銀魂二次創作!!

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1:兎鎖:2013/04/04(木) 14:31 ID:ez-2ww

銀魂二次創作の小説を書きまっす!!
長編の癖に思いつきばかりで書くので文脈ぐちゃぐちゃやぐだぐだになるかも…
小説は初心者状態なので荒らしや誹謗中傷以外なら書き込み歓迎!!

死ネタは無いかも…?でも流血とかねつ造設定など色々駄目な人は注意。

>>2 からスタート

2:兎鎖:2013/04/04(木) 14:46 ID:ez-3xk

―プロローグ―

「クク…相変わらず汚ねェ世界じゃねぇか…お前もそう思うだろ?」

煙管から紫煙を吐き出した隻眼の男が、背後に座している部下へと問う。
「……。」
部下である男は三味線を爪弾くだけで返答しない、そもそも耳にはめたヘッドホンから漏れ出ている音楽から質問を聞いていたのかすら定かではなかった。
だが、隻眼の男は元々答えなど求めていなかったと言うように気にもせずまた自らの乗る船から見える江戸の町へと視線を向け…そして顔を歪めた。
まるで、道端で潰され死んでいた害虫でも見るように、視界にすら入れたくないと言うように、
男は煌びやかに光り活気だつ江戸の町を見ていた。
「ククッ…さァ、漸く宴の始まりだ見ててくれよ先生―…」
また男の顔が歪む、今度は何かを酷く後悔している泣き笑いのような表情に顔を歪めた。
先生、と最後に呟く声も泣いている幼子が出したような頼りなくか細い声で、
最早本人にすら背後から奏でられる三味線の音に掻き消されてしまって最後の言葉は聞こえていなかったかもしれない。
―…それでも男は笑っていた。

3:兎鎖:2013/04/04(木) 17:22 ID:ez-2ww

―第一章―

「あー…パトロールなんてやってらんねえでさァ」
人気の無い寂れた公園に赤いアイマスクを付けた青年―…真選組一番隊隊長沖田総悟は呟いた。
元々真面目に働く事のない沖田は人目が少ない場所なのを良いことに職務中にベンチで昼寝を決め込もうとしていた。
幸い口うるさい上司である鬼の副長もいない。
だが、眠ろうとしていたその時に頬に風が当たった。
普通なら頬に風が当たるなんて気にもしないような事、しかしその風はあまりにも沖田にとって冷たく気持ちの悪い物だった。
まだ暖かい季節だと言うのに真冬に吹いたようなキンとした冷たい風。
背筋に突き刺さるような異様な感覚を感じ取った沖田は勢い良くベンチから起き上がる
「…ッ……!?」
空気が凍りついたのかと思った。
起き上がった視線のすぐ先には普通と比べれば大きなサイズの傘を片手に構えた男が立っていたからだ。
いくら気を緩めていたとは言え、沖田が人の気配に気づかない訳がないのに男は沖田に気づかれずにすぐ側まで来ていた。
「…あんた…誰でィ?」
あの冷たい風は男から生まれる殺気だったらしい。
戦場で強者に会った時の感覚に恐怖と共に…沖田は笑みを浮かべて立ち上がる。
それを見て目の前の男―…阿伏兎は同様に笑みを浮かべながらも気怠そうな瞳で沖田を見下ろし至極ゆっくりと口を開いた。
「…あーらら、俺が真っ向から殺気を向けてやってんのに…怯まないたァ対したガキじゃないの?」

4:兎鎖:2013/04/04(木) 21:06 ID:ez-3xk

「はっ…舐めてんじゃねえでさァ。殺気向けられんのは慣れてるんでねィ」
まるで挑発するような笑みで沖田は口を開く。
「…ったく、あのすっとこどっこいがよォ…何が簡単な仕事だよ?随分と骨が折れそうじゃないの。」
だらだらとふざけたような表情をしているが、流石傭兵部族という奴だろう。
終始沖田を威圧するような殺気を放っている。
「…仕事だァ?アンタ…誰の命で俺を殺しにきたんですかィ?」
無意識的な防衛本能から刀に手をやり、若干体制を低くしながら問いかける。
「…あー…高杉の旦那がこれから動く為にあんたらは邪魔なんだとよ、」
ガシガシと頭を掻きながら面倒くさいと言うような雰囲気で出された名は、過激派攘夷集団を束ねる人間の名だ。
そこで沖田はしっかりと刀を握り締める。
高杉が動こうとしているなら、いち早く屯所に帰って報告しなければならない。
だが、沖田が口を開く前に阿伏兎がもう一度口を開いた。
「だからよォ…」
今の状況を楽しんでいる、そう語るように更に笑みを深めながら。
「……死んでくんない?」

―…鉄のぶつかり合う音が響いた。

5:兎鎖:2013/04/05(金) 02:15 ID:ez-3xk



「…総一郎君がやられただァ?」
居酒屋お登勢の2階万事屋銀ちゃんの家内で響いたのは随分と気怠そうな声だった。
内容はとても物騒だと言うのに聞いたら思わず気が抜けてしまうような、やる気が無いのだと分かるような声。
それを放ったのは説明するまでも無いかも知れないが、万事屋銀ちゃんの家主坂田銀時だ。
「ぷすーっ、いい気味アル。日頃の行いが悪いから遂にバチが当たったネ」
「銀さん、沖田さんの下の名前は総悟ですから。後神楽ちゃんもそんな事言ったらそれこそバチが当たるよ?」
隣に居たチャイナ少女―…夜兎である神楽は楽しそうにニヤニヤとヒロインらしからない笑みを浮かべ、
銀時を挟むようにして逆隣に座って居た新八が銀時の名前を訂正しながらそれを注意する。
「オイオイ、今日はエイプリルフールじゃねぇぜ?ニコ中。あんな殺しても死なねーようなドS王子が公園のど真ん中で易々とやられる訳ねーだろうよ。」
耳をほじりながら行儀悪く足を組んでいる銀時が向かいに座っている訪問者、土方へと声をかける。
どこまでも気怠そうで人を小馬鹿にしたような態度に土方はピキリと青筋を立てていたが、拳を握りしめ怒りを抑えながら口を開く。
「…残念ながら本当だ、しかもそれから弾いたように警察機構の人間が端から運が良きゃ意識不明の重体、もしくは死亡にまで追いやられちまってる。」

6:兎鎖:2013/04/05(金) 03:31 ID:ez-CA2

「僕、朝ニュースで見ましたよ。…大変みたいですけど犯人とか分かって無いんですか?」
青筋を立て瞳孔全開な土方を見て怯えながらも相手を宥めるように新八が問いかける。
「…やってる主謀者は高杉晋助率いる鬼兵隊と元春雨第七師団の夜兎部隊つーことは調べが付いた。」
その言葉を聞き3人は一気に顔を色を変えた。
特に神楽は先程までの笑みを消し顔を青くしている。
「…春雨…夜兎…」
小さく震える声で神楽は呟いた。
怒りや悲しみ等その2つの言葉で思い出させる家族の顔に神楽の中で感情がぐちゃぐちゃと混ざり合う。
「神楽ちゃ…」
「で?そんな話を持って来て俺らにどーしろってんだよ。まさか、その犯人捕まえんの手伝えってか」
心配そうに視線を向け名を呼ぼうとした新八を遮るように銀時が口を開く。
安心させようとでもしたのか、神楽の頭に手を乗せ荒々しく撫で回しながら。
先程まで耳をほじっていた手なだけにイマイチ決まりの悪いものだがそれでも神楽の表情が和らいだように見えて新八も安堵する。
「ばーか、警察が一般人にんな頼み事するかよ。」
神楽の様子に詳しくは知らずとも同じ夜兎だけに何か合るのだろうと察し、
それでも何かを追求するでなく銀時の問いにだけ土方は答えた。

7:生狐 ◆B5O. hoge:2013/04/05(金) 08:09 ID:wY2


兄さん凄いよ!!
情景描写鳥肌立ちましたっ!!←
アドバイス数点良いですか?

「○○○○。」と、何か言った時に最後の閉じかっこの所には「。」はつけないんです。

後、
「____ 」何か鍵かっこがあって
(誰が話したかどんな絵ずらか等)は1マス開けます。


※ある小説からとった例
「君が教えてくれたからね。悪魔にもいい奴はいるって」
○そう言って笑いかける。


○=1マス空ける
最後、「。」を着けていない。

等です!!殺気等風の表し方やどんな顔をしているかとか見ていて分かりやすく面白かったです!!

神楽ちゃんの顔が目に浮かびました((笑
そして沖田がァアアアアってなりましたw
頑張って下さいwお姉さんw*

8:兎鎖:2013/04/05(金) 12:03 ID:ez-Ico

>>7

うぉおおおおお!!感想ありがとう!!

「」の事ははじめて知ったから助かったよ、ありがとう´`

頑張るよ!!しかしお姉さんじゃなくてお兄さんなんだぜ←

9:生狐 ◆B5O. hoge:2013/04/05(金) 15:54 ID:wY2



“妹よ、お前何時から兄に黙って忍者の就職してたんでござるか?“
以前男ってたけど
お兄さんって女なのw?男なのw?

それから、頑張ってね!!

10:兎鎖:2013/04/05(金) 20:41 ID:ez-mU6

「あン?じゃあなんだってんだよ」
土方の言葉に銀時が相手の意図が分からず片眉を吊り上げ怪訝そうに問いかけた。
「今回お前等はどんな依頼受けてもこの件に首は突っ込むな」
「…それから迂闊に外を出歩くような真似も控えろ」
タバコを口にくわえながら真剣な表情で言葉を紡ぐ土方に今度は神楽や新八まで怪訝な顔になる。
「どう言う意味アルか?それ」
酢昆布をかじりだした神楽が首を傾げる。
仕事の邪魔をされたくないから手を出すなと言う意味は分かる、しかし外を出歩くなと言う忠告の意味は3人とも分からなかった。
「…警察機構と共に高杉と過去に関わっていた人間まで次々に狙われてんだよ情報によりゃ、桂一派に宇宙商船の快援隊まで狙われたらしい」
その急に始まった高杉による事件に土方もかなり切羽詰まっているのか、
苦虫を噛んだような歪んだ表情になる。
「今回ばかりは…オメェ等にも命が危ない、そのために今日は忠告しに来てやったんだよ」
そう言った後に口を閉じた土方に対して銀時は眉を潜めた。
第一其処まで話を聞いて首を突っ込まないような人間に銀時が出来ていない事は土方だって分かっている筈だ。
だが、分かっていても忠告しに来なければいけないほど今の状況は大変なものらしい。
「…そ、それってかなりヤバいんじゃないんですか…?坂本さん達は…」
次に顔を青くしたのは新八だった。
桂も坂本も殺しても死なないような人間だと充分に理解している、それでもそんな話を聞けば心配しない訳がなかった。

11:兎鎖:2013/04/05(金) 23:57 ID:ez-CA2

「…安心しろ。どっちも部下やら取り引き先を襲撃されたらしいが大きな被害は出てねえらしい…俺ら警察からしたら残念な話だがな」
ため息を吐きながらも土方なりに相手の事を考えているような事を口にした。
新八が良かった、と未だに不安げな表情しながらも呟いたのを見て土方はもう一度口を開く。
「…まァ、手は出すなつわれて素直に動かねーお前等じゃねえのは分かってるつもりだ。…要件はそれだけだからよ、邪魔したな」
荒々しく、くしゃりと自らの頭を掻きながら立ち上がる土方。
それを見ても銀時は何か考える事があるのか終始無言だ。
いつものように気怠そうな瞳な筈なのにどこか真剣な顔つきの銀時にそれ以上土方は何も言えず玄関へと向かっていく。
「…銀ちゃん、どうするつもりアルか?」
土方を見送るために立ち上がった新八に視線を向けながら
いつになく喋ろうとしない銀時に不安になった神楽が問いかける。
「…どうするって…黙ってられる訳ねーだろ」

12:兎鎖:2013/04/06(土) 00:48 ID:ez-dyc

―第二章―

鬼兵隊船内にて集まる複数の人影。
「其方の守備は良いかがですか、河上さん」
変人謀略家と謳われる武市変平太が壁にもたれ腕を組んでいた人物に話しかけたことにより視線がその人物へと集中する。
だが、鬼兵隊の幹部と数人の夜兎に視線を向けられても人物はぴくりとも動かなかった。
いや、詳しく言うならその人物は会議中だと言うのにヘッドホンから流れる最大音量の音楽に耳を傾けていて武市の話など聞いては居なかった。
「え、あの…ちょっと聞いてるんですか?河上さん。…聞けよオイ!!会議中ぐらいヘッドホン取りなさいって何時も言ってるでしょうが!!河上さん!?」
「はぁ…会議中に声を荒げて行儀が悪いでござるよ、変態」
武市が声を荒げた事により漸く聞こえたらしくその人物、河上万斉が音楽の音量を下げながら眉をひそめゆっくりと口を開いた。
「オメーのせいだろうが、って言うか変態じゃないから変平太だから。…話聞いてました?其方の守備はどうだと聞いたんですよ」
まるで人物は関係ないと言うような河上の態度に言葉遣いを悪くしながらも根気強くもう一度話しかける。
その2人のやり取りに今此処に集まっている人物の一人である来島や阿伏兎の向ける視線が先程とかわり呆れた物に変わっていたが
それでも河上は自分は関係は無いと言う態度を続け、無表情で口を開く。
「…良好と言えば良好でござろう。一度は生死をさ迷って居たとは思えぬほどに働いている、…流石といった所かその現場も見られておらぬ故まだあ奴が生きていたとは露見して無いでござるよ」

13:兎鎖:2013/04/06(土) 00:59 ID:ez-Ico

誤字訂正

×まるで人物は関係ないと言うような河上の態度に.....

○まるで自分は関係ない...

14:生狐 ◆B5O. hoge:2013/04/06(土) 09:47 ID:wY2



銀さんが黙ってる訳無いなw
やっぱ高杉軍の所にねー((
面白いよ!!←

15:兎鎖:2013/04/06(土) 20:39 ID:ez-3xk


>>14

ありがとー´`*

16:兎鎖:2013/04/06(土) 21:01 ID:ez-xP.

「ほう、それは良かった。やはり人斬りの相手は人斬りにして正解だったようですねぇ…」
安心したというように頷いた武市の言葉に万斉がひくりと眉を動かして反応する。
「…このような仕事はこれで最後にしたいでござるな」
疲れたようにため息を吐き首を横に振る万斉。
「…アイツ、また自我失って暴走するんじゃないっスかね?そこら辺大丈夫なんスか?」
万斉の反応を見て傍観していたまた子が気に食わないのだと言うように眉を潜めながら口を開いた。
「って言うかその人一度はお侍さんにやられて死にかけた奴なんでしょ?そんな奴にお掃除役やらせて大丈夫なのかナ?」
それを見て阿伏兎の隣に居た青年がにこやかな笑顔でまた子に便乗するように問いかける。
その似非中国人のような口調に笑顔のせいで見た目年齢に見合わない胡散臭い雰囲気を持つ青年は、
元春雨第七師団団長である神威だ。
「問題はありません。今度は自我まで浸食されぬようアレには改良を施しましたし…あの人も二度も過ちを犯すような人ではないでしょう」
万斉が口を開かないために仕方なく武市が信用していない2人の為に説明をする。
元より一度は自我を忘れて味方にすら攻撃した人間に変わりはなく信用が持てないのも仕方ないだろうと理解しているだけにその簡単な説明以外に何かを話すつもりは無いようだった。
すると、今まで視線すら何処にも向けずにぼーっとしていた女が思いついたと言うように唐突に口を開た
「…簡単な事、足手まといになるなら斬ればいい」

17:兎鎖:2013/04/07(日) 18:37 ID:ez-3xk

その言葉に鬼兵隊幹部の3人は呆れたような顔になり、夜兎の2人はそれもそうだと同意する表情をしている。
神威達の後ろにも付き添いとして来たらしい夜兎が2人いたが其方は意見を有さないと言うように表情を変えないし、口も開きはしなかった。
「…あのねぇ、今はそう簡単には行かないんですよ…今井さん」
同意している夜兎2人に多少怯えながらも無表情の女―…今井信女を窘めるように武市が声をかける 。
「…つか、なんで会議に来るのがアンタなんスか?佐々木はどうしたんスか…」
口を開けば斬る斬らないの言葉しか発しない相手に会議に来るのには相応しく無いだろうと来島が口を開いた。
「…佐々木殿は一応未だ見廻組局長の身、この事件の最中多少であっても姿は消せぬでござろう」
「…多分そうだと思う」
「…今井殿の上司の話故、本当はぬしが説明してくれると嬉しいでござる」
口を開かない今井に変わって口にした説明に対して多分などと言う今井に万斉は疲れた色を見せる。
「まぁ…そう言う事で佐々木さんはしばらく顔は出せないようですねぇ…」
各々が濃いメンツなせいで段々と神威と今井以外が疲れてきているのを感じながら武市が再び仕切ろうとする。
「…神威さん達は状況、如何ですか?」

18:兎鎖:2013/04/10(水) 01:31 ID:ez-2ww

「…なんで局長の佐々木は来れなくて、副長の今井は来れるんスか?」
仕切ろうとしていた武市の話を折るように再びまた子が首を傾げた
「…局長は隊士に指示する頭として持ち場を逃れられませんが、斬り込み隊長とも言える今井さんは動いてナンボ…寧ろ犯人を追っていると言うことにすれば抜け出せるんです。わかったら話を中断させないで下さいこの馬鹿」
これだから困るのだと言うように肩をすくめる武市。
それに対して怒りを感じた拳銃を構え出す来島だっだが、
河上ソレが諫めながら夜兎の2人に視線を寄越し話せと無言で促した為にそれ以上2人がいつものように言い合いを悪化させるような事にはならなかった。

19:兎鎖:2013/04/13(土) 01:36 ID:ez-Qsw

「特には何もないかな?俺たちの方は至って順調だヨ」
 ニコニコと変わらない笑みを顔に張り付けながら河上の視線を感じ取った神威が口を開く。
「…シンセングミ?って奴らも全然強くなくてつまんないから殆ど阿伏兎とかそいつ等任せだけどね」
退屈だと言うようにため息を吐きながら付き添いで来ている夜兎やすぐ隣に居る阿伏兎へと視線を向ける。
「…一番隊隊長とかって奴は片手の俺にゃ、ちと時間がかかったがなぁ…」
戦闘を好む夜兎とであれど何百と居る警察機構の人間を端から消すのは面倒なのか、
大体の仕事を部下へと押し付けへらへら笑っている神威に対して恨めしそうな疲れた様な声を阿伏兎が漏らす。
「…沖田総悟にござるな、斬り込み隊長のあ奴は最初に潰して置かねばならぬ故」
「…簡単にやられたのね…つまらないわ…」
2人の人斬りが各々な反応を示して報告を聞いている中、
神威が辺りを見回してきょとりと首を傾げた。
「…そう言えば…高杉はどうしたの?」

20:兎鎖:2013/04/13(土) 02:19 ID:ez-mMU

今更だが誤字

>>19

×河上ソレが諫めながら夜兎の二人に

○河上がソレを諫めながら

21:兎鎖:2013/04/13(土) 02:19 ID:ez-V0M

今更だが誤字

>>18

×河上ソレが諫めながら夜兎の二人に

○河上がソレを諫めながら

22:兎鎖:2013/04/13(土) 02:19 ID:ez-V0M



ミスった…

23:兎鎖:2013/04/13(土) 02:51 ID:ez-2ww

「…晋助なら今は気が立っている故、今は会わない方がいいですよ」
 一応相手が上司である高杉と対等のような存在であるからか、かなり軽い調子で馬鹿にしたような口調ではあったが
敬語を使いながら河上が神威の問いかけに対して答えた。
「へえ?何かあったのかな?」
 興味を持ったと言うように笑みを浮かべている神威に阿伏兎が若干顔を青くする。
「…今まで望んで居た事を遂げようとして居るのですから晋助さんにも思うところがあるのでしょう…触らぬ神に祟りなしですよ」

24:兎鎖:2013/04/13(土) 03:18 ID:ez-mU6

―第三章―

「…晋助…、…」
目を閉じれば直ぐにでも思い出せる声、それに高杉は抑え切れない感情が混ざって潰れてしまいそうだった。
高杉の自室からは江戸の町が見えている。
こんなにも近くに停船している船を見つけられない幕府の人間に鼻で笑いたいような気持ちが生まれたが、そんな感情がかき消されてしまうぐらいに高杉は今気持ち悪くて仕方が無かった。
あの人は死んでしまったのに江戸の人間は笑っている。
あの人は死んでしまったのに他の人間は生きている。
あの人は壊れてしまってたのに世界は壊れていない。
…こんなにも気持ち悪くて理不尽な事があっていいのか?
「…っ…ぁ…ッ…」
そんな事を思っただけで呼吸ができなくなった。
ひゅうひゅうと短い息を吐きながら窓の縁を掴み脂汗を流した顔は青白く変色していく。
胃の中を綯い交ぜになるまでぐちゃぐちゃにされたような、思い切り鳩尾を鈍く殴打されたような、
身体の中のすべての物がせり上がって来るような感覚に喉を掻き毟りたくなる。

25:兎鎖:2013/04/15(月) 01:19 ID:ez-J1k

「…く…そ…っ…!!」
ダン!!とやっと絞り出したような小さい叫び声を上げ、気持ち悪さをぬぐい去る為力任せに壁を思い切り殴りつける。
もう何度こう思って吐き気を生み、何度世界を壊そうと思ったか…。
強く殴った壁は薄くへこみ、壁に当てた右手の横側は赤く染まり血が滲んでいる。
「…いてぇ……」
皮が薄く捲れ、滲んだ血が漏れてきている手を指でなぞりながら小さく呟く。
だが、こんな小さな痛みで気持ち悪さは拭える訳がない。
寧ろ、脂汗で張り付いた着流しが気持ち悪い。
せり上がってきた胃液のせいで口の中に言い知れない味が広がり更に気持ち悪くなる。
悪循環だ…、と本当に心から思った。
今の状態から抜け出せる訳がない、世界を許せる訳がない…悪循環から逃げ出す術はあるのにそれを使う気にもなれない。

26:兎鎖:2013/04/15(月) 04:08 ID:ez-2ww

「…ちっ…」
こんな風に気持ちが悪くなる夜は大嫌いだった。
目閉じれば決まってすぐに思い出してしまうから。
―…先生…!!…松陽先生…!!
じりじりと鼓膜が焼けそうな耳鳴りと共に勝手に再生されていく幻聴のような声から逃れたくて床へ爪を立てる。
銀時、小太郎、……晋助…
「…っま…れよ…」
時たま発作のように起きるあの頃のフラッシュバック。
まるで戻りたいと言うようにこんな日は無意識に脳があの頃を思い出す。
「晋助、…ありがとうございます…」
耳鳴りの向こうから響いた声に目を見開き更に爪を立てる。
「…頼むから…黙ってくれ…!!」
1人の部屋で無意識に叫んでいた。
爪はがりがりと畳に食い込み悲鳴を上げる。
知らない人間が見れば狂気にも滑稽にも移るだろう今の時の姿。

27:兎鎖:2013/04/17(水) 21:32 ID:ez-Qsw

「…狂ってんな…」
 半ば自嘲気味にぐしゃりと頭を掻き毟りながら小さく呟く声は異常な程に独りの部屋に響いて。
悲鳴を上げた爪は畳に血を滲ませヒリヒリと痛むのに、
それも気にならない程苦しい。
こんな風に堕ちたとしてもあの人は名すら呼んではくれないのだから
最早自分が今生きている理由がわからなくなってきて、終わりの無い自問自答を繰り返す。
自問自答の末に必ず迎える結論は
前にも後ろにも動けないくらいならいっそ
「…壊すしかねぇだろ…」

28:兎鎖:2013/04/18(木) 03:25 ID:ez-2ww




「黙ってられないってどうする気なんですか?銀さん」
 土方が帰ってから数十分後、既に昼時を過ぎた頃に黙っていられないと台詞を吐いておきながら
椅子に寝転びジャンプを読みふけっている雇い主(一応)に茶を年寄り臭く啜った新八が呆れたがもう慣れたと言うように問いかける。
「無断アルよメガネ。男ってぇのは所詮口ばっかりアル、あーぁ…最低アルな大人って!!」
 桂や坂本が襲撃されたとあって心配していた神楽が、
何時も通りだらけている銀時に呆れたと言うように大きな定春に抱きつきながら不貞腐れる。
「いや、大人と男どっちの悪口言ってるの?ソレ」
 あのままでは一人で春雨や鬼兵隊の元へ特攻して行きかねない神楽の態度に冷や汗をかきながら、
未だに腹をボリボリと掻きながら火曜日なのに日曜の親父みたいな銀時に新八がちらりと視線を向ける。

29:兎鎖:2013/04/18(木) 11:03 ID:ez-xP.

銀時は新八の声も神楽の声も聞こえている筈なのになかなか口を開かない。
その証拠に赤いぼんやりとした瞳は確実に手にあるジャンプを見ていないらしく、
先程からページを一枚も捲って居なかった。
「…銀さん、今度こそついて行きますからね」
 何かを守ろうとする為に1人でまた何も言わずに戦おうとするのではないか、
と黙りきりの銀時にそんな恐怖を感じて釘を刺しておく。
…聞こえているかはわからないけれど。
「わぁーってるよ」
 嗚呼…聞こえていたらしい。
さっきまでの不安がスピンして飛んでいきそうなぐらいに気怠げで気の抜けた声にもう一度ため息を吐く。

30:兎鎖:2013/04/18(木) 17:57 ID:ez-xP.

「…彼奴等が幕府の人間以外にヅラや辰馬を狙ってんなら、待ってりゃその内奴さんが自分から来んだろうよ」
頭をがりがりと掻きながら緩い動きで起き上がり、
年寄り臭い新八に死んだ魚の目…よりは多少生気の感じられる視線を送る。
神楽はその言葉を聞いてぴくり、と微かに動いたような気配がしたが彼女の性格上待っているだけと言うのが嫌なのか、
無言で定春の柔らかい毛をもふもふと堪能している。
一瞬見えた横顔は眉間に皺を寄せ口を尖らせた拗ね顔で、銀時に対して反論しようかあぐねている様な雰囲気だったから思わず新八は苦笑する。
「…それってつまり、銀さんは襲われるまで待つ…って事ですか?」
視線を銀時の方へと戻し、確認のような問いかけをする。
紅桜の時の神楽のように敵陣に乗り込むのもかなり危険な話だが、敵に襲われるのを待つと言うのも危険だろう。
…かと言って新八も銀時から離れて身を潜めるなんて事をする気は無いのだが。

31:兎鎖:2013/04/19(金) 12:14 ID:ez-mU6

「前と違って場所を見つけるのは難しくなんだろ?だったら…わざと餌撒いて食いついてくんのを待つんだよ」
所謂囮作戦と言う奴だろうか、確かに高杉の戦友であった人間が襲撃されているのだから
それに該当する銀時が警戒もせずに動き始めれば、それを狙ってくる確率は充分過ぎるほどにあるだろう。
元より銀時の事も襲う対象に入っているかもしれないから焦らずともその内…という考えも合っての作戦らしい。
「良かった、バカな銀さんなりにちゃんと考えてたんですね?」
何時も働く事をしないバカ銀時にしてはまともな考えに、
バカにして居るんだか誉めているんだか分からないような声を新八が笑顔で上げる。
「おま…台詞の中と外でバカバカ言ってんじゃねえよ、どんだけ銀さんの事舐めてんですかコノヤロー」

32:兎鎖:2013/04/22(月) 17:30 ID:ez-mMU

ビキ、と勢い良く青筋を立てながら怒りの籠もった声を上げ、ぢゅるるるっと音を立てながら近くにあったイチゴミルクを飲み干す銀時。
「…ま、そんなに気になんなら襲われた所にでも行ってみっか?」
ぼんやりと再び口を開いて不服そうな2人へと問いかける。
「襲われたトコ?」
2人はそれが何処なのか分かって居ながらも同時にきょとりと首を傾げた。

33:兎鎖:2013/04/23(火) 22:41 ID:ez-2ww

―第四章―



「アッハッハッハッハッ!金時〜、おまん久し振りじゃのう!」
陽気な声が港に響いた。日はだんだん下へと移動してきたが、まだ明るい頃。
真っ青な海…と呼ぶには少々油臭く濁った海に数隻浮かんだ商船の快臨丸とそれの持ち主に会いに来た万事屋3人組は
相も変わらず名を間違っているその持ち主にげんなりとする。
…銀時に至ってはげんなりついでに右ストレートをお見舞いする。
もじゃもじゃは綺麗にクリティカルヒットしたプロボクサー顔負け銀時怒りの右ストレートに血塗れて居るがそれでも笑っている。
タフなのか只の馬鹿なのか。答えは只の馬鹿です。

34:兎鎖:2013/04/24(水) 00:38 ID:ez-2ww

そのもじゃもじゃ…もとい宇宙商人坂本辰馬を部下である陸奥が油塗れの海に投げ捨てようとした為にそれを慌てて新八が止めてから本題に入る。
「オメー等の取り引き先が鬼兵隊に襲撃されたっつーのは本当かよ?」
辰馬の髪を掴み軽く持ち上げガクガクと揺さぶりながら脅迫混じりに銀時が問いかける。
「いたっ…いたたたっ…!なんちや、金時おんし何処でその話聞いたんじゃあ?」
痛みからか意味不明な奇声を時々発し、髪が根元から引き剥がされそうな痛みに耐えながら
警察か取り引き先しか知らない様なことを問うて来る銀時を見下ろす。
だが質問の前に離して欲しい程に痛い。
と言うか時折ぶちぶち音が鳴っている為、徐々に髪が抜けて行ってるのは確実だろう。

35:兎鎖:2013/04/24(水) 09:05 ID:ez-CA2

「うっるせェよ、お前は質問にだけ答えろコノヤロー」
再び名前を間違えてかららしいがもう一発右ストレートが決まった。
暴力振るいながら、脅迫している様は恐らく警察に見られたら捕まるレベルなのだが
如何せん暴力振るわれている方は笑うばかりで痛いはずなのに堪えていない。Mか。
「…本当ぜよ。わしらも商品盗まれて迷惑しちゅうき」
頭の弱い頭が喋らない代わりに陸奥が愛想など微塵もない仏頂面で口を開く。
と言うかその言葉に辰馬は初耳だと言うように相槌を打った物だから陸奥の蹴りが銀時にぶら下がっている辰馬の股間に見事ヒットする。
そろそろ宇宙商人は死ぬかもしれない。呻き声を上げて静かになってしまったその(仮にも)宇宙商人の社長に本人にとっては今の状況の方が酷い被害では無かろうかと1人新八が慌てながら思案する。

36:兎鎖:2013/04/24(水) 09:09 ID:ez-J1k

>>35
×間違えてかららしいがもう一発右ストレートが

○間違えられたかららしくもう

37:兎鎖:2013/05/01(水) 03:13 ID:ez-CA2

「盗まれた?何を盗まれたアルか?」
にぶら下がる辰馬の膝裏に理不尽にも意味なく蹴りを食らわしていた神楽が問いかける。
ツッコミ要員である新八ですら内心慌てはするものの、最早皆の辰馬に対するバイオレンスな行動にはツッコミを入れなかった。
「…ば、爆弾じゃー…離し通せ金時ー…」
ダメージが強過ぎたせいか精神力ゼロに近そうな掠れた声でやっと辰馬がまともな返答をした。
…名前を間違えているのはこの際話が進まないので仕方なく一旦黙認つつ、銀時が怪訝そうに眉を潜め口を開いた。ぶら下がる辰馬を離しはせずに。
「…爆弾だァ?何だってンなモン盗んで…」

38:兎鎖:2013/05/02(木) 14:43 ID:ez-Qsw

「わしの方が聞きたいぜよ!…他星の鉱山に穴ば開ける為の強力な爆弾が大量に盗まれたきに」
無駄な戦いや被害者を生むことは好まない辰馬だ。
そんな物が高杉の手に渡ったとあってか、ぶら下がってる痛みからではない冷や汗を流している。
「…オイ…辰馬、オメー宇宙渡ってんならこの際春雨か鬼兵隊どっちでもいい。接触取ったりしてねえのか?」
紅桜との一件で高杉がどれだけ世界を本気で憎み、壊すためなら何でもしかねないのを分かっている銀時も流石に辰馬を地へ降ろし焦ったように問いかける。
「…わしらは戦いば無くすために宇宙渡って大義通しちょる。戦いで地球ば壊そうとしゆう奴らと接触なんかよっぽどの理由無い限りせんぜよ」
聞くまでも無く分かっていた答えの筈なのに銀時は今感じても仕方ない焦燥感を押さえ込むように頭を掻き毟る。
元々松陽を無くして何もかも戦い壊して天人と協力してでも世界を無にするような攘夷を目指す高杉と
天人と協力してでも戦いを生まずに攘夷を目指している辰馬が接触したり協力をしている訳がない
昔から2人は世界を変える気持ちは同じでも根本的な部分はバラバラだったのだから。

39:匿名さん:2013/05/02(木) 15:03 ID:g12

面白いですね!
ぜひ、私の小説も見てほしいです

40:兎鎖:2013/05/04(土) 18:38 ID:ez-J1k

>>39

ありがとうございます!スレタイとか教えて頂けたら見に行かせて頂きますよ〜

41:兎鎖:2013/05/06(月) 22:25 ID:ez-mMU

「…質問変えるぞ。…その爆発一気に爆破させたらどうなる?」
いつになく真面目な表情で相手を見つめて銀時に問いかける。
辰馬はわからないと言うように陸奥に視線を移し、ソレを陸奥が冷えた目で返しながら少し思案して答える。
「…かぶき町一つなら容易に吹き飛ぶぜよ」

42:ミルク ◆uqvA:2013/05/06(月) 23:08 ID:g12

【銀魂とか書いてみる?】
ってところです

名前は途中からミルクに変えてます

オリジナルキャラクターがいます

私のはじめの作品が

【双子編】です

【双子編】→【大学編】→【3Z】

の順番です

43:兎鎖:2013/05/09(木) 23:45 ID:ez-2ww

>>42

分かりました!暇がある時にでも見に行かせて頂きますので。

44:兎鎖:2013/05/09(木) 23:53 ID:ez-mU6

―第五章―


「参ったな…」

ダメになった取り引きの分仕事が忙しいと言う辰馬と別れてから、もう一つの襲われた場所である桂を探しに歩き出した三人組の一人、銀時が面倒臭そうにつぶやいた。
かぶき町は何時も通り過ぎるくらい活気立ち賑やかだと言うのに、高杉のさじ加減でこの町は何時吹き飛んでもおかしくはないのだ。
そんな簡単に高杉が町を壊すとは思えないし、威力が強い分爆発する前に特別なエネルギーを発する爆弾は真選組が見つけやすいとも辰馬達は言っていた。
だが…だからと言って油断などはできないし、あまり悠長に構えているのも難しいのが現状だ。何しろ、高杉が何を仕出かそうとして居るかなんて微塵も分からない。
「どうすっかねェ…」

45:兎鎖:2013/05/10(金) 19:52 ID:ez-mMU


「…おや?おかしいですねぇ…」

不意に車のエンジン音が近くで止まったと思えば、背後から見知った声がかけられた。
「…げっ……」
「あ…貴方は…」
新八と銀時が嫌な人物に見つかってしまったと言うように振り返り、声をかけてきた人物を見ながら口を開いた。
ロボットのように無表情な癖に瞳は銀時に負けず劣らず気怠げな長身の男。
見廻組局長佐々木異三郎。数人の部下を従えて車から降りてきたようだったが、副長である信女の姿は無かった。
「なんだオメー。のぶたすは一緒じゃないアルか?」
それに気づいた神楽が何故か喧嘩腰で眉間にしわを寄せながら、異三郎へと問いかける。

46:兎鎖:2013/05/12(日) 01:58 ID:ez-mMU

「あぁ、信女さんには最近の鬼兵隊や春雨の件で動いて貰ってますよ」
カチカチ、と隊服の内ポケットから出した携帯を弄りながら表情は変えずに神楽の質問に答え
微かに眉を動かしては、怪訝そうに銀時へと視線を向けた。
「…それより、おかしいですねぇ…貴男方は狙われる可能が高い為に迂闊に外に出ぬよう土方さんが忠告した筈なんですが?」
やれやれとため息を吐きながらつぶやきパタン、と小さな音を立てて用事が終わったのか携帯を閉じポケットへと戻す。
気怠げな2つの視線がかち合う。が、銀時は口を開かずに異三郎に視線を向けるだけだ。

47:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/19(日) 03:37 ID:ez-Ico

「…、やはりこう言う事を凡人に任せたのは間違いだったようですね」
後頭部を小さく掻きながら瞬きもせずにぼんやりとだが呆れたような声を漏らす。
「…言っとくけどナ、今回の件に手を出すななんて忠告は聞かないアルよ!」
「!?…ちょ…神楽ちゃん…!」
未だに異三郎とは合わないのか神楽が喧嘩越しのまま隠すことなく本心を口にする。
異三郎は軽く視線を神楽へと寄越しただけで怒っている様子は無かったが、
警察としての仕事や恐らく良心で忠告されているのに真っ向から喧嘩越しで拒否する神楽に新八が慌てたように口を開く。

48:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/21(火) 02:48 ID:ez-Qsw

「…また貴男方は余計な事に首を突っ込む気ですか?」

異三郎から漏れた言葉には明らかに呆れての感情が含まれていた。
幾ら元攘夷志士白夜叉であったとしても何故そうやって何度も命を危険に晒すのか。
それも銀時は毎回のように自分の為ではなく他人の為に自らの命を投げ出す。
合理的に自分の為だけに行動する異三郎にはその銀時の行動はまるで意味が分からなかった。
寧ろ異三郎には

「貴男はまるで死にたがりですね坂田さん」
銀時の瞳が大きく見開かれた。

49:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/21(火) 02:55 ID:ez-mU6

「そうやって、何かの為と大義名分打って貴男は命を何度も危険に晒す…そうでしょう?」
目を見開き驚いた様子の銀時に自覚が無かったのかと逆に異三郎も驚きを見せる。
「おめェ…何言って…」
「何言ってるアルか!銀ちゃんが死にたがりなんて…そんな訳ないアル!」
銀時が反論する前に神楽が大きく声を荒げた。勿論、新八も同意するように頷きながら異三郎に反論していく。
だが、何か気づいたような銀時の表情を見て確信を得た異三郎は神楽と新八をあしらいながら
銀時の方へと歩み寄り軽く手で銀時の肩を叩く。

50:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/22(水) 03:14 ID:ez-dyc

「ま、精々本当に死なないようにして下さいね?白夜叉のゴミ処理とか面倒事はごめんですから」
明らかな皮肉めいた言葉。
再び神楽が嫌そうな顔をして掴みかかろうとしたのを新八が慌てて止める。
それを見て鼻を一度鳴らした後に異三郎は車に乗って何処かへと走り去ってしまった。
「あの野郎ォオオオオ!やっぱり気に食わないアル!」

「…銀さん。……銀さんは死にたがりなんかじゃないですよね?」

51:ミルク ◆uqvA:2013/05/23(木) 23:17 ID:g12

やはり、上手いです

私の銀魂小説の参考にしても良いですか?

52:兎鎖:2013/05/24(金) 01:52 ID:ez-J1k

>>51

ありがとうございます!俺ので参考になりますかね…?

53:兎鎖:2013/05/24(金) 02:02 ID:ez-3xk

―第六章―


白刃と紅色の閃光が闇夜に煌めく。


それを振るう2人を避けるように鮮血が舞う―…その度に刃で肉を裂いた音が静かな闇夜に響いた。
「ククッ…アンタ、ちゃんと急所狙いなよ?一撃で仕留められなくなっちまうやな」

「…うるさいでござるよ、オッサン。ぬしこそ関係の無い通行人まで斬ってくれるな」
奉行所の役人や黒い真選組の隊服を来た男達が血濡れて血に伏せる。

大半が幕府の関係者な中、片方の男が忠告したように屍の溜まった道には町娘や子どもまでも混じって居た。

「仕方ないだろうさ、見られちまったなら殺すに限るさね」

54:ミルク ◆uqvA:2013/05/24(金) 18:09 ID:g12

この間、お願いしましたが
あの上がってなくてすいません

参考はともかく・・・

見ていただきたいです!!

【銀魂小説かいてみる?】

前頼んだ時は3Zでしたが
過去明かし編ていう新しい話も出来ました

55:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/24(金) 19:12 ID:ez-xP.


まるでさも当たり前かのように男は誰かれ構わず斬っていく。

最初は盲人故に仕方ない事かもしれないと片方の男、万斉は思ったが…。

相手は態と人が居る場所へと歩み一般人を斬り、それを楽しむような気配が伺えた。

「ひッ…た、助け…!」
此では何れ断末魔を聞いて更に人が増えてきてしまう、と最初は見回りの役人を静かに斬るのが目的であったのに…とため息を吐く。
その直後にヘッドホンを通して命乞いの声が届いた。


瞬間万斉の顔が歪んだ。

56:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/24(金) 19:22 ID:ez-3xk


町を守るための役人。
それが涙を垂れ流し這いずりながら人であった筈の物…肉片を裂いている万斉を恐怖の瞳で見上げていた。
恐らくは万斉よりも年上であろうに、顔をぐちゃぐちゃにして死にかけの虫のように体を痙攣させて懇願している。

「ほ、本当にお願いしますッ…!い…ぃ…命だけは…げほッ…う゛ぁッ…!?」

後退りして逃げようとしていた男が血を吐いたた。無意識に万斉が手にした刀で腹を突き刺したからだ。

「…あァ…すまぬ…刺してしまった」

懇願していた男の左脇腹を貫通し地にまで刃先が刺さり血を滴らせている。

57:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/25(土) 14:43 ID:ez-dyc

途端に懇願の言葉しか吐かなかった男は、言葉にもならない叫び声を上げる。

あ゛やう゛等と叫びすぎて喉が裂けたのだろうか、
枯れた声で擬音を上げる物だから脇腹からの出血がブシュッと血飛沫上げたように酷くなった。

それを見ながら万斉は嗚呼、五月蠅いなと何処か他人事のように思いながら恥も何もなく本格的に泣き、
嘔吐したらしく口元まで汚している男を冷たく見下ろす。
ヘッドホンで殆ど聞こえない筈なのに男の泣きや苦痛、恐怖が混じった叫び声が耳をつん裂く。
汚い声が万斉の鼓膜を震わせる。それが酷く気持ち悪かった。
「汚いノイズを吐くなッ…!!」

58:兎鎖 ◆Lj6k:2013/05/28(火) 01:39 ID:ez-CA2


ザシュッ!!

小気味良い音を立てて刀が男の首を捉え、そのまま弾き飛ばす。
鈍い音を立てて男の頭が地に落下し、絶命を知らせるように体が崩れ落ちた。
それを見ても万斉の視線は冷え切ったままで、頬に飛び散った生ぬるい液体に眉を寄せて指先で拭おうとした時。
新たな声が、ヘッドホン越しに万斉の鼓膜を震わせた。

「何してやがる…テメェ」

聞き覚えのある、銀色の音。
まるで何処までも終わりがないようで、先程とは違い続きを聞きたくなるような煌めいた不安定な音。
それが誰であるか瞬時に理解した万斉は血を払うため刀を凪ぐように振りながら振り向く。

59:兎鎖:2013/05/28(火) 02:14 ID:ez-mMU

何時もは鼻歌のようにゆらゆらとさ迷って居るのに、今日の音はどこまでも真っ直ぐで。
その不安定な音は敵であれど万斉が好んだ音だ。

「…坂田、銀時…」

先程まで一緒に人を斬りつけて居た男は居ない。
変わりにまた違った不安定な音が近づいてきているが、それを気にかけられるほど目の前の銀色は容易く無かった。
警戒するように見据えながら、その音を奏でる銀色の名を万斉は呟いた。
だが、銀時は万斉を見てはいない。
赤い瞳でその奥、頭と体を分断され血に沈んだ男だ。
それを見て更に眉を潜めて再び問いかける。

「…何、してやがる」

60:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/28(火) 04:24 ID:ez-V0M

万斉は問いを聞いて口角を釣り上げる、獣のように鋭い殺気を放ちながらそれでも楽しそうに。

「…見てわからぬのか?人斬りの最中にござる」

万斉が言葉を放った瞬間に銀時が赤い瞳を月光に反射させ腰の木刀を引き抜き相手へと叩きつけるように、振り下ろす。

ゴッ!!

鈍い音が辺りに響いたが、木刀は万斉にぶつかる前に横に向けられた刀に止められる。
ず、と数歩分衝撃で後ろに体を下げながらも刀の刃先に柄を持って居ない方の手を当て両手を使い受け止めた木刀を押し返すように力を籠める。

「…テメェ等…一体何が目的だ?何のためにこんな事してやがる!」

目の下に青筋を立て、押し返そうとする動きを両手で木刀を持ちねじ伏せながら銀時が怒声を上げた。

61:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/28(火) 08:05 ID:ez-3xk

力の加減が例え同じであっても上から押さえつけている方のが断然優位だ。
故にギリギリと拮抗していたように見えた押し合いも銀時の方が押しつつある。
…だが、万斉は口角を上げて薄い笑みを浮かべ続ける。血溜まりに足が浸かり靴が汚れても。

「晋助が動き出したと言う事にござるッ…!!直にこの国は崩れ落ち、晋助がこの国を作り直す!!」

下から押し上げていた力を不意に弱らせ銀時を自らの体に近づけるとそのまま刀を横に滑らせ、力の無くなり振り落ちてくる木刀を避ける。
そのまま、バランスを崩した銀時を刀で弾き飛ばした。
再びガッ!!と鈍い音が響くがそれは銀時と体を刀が裂いた音ではない。
銀時が瞬時の判断で振り落ちた木刀を引き寄せ刀を防いからだ。
勿論刀による攻撃を受け止めただけで衝撃をまともに食らった体は数メートル後ろへと後退する。

「…拙者等が行って居るのはその準備にござる。晋助が思う世界の為に…拙者等は動いている」

62:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/28(火) 08:14 ID:ez-mMU

ガリガリと刃先で地面を掻きながら未だに笑みを浮かべているのに何処か冷えた表情で銀時へと歩み出す。

衝撃をまともに受けて痺れる手首を軽くプラプラと交互に振りながら銀時はそのゆっくりとだが確実に距離を詰めてくる万斉を見据えた。




「オイオイ兄ちゃん、会話中ヘッドホン付けてる辺り礼儀は直ってねーのに…前より強くなったんじゃねーの?まあ…俺のがまだ強いけどなッ!!」

63:レビカ:2013/05/28(火) 22:06 ID:gr6

私も入れて欲しいですっっ!!

64:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/29(水) 04:29 ID:ez-3xk

>>63



どうぞ〜´`*

65:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/29(水) 04:42 ID:ez-3xk

―第七章―


再び銀時が手にした木刀を万斉目掛けて叩きつける。
力任せと言っても可笑しくない程の強い力を万斉はギリギリの場所で受け止める。


が、
近づいてきていたもう1つの不安定な音が右側から急激に迫って来ていた。

「…な…!!」

ドウッ!!と音を立てて万斉へと刃先を向けて突進してきた闇夜に紛れそうな黒付くめの男に木刀を向けていた銀時すらも目を見開く。

「…ぐ……ぅッ…!!」

思い切り突きの衝撃で寝静まっている民家の壁へと叩きつけられる。
加えて刀を構えて受け止めた積もりが受け流し切れなかった刃先が腕に突き刺さって居た。
左腕を貫通している刀の痛みに深く眉に皺を寄せながら突如として現れた男を鋭い眼光で睨みつける。

「…今宵は余計な相手にばかり見つかるでござるなッ…!!」

遠くで役人が鳴らす笛が聞こえた、恐らく呼んだのは目の前の男だ。
急いで撤退しなければいけない状況化に置かれた万斉は冷や汗を流し、無理矢理に貫通した刀を引き抜いた。

66:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/30(木) 04:14 ID:ez-CA2

片腕から溢れる血も構わずに横へと飛び退けば月明かりに男の姿が露わになる。
咥えタバコに真選組の隊服、銀時も男が誰であるかを理解し驚いているようだった。

「…ヘッドホンにサングラス…山崎の報告通りじゃねえか、お前…人斬り河上万斉だな?」

その男、土方は忠告を無視して何故かこんな時間に外にいる銀時に舌打ちをしながらも万斉へと問いかけた。
しかし万斉は答えもせずに走り去ろうとする。
勿論土方はそれを追いかけ後から駆けつけた役人達もついて行き…何故か銀時だけが置いて行かれてしまった。

67:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/30(木) 04:22 ID:ez-xP.


「―…で、囮作戦虚しく情報は得られなかったのだな?銀時」

桂が今までのいきさつを聞き、呆れたようにため息を吐く。勿論神楽や新八も、だ。

「…相手が食いつく前に自分が先に相手を見つけた上に、何も聞かず逃げられるとは何をやってるんだお前は?」

続けざまに桂がまくし立てるように口を開く。

「と言うか俺は貴様を待ってスタんバって居たと言うのに何故坂本が先で俺は後回しなんだ貴様ァ!!」
回想とは関係無い場所で桂が突然キレた。
どうやら高杉一派が動いてからは自ずと銀時が来るだろとスタんバって居たらしい。恐らく第一章より前から。
眉間に皺を寄せながら何時もと同様突っかかってくる桂に銀時も怒鳴り上げた。
「うるせェエエ!!ニコ中が邪魔して来やがったんだよ、仕方ねえだろうが!!あ゛!?」

68:兎鎖 ◆Me/A:2013/05/31(金) 06:08 ID:ez-Qsw

「ちょ…もう…うるさいから2人して怒らないでくれます?」

いい年して怒鳴り合う2人に新八が呆れたような声を上げた。
それを聞いた桂が咳払いをして真剣な眼差しを銀時に向ける事で取り直す。

「…たが実際なんの俺とて高杉に対する情報も無い。分かって居るのは先程聞いた坂本の所から爆弾が盗まれたと言うことだけ…しかも町1つ吹き飛ばせる量となれば何が起きるか分からん」

高杉ならそんな"玩具"なんの策も無しに爆発させたって可笑しくはない。
それは真選組を含む警察機構も分かっている事であり、だからこそ爆弾の行方と鬼兵隊を追えばその先から幹部や夜兎等に殺害されていく。
そもそも、真選組の一隊士やそこらの役人を何人束ねたとしても武市を別とした鬼兵隊幹部や春雨に所属していた夜兎達に勝ち目など有るわけもない。
今幕府やって居るのは焦った故に無駄死にを生み、そのせいで幕府は端から戦力を失って行って居る。
唯一被害が少ないのは見廻組程度で、桂は其処が引っかかるも今の問題は其処ではない。

69:兎鎖 ◆Me/A:2013/06/06(木) 18:33 ID:ez-dyc

修正

×「…たが実際なんの俺とて高杉に対する情報も無い。

○「…だが俺とて実際高杉に対するなんの情報も無い。

70:兎鎖 ◆Me/A:2013/06/11(火) 04:58 ID:ez-Uq6


「これから…どうするアルか?…また銀ちゃん囮になるアルか?」

桂が眉間に皺を寄せていると神楽が不安げな声を上げた。
神楽なりに銀時を心配しての言葉なのだろう、それは銀時自身も分かって居るので思案する素振りを見せる。
本当に高杉は銀時を狙って来るのか。そんな疑問を持ってしまえば手詰まりになるのは確かで言える筈もない。

答えを出せず、気まずく起きた沈黙を破ったのは電話の音だった。

71:兎鎖 ◆Me/A:2013/06/13(木) 02:45 ID:ez-2ww

―第八章―


―…プルルルッ

沈黙を切り裂くように、電話の着信音が鳴り響いた。
その場に居た4人が振り返り電話に視線を向け、反射的に銀時が受話器を取った。

「…あー…もしもし。万事屋ですけどォ」

先程の会話など無かったかのような気怠げな声で電話越しの相手に声を掛ける。
今は依頼を受けている場合出はないが、誰からの電話かも分からないために一応応答したのだ。

「…ククッ…よォ、銀時。オメェは相変わらずじゃねぇか…なぁ?」

72:匿名さん:2016/03/31(木) 10:28 ID:SVY

真選組総長沖田総悟は今日も元気に副長土方十四郎を虐めていた。後に結核による喀血で近藤勲直々の戦力外通告を受け、副長への野望の火が完全に消えるとも知らずに・・・
真選組は内部粛清の多さから攘夷志士にチンピラ警察24時と恐れられた。不逞の輩を追って民家を荒らす事もあるという、勿論市民には大いに嫌われた。
近藤勲は坂田銀時の尽力も甲斐なく土州過激派による坂本辰馬暗殺容疑で斬首。後に見廻り組が真犯人だった事が判明して近藤は冤罪となった。 土方はこの恨みを晴らすべく松平片栗粉率いる会津軍に加わる為に山崎退らと共に船に乗るが、山崎は雄大な会津磐梯を見る事もなく病死した。
土方は更に北上して蝦夷地へ辿り着き、激戦の最中に死亡したとされる。
こうして沖田は死亡するまで放置される事となった。

73:匿名さん:2016/04/01(金) 22:37 ID:F9o

一マス下げるのはその一文がセリフでなければ改行毎です。
改行毎に一行空けているものは小説とは呼べません。


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