリシアーノの方へと向いた
フェリシアーノは泣いていた
祖父が作り上げた名前や地位が今、壊されてるのを見て、泣いていた

「おじいちゃんが生きてた証が何も残らないなんて嫌だよ…!」
「そんな事は無いだろ!お前が…証だ!」
「こんな証なんかじゃなくて…」


“もっと皆に知ってもらえる様な大きな証じゃないと…おじいちゃん寂しいよ!”



神聖ローマの顔が僅かに怒りに色を染めた
(どうしてコイツは過去の事に拘るのか)

「じゃ、今すぐにでも戻ったらどうなんだ?」
「…え?」
「行けっ!!」

神聖ローマは叫ぶとフェリシアーノをあたり一面赤の炎の中へ置いていった
彼は走り抜けた、フェリシアーノの事を置いていって

31:菜の花:2011/12/31(土) 18:37

続きー!

32:qHciFwDHFCTQypylCc earls160@gmail.com:2012/03/31(土) 19:59 ID:ufA

I came, I read this artilce, I conquered.


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