革神語小説

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1:ミクサ ◆jLeY:2013/04/24(水) 22:44 ID:R96

渡瀬悠宇先生の手掛ける少年漫画、アラタカンガタリ~革神語~の二次です

というか、最近何度か読み返してアカチとカンナギの過去に号泣。
何となく飛ばされた数年とか、なんかクグラの過去とか、ヨルナミの過去、
想像で書いてみたいなぁと思います

誰が読んでも分かるように……が目標で、説明の下手さを直したい!!
なのでコメントとかお待ちしております^^
プロローグの有無などの書き方についての口出しは……すみません。
苦手なもので、応募(?)はしませんです……すみません。。

のんびり楽しく書きたいので荒らしは注意後続けたら即アク禁依頼です
ご注意を。 では、のんびり呑気に始めましょか

2:ミクサ ◆jLeY:2013/04/24(水) 23:21 ID:R96

ー・Prologue・ー

遥かなる異世界「天和国(アマワクニ)」。

劍神(ハヤガミ ※)と呼ばれる八百万の神の一体一体が宿る劍が世を納めていた。
だが、劍神だけでは力を発揮することが出来ず、鞘(ショウ)と呼ばれる
劍神に選ばれた存在と共にすることで効力が発揮できる。

だが、その鞘に力を貸し、自らでは何も出来ぬ劍神を使って暴走する者を、止める者もいた。
その名も秘女王(ヒメオウ)。全ての劍神の歯止めとなり、鞘達が仕えるべき者だった。
そこで起きるのが「縦社会」。
一番上を秘女王とし、その次に五行などを司る劍神の鞘「十二神鞘(ジュウニシンショウ ※)」。
そして、その元に仕える属鞘(ゾクショウ)ら、そうして一般市民となる。

十二神鞘となると、属鞘を従えることに加え、領土を治めるようにもなった。
……のだが、そんな幸福な偉い立場にもありながら苦しむ者もいる。
これは、革の現れる前のそんな時代の物語である。

(※の付くものは漢字が違います。変換不能なためこうしますが神は"ネ"でなく"示"です)

3:ミクサ ◆jLeY:2013/04/25(木) 20:07 ID:R96

#001 Gojussyaku no Sekai

革(アラタ)がアラタと入れ替わり、天和国に来る142年前、それが2人の出逢いだった。

「父上、また『どれい』をお買いになられるのですか」
賑わう"市"の中、銀髪を1つに束ねた少年が暖かそうなコートを着込み、横を歩く父にそう問う。
父の方は少年の頭を撫でながら、自分の買うものを目指して歩き続けた。
「そう・・・・・・今日はムロヤから来た『罪科奴隷』。罪人の親の死後、代わって罪を担う子供だ」
病弱でまだ物を知らない少年に、ゆっくりと物を教える。
少し先には目当ての"市"が人混みの中から見える。
「ざいか・・・・・・どれい__」
聞きなれない言葉に眉を潜めながら、少年は繰り返して父を見上げる。
「覚えておけ。北の領土『ムロヤ』、南の孤島『ガトヤ』。罪人の流刑地はこの2つだと」
「ムロヤ・・・・・・ガトヤ・・・・・・」
そう繰り返し言い、頭に入れようとした時大きな声が響く。
「おっ、次だ!」
いつの間にか奴隷市に辿りついており、全員の目が次現れる奴隷を捉えようと壇上を見上げる。
少年も顔を上げ、ジャラリと音をたてる鎖の主を見つめた。
「っ!」
周りがザワリとして、またすぐに100、200と声が上がる。
少年はそんな声にも反応せず、壇上の奴隷に釘付けになっていた。自分より少し上の少年だったのだ。
後ろには目に涙を溜めて少年奴隷にしがみつく少女の姿もある。

4:ミクサ ◆jLeY:2013/04/25(木) 20:43 ID:R96

その時だ。
「こら離れろ! お前の競りはまだだ!!」
少女が髪を引っ張られ、無理矢理少年奴隷と引き離された。
それに気がつくや否や、少年奴隷が無表情が崩れキッと鋭い目付きで少女の髪を引っ張る者に蹴り
を喰らわせた。
「エミスに触ったら殺す!!」
少女はエミスというらしく、その一蹴りで放された。が、代わりに少年奴隷に鞭がとばされた。
「この・・・・・・奴隷が!!」
その反動で少年奴隷は吹き飛ばされた。銀髪少年は急な展開についていけず、少年奴隷がとばされ
るのをぼんやりと見ていた。そしてハッと気がついた。彼が、自分に向かって飛んでくることに。
「カンナギ、平気か!」
銀髪少年はカンナギといい、額に傷を負った少年奴隷を見下ろす。目が合った瞬間__
「奴隷のくせに、ふてぇガキだ。殺せ! そんなガキ殺せ!!」
またしても引き離された。少年奴隷はまた無表情に戻っている。首の鎖を引かれ、連れて行かれる
のが見えた。そのまま、殺されそうになる。エミスが泣き叫びやめてくれと頼んでいた。
「・・・・・・父様(トトサマ)!! 俺があの子を買う!! あの2人が欲しい!!」
必死に助けようと思う言葉だった。これが、二人の運命をどう導くかなど考えなかった。
ただ、守りたくて。助けたくて。それが本心だった。

5:ミクサ ◆jLeY:2013/04/25(木) 21:16 ID:R96

     *

「・・・・・・という訳で、俺の『友達』になれアカチ! これは命令だ!」
アカチという少年奴隷にカンナギはそう言った。ムロヤの罪科奴隷なため「だんな様も物好きだ」
との言われようだった。カンナギではなく父が買ったこととなっており、奴隷2人もそう思ってい
た。
「・・・・・・友達って命令でなるもんなのか・・・・・・? しかも年下って・・・・・・」
黒髪にキリッと鋭い目付きのアカチの眉は八の字になり、呆れたような表情でカンナギを見た。
「こら! 若様にその口の利き方は__」
「いいんだ! アカチは許す! こいつは強いからケンカを習うんだ! __エミスっ! お前も
一緒に友達になれ!」
途中、口の利き方がどうたらと入ったが、カンナギは気にせず胸を張って腕を組んでいる。
アカチは面倒そうに目を細め、勝手に決めるなと呟いたが普通に流された。

6:ミクサ ◆jLeY:2013/04/26(金) 20:24 ID:R96

急に話を振られたエミスはというと、パッと顔色を明るくして返答した。
「うん! あたしカンナギの友達になる__っ」
アカチは呆れたように溜め息を溢し、カンナギは満足気に微笑んだ。

それから、すぐのことである。
「奴隷」としての仕事を始めたエミスに気づかれぬよう、こっそりとカンナギはアカチに近づいた。
「なあ! お前、あの子に惚れてンだろ!!」
耳元に囁くように言うと、またしても市場のときのようにアカチの目が鋭く光る。
真横にいたカンナギに右手で殴ろうとすると「おっと」と言いながらカンナギは意図も簡単に避け
た。そのまま追い掛けるようにアカチが足を動かした時だ。
ビンっと何か破れないものにぶつかったような音がする。アカチは急に左足を引っ張られたように
頭から前のめりに倒れた。
「アカチ!!」
エミスの心配するような悲鳴が上がり、カンナギが困ったような表情を一瞬すると指差して言った。
「だめだアカチ! 父上が言ったろ。奴隷の掟でお前らの行動範囲は主人の埋めた『械(カセ)』から
直径50尺内だ。その中で生活して土地を耕すんだよ!」

そう。奴隷はたった50尺の世界で生きる。アカチやエミスの場合は領土「ハニヤス」の"主人"の
決めた場所を耕す。その間、奴隷同士は別々に離され、手すら届かぬように引き離される。

「・・・・・・は・・・・・・たった50尺が俺の世界か。親父の刑は150年、代わりに俺がたとえ"じーさん"
まで生きても、まだ刑は続くワケだ。『ムロヤの子』と蔑(サゲス)まれて一生を終えんのか」
アカチは絶望したような、自棄になったような表情で地面を見つめた。それには驚いたようにカン
ナギは目を見開かせ、グイッとアカチの手を引き体を起こした。
やはり年下の力。なんとか状態を起こさせると、カンナギはしゃがんで目を合わせてから言った。
「もう『ムロヤの子』ではない! このカンナギ様の友達だ。いつか自由に・・・・・・いや世界中だっ
て動かせるようにしてやる!」
満面な笑みを浮かべているカンナギは、どこまでも強気で迷いなどなかった。
年下とは思えぬような強い力を秘めた赤の瞳を見つめ、アカチの口角も軽く上がった。
「・・・・・・・・・・・・強引な奴・・・・・・」

空には自由に三匹の鳥が飛んでいた。この三人が何時かは自由になることを知らすように。
カンナギとアカチは強く手を握り合い、微笑み合った。

7:ミクサ ◆jLeY:2013/04/26(金) 21:02 ID:R96

     *

「なあ、アカチ!」
ある日、カンナギがいつものように2人に会いに来て数時間。
アカチの近くで作業を見たり、たまに手伝ったりとしていたが、疲れたのか寝転ぶカンナギは急に
アカチに問う。面倒そうにアカチは目を細めると、短く「何だ」と訊く。カンナギは、やはり気に
する様子もなく続けた。
「父上が言ってたんだけど『しょう』になりたくないか?」
突拍子もない発言に、アカチは桑を杖にして寝転がるカンナギを見下ろした。
「何言ってるんだ?」
「だーかーらー! 鞘に成りたくないかって」
親しい友人のように話す二人だが、実は主人と奴隷なのだ。だが、それを知らないアカチは、タメ
口で良いと言われていたため気にする様子もなく、呆れた口調で返した。
「成りたい、成りたくないじゃないだろ? 劍神が選べば成る。ただそれだけだ。・・・・・・成りたい
といえば、成りたいな。ハニヤスの領主にでも・・・・・・成れたらな」
後半は小声でそう言うと、また桑を握り直し、土地を耕した。カンナギは、ふーんと言いながらそ
の様子を眺める。

8:ミクサ ◆jLeY hoge:2013/04/28(日) 19:36 ID:R96

「・・・・・・・・・・・・俺は、・・・・・・鞘より今はアカチを解放するために『官僚』になりたい」
ポツリと溢した一言に、アカチは気づかなかっただろう。
グッと拳を握りしめ、カンナギはにっこりと微笑むと立ち上がった。
「アカチ! 俺今日は帰るな」
「ああ」
カンナギとアカチは互いに軽く手を上げ、別れる。エミスもにこにこと手を振っていた。
「また明日ね、カンナギ」
「またな、エミス」
カンナギはゆっくりと歩き出した。
まだ、道は長い。この2人が対等に立ち、微笑むのは。まだ遠い未来へ、カンナギはまた一歩踏み出す。


#001 50syaku no Sekai・あとがき

何この駄作!? ここまで酷いの読み書きしたの初めて……orz
というか、ほぼ漫画よりとか渡瀬悠宇先生のお言葉からです……(´△`)
というか、この3人の過去は壮絶過ぎる。……難しいです。

一旦は切り上げ……でしょうか?
「クグラ編」とか「ヨルナミ&クグラ in 創世」も書いてみたいです
たまには、弾けて全然違う作者のとか!?(おいおい……)

ともかく、二次は続けるの苦手なので頭で生まれた物語を書きますね
つまりは脳内整理場。略して自己満! すみませんした。意味不で……。

9:ミクサ ◆jLeY hoge:2013/04/29(月) 16:53 ID:R96

#002 Niisan

秘女王暗殺。それは、革命となった。
全ての劍神が解き放たれ、劍神を持つものが大王(オオキミ)になろうと闘う。
大王になる術(すべ)、それは殺し合いか「降す」こと。
「降る」ということは、劍神共々自分の生命(ミタマ)を相手に託すこと。つまりは、じゃんけん列車だ。
負けたら相手の劍神に降る。勝ったら、相手の劍神の能力を手に入れ、また勝負を挑む。

そして、秘女王が瀕死の今、それが始まった。俺も、「極飛(シナド※)」の鞘として闘う。

(※は劍神名です。極飛は風の神鞘の劍神。風を操り羽にもなります。その他変身も可)

10:ミクサ ◆jLeY:2013/04/29(月) 17:18 ID:R96

「闘う」。そう誓った筈なのに。

俺の生命(ミタマ)は今、全ての劍神を創ったという劍神「創世(ツクヨ)」の中にある。
つまりは降ったのだ、創世の劍神に。逐力(オロチ)という破壊の劍神に俺の極飛は溶かされた。
身体を捕らえられ、創世の鞘だけが屈するなと、負けるなと味方してくれた。こんな、成長が止まって永遠とガキの姿の俺を。
例え、それが「女装して騙した」人物だろうと嬉しくて、俺は降った。

「クグラ、何時までいじけているのです」
俺よりも先に創世に降っていた仲間の十二神鞘ヨルナミに声を掛けられる。
「ヨルナミ、お前は悔しくないのか?」
「何がです?」
ふとしてみた質問に、いい反応を示さないヨルナミ。ムッとしたが、堪えて話し掛ける。
「創世に降ったことだ」
「私は別に。私と母の理解者ですしね、創世の鞘、彼の器は本当に大きい」
にこりと微笑みながら言うヨルナミ。その気持ちもよく分かる。
アイツは、俺よりも高くに飛べる。優しい、温かな風だ。俺も、エトも包み込んでくれる。

そうだ、エトだ。逐力に吸収された兄さん。
大事な、唯一の家族。俺をいつも守ってくれた。記憶を失ってしまった頃でも。

11:ミクサ ◆jLeY:2013/04/29(月) 20:02 ID:R96

     *

「エト、エト! 兄さん!!」
持ち場を離れてはすりよった。困った顔で、優しく出迎えてくれた。
「どうしたクグラ。地主様に怒られるぞ?」

泥だらけで働かされる日々。
持ち場を離れると怒られた。虫けら同然の俺らだから。それでも。
俺ら家族、エトや母さん、父さん、下の兄達との生活は楽しかった。

「何やってるんだクグラ!!」
地主様の罵声が飛ぶまでは、笑顔で話せる。
いつも、仕方なく持ち場に戻り仕事を再開した。ボンヤリとしてしまう。
「・・・・・・鳥だ」
石を背負い、エトの元へと運ぶ。空にはまた、鳥が飛んでいた。
「・・・・・・兄さん。俺いつか鳥になりたい」
空を見上げてそう呟く。思い続けたい夢に、思わず口も弧を描く。
「鳥?」
兄さん、エトは不思議そうに仕事をこなしながらも聞き返してきた。
「空を自由にどこまでも高く上って・・・・・・こんなとこから兄さんや家族みんなを・・・・・・
上まで連れてってやる。そこでみんなでずっと仲良く暮らすんだ__」
小さくて、仲良く暮らすというただそれだけの願い。
だが、俺らにはそれすら叶わなかったんだ。


「我は極飛。その上り行く夢、我が鞘に相応しい__」
漸く手に入れたかと思われた願いも、またこの"位"の所為で奪われた。
エトを助けることも叶わず、家族の元にも迎えず。

この無力感は、この体の所為だと思ってた。
いつまでもエトのように守る側にはいけない子供の姿。一番神鞘歴は永いのに。
誰も認めてくれない・・・・・・そんな鎖で、自由に飛べるわけなかった。

12:ミクサ ◆jLeY:2013/04/30(火) 21:31 ID:R96

     *

「・・・・・・ラ! クグラっ!!」
フッとヨルナミの声で我に返った。過去の記憶が一気に頭の中を駆け巡ったようだ。
目の前を見ると、ドアップのヨルナミの姿。
「ぅわっ!? ど、どうしたんだよ」
「あなたが話の最中にボーッとしているからですよ。聴いていましたか?」
「あ、いや・・・・・・」
そう言うと、ヨルナミはやれやれという顔をして、俺から離れる。
「良いですか? 一度しか言いませんからね?」
「あ、ああ」
「私は降るのが『負け』ではないと思いますよ。創世の中で闘う、それもまた『強さ』なのですから」
「・・・・・・ヨルナミ」

俺を認めてくれる言葉。
『そのままの自分に・・・・・・もっと自信持っていいんだよ!』
革だけの、言葉ではなかったのかもな。
ヨルナミも、エトも、案外・・・・・・そんなものだったのかもしれない。

そうだろ・・・・・・兄さん__。

13:ミクサ ◆jLeY hoge:2013/04/30(火) 21:54 ID:R96

#002 Niisan・あとがき

クグラ編難しかったです……。書くことがあまりにも無さすぎて。。
終わりのヨルナミの言葉は、自分で考えました(・∀・´)ゞ
「当たり前」なのですが、渡瀬先生大ファンなので、ヨルナミにこんなの言わせていいのか?
と思って戸惑いがちな発言です。私は数学派で解答は一つが好きなので、感情を書くのが嫌いなんです
自分の思いを綴って匿名で出されたところ、これ変と言われたもので……

今回のクグラ、ブラコンっぷりが出せて満足しました!
次回は…………何となくで書きます^^

14:ミクサ ◆jLeY:2013/05/02(木) 20:46 ID:R96

#003 Tsukuyo no Naka

「クスクスクス……」
「何笑っているんだ、ヨルナミ」
俺が降った後、暫くしてのこと。急にヨルナミが笑いだした。
「いえ、クグラが……クスクス」
ヨルナミが不気味に笑い、何となくムカつき出すと、漸くヨルナミが語り出した。
「あなた、アラタ(※)を女性と勘違いして……クスクスクス」
「なっ! あ、あれは……そ、その」
突然、アラタが後宮に混じったことに気づかず、可愛いな発言、おまけに寝所に連れ込んだことを
思い出さされ、シドロモドロになってしまい耳までが真っ赤になった。

「……それにしても。クグラ、貴方が私が降ったことを悔しがってくれたのは嬉しかったですよ」
「っ!! な、もしかしてエトのことも見ていたのか!?」
慌ててその事を聴くと、はてと首をかしげるヨルナミ。そして、残念そうに呟く。
「そんなことが……。見逃しましたね」
「それは見なくて良かったんだ!!」
あんなブラコン騒ぎ、見られなくて良かったと、ホッとするクグラでした。

(※のアラタは創世の鞘です)

15:ミクサ ◆jLeY hoge:2013/05/04(土) 12:55 ID:R96

#003 Tsukuyo no Naka

ヨルナミのキャラって書きやすい!!
凄いです、感動しました! クグラは書きにくいしなぁ。
次回は渡瀬悠宇先生の代表作「ふしぎ遊戯-朱雀異界- -玄武開伝-」とのコラボ……かな?
例で言えば、カンナギ様&翼宿。アカチ&壁宿。ヨルナミ&斗宿みたいな。
同じ能力同士でトーク……やってみたかったんです

ではでは、スター・・・ト?

16:ミクサ ◆jLeY:2013/05/04(土) 13:18 ID:R96

#004 Homura to Harisen

仲間となったヒルハの神威(※ カムイ)で眠らされたカンナギは、深く長い眠りについていた。
気がつけば、深い森の中。ゆっくりと歩き辿り着いたのは、少し開けた場所だった。

「どこだ、ここは?」
ポツリと呟いた一言も、森の中に溶け込んでいく。
ふと気がつくと、ガサリと音がして草むらから人影が現れる。
火陷を出そうとしたが、生憎アカチに奪われたままだ。仕方なく構えると……金髪の男が出てきた。
「あれ、こんなとこで何しとるん」
「お前……何者だ?」
「俺は天下一の翼宿様や! あんさんは?」
「十二神鞘のカンナギだ」
何故自己紹介せにゃあかんのだ、と思いながらも一応はする。
というか、十二神鞘相手に自分を様付けするなど命知らず過ぎる。
「じゅうにしんしょう? 何やそれ、新しい菓子かなんかか?」

17:ミクサ ◆jLeY:2013/05/10(金) 20:29 ID:RCw

(訂正:朱雀異界→朱雀異聞,神威→神意 ※これも神の字違います)

コイツ、ヤバいとでも思ってしらばっくれているのか?
そう思っていたが、相手の態度はどこから見ても上から目線このうえない。
元から名前を呼び捨てにされることすら好まないためにケリを入れた。見事に避ける間も無く、
顔面にヒットした。翼宿と名乗った青年は本当に見事な弧を描いて草むらに吹っ飛んだ。
「何すんねん、このドアホォ!! みてろよ、烈火神焔!」
「ふっ……失笑。火は俺を守りをしても、傷つけはしない」
「なんやとォ!?」
ハリセンから出た火は俺を傷つけることはなかった。代わりに絡み付くように俺を守る。
怒ったように翼宿が何度も繰り返すが、やはり、一度も傷つけたりはしない。
「カンナギってゆうたなぁ。ホンマに何者なん?」
「誰がカンナギだ。カンナギ様だろう」
今度は驚きで目を見開く奴の顔面を肘で殴る。よく振って力を込め。

18:ミクサ ◆jLeY:2013/05/26(日) 19:01 ID:RCw

「ぅわっ!? ホンマに何すねん!」
ハリセンでギリギリで止めたものの、顔に掠り傷が付いた。
絶対に同じことが俺に遭ったら、確実にコイツの命はなかったな。と思った瞬間

「カンナギ……カンナギ!!」
「ん〜〜。悔しいが、なかなか気持ちの良い神意だったな」
「ほら! カンナギ様もお気に入り」
目が覚めると、スッキリとしたような気分だった。
深い夢を視た気がするが、覚えてはいない。まあ、腹立たしさが何となく残っているが。

19:ミクサ ◆jLeY hoge:2013/05/27(月) 19:44 ID:RCw

#004 Homura to Harisen・あとがき

難しかった。最近ふし遊読んでないからなぁ。
先日最終回も発売され、玄武とコラボしたくなった……。
ということで、「虚宿&斗宿×ヨルナミ&ヤタカ」が次回!

いや、氷って知らないし、空っていなくね? というわけでね
頑張りますφ(・ω・´)ゞ

20:ミクサ ◆jLeY:2013/05/28(火) 23:34 ID:RCw

#005 Konsyo no Rutsubo no Ikisaki

 気がつけば、宛も無く歩き続けていた。
「……確か__天通力で足元を崩されて」
そうだ、思い出した。革との戦いの最中に、魂銷のるつぼに飲まれて……そこから覚えていない。
気でも失ったのか。なら、これは夢か何かか?

「ヤタカ、久しぶりだな」
「……っ!? よ、ヨルナミ!! 革に降されたんじゃ?!」
 いつからいたのか、そんなことも分からないが、隣でヨルナミが歩いていた。
雪山なのか、寒さにかじかむ。足元には溶けきっていない雪が積もっていた。
「ええ。でも何故か……気がついた時には」
ヨルナミも分かっていないらしい。が、僕も彼も歩みを止めることはなかった。

「どこへ行くんだ?」
「さあ? 私にはまったく分かりませんね」


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