月の守人 〜御伽話〜

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1:燦紗:2012/10/04(木) 20:09

今は昔、竹取の翁といふものありけり。

野山にまじりて竹を取りつつ、よろづのことに使ひけり。

名をば、さぬきのみやつことなむいひける。

その竹の中に、もと光る竹なむ一筋ありける。

あやしがりて、寄りて見るに、筒の中光りたり。

それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうていたり。

2:燦紗:2012/10/04(木) 22:43

ねぇ、かぐや姫って知ってる?
私、風月 凛紗(フウゲツ リンサ)。
最近、授業で竹取物語をやった。
小さい頃、聞いた事があったんだけど授業で本格的に聞いて親近感がわいた。
理由は最近、月を見るたびいつの間にかに涙を流してる。
心が対立して、愛しさと悲しさで胸がいっぱいになる。
『会いたい、帰りたい』
そんな思いに、自問自答を繰り返す。

「風月さん!風月凛紗さん!!」
先生に名前を呼ばれた。
いつの間にか寝てたみたい。
「あっ、はい」
慌てて立ち上がる。
少々、先生も怒りぎみ。
「授業中ですよ?居眠りなんて…」
「す、すみません」
隣で銀和(ギンカ)が馬鹿にした感じでこっちを見てる。
銀和は小さい頃からの幼馴染み。
仲が良すぎてる…かもしれない。
本当に、勝手に家に入って来たりする。
まあ、私もだけどね。
「以後、気を付けます」
そう言って、許してもらい席に着いた。
「馬鹿かよ、お前」
いかにも、笑いを堪えたように言われ、凄くムカつく。
「うるさいなぁ。起こしてくれれば良いのに」
分かってる、そんなことしない奴だって。
「じゃあ、今日はここまでね」
先生は授業内容をまとめ、出て行った。

3:燦紗:2012/10/05(金) 17:36

これで全ての授業が終わって、皆帰り始めた。
「銀和、帰ろ!」
中1にもなって男子と帰るのは変かもしれないけど、私達は全然気にしない。
鞄を持って、銀和の方に近づいた。
「ん?ああ。」
銀和は部活もなかったし、すんなりOKし、教室を出た。

ちなみに、銀和は倉持(クラモチ)っていう結構お金持ちで有名な家の息子なんだ。
だから、家も大きい。
私とは正反対。
私は養子に出されたの。だから、母も父も本物じゃない。
「凛、寄ってく?」
「うん!」
まあ、聞かれなくても勝手に入るけどね。

4:燦紗:2012/10/05(金) 21:07

「あら、凛紗ちゃん。こんにちは」
銀和の母が珍しくいた。
銀和は母似で、綺麗な顔立ちだ。
「こんにちは、おばさん」
「あら、お母さんで良いのよ?」
銀和の母は私と銀和が結婚するのを望んでて、娘ができるわ♪なんて浮かれ気味。
「あ…あはははは」
そんな感じで銀和の部屋に向かった。
銀和の家は和風の家で、畳に障子、襖とか凄く古くさい。
「変わんないよね。銀和の部屋も、銀和のお母さんも」
「そう?お前が変わってないんじゃないの??
ほら、背とか胸も……」
そう言った瞬間に殴った。
「胸は関係ないでしょ!
もう!この時期の男子なんて大っ嫌い!!!」
本当に、最近の男子ってエロガキで大っ嫌い!!!
あの時代はそんなじゃ……あれ?あの時代って何の事??
「イタタタタ…
じゃあ、何で俺は良いんだよ。
俺も男子だぜ?」
「良いの!銀和って男子っぽくないから」
これは本心。
自分より可愛い気さえするのだ。
そんな奴男子なんて認めたくもない!
「へぇ〜。あっ、そっ。
にしても・・・あれ?お前ってそんな顔だったけ?」
「酷いなぁ〜!」
「えぇ?ん〜、なんとなくお前も変わったのかもな」
「銀和もね」
そんな感じで気がつかなかった。
異変に。

5:燦紗:2012/10/06(土) 17:55

「あれ、凛紗来てたのか?」
ペットボトルを片手に、誰かが銀和の部屋の前で止まった。
「あっ、誠(セイ)!居たんだ〜」
誠は銀和の従兄弟。
誠も結構お金持ちの石作(イシサク)っていう家の息子。
でも、両親共仕事が忙しいから銀和の家にお世話になってるんだって。
で、2つ年上で学校の先輩でもある。
「誠“先輩”…だろ?」
こういう事で煩くて嫌い。
「いいじゃん、煩いな〜」
「そうだよ」
「あ、そうそう。
凛紗に銀和、明日の部活はパソコン室な」
で、私と銀和の部活の部長でもある。
日本古典研究っていう中学校にしては、かなり珍しい。
かぐや姫(竹取物語)を知ってから入ったんだ。
どんな構成とか、作者とか単純な事しかしない。
まあ、中学だしね。

6:燦紗:2012/10/07(日) 12:51

「・・・あ、いたいた」
「おう、あべ…」
「阿倍先輩っ!!」
入って来たのは阿倍先輩。3つ年上の先輩なんだ。
で、誠の友達だから良く銀和の家に来てるんだ!
あ、そうそう。私達の学校は、中高一貫校なんだ。
部活は中学、高校と分かれてるけどね。
「何で阿倍は“先輩”付けるんだよ」
「先輩っぽいし、結構年上だもん
何で誠は先輩付けないの?」
「幼馴染みだし、あべっちがOKしてるからな」
「それはそうと、凛紗ちゃん達は何してるの?」
私は阿倍先輩にそう聞かれて、
「ん?勉強の予定」
と、答えた。それに銀和が続く。
「俺が理系担当、凛が文系担当でやってんの」
「進んだ?」
「「全然。だって凛(銀和)がまともにやんないんだもん」」
そう言い合って、睨み合った。

7:燦紗:2012/10/07(日) 22:16

「はははは。
2人共、変わんないな。
何かあったら聞きに来なね」
そのまま、誠と阿倍先輩は出て行った。

「なあ、凛?」
「何?」
2人が行って、暫くまともにやってたら銀和に声を掛けられた。
「お前さ、俺ん家来ないの?
母さんもOKしてるしさ、今の両親だって……」
「ん〜。いつか…来るかもね。
・・・今の両親は優しいしさ、貧乏だけどそれなりに楽しいし
私の大事な家族だから。
でも・・・・もう結構な年だからね。
そろそろ出た方が良いかも知れないしね。
その時は、その時で宜しくね」
銀和は最近、よくこの話をする。
知らないけど…変わりつつある。
(今の)両親は60を、もうすぐでむかえる。
「そっか。分かった」^^
「・・・ねえ、銀和。
かぐや姫ってさ、皇子と簡単に結婚しなかったの?」
「…月の人間って知ってたなら、すぐに会えなくなるのに結婚できるかよ。
相手も自分も悲しいだけだろ?」
銀和は漢字プリントをやりながら、そう答えた。
「なら、生まれ変わったら、どうするかな?」
「さあな。
でも、きっと……大事な人とずっと過ごすんじゃないの?」
一度も顔を上げずに来た答えが、何かを変えた。

8:燦紗:2012/10/08(月) 10:42

「銀…和……。」
「何?」
一度も顔を上げない銀和。
何でかな?見てると愛しくて、寂しくて。
そう、阿倍先輩や誠達と同じ感覚。
「ご.め..ん……ね………。」
「え?」
顔を急に上げた銀和。
でも、その顔を見ることなく意識が途絶えた。

__月夜side__
私は、かぐや姫の生まれ変わり。
いつしか、少女・凛紗という人格で生まれた。
でも、13年の月日が経つ頃に私は目覚める。
月から離れ、人間として。
くらもちの皇子や皆に会うため。

9:燦紗:2012/10/09(火) 17:18

“__月夜side__”は間違えなので忘れて下さい
すみません!(>д<)

10:燦紗 hoge:2012/10/09(火) 19:42

「ん…んん……」
目が覚めると、銀和の家の布団の中だった。
「あ、起きた?」
様子を見に来たのか、誠がいた。
「あ…うん。」
「あれ?凛紗、目ぇ覚ました?」
そこに銀和まで来た。
「あ、銀和。心配掛けてゴメン」
「え?ああ、別に良いよ。
 ところでさ、何で謝ったの?」
銀和に急に尋ねられた。
「……分からない。
 ・・・けど、何となく…何かが起こる気がして」
「なんだよ、それ」^^
ニッコリと笑う銀和。
いつもなら、普通にコレで終われた。
終われた……筈だったのに。


………胸騒ぎがした。

11:燦紗:2012/10/09(火) 21:57

次の日___
私はあの後、銀和のお母さんの車で家まで送ってもらった。
今日も普通に登校した。
昨日みたいに倒れる事もない。
「凛、おはよう」^^
銀和だ。
「おはよう!」^^
笑顔で返す。胸騒ぎはするけど、焦ったって変わらないしね。
そんなときだった。
『私を…解放して』
頭の中で、何かの声が聞こえた。頭痛もする。
教室は先生の来る時間になったから、皆席に着いて静かに読書や問題集、宿題をしている。
誰の声だろう?
分からない…。
分かることは1つ。
この声の主は、解き放たれることを望んでいる。

12:神楽:2012/10/19(金) 17:01

とってもおもしろいのぅ…
続き、楽しみにしているぞ!(*'▽'*)


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