【八犬伝】君はそこで笑っていて。【悪ノ召使】

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1:文人 ◆7Xec:2013/10/10(木) 19:22 ID:Gc.

「しの〜、あそぼ〜!」
 そう言って、俺と遊んだのは、だれだっけ。
「しの、だいじょうぶ?」
 そう言って俺を心配してくれたのは、だれだっけ。
「いや! 信乃と離れたくない!」
 そう言って、離れていってのは、だれだっけ。
 思い出したくても、思い出せない人。
 俺は君の君の事が知りたいんだ。
 大切なあの人のことを―――。

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初めまして、文人です。
今回は初めての「八犬伝ー東方八犬異聞ー」の小説を書きたいと思います。
ですが、「悪ノ召使」のストーリーに似せたいと思っています。
ちゃんとかけるか分からないのは、毎回のお約束ですw
評価、コメントのほうを良かったらお願いします。

2:鴉葉まる ◆Orws:2013/10/12(土) 04:30 ID:aLc

はっ、八犬伝……!!!!!!((
うおー!!上手ですね!!楽しみに
してます!!八犬伝大好きなんですよ!
ボカロも大好きなんですよ!!!
奇跡のコラボ、めっちゃ嬉しいです!
村雨とかどんな所で出てくるか
楽しみです!!悪ノ召使は、そんな
知りませんけど、八犬伝なら
少しは、知ってるので楽しみにしてま
す!!!wあ、小説の更新頑張って
くださいねー!応援してますっ!

3:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:10 ID:Gc.

・櫻川 颯(犬塚 颯) 18歳 女
 ・信乃の生き別れの双子の姉。6歳のときに別れた。
 ・容姿は信乃にそっくり。けれど、髪が腰ほどまである。そして、唯一の違いは左目が櫻色になっていること。つまり、オッドアイ。
 ・信乃と同じく、体に妖を飼っている。名前がないため「桜」と呼んでいる。飼っているのは、3年前から。理由は語られていない。しかし、里見莉芳はそれを知っている。殺されたときに里見莉芳に「桜」とともに助けられた。
 ・「桜」は妖刀で村雨の対。「桜」の名を知る者はいない。「桜」は普段、颯の体内にいて、姿を現すときは白い犬。能力として桜吹雪を起こす。他にもあるらしい。そして颯は代償として15歳で成長が止まっている。が、信乃のように18歳の姿に戻ることもある。

・犬塚 信乃 18歳 男
 ・颯の生き別れの双子の弟。
 ・颯に対する記憶があいまいで覚えていない。

・犬川 荘介 18歳 男
 ・颯のことを知らない。
 ・蒼は颯のことを知っているが、現在の姿を知らない。

4:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:11 ID:Gc.

第一話 信乃に会いたい。*颯*

「莉芳…」
「なんだ」
「いや別に。外に出掛けたい」
「それは無理だと言っただろう?」
 最近は外に出たくて。けれど、莉芳は暫くはダメって言うし…。
 なんでだろう…。もしかして、帝都に信乃が…?
「信乃…」
「ああ、そうだ。帝都に信乃が来てる。しばらくは外に出せない。」
「ちえ。まあいいや、桜とあそんでるもん」

5:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:11 ID:Gc.

第二話 子供なんだ。*莉芳*

「颯、お前は桜に頼んで、別人に化けられるか?」
「え? それは…」
 悲しそうに犬として姿を現す桜と遊ぶ颯を見ていられなくなり、俺は颯にそう言った。
 確か、化けられるはずだ。
「いいから、早く」
「はい…。化けれるけど」
「じゃあ提案だ」
 そう言って俺は長々と話しはじめた。
 桜の力を借りて、別人に化けて、要の屋敷に行き、暫く要に面倒を見てもらえば、要か要の狐が付き添いで外にだられるだろう。帝都に。そんな内容を話した。
「それでもいい。私は外に出たい」
 そう言って承諾してくれた颯は早々と俺の書斎から出て行った。
 それを伺って、要に電話をする。きっと、荷物を纏めるのに時間がかかるはずだから。
「要はいるか?」
『ただいま、旦那は出掛けております。里見様がなにか様でしょうか?』
「そっちに櫻川 颯と言う子供を預けたい。別人に化けているが、帝都に出掛けたいそうだ。明日、そっちに向かわせる」
『櫻川 颯様ですね? わかりました。旦那に伝えておきます。』
「お願い頼む」
 また一つ、仕事が増えた…。
 そういえば、もう颯は18だ。なのになんであんなに子供なんだろうか…。やはり、「桜」との契約が関係しているのだろうか…。成長は止まってるし…。それ以前に、颯には引き取り手が見つかっていない。だから、だから俺は颯を引き取っている。あいにく、八房に気に入られてしまったから、仕方ないのかもしれないのが。
 次の瞬間―――
「ガタンッ!」
 颯の部屋からと思われる大きな物音がした。そして…
「莉芳! 颯を助けてやってくれ!」
 白い犬…。正確には、颯の妖の桜が俺の元に走ってきた。桜の話によると、部屋の棚が倒れてきたらしい。
 そして、すぐに俺は颯の部屋に向かった。

6:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:12 ID:Gc.

第三話 帝都にて。*要*

「ほう…。櫻川 颯ちゃんね…」
「はい。里見様からのお電話からですので、必ず駅にお迎えに行ってください。要様」
「わかった。じゃあ、その間に一部屋開けておいてね」
「分かりました!」
 めずらしい。昨日、少し出掛けている間に莉芳から電話が来るなんて。それにしても、「櫻川 颯」ってどこかで聞いたことがあるような、ないような。
 まあいいや。とりあえず、駅に行って颯ちゃんが来るのを待つとしよう。
「颯ちゃん、別人に化けてくるってどう言うことだろう」
 そんなことで俺は笑う。自問自答かな。けれど、きっとかわいい子だと思って。

7:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:13 ID:Gc.

第四話 信乃は元気かな。*颯*

「えへへ…」
 ずっと列車に乗ってから笑みがこぼれたまま。
 何せよ、久しぶりの外だし、桜の力を借りて化けてるとは言え、実際には化けてなくてあの犬塚家の伝統? の女は男ってやつで男装しているだけだけど。
「颯、昨日の怪我は大丈夫か?」
「一応、大丈夫。痛いけど、平気。莉芳が助けてくれたから」
 昨日、部屋の棚が倒れてきて。私はその棚の下敷きになってしまった。けれど、すぐに桜が莉芳を呼んできてくれたから、私はこうやって軽い打撲で棲んでいる。まあ、もう死んでるからあのまま死んでも生き返るんだけど。だた、桜に負担が行くだけだし。
「ねぇ、桜。桜って人の姿になれるの?」
「ん? まあな。なれるけど、ほら性格と正反対の容姿だから嫌いだ」
「えー、良いじゃん。て言うか、人の姿じゃないと不便なこともあるのに…」
「分かったから…」
 そう言うと桜の犬の姿は桜吹雪に包まれた。
 そして、少しずつ桜吹雪が消えていくと、綺麗な桜色の腰ぐらいまでの髪と私と同じ眼をして空色の着物を身に纏った少女と女性の中間くらいの人が現れた。
「おや、桜って女の子だったの?」
「違うわ、普段は声が低いだろ? 男だよ。これだから、人の姿は嫌いなんだ」
「嫌いなんて言わないの。綺麗な姿で、私は羨ましいな。私、そんなに可愛くもないし、綺麗じゃないし」
「何を言う。颯のほうがずっと美人で可愛くて綺麗だろうが」
「はいはい。ほら、着いたよ」
 ずっと桜と話していると、いつの間にか帝都の駅についてしまった。
 時は流れるのは遅いようで、速い。人間の寿命なんてすぐに来ちゃうのに。

8:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:14 ID:Gc.

第五話 美しい少年。*要*

「あ、来た」
 シューと音を鳴らして駅に停車する列車から、2人ほど降りてきた。一人はまだ15歳ぐらいの世に言う美少年と、桜色に空色の着物が特徴の少女か女性。もしかして、あの2人かな?
「失礼ですが、貴女は櫻川 颯ですか?」
「私が櫻川 颯。そっちは私の大切な人の桜。貴方は?」
 櫻川 颯は男なのか…!? 期待した俺が馬鹿だった…。しかし、桜と言う少女(でいいや)は美しい。
「俺は尾崎 要。莉芳の知り合いさ。教会の人間だし」
「莉芳の? 尾崎さんなんて、教会に居たの? 私も教会の人間何だけど」
 うわーお。これはこれは。里見さんはいったいどれくらいの人の後見人なんだ…。
「いや、俺さ、四家だから。おまけに教会のジジイが嫌いで教会にあんまり行かないんだよね。さて、俺の屋敷に行くよ」
「ふーん。じゃあ、お邪魔させていただきます」
「ワン!」
 吃驚して振り返ると、さっきまで居たはずの桜ちゃんが居なくなっており、その代わりに白い犬が居た。
「ちょ、桜! なんで此処で…」
 え? 桜…? え、どういうこと…? まあ良いや。
 俺は屋敷に向けて足を進めた。

9:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:17 ID:Gc.

第六話 違和感。*信乃*

「なーんか、そわそわする」
「どうかしましたか? 信乃」
「いや別に」
 今日は何故か朝からそわそわしている。特に村雨の様子が変。なんて言うか、テンションが高い。
「アイツがくるー!」
 とか言って。
「マジ、意味わかんねー」
 外に出たら、なんか変わるかな…。
「荘、俺ちょっと出掛けてくる」
「分かりました。夕刻までに帰ってきてくださいね」
「ほーい」
 そう言って俺は古那屋を出た。

10:文人 ◆7Xec:2013/10/14(月) 22:21 ID:Gc.

>>2 鴉葉まる様

コメントありがとう御座います。
私と同じ、八犬伝とボカロ好きですか!? 嬉しいですw
応援ありがとう御座います。
ぜひ、私が活動しているサイトも覗いてみてくださいw
http://uranai.nosv.org/personal.php

11:文人 ◆7Xec:2013/10/15(火) 20:39 ID:Gc.

第七話 勘違い。*颯*

「わざわざ部屋を用意してくださり、有難う御座います。尾崎さん」
「良いんだよ。あ、そうそう。その敬語、やめてほしいなぁ。俺のこと、要でいいから」
「はーい、分かったのです。要、さん」
 2人で顔を見合して笑う。要は、屋敷に入れるなり、此処の部屋に案内してくれた。とっても、男の子らしい部屋に。
 やっぱり、男って思われるよね…。何言ったって、犬塚家の人間だから仕方ないけど。
「あのさ、颯くん…? 男で宜しい?」
「いや、私は立派な女ですけど」
「嘘!?」
 要は驚いた顔をして、腰を抜かして床に座り込んでしまった。
「大丈夫…?」
「だ、大丈夫だよ。アハハ…」
「良かった…。それで、私は女だけど、部屋は用意してくれた此処で良いよ」
 私は要に微笑みかける。
「分かった。じゃあ、外に出たくなったら俺のところに」
 手を振って、ばいばーいと言って部屋から出て行った。
「要ってば、子供」
 私は笑って桜の頭を撫でた。

12:文人 ◆7Xec:2013/10/15(火) 20:39 ID:Gc.

第八話 昔。*信乃*

「あーもう!」
 俺は村雨を連れて外に出たけれど、そわそわした感じが収まらなかった。
「ったく何なんだよ…」
『しの〜!』
 ほら。また昔のこと。誰だ、俺の名前を呼ぶのは。
「信乃〜!」
「んだよ、村雨」
「帰ろー! 肉ー!」
 ちょうどあたりは暗くなってきた。俺も腹減ってきたし、肉食いたい。
「ほいほい。帰るよ」
 きっと思い違い。俺の名前を呼ぶのは、俺も知らない人だし。
「肉ー!」
 俺たちは荘介の元に急いだ。

13:文人 ◆7Xec:2013/10/15(火) 20:40 ID:Gc.

第九話 要の恐怖。*颯*

「颯様、要様がお呼びです!」
「あ、ありがと。狐さん」
 扉の向こうから威勢の良い狐の声。
 要が私に何の用事だろう…?
 私は自室を出て、要の部屋に向かった。

 
「何か用?」
「おいおい、冷たいな」
 冷たくなんかしてないけど。
 私はその言葉に要の顔を見る。しかし、要の顔をみると、青ざめており、片手には受話器。なんとなく、予想は付いた。
「莉芳から。早くカワッテ…」
 その言葉から要は動かなくなってしまった。
 何やってんだ、要は。
「なに、莉芳」
『颯か。要が迷惑を掛けているようで悪かったな…』
「いいの。逆に助かってるから」
『で、颯。今日は男装して行ったみたいだが…』
「あぁ、それは長距離過ぎて疲れるって。だから、男装していった」
『そうか、ならいい。なんかあったら、電話してくれ。要には容赦なく』
 ツーツーツー…。
 案外、一方通行な莉芳との会話。今日は凄いや。


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