これは、
未来の前世が未桜
で
陵の前世が嶺羽
と、しておりますので、
そこのところ、よろしくお願いします。
これは、未桜と嶺羽の前世から
未来と陵の後世に渡るお話。
オリジナルなので…………
時は平安____
「お願いします!舞わせて下さい!」
「ダメだダメだ。」
「そんなぁ…………」
私は未桜。今は、舞うことが出来ず、
門前ばらいにされている。
私は…………嶺羽様の為に舞いたい。
ただ、それだけなのに。
ギギギギギ…………
「そこの貴女、お待ちなさい」
「えっ?」
「わらわの家で、舞うと良い。」
「あ…………ありがとうございます!」
私は女の人に家に入れてもらった。
とても優しいお方。
「私は祇夕、そなたは?」
「私は未桜ともうします!」
祇夕様…………門前ばらいになっていた
私を救って下さったお方。
「祇夕様、嶺羽様がおいでになられました。
舞いのご準備をなさって下さい。」
「嶺羽様……………?」
「私の幼馴染みですよ。毎月舞いを
みに来るのです。」
嶺羽様………。
私もその人の前で舞ってみたい!
祇夕様にお願いしてみようかしら?
「祇夕様………!私も嶺羽様の前で
舞ってみたいです!」
_________________
↑祇夕と嶺羽が幼馴染みと言うのは
オリジナルなので………
「未桜、正気ですか?
キチンと舞えますか?」
「はい、おまかせ下さい。
祇夕様。私、頑張ります」
「うむ、では任せるとしよう」
「ありがとうございます!」
やっぱり祇夕様はお優しい。
そして、嶺羽様が来た。
私はさっさと白拍子の衣装に着替えた。
「祇夕が舞うのでは無いのか?」
「いいえ、嶺羽、新しく来た、
未桜が舞うのよ」
「未桜……………?」
未桜side
ドキドキしてきたわ。
初めて人の前で舞えるのだから。
よし、服のしわも無いわね。
「未桜、いらっしゃい。」
「はい。祇夕様。」
私は静かに祇夕様と嶺羽様の前に行った
そして、静かに舞いを始めた。
嶺羽side
「君を始めてみるおりは____
千代も経ぬべし姫小松____」
「なんと………!」
「ハァ………ハァ………」
始めて上手く舞えたわ。
どうかしら?嶺羽様。
訂正です!
嶺羽side X
未桜side O
嶺羽side
未桜…………結構見応えがあるな。
それに、舞い始めの時、ドキン
となった。あれは一体………。
未桜がこっちに走って来た。
「どうでしたかっ!?嶺羽様!
ご感想をお願いします!」
「あ…………あぁ、近いよ?」
「あぁ!すみません!つい………
早くご感想が聞きたくて。」
未桜は慌てていた。
こんな美人な人が、俺の嫁だったらな。
「感想を言う、未桜、うまかったぞ。
感情がキチンとこもっていた」
「本当ですか!?嬉しい………!」
未桜は喜んでいた。
俺も少し、笑ってしまった。
「未桜…………俺と付き合わないか……?」
「えっ?」
祇夕も未桜もビックリしていた。
未桜side
嶺羽様が私に告白…………?
きっと、興味半分なんでしょうね。
でも………嶺羽様の目、本気って
目をしていらっしゃるわ。
嶺羽様は私の手を握った。
「ここの屋敷でも良い、一緒に………
未桜と一緒に居たいんだ!」
「嶺羽様………!えぇ、喜んで」
「嶺羽、未桜、幸せにね。
嶺羽、未桜を泣かせたら承知しないわよ」
「ははははは…………はいっ!」
「クスクス…………」
良かったわね。嶺羽様。
皆に認めて貰えて。
私も嬉しいわ!
嶺羽side
良かった………祇夕が認めてくれて。
安心した。
「未桜、また舞いをみせておくれよ?」
「はいっ!嶺羽様っ♪」
「早速ラブラブね………♪」
「祇夕様!」
*ここからは超オリジナルでいきます。
ご了承下さい*
「未桜、そなたにお客様よ」
「私に………?」
未桜side
お客様………?誰かしら?
私は家の前の門に行く。
そこには…………
「お兄様っ!どうしてここに!?」
「未桜、会いたかったよ」
お兄様は私を抱き締めた。
その場面を嶺羽様にみられているとは
知らずに………………。
嶺羽side
未桜…………お前と抱き合っている男は誰だ?
浮気でもしておったのか?
無理してokしたのか………?
「あっ!嶺羽様!ご紹介致しますね!」
「紹介など要らぬ!」
ビクッ!
未桜はビビっていた。
私とした事が………………
こんな事で大声をあげるとは…………
情けないな。やきもちを妬いているのか。
「あらぁ、未雄じゃないの!
お久しぶりね」
「祇夕!知り合いか!?」
「何?だって未雄は未桜のお兄さんよ♪」
未桜のお兄さん………だと………!?
俺は未桜のお兄さんにやきもちを
妬いていたのか!?
未桜side
私達はとりあえず、部屋に戻った。
嶺羽様は勘違いなさっていたのかしら?
謝らないといけないわよね?
「嶺羽様……」
「何?未桜。あっ、さっきは勘違いして、
ごめんな。未桜のお兄さんとは思わなかった。
似ていなかったから…………」
嶺羽様、そんなに落ち込まないで……
「いいえ………良いんですよ」
すると、嶺羽様が急に倒れた。
嶺………羽…………桜?
「嶺羽!どうしたのです!?」
私はとっさに手を嶺羽様のおでこに当てる。
熱い…………きっと熱があるんだわ!
「祇夕様!嶺羽様をベッドに!
お熱がありますわ!」
「なんですって!?」
未桜side
お兄様が嶺羽様をベッドまで、
連れていってくれた。
お兄様、いつもと同じく、優しいですね。
「嶺羽は安静に寝ている。
起こさないようにしろ。」
「ありがとう。お兄様」
私は頭を撫でられた。
ムムっ!
もう子供じゃ無いのに!
でも、お兄様が撫でてくれると暖かい。
「未桜、私は未桜のお兄様をお連れして、
お出掛けに行ってくるわ。嶺羽を
よろしく頼むわよ」
「はい!」
重大な任務?ね!頑張りましょう。
私は嶺羽様が寝ているそばに行った。
私の白拍子で治せたらな………。
「未桜…………愛してる………」
「嶺羽様………!お疲れなのに。
無理して言わないで下さい。
でも、少し、照れますね。嶺羽様」
10日後____
嶺羽様の容態もよくなり回復した。
私は以前よりも嶺羽様に
『好き』『愛してる 』
を、言われているように思う。
平安時代ってベットなんてないと思いますけど。