【BLEACH】月光

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1:美琉 ◆k9/Q:2013/12/01(日) 22:07 ID:xAc




月の光に照らされて

その物語は動き出す__


***


はじめまして(`・ω・´*)
暇人の美琉と申します!
あんまり小説は書いたことがありません…
文才0ですが、こんな小説を宜しくお願いします!


■荒しと中傷はないことを祈っています
■原作はBLEACHです
■BLEACHが好きな方、是非コメントください
■リクエスト等ありましたら書いて下さい
■SSばかりになると思います
■王道CPもノーマルCPも大好物です←


結構不定期更新(´・ω・`;)
ちなみに私は二番隊隊長の砕ちゃん溺愛中♡
それでは更新していきたいと思います(*´∀`)ノ

2:美琉 ◆k9/Q:2013/12/01(日) 22:41 ID:xAc




 *想う度に* 
 大前田×砕蜂+夜一 微シリアス


「__ またこの顔か…」

 誰にも聞こえない小さな声で彼は呟く。
逆に聞こえてたら殺されている。
静かな執務室には自分の上司である砕蜂と彼だけだと言うのに、これだけの気を遣わなければならないのには理由があった。


砕蜂が__外を眺めている。

そんな、些細なことなのだ。
単に外の景色を見ようとしている訳ではないということは流石にわかる。
ここ最近、毎日の様に砕蜂は窓を開け、外を見ているのだ。
根は真面目な彼女は仕事だけを済ませて、いつも外を見ている。

そして__
悲しそうで切なげなその“顔”。

切れ長の瞳は妙に涙が浮かんでる様にも見えるし、眉は下がっている。
いつも大前田は無表情しか見ていないため、違いは直ぐに分かったのだ。
強気でプライドの高い彼女がこんな顔をするなんて見たこともない。
彼女の心からの笑顔さえも見たことがないのに。

「何… 見てんだろな」

 今度も勿論小声で呟いた。
手元の書類等一切目に入らない。
嫌でも視界はあちらにいってしまう。
彼の視線にも気付かず、ただ何かを見据えている。

__誰がこんな顔をさせているんだ。

真っ先に浮かんだものがこれだった。
普段口を開けば「下らぬ」、顔はいつも無表情。
そんな彼女にこんな悲しげな表情をさせる者は誰なんだろうか。
きっと、その者は彼女を笑顔にさせることだってできたのだろう。
少し羨ましいという心情を抱いたと言うのは気のせいにしておきたい。
長々と続く静かな沈黙に、大前田は流石に耐え切れなくなった。

「たっ隊長!!」

 ガタッと椅子から立ち上がると前髪を微かに揺らしながら砕蜂は振り向いた。
そして大前田は書類を数枚持つと早口で言った。

「これ十番隊に届けてきますね!!」
「…… ああ」

 低く小さな返事を聞くと巨体を揺らしながら一目散に執務室を出た。
バタンッと派手な音が部屋に響きわたる。
砕蜂は数秒扉を見ていたが、またすぐ外に視線を移した。
その途端ふと口から出た言葉。

「会いたい」

 この言葉は誰にも気付かれることなく風に揺られ消えていった。

fin…

3:美琉 ◆k9/Q:2013/12/01(日) 22:52 ID:xAc


アトガキ的な…(´・ω・ ` )

設定的には夜一様失踪後。
夜一様に会いたくて堪らない健気砕ちゃん萌え←
大前田はハッキリと夜一様のことわかってないっていう…
アニメで大前田は夜一様のこと知ってるから結構前のお話です(´・ω・ ` )

…にしても文才無ぇな…

4:美琉 ◆k9/Q:2013/12/02(月) 18:49 ID:xAc



*大事な誕生日*
グリムジョー×ウルキオラ ウルさんお誕生日記念 甘


確か昨日は俺の誕生日だった__
…気がする。

大体、誕生日等俺には不要だ。
生まれた日を祝おうなんて馬鹿げている。
俺が生まれた日なんてもういつの話だ。
共に祝う相手もいないし、声を掛けてくる奴もいない。
十刃の誕生日を祝う奴は大抵その者の従属官くらいか。
その点俺には従属官もいないため、祝う奴がいないということだ。
だから昨日は特に何の変わりもないただ普通の一日だった。

そして今日__

いつもの様に暗い虚圏はより一層暗さを増していた。
静まり返っている虚夜宮の長く暗い廊下を、俺は自室に帰ろうと歩いていた。
あまりにも静かなものだから、無意識に足音をたてずに歩いてしまう。

__そんな中。

「… 誰だ」

 さっきまで静かだった背後に、大きくて荒い足音が聞こえてきた。
こういう行動を起こす者は大概知れている。
完全には振り返らず、足音の主だけを目で見た。

「やはり貴様か…」

 そこには派手で俺には理解できない髪色の男がいた。
大きく開かれた胸元にはこれまた大きな傷が刻まれている。
名は__グリムジョー・ジャガージャック。

「テメー振り返るなり何つー反応だよ」

 ハハッと軽く笑うと奴はずんずんと俺に近付いてきた。
はっきり言って奴とはあまり接点が無い。
どちらかと言うと自分とは正反対の気質の奴とは釣り合わないと思い避けていることが多いのだ。
必要最低限なら話すことは話すが、こちらからもあちらからも話し掛けはしない。
そして俺は奴に“苦手意識”を感じていた。

「何の様だ…」
「そんなに怒んなよ。 ちょっと聞きてぇことがあってな」

 宥めるかの様に奴は笑うが俺には効いていない。
さっさと振りきってここから離れたい。
微妙な距離を置いてからの短い沈黙。
それを破ったのは勿論奴で。

「昨日… お前誕生日だっただろ?」
「…そうだが。 それが何だ」

 何を聞き出すのかと思ったらそんなことか。
半分呆れ顔で大きな溜め息をつく。
その動作を無視し、奴は続ける。

5:とかげ´・ω・` ◆y4Oc:2013/12/02(月) 18:49 ID:ffE

みーるるーん!!((

やっぱり上手いねぇ(´ ・ω・`)
文才ありありだよww

6:美琉 ◆k9/Q:2013/12/02(月) 19:18 ID:xAc


>>とかげ

とーかげぇー!!
来てくれてありがとう(*^_^*)ノ
文才…ないないない((
褒めて貰えて嬉しい!

7:美琉 ◆k9/Q:2013/12/02(月) 20:27 ID:xAc




「気ィ悪くすんなら別に良いけどな…」

 一方的に喋り続けると奴はゴソゴソとポケットの中を探り始めた。
何かを出すらしいが勿論興味はない。
暫くするとそこから明るい色の包装紙に包まれた小さな箱が現れた。
奴の外見とは不似合いな物だと俺から見てもわかる。

「ん」

 ぽすっと俺の手にそれをのせる。
奴の指は何故か包帯やらバンソーコーやらで覆われている。
その箱は軽くて、よく見ると細いリボンで器用に巻かれていた。
一体何のつもりなんなのだろうか。
しかもまさか俺より体格の良いコイツがしたのかと思うと寒気がした。

「貴様が… したのか?」
「馬鹿ッ!!ンなモン俺がするか! 井上織姫にやらせたんだよッ!!」

 何故か顔を赤くして言う奴は何処か面白くて、ふと小さな笑みが零れた。
しかしその数秒後にはまた無表情に戻るのが俺だ。
にしても、井上織姫は気の毒だなとしみじみ思う。
それにしても__

「貴様… これは俺への何なんだ?」

 誕生日を尋ねられたと思ったらいきなりこんな物を渡される。
この奴の行動はさっぱり分からない。
すると奴は目をぱちくりさせ、そして途端にまた顔を赤くした。

「てめっ…!! 俺への嫌がらせかっ!!?」
「何を言う。 そんな目的ではない」
「__ ッ!!」

 急に奴は黙り込む。
何か俺は気に触れる様なことでもしたのだろうか。
全く記憶に無いため、記憶を無理矢理甦えさせようとすると。

「だーっ!! お前への誕生日プレゼントに決まってんじゃねーかっ!!!」

 突如奴は大声で俺に怒鳴った。
言い終わった後、息を荒めながらキッと俺を睨む。
その目はいつものガラの悪そうな目ではなかった。
ほんの少し、愛嬌のあると言える目だ。
迫力さえも無くて、ただの幼児にも見える。
そしてそのまま立ち尽くす俺に奴は言い放つ。

「お前覚えとけよ!! あとそれちゃんと食べろよ!! 食わねーとどうなるかわかってんだろうなっ!!」

 そう言うと奴は走って何処かへ行ってしまった。
一体何が起こったのだろう。
ほんの五分程度した経っていないのに…
一気に沢山の事が起きた気がする。
まさか奴にプレゼントを渡されるとは…
あまりにも予想外の出来事に、俺はただずっと立ち尽くしていた。

片手に箱を持ちながら。

8:美琉 ◆k9/Q:2013/12/02(月) 21:06 ID:xAc




相変わらず、自室は肌寒くて薄暗い。
この殺風景な虚夜宮の中にあるのだからしょうがないのだが。
電気をつけてもまだぼんやり明るいだけ。
でも俺は側のベッドにゆっくり腰かけた。

「…… 開けようか」

 独り言かの様に呟くと小さな箱に結び付けてあるリボンに手を伸ばす。
シュル、と案外簡単にほどけて、箱をを開けてみる。

「これは…」

 中身は、袋に包まれた菓子だった。
確か“くっきぃ”と言う名だったな。
でも形は歪で、所々欠けたり焼きすぎていたりしていた。
まぁ確かに奴が作ったと言うのなら、納得できる。
あんな荒々しい奴がこんな物を作るなんて無理があり過ぎるからだ。
それでも香ばしい香りは漂っていて、丁度腹も減っていたし食ってやろうと思い、くっきぃに手を伸ばそうとすると。

「ウルキオラくーん」

 ドアをノックする音が聞こえた。
声の主はすぐわかった。
ドアに駆け寄るとゆっくりと開ける。

「あっウルキオラくん!」

 オレンジ色の髪の色を持つ女、井上織姫だった。
無駄に明るくてうざったい時もあるのだが、奴の能力は確かだ。
あの藍染様が認めただけある。

「どうした?」
「あっあの、グリムジョーくんから貰った?」
「何をだ」
「クッキーだよ! もしかしてもう食べちゃった?」

確か奴はこの女にリボンを結んで貰ったりしていたらしいな。
井上織姫の問いに、俺はあくまで冷静に答える。

「貰ったが、食べてはいない」
「そうなんだ… グリムジョーくんったら、張り切って作ってたんだよ!」

 笑顔で言う女に俺は動じずただ話を聞く。

「そしたら指怪我しちゃって… 治療はしたんだけど、包帯とバンソーコーで覆っといたの」

 そこで俺はわかった。
何故、奴の指が包帯やらに覆われていたのか。
さっき女が言った通りこのくっきぃを作る時に怪我をしたのだろう。
全く変な事をする奴だ、と素直に内心苦笑した。

「味は美味しいと思うから!! じゃあまたね!」

 そう言うとバタンッとドアを閉めた。
相変わらず騒がしい奴だ。
にしてもここまで奴が俺に尽くすとは何事だ。
好意等持っている様には一切見えないのだが__

俺はまたベッドに腰掛け、今度こそとくっきぃに手を伸ばした。
そして口に運ぶ。
歯で噛むと香ばしさと甘さが口に広がり、確かに旨い。
どれだけ練習したのだろうか。
そんなことを考えつつもくっきぃを食べ続けた。
気が付けばもうくっきぃは無かった。

「中々…」

 旨かった、とは言わなかった。
あんな奴が作った物に口で旨いなんて言いたくない。
変なプライドだなと柔らかく突っ込んだがそれでも俺は旨いとは言わなかった。

__初めて誕生日にプレゼントを貰った。

ほんの、ほんの少しだけ、嬉しい。
そう思うのが悔しい。
でもやっぱり少しは嬉しい。
今まで誕生日等無駄なものとしか思っていなかった。
しかし、この出来事によって考えが変わった。

“誕生日も悪くない”と__

fin…

9:美琉 ◆k9/Q:2013/12/02(月) 22:21 ID:xAc


アトガキ的な(´・ω・ ` )

グリウル!!グリウルゥゥゥ!!!((ry
この二人は最高に好きだす。
いや本当に大好きだす←
グリさんがヘタレでウルさんが天然鈍感的な?

このお話の通り昨日はウルさんの誕生日でした〜♡
ウルさんは何げに好きだ(●^_^●)
んでグリさんが一生懸命クッキー作ってるところ想像したら萌えた←
織姫ちゃんと正統なもの作ったのねw

>>8に間違いがあります
○箱を開けてみる
× 箱をを開けてみる

申し訳ありませんm(_ _)m

10:美琉 ◆k9/Q:2013/12/03(火) 18:44 ID:xAc




*強くなった証*
夜一×砕蜂 甘


「砕蜂っ!! どうしたのじゃその手はっ!!」

 執務室に戻るとそこには敬愛している褐色の女性がいて。
そして砕蜂の手を見るなりいきなり大声で叫んだ。

「え…? 手…ですか…?」

 突然大声で言われ、砕蜂は己の小さくて白い手を改めて見直した。

「ああ… これはさっきちょっと虚に…」

 先程虚討伐に行っていた砕蜂は虚の長い爪に手を引っ掻かれてしまった。
しかしそれは大怪我というのには大袈裟で、小さな傷から血が出ているだけだ。
彼女は隠密機動であるだけあって、完全ではないが、とっさに避けきれた。
こんな怪我等四番隊に行く程でもないと思い、そのままにしていたのだった。
でも目の前の女性は砕蜂の肌に傷がつくのは許せないらしく。

「阿呆!! ちょっと貸して見ろ!」

 ぐいっと小柄な体を自分の座っていたソファーに腰掛けさせると夜一は何処からか包帯を取り出した。
それは流石にやり過ぎではないか。
そう思った砕蜂は素直にそれを口に出す。

「何もそこまで…」
「駄目じゃ。 そもそもお主の肌は痕が残り易いからの」

 一人うんうんと頷く夜一に砕蜂は苦笑してしまった。
自分のことをここまで思ってくれるのは嬉しい。
でも迷惑、とまではいかないがこんなことで包帯等巻かれたらこの先どうするのだ。
護廷十三隊隊長等は常に死と隣り合わせ。
皆それを覚悟して戦いに励んでいる。
そこにはちゃんとした意地というものが彼女にはあった。

「大丈夫ですから。 そこまで大怪我とはいきませんし…」
「良いからじっとしてろ」

 真剣な眼差しで言われるものだから当然もう口出しできない。
夜一は器用に白い包帯を砕蜂の手に巻き付けて行く。
そのとんでもない腕の良さに彼女は勿論感心する。
本当にこの人は何でもできるな、と思えた。

「よし…これで良いじゃろ」

 気が付けばあっという間に包帯が丁寧に巻かれていた。
確かにさっきは少しばかり痛みはあったが今ではあまり痛みは感じない。

「あっ…ありがとうございます…」
「良いか。 くれぐれも今後は気を付けるんじゃぞ」
「…っはい」

 手を優しく握られてつい赤面してしまう。
この人といると赤面してばっかりだなといつも思う。

11:美琉 ◆k9/Q:2013/12/04(水) 18:42 ID:xAc




「じゃあ…」

 そう言うと砕蜂は立ち上がり、自分専用の椅子に座った。
今日は書類が山程溜まっている。
筆を持ち、完全仕事モードに入った砕蜂に夜一はまた目を見開いた。

「お主… 手は大丈夫なのか?」
「え?」

 筆を一旦止め、夜一の方を見る。
何か珍しいものを見たかの様に金色の瞳をぱちくりさせている様子。

「これくらい平気ですよ。 こんなことで仕事を放棄していたらこの先やっていけませんから」

 夜一はそう言って微笑する砕蜂の瞳が微かに輝いて見えた。
過去の、あの弱々しくて可愛らしい瞳とは大違いだった。

__強く見える。

体格は確かに小柄な彼女。
しかしその瞳の奥には強い心を秘めている。
彼女は二番隊隊長という高い地位につきながらも隠密機動総司令官。
こんな小さな体が大きな重荷を背負っている。
周りの期待、プレッシャー。
それを乗り越えているのが今の砕蜂。

自分と戦った後の涙も含めて彼女は強くなった。
自分よりも、遥かに。
精神的にも肉体的にも、全てが強くなった。
その瞳、態度に夜一は思わず見入ってしまった。

「__強くなったのう。 お主は」
「…え?」
「ほんに、強くなった」

 まるで子供の成長を見守る母の様になった。
これからも、彼女はどんどん強くなるだろう。
これからの試練に立ち向かうことが可能ならば___


彼女は更に気高く、美しく、強い死神となって行くのだ。

fin…

12:美琉 ◆k9/Q:2013/12/05(木) 20:22 ID:xAc


アトガキ的な(´・ω・ ` )

夜一様完全にお母さんですw
成長を見守る優しいお母さん( *´ω`*)
んで最愛の娘は砕ちゃん…♡

夜一様若干過保護気味やし…
砕ちゃんの成長に驚いて感心する夜一様のお話です

13:美琉 ◆k9/Q:2013/12/05(木) 21:54 ID:xAc




*悪魔の悪戯*
砕蜂×日番谷 激甘


「… 何をしている貴様」

 思わず目の前の光景に二番隊隊長砕蜂はそう言った。
それは史上最年少隊長日番谷冬獅郎が、まるで兎の様に本棚に手を伸ばそうとぴょんぴょん跳ねている、何とも珍しくて思わず笑ってしまう光景だった。
そんな光景を、ただ書類を届けに来た砕蜂は目の当たりにしてしまったので、動揺を隠さずにはいられない。
しかし当の本人は彼女の霊圧に気が付かず、必死に本に手を伸ばし跳ねているのだ。
何だかそれがとてもおかしくて、砕蜂はつい小さな笑みを浮かべてしまった。
彼がいつ気付くのか待つことにして、そのまま立ち続ける。

何回かまた跳ねるが、中々本は取れない。
その原因は彼の身長が小さすぎるという単純なものでもある。
何度やっても取れなくて、溜め息をつきながらソファーに座った途端、やっと彼女の霊圧に気付いたらしく。

「だああああああああッッ!!!」

 十番隊執務室に、彼の叫びが響いた。
びくっと砕蜂は少々退けぞる。
日番谷はと言うと顔をこれでもかと言うくらい赤くして、拳を握りこちらをキッと睨み付けていた。
かなり恥ずかしいものを見てしまったと少し彼女は後悔した。
そして息を乱しながら日番谷は言う。

「おっ… お前… いつ…っ!!」
「そうだな… 丁度貴様が本棚に手を伸ばしていたところくらいか」
「うああああああああっ!!!」

 また彼の叫びが響く。
砕蜂は動じず、涼しげな顔で答えていたが、内心彼をからかいたいという下心はあった。
決して顔には出さないが、日番谷の反応をかなり楽しんでいる様子。

「何で声くらい掛けなかったんだ!!」
「貴様が私の霊圧に気付かなかったのが悪い」
「っ…!!」

 言葉に詰まったのか日番谷はうつ向いた。
その子供じみた仕草に思わずまた笑みが溢れる。
そして理由を聞こうと砕蜂は手に持ってきた書類を机の上に置いた。

「__で… 何故あんなことをしていたのだ」

 また顔には出さずあくまで冷静に問う。
心の中では怪しげな笑みを浮かべているが。
それに気付かず聞かれたくないことをズケズケ聞かれ、また日番谷は黙り込む。
その様子にまた薄く笑みを浮かべると彼に問い掛けた。

「そこまでして言いたくないのか?」
「そっそんな訳じゃ」
「なら言え」

 即答で強く言われたので彼は渋々問いに答えることにした。

「ちょっと探したい本があってな」
「ああ」
「でも松本は相変わらずサボってやがるし一人で取ろうとした」
「それで?」
「…っ」

 冷たい眼差しで言われるものだから何も言えなくなる。
そもそも女にこんなつまらない事を言いたくない。
自分の身長が低くて本が取れなかった。
こんな恥ずかしい事を、砕蜂には聞かれたくなかった。
彼女も自分と同じ小柄な分類に入るのに、何だか馬鹿にされそうだからだ。
しかも男なのに女に馬鹿にされるなんて男としてのプライドが許さなかった。
でも彼女のこの冷たい凍えそうな視線。
ここで言わなかったら自分はどうなるのだろうか。
そこは承知していたので、やっぱり素直に言うことにした。

「…取れなかった」

 ああもう駄目だ。
絶対に馬鹿にされる。
がくっと失望した時、砕蜂は意外な行動をとった。
さっき自分が苦戦した本棚に歩み寄るとそれをじっと見つめている。
この本棚は大体2mはある。
日番谷が取ろうとしていた本があるのはその三段目。
砕蜂くらいの背ならあと少しというところでギリギリ届く。

「何… してるんだ?」

 そう訊ねると砕蜂はゆっくりこちらを見た。
何か悪いことを企んでいそうなのは気のせいか。

14:美琉 ◆k9/Q:2013/12/06(金) 18:49 ID:xAc




「… こちらに来い」
「はぁっ!!?」
「いいから来い」

 何を言うのかと思うと何故か指図された。
砕蜂の細い指がくいくいと招いている。

__ 絶対に何か企んでいる。

それは一応分かった。
まず彼女の口角が微かに上がっている。
こいつは人を困らすのが趣味なのか、と動揺していると砕蜂の不機嫌そうな声が耳に届いた。

「… 来ないならば私の方から行くぞ」
「今行く!!」

 それは本当に勘弁してくれと日番谷は渋々本棚に近付いた。
しかし微妙な距離をとっている。
彼は明らかに彼女に恐怖と不安を抱いている。
それに気付いた砕蜂は不機嫌そうに眉間に皺を寄せた。

「… もう少し近付け」
「…… っ!!」

 次々に命令されて日番谷はまた黙った。
砕蜂が何を企んでいるのかもわからない。
しかも彼女と近付くと自分との身長差を思い知らされ、かなり傷付く。
やっぱり自分よりも彼女の方が背が高いと、ショックも受ける。
だから日番谷は彼女と隣に行くことを嫌った。

「早く」
「…わかったよ」

 でも彼女が不機嫌になると恐ろしいことは聞いている。
指示に従わなければ自分は一体どうなるのやら。
また渋々砕蜂と近付く。
それには彼女も少し機嫌が良くなり、不敵な笑みを溢すと日番谷の予想を遥かに越えることをした。

「おああああああああっ!!!?」

 砕蜂が日番谷の小さな体に手を巻き付けたかと思うと、そのまま抱き抱えられた。
しかも、とてもすんなりと。
当然日番谷は抵抗せずにはいられない。
じたばたと手足を動かし、彼女の腕から逃げようとする。

「てめぇいきなり何すんだッ!!!」
「暴れるな。 喧しい」
「俺の質問に答えろッ!!!」

 男の自分が女に抱き抱えられているという羞恥で途端に顔は赤くなる。
砕蜂はやはり涼しい顔でさらり言うものだから恐ろしい。
そして幾ら日番谷が抵抗しようとも無効果だった。
小柄な砕蜂でも抱えられる程軽いこの体に巻き付いている手は、離れない。
寧ろ離れようとしていない。
理解不能の彼女の行動に日番谷はただ驚き、ただ抵抗する。
しかし、次の砕蜂の言葉は意外だった。

15:美琉 ◆8Vcg:2013/12/07(土) 18:00 ID:xAc




「これで… 取れるだろう」
「はっ?」

 全く意味の分からない日番谷だったがすぐ意味がわかった。
前のめりになって目の前の本に手を伸ばす。

「取れた…」

 ふぅ、と一息つくと日番谷は自分を抱えている女の方を振り向く。
相変わらず無表情だったが、何だか笑ってる様な気がする。
自分のためにこんなことをしてくれて嬉しさが込み上げてきた。
素直に「ありがとう」と言いたいのだがとてもじゃないが言えない。
自分の口の身勝手さに苛立ちつつもボソリ、と呟く。

「ありがとな…」

 まともに彼女の目が見れない。
しかし顔だけの温度が急上昇し、うつ向いてしまった。

 「別に… 礼を言う程でもない」

 ふい、と砕蜂はそっぽを向くが、内心とても嬉しかった。
どちらとも素直になれず、ただ静かな沈黙が流れる。
でもその数分後__

「うあっ!!?」

 日番谷の間抜けな声が上がる。
ふと目をやると自分の腰に巻き付いていた手が急にもぞもぞし始めた。
そしてぎゅうううっと抱き締められる。
当然また顔は林檎の様に赤くなってしまう。

「おまっ… 何してっ…!!!」
「… このままでいたい」
「はあっ!!?」

 静かにそう言われたが思わず怒鳴ってしまった。
それに動じず小柄な体を抱き締め続ける砕蜂。
彼の体温が直に伝わり、温かい。

「貴様は温かいな…」

 ニヤリ、と口角を上げて言ったのを、日番谷は知らなかった。

fin…

16:美琉 ◆8Vcg:2013/12/07(土) 22:56 ID:xAc


アトガキ的な(´・ω・ ` )

妄想をたっぷり詰め込んだ砕日。
ただ単にドS砕ちゃんを書きたかった…
ひっつんから見たら砕ちゃんは小悪魔的存在っすね
砕ちゃんが攻めるなんて激萌え(*´Д`*)

書きながら鼻息荒めてました←
つかもうクリスマスっすね
クリスマスSS書きたいなぁ…

17:美琉 ◆8Vcg:2013/12/08(日) 13:36 ID:xAc




*狐の悪巧み*
ギン×砕蜂 甘?


__ あれから何時間経ったのだろうか。
自分の隊室に、砕蜂が書類を届けに来ただけなのに、何処をどう間違えて彼女を抱き締める形になったのだろうか。
でもすぐに前々から彼女に興味があった自分はその欲望が爆発して、こういうことになったんだと悟る。

当然最初は抵抗された。

「やめろ」だの「触れるな」だの、必死に彼女は抵抗した。
まぁ男の自分がこんな可愛らしい抵抗に負ける筈も無く。
腕を器用に回して見れば、腕の中の子蜂はぴくっと反応して、黙り込んだ。

抱き心地は良いし、いちいち反応が面白い。
今まではちょっと話し掛けたって無視されるのに、今ではそんな彼女が自分の腕の中にいる。
それに何だか優越感を覚えて、止められ無くなった。
本当はすぐに返してやろうと思ったのに。

「… おい」

 低くそう言う彼女に、ギンは怪しげな笑みを浮かべて「何や?」と問う。

「これは… いつまで続くのだ?」
「僕の気が済むまでや」
「__ っ」

 先程からただずっと抱き締められてる。
それに痺れを切らした砕蜂だが即答ですんなり言われるものだから言葉に詰まってしまった。
そしてまたギンはぎゅうっと小柄な体を包む。

本当に、小さい。

小さくて小さくて、隊長とは思えないくらい。
こんな小さな子供に自分は夢中にされている。
いよいよこんな趣味になったな、とギンは小さく笑うと彼女の耳にそっと囁いた。

「もう離さへんで二番隊隊長さん」

 語尾にわざとハートマークをつけて言う。
敏感にその小さな体はびくりと震え上がった。
素直な反応にギンは満足そうに笑みを張り付けるとまた抱き締めた。

fin…

18:美琉 ◆8Vcg:2013/12/08(日) 15:13 ID:xAc


アトガキ的な(´・ω・ ` )

ギンちゃんはとことんドSっすねぇ
付き合ってないのにされるがままの砕ちゃん萌え♡
狐の悪巧み、恐るべし。

19:美琉 ◆8Vcg:2013/12/09(月) 20:35 ID:xAc





*一緒にお菓子*
やちる×砕蜂 甘


「ソイソォーイ!!」

 いきなり執務室の扉が開いたかと思ったらそこから現れたのは小さい少女。
自分のことを変なあだ名で呼ぶのだから少々迷惑だ。
しかしそれを思っているのは彼女だけではなく。
耳にしたが他隊からは「小さな台風」という別名で呼ばれているらしい。
ピンク色の髪を揺らしながら草鹿やちるは笑顔で言う。

「ソイソイ、一緒にお菓子食べよーっ!!」

 ぴょこっと砕蜂の肩に乗り、彼女の肩をゆっさゆっさと揺らす。
当然砕蜂は仕事中。
今でも数えきれない程の書類に追われている。
そんな中お菓子等食べるなんて完全な仕事放棄。
砕蜂は根は真面目なので寝る時間を惜しんでも書類に目を通しているのだ。
あくまでやちるの存在に気付きつつもあえて無視する。
やちるはそれに気付いたのか砕蜂の白い頬をむにゅっと摘まんだ。

「…なっ!?」
「はーやーく!! お仕事なんか後で良いじゃん!!」

 ねっ?と満面の笑みで言われるが砕蜂には通用しなかった。
やちるを無視して黙々と書類処理を続けた。
当然やちるは無視されたと気付き、遂に駄々をこね始めた。

「ソイソイのいじわるー!! 剣ちゃんに言っちゃうよー!!」
「好きにしろ」
「ううー!!」

 口を尖らせて拗ねるやちるを見て砕蜂は溜め込んでいた溜め息をつく。
書類は中々終わらないし、何しろこの少女がいるのだから余計に時間が掛かる。
ここ最近まともに仮眠もとっていないし、体だって疲れている。
ドッサリと目の前に積んでいる書類を見てまた大きな溜め息をつく。
その時。

「んっ…!!」

 口の中に、何かが放り込まれた。
丸くて、甘い砂糖菓子みたいなもの。
吐き出すことなんて流石にできないので、そのまま口の中でそれを噛んでみた。
ゴクン、とそれを飲み込むとやっとそれがこんぺいとうだと言うことがわかった。

「どう? 美味しいでしょー?」

 やちるは満足そうにニコニコ笑っている。
ふと少女の手元に目をやると恐らく浮竹のところで貰ってきたと思われるこんぺいとうの袋があった。
やちるは疲れている彼女の口の中に甘いこんぺいとうを入れたのだ。
その何とも可愛らしい行動に彼女はやや驚いたが少し微笑した。

「… 驚いたぞ…」
「疲れてる時は甘いお菓子が良いってうっきーが言ってたんだっ」
「そうなのか…」

 やちるの思いがけない思いやりに砕蜂は微かに頬を赤らめた。
今まで自由奔放で悪戯好きなただの子供だとしか思っていなかったが、考えが変わった。
あとやちるに疲れを見せたことが何とも情けないと素直に苦笑した。
こんな子供に気を遣われるなんて自分もまだまだだ__

「もう一個食べるー?」
「…ああ」

 問いにコクリと頷く。
やはりそのこんぺいとうから感じられたものは、優しい甘さと__

やちるの無邪気なその笑顔だった。

fin…

20:美琉 ◆8Vcg:2013/12/09(月) 22:17 ID:xAc


アトガキ的な(´・ω・ ` )

やち砕って良いな…(確信)
百合自体が神だから当たり前か…
砕ちゃんこんな子にいじられててきゃわゆい( *´ω`*)

やちるちゃんの元気ハツラツを書くのが楽しかったっ!
女の子同士は本当に美味しいね←

21:美琉 ◆8Vcg:2013/12/11(水) 18:33 ID:xAc


クリスマスSS書きたい…
無駄レススマソ(´・ω・ ` )

22:美琉 ◆8Vcg:2013/12/13(金) 21:00 ID:xAc




*萌えキャラ計画*
夜一×砕蜂 ギャグ


「砕蜂、お主“萌えキャラとやらになってみてはどうじゃ」
「はいっ?」

 突然敬愛の恋人に訳のわからない事を言われて口から出てくるのは間抜けな声。
何故この人はいつもこんな事をいきなり言い出すのだろう。
さっぱり訳のわからない砕蜂は首を横にかしげる。

「現世の言葉じゃ。何やら萌えーとなるキャラを示すらしいぞ」
「は… はぁ…」
「と言う訳じゃ。儂は是非ともお主に萌えキャラになってほしくての」

 もう意味がわからない。
と言うか“萌え”とは何なのだろう。
一体何に興味を示して自分に言って来たのか知らないが、夜一の頼みだ。
従わない訳にはいかない。

「… わかりました」
「うむ。では特徴的な語尾で話してみろ」
「ええっ!!?」

 また驚きの声が上がった。
特徴的な語尾…?
思考回路が繋がらず、頭に?マークがついてしまう。

「例えば…にゃんとか」
「__ッ!!!?」

素直にかあああっと顔が赤くなった。
羞恥が頭の中をぐるぐると駆け巡る。
こんな恥ずかしい語尾等言いたくない。

でも__

目の前には嬉しそうに腕組みをして笑う夜一の姿が。
金色の瞳にはキラキラとしたものが見える…気がする。
この何とも可愛らしい期待を裏切るなんて申し訳ない。
よし、と決心をつけると砕蜂は深呼吸をした。

「…はじめましてにゃん…砕蜂たんですにゃん」
「…!!!」

 言った瞬間思わず手で顔を覆ってしまった。
しかし夜一からは何の反応もない。
恐る恐る指を開けて彼女の顔を見ると。

「…萌えた」
「へっ…?」

 夜一はそう言うと砕蜂の細い腕を掴んで二番隊室を出ていった。

23: ◆8Vcg:2013/12/15(日) 20:13 ID:xAc


アトガキ的な(´・ω・ ` )

fin入れるの忘れちったw
夜砕のSSは本当に神ってますね

24:美琉 ◆8Vcg:2013/12/17(火) 17:24 ID:Eew


*大前田の二番隊業務日記*
ギャグ 大前田視点


○月★日 ◇曜日
今日出勤すると執務室にとてもデカい黒猫のぬいぐるみが置いてあった。
こんなことするのは誰かは決まっているが念のために聞いてみた。

「隊長、これ何スか?」
「特注で作らせた」
「こんなでっけぇのどうするんスか!?」
「何を言う。飾るに決まっているだろう」

サラっと言われたので何も口出しができずそのキングサイズのぬいぐるみがずっと扉付近に置かれていた。
その後書類を届けにやってきた日番谷隊長が気を失い四番隊へ運ばれた。
隊長は何が何だかわからないと言う風に首をかしげていた。

○月☆日 ◆曜日
突然隊長から油煎餅を食べたいと言われた。
隊長曰く、

「いつも食っておるから気になっていたのだ」

とのこと。
渋々渡すと若干嬉しそうに眉を潜めて思いきりかぶりついた。
でもその煎餅はデカくて、小柄な隊長が食べていると不釣り合いで何だかおかしかった。
それを食べるのに大体三十分はかかったと思う。
どれだけ時間かけているんだと素直に苦笑した。

○月▲日 □曜日
今日は二番隊隊に夜一様がやってきて、泣きたくなった。
夜一様が来ると隊長は仕事をしない。
ずっと夜一様に寄り添っている。
しかも俺に旨い茶を淹れろと言ってきたのでしょうがなく淹れた。
その茶はよっぽど旨かったらしく、夜一様は笑顔で爆弾発言を放った。

「明日も明後日も来るからな」

本当に、泣きたくなった。

fin…

25: ◆8Vcg:2013/12/18(水) 18:41 ID:Eew


アトガキ的な(´・ω・ ` )

書くのが超☆楽しかったっ!!
大前田可哀想に…災難だな…

26:美琉 ◆8Vcg:2013/12/18(水) 22:53 ID:Eew




*蜂と兎と驚きと*
砕蜂×ルキア 甘


嗚呼、もう駄目だ。
気か遠ざかって行く。
足元がフラつく。


何も見えない。



「ん…っ」

 ふと目が覚める。
そして今どんな状況か悟った瞬間、ルキアの顔が赤くなると同時に悲鳴が上がった。

「きゃああああああああああー!!?」

 よっぽど驚いたらしく、その悲鳴は甲高かった。
口をパクパクさせ、顔を林檎の様に赤く染めてただ目の前にいる“その人”を見つめる。

「黙れ。 喧しい」

 と不機嫌そうに眉間に皺を寄せる“その人”は二番隊隊長砕蜂だった。
相変わらず綺麗に整われた前髪と切れ長の瞳は変わっていない。
しかし、ルキアの視点はそこではなかった。

その砕蜂が、自分を抱き抱えている。

考えただけでも気を失いそうだ。
でもその状況が今に至る。
彼女の細い腕はしっかりとルキアの肩を抱いており、所謂“お姫様抱っこ”をされているのだ。
そう考えると心臓が飛び跳ねそうになってしまう。
何故自分と接点の無い彼女が己を抱き抱えているのだろうか。
まずそこに疑問を持ったルキアは恐る恐る砕蜂に訊ねる。

「あ… あの… 何故砕蜂隊長が私を抱えてらっしゃるのですか?」
「私だってしたくて抱えている訳ではない」
「へっ?」
「貴様が私の執務室で突然倒れていたのだ」
「えっ… ええええええええええ!!!?」

 また声が上がってしまったルキアは慌てて手で口を押さえた。
それにしても他隊の執務室で、しかも他隊長の前で倒れてしまうなんて無礼にも程がある。
迷惑を掛けてしまった申し訳無さにルキアは謝ることしかできない。

「もっ… 申し訳ありません!!」
「謝る程でもないからもう良い」

 ぷいっとそっぽを向く砕蜂。
やはりこの人は冷徹だとルキアは苦笑した。
正直ルキアはこの女性が苦手だった。
クール過ぎて何を考えているのかもわからない。
愛想も良くないみたいだし、いつも無表情で近寄りがたい雰囲気をかもし出しているからだ。
そんな彼女の隊で倒れるなんて運が悪い。
しかも自分は彼女に抱き抱えられている。
ルキアにとっては最悪な状況だった。

「なので貴様を四番隊に運ぼうと思ってな」

 長い廊下を見て言う彼女。
流石に他隊の隊員が自分の執務室で倒れていることは無視できない。
しかしルキアは一つの疑問が浮かんだ。

「で… でも何故瞬歩を使わないのですか?」
「先程私は虚討伐に行っていのだ。 霊力を大量に使う程余裕等無い」
「そ… そうですか」

 口角を上げずにただずっと無表情で言われたのでこちらは何も言えない。
でも倒れたとはいえ、今はあまりダルくはない。
四番隊に行く意味がないだろうとルキアは言った。


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