♭ボーカロイド小説♪

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1:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/02(日) 11:50 ID:PYM

ボカロ小説を書かせていただきます。
あ、曲の小説ですね、はい。
書きたいと思ったものや、リクエストを受けたものを書いて行きます。
という訳で、リクエストお待ちしています♪

※荒しは論外です☆←

2:桜姫美:2014/03/03(月) 17:28 ID:.3E

私のリクエスト聞いて下さいますか?
もしよければ



*初音ミク*
*千本桜
*こちら幸福安心委員会です。


をお願いしたいのですが…もしよければお願いします!
では私はこれで…

3:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/07(金) 18:19 ID:PYM

>>2

リクエスト&来訪ありがとうございます!
ぼちぼち書いて行きますね!

4:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/07(金) 18:42 ID:PYM

千本桜〜1〜

『政府、大胆不敵にハイカラ革命!
磊々落々反戦国家に!』

今日も新聞にはそんな文字が踊っている。
私ー翠 初音(ミドリ ハツネ)ーは、溜め息をついて自転車を転がす。
前は日の丸印の自転車だったけど、今はダサい紫の自転車。
日の丸の自転車はお気に入りだったけど、もう使用禁止になりました。
使ったらミサイルが発射。
あっという間に街は火の海。
“反戦国家”のはずなのに。
なんでなのかって?
そんなの、誰も分からないんです。


「初音、おはよっ!」

同じく紫の自転車に乗った、鏡 鈴(カガミ リン)ちゃんが話しかけてきた。
同じ自転車なのに、鈴ちゃんが乗るとお洒落に見えるのは、七不思議のひとつにしても良いと思うんです。

「鈴ちゃん、おはよう」

私も挨拶を返し、鈴ちゃんの自転車に並ぶ。

「ねえ、知ってる?政府に反抗した『リトル・ブルー』が、断頭台行きになったんだって!」

リトル・ブルー。
小さい青という意味で、本名じゃない。
政府に反抗している女性だ。

「そう……なんだ」

恐ろしさに身がすくむ。
政府一番。
国家最高。
ここ青が丘王国は、そんな国になってしまったんです。

5:桜姫美:2014/03/07(金) 20:24 ID:.3E

>>3~5
ありがとうございます!
こんな私のリクエストを聞いていただいて…
小説面白い!『リトル ブルー』
これから楽しみ♪です…

6:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 10:58 ID:PYM

>>5

いえいえ!
むしろリクエスト感謝です!
ありがとうございます♪



千本桜〜2〜


教室に入ると、リトル・ブルーのことをみんなが話していた。
みんな、リトル・ブルーは嫌いみたい。
でも、こんなこと言ったら私まで断頭台に行かなくてはならないけど、私はリトル・ブルーを応援してるんです。
こんな世の中、おかしいと思ってるから。
でも、国に意見してはならない。
政府一番
国家最高
ここはそんな国だから。
そんなことを考えながら席に着くと、斜め後ろの席の鈴ちゃんが話しかけてきた。

「ねえ、初音」

「な、何……?」

あんなことを考えていたから、思わず警戒してしまう。
そんなことは露知らず。
鈴ちゃんは口を開く。

「これは内緒の事なんだけどね。私、リトル・ブルーに賛成なの」

「え!?」

私は驚きの声をあげてしまう。
だってだって。
鈴ちゃんも同じことを考えていたんだから。

「あ、絶対内緒だよ?初音だから言ったんだもん……」

鈴ちゃんは慌てて周囲を見回す。

「あ……ごめん。でもね、鈴ちゃん。私もリトル・ブルーは好きなの」

思いきって打ち明けると、鈴ちゃんは目を丸くした。

「それ、本当!?私に合わせてないよね!?」

「も、もちろんだよ!でも、その、みんなには言わないでね……?」

私が心配そうに聞くと、鈴ちゃんは胸を張った。

「大丈夫!私、こう見えて口固いから!それに、私がこのことを言ったら、初音も私のことチクって良いから!」

それを聞いて、安心する。
この国はいつも誰かに見張られてる気がしていたんです。
少しでも危険な事を言うと、密告されちゃうような。
だから、「大丈夫」と言ってくれる鈴ちゃんは、本当に心強いんです。

「それで、考えたの。リトル・ブルーを助ける方法」

「リトル・ブルーを助ける……!?」

と、私が聞き返したとき。
教室に先生が入ってきてしまった。
みんなが席に着き、教室は静まりかえる。
私の隣の鏡 廉(カガミ レン)くんもボサッとした様子で席に着いた。
廉くんと鈴ちゃんは同じ名字。
今は家が違うけど、その昔には立派な家柄で鏡家はよく知られていたらしいんです。
だから鈴ちゃんと廉くんは、僅かだけど血が繋がってる。
そのせいか、いつも仲が良い。
私も一応その中に入れてもらってるけど、疎外感を感じる。
けど、廉くんは恋愛対象として好き。
なんていうのは、絶対に鈴ちゃんにも秘密なんです。

HRが始まる。
と、同時に鈴ちゃんからメールが来た。
廉くんもメールに入ってる。

『ヤッホ。早速だけど、廉に質問!リトル・ブルーは好き?』

鈴ちゃん、いきなりだな……。
横目で廉くんを見ると、スマホを凄い勢いで操作している。
そして、何かのボタンを押す。
すると、メールが来る。

『好きも嫌いもない。でも、わりと行動には興味がある』

鈴ちゃんからもメール。

『じゃあ話すね。初音は良い?』

私に水が向けられたので、急いで返信。

『うん、良いよ』

『じゃあ、このことは絶対口外しないでね!
リトル・ブルーを助ける方法を思いついたの。
私達の国の断頭刑って、“断頭”って言ってるけど、実際は光線銃で頭を撃ち抜くでしょ?
それを利用するの。
光線銃を撃とうとした役人を襲う
どうかな?』

確かに良い作戦ではあるけど……。
メール作成画面を出して、文字を打とうとする。
でも、廉くんからメールが来てしまう。
鈴ちゃんと廉くんは、とにかくメールを打つのが速いんです。

『良いけど、難しいと思うぞ。命かけるのなら良いと思うけど。』

命かける
私の意識はその四文字に向けられる。
そう。
リトル・ブルーを助けるのは、たくさんの危険が伴うんです。

7:桜姫美:2014/03/08(土) 13:12 ID:.3E

どうも!お久しぶりです!
>>6さんの小説、宣伝しておきました!
だって凄い面白いから!

8:モエ:2014/03/08(土) 19:32 ID:10Q

翠 初音 という名は、こちら幸福安心委員会です の小説からとったのですか?

9:モエ:2014/03/08(土) 19:34 ID:10Q

おもしろいですねえ♪

10:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 20:37 ID:PYM

>>7

お久です♪
ありがとうございます!
そう言われるとやりがいが出ます!


>>8

はい
名前が思い浮かばなかったんで←


>>9

ありがとうございます!

11:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 21:06 ID:PYM

こちら、幸福安全委員会です
に似てきてる気がする……。


千本桜〜3〜


しばらく、メールが止まった。
凄まじいメールのやり取りが無くなってホッとした反面、何かを送信しなければ、と焦ってしまう。
と、鈴ちゃんからメールが来た。

『良いよ。私はこの国を変えたいもん』

短いけど、強い意志がこめられている。
私もメールを送る。

『私も、変えたい』

と、チャイムが鳴る。
HR終了の時間だ。
先生が出ていき、みんなが話し出す。
私もスマホの電源を切って鈴ちゃんと廉くんの方に向き直った。

「ね、廉はどうなの?」

鈴ちゃんもスマホの電源を切り、後ろから身を乗り出してくる。
廉くんは、相変わらずボサッとした様子。
そして片手でスマホをいじりながら答えた。

「面白そうではあると思う。いいんじゃないか?」

そんな適当な……。
廉くんが簡単に命を投げ出す発言をするなんて、と私の心臓は暴れる。
お願いだから、廉くんだけは死なないで……。
もちろん、鈴ちゃんも。
私は心に決める。
いざと言うときは二人を全力で守る、と。
しかし当の二人はそんな重いことは考えてないみたい。

「オッケ。リトル・ブルーの公開死刑、いつだっけ」

「ん、明日の午後2時」

なんて呑気に話してる。
……え?
午後2時?
明日は水曜日で、普通に学校がある。
つまり……。

「午後の授業、サボるしかないね」

鈴ちゃんが何でもないことのように言う。
廉くんもそうだな、なんて言って。
そして、私に聞く。

「翠もそれで良いの?」

困った。
廉くんに言われたら。
その目で見つめられたら。
どんなことでも頷いちゃう。
私は渋々、というか無理矢理頷く。

「うん、良いよ」

「よし、決まりだね!どうやってサボる?」

鈴ちゃんが元気良く笑う。
サボるの、そんなに嬉しいんだ……。
呆れ半分、私は提案した。

「えと、鈴ちゃんの家はお金持ちだから、執事さんとかに『家の事情で帰らせてください』って学校に電話してもらうと良いんじゃないかな……?」

廉くんも私に続く。

「そうだな。翠は仮病で昼休みから保健室にいて、授業が始まる頃に早退すればいい。僕はなんとかする」

鈴ちゃんがまた笑った。
鈴ちゃんは楽しい時にはよく笑う。
私はそんな笑顔が大好きなんです。

「じゃあ、それでオッケーだね!細かいことは、またメールで!」

「了解」

廉くんが言い終わるか終わらないうちに、チャイムが再び鳴る。
そして担任とは別の先生が入って来る。
一時間目の、いや明日の計画を決めるメールの始まりです。

12:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 22:33 ID:PYM

千本桜〜4〜

『えと、午後2時に必ず公開処刑のところにいなきゃだよね!
あれ、公開処刑ってどこでやるの?』

号令の後、すぐに鈴ちゃんからメールが来た。
後ろをチラッと見ると、かなり堂々とスマホをいじってる。
校則では、授業中にスマホをいじるのは駄目なんだけどな……。
そんなことを思ってたら、メールを受信。
廉くんだ。

『そんぐらい調べろよ。
花時計公園の広場だ』

調べろよ、と言っておきながら教えてくれる廉くんは、とても優しいと思う。
そんなことを考えながら、同時にスマホで地図を出す。
花時計公園は名前の通り、大きな花時計が設置された公園で、とても広い。
その広さは、一時間以上かけてやっと公園の半分がまわれるほど。
私の家からだと、徒歩40分くらいの距離にある。
でも、学校からはよく知らないので地図で花時計公園を調べてみた。
すると、学校からは徒歩50分ということが分かった。
思ってたより遠い。
そのことに少し驚きながら地図をしまうと、メールが5通来ていた。

『そうなんだ!
廉、ありがとっ!』

『そんなことより細かいことを決めるんじゃないのか』

『ごめんごめん!
えと、話変わるけどリトル・ブルーの処刑には、警備は何人くらい立ち会うの?』

『だから自分で調べろって。
約10人らしい。
犯罪者の中でも危険な人物とされているから、警備も多いんだろう』

『約10人も!?
ヤバいじゃん、それ!
どうやって倒すの?』

敵は約10人……。
しかも、絶対強い人たち。
そして、死刑実行人を含めたらもっと多くなるだろう。
私たちは当然ながら、なんの武器も持ってない。
どうしたら?
と、廉くんからメール。

『僕の父は医者だから、麻酔を貰えるかもしれない。
貰えなくても僕が盗む。
それで麻酔銃を作ればいい』

そんな非現実的な……。
でも、この状況自体非現実的かも。
だって、中学生三人だけで国に立ち向かおうとしてるんだから。
私はメールを送る。

『それで良いと思う。』

しかし、鈴ちゃんからは抗議のメールが。

『廉は麻酔銃の作り方知ってるわけ?』

……あ。
確かに、麻酔銃の作り方を知らなければ元も子もない。
と、廉くんがURLを添付したメールを送ってきた。
本文には何も書かれていない。
URLをタップすると、誰かのホームページが出てきた。
タイトルには『麻酔銃の作り方!』と書かれている。
……こんなサイトがあったとは。
しかも、廉くんがそんなのを見ていたとは。
ショックが僅かにあるが、なにはともあれこれで万事解決。
後は準備を進めるだけです。

13:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 22:54 ID:PYM

♭お知らせ♪

えと、リクエストの曲を書き終わったら
インビジブル
パンダヒーロー
を書きたいと思います
……思ってるだけです←
インビジブルは書きますが、パンダヒーローは正直書けるか分かんないです((殴
あ、でもリクエストはいつでも受け付けておりますので、是非してくださいね!((黙r

14:秋桜 ◆Q4HE:2014/03/08(土) 22:54 ID:qVo

面白いです!
とてもわくわくしながら
呼んでいます。
これからも頑張ってください!

15:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 23:07 ID:PYM

>>14

ありがとうございます!
だんだん千本桜からそれてる気がしますが;
まあ、なんとかなるでしょう!←え
頑張りますd
夜桜さんは、小説は書かれてるんですか?

16:秋桜:2014/03/08(土) 23:10 ID:qVo

あ、はい。
同じくボカロの小説を
書かせていただいていますっ。

17:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 23:12 ID:PYM

>>16

読みたいです!
よろしければ、タイトルを教えていただけないでしょうか?

18:秋桜:2014/03/08(土) 23:16 ID:qVo

ほんとですか!
えっとじゃあ…

http://ha10.net/test/read.cgi/ss/1386934453/l50


URL貼りますのでよかったら読んでください。
完成していないものなどもありますが
そこらへんはスル―で…←

19:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 23:32 ID:PYM

>>18

え、秋桜さんだったんですか!
ちょうど今読んでたところです!
ちなみに、前に『千代紙』のHNでコメントさせてもらいました!

20:秋桜:2014/03/08(土) 23:34 ID:qVo

あ、そうなんですか!
全然気付かなかった…
あ、コメントありがとうございました!
めっちゃ嬉しかったです!

21:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 23:35 ID:PYM

>>20

私も気付きませんでしたw
いえいえ!
秋桜さんもこんな駄作にコメントしてくださってありがとうございます!
あ、タメ呼びでどうぞです!

22:秋桜:2014/03/08(土) 23:38 ID:qVo

いや、Holly−Leafさんの
小説とてもお上手だったので…!

あ、じゃあタメ呼びにします!

23:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 23:39 ID:PYM

>>22

あ、Holly-Leafってメンドイですよね?
ヒイラギとか、千代紙で良いですよ!

下手ですよ〜!
小説板の方では全く読者様がいないですもんw

24:秋桜:2014/03/08(土) 23:42 ID:qVo

あ、じゃあヒイラギで!


あ、私も小説版読者様
そんないないです(笑)
なので、「あ、みんな上手だな…」と
思いながら読んでます。


あ、こんな雑談して大丈夫ですか?

25:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 23:46 ID:PYM

>>24

了解です!

そうなんですか!?
あんなに上手なのに……。
皆さんお上手ですよね〜

あ……w
じゃあ、自己紹介板の『友達の輪。』ってところに来てくださると嬉しいです!

26:秋桜:2014/03/08(土) 23:48 ID:qVo

ほんとに…
上手すぎて嫉妬しますw


了解です。
じゃあ今…行っていいですか?

27:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/08(土) 23:49 ID:PYM

>>26

嫉妬w
でも、分かります!←え

はい、是非!((

28:秋桜:2014/03/08(土) 23:50 ID:qVo

じゃあ行ってきます!

29:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/09(日) 00:02 ID:PYM

千本桜〜5〜

それからはメールはせずに、真面目に授業を受けた。
……私は。
廉くんは、メールを止めてもスマホをいじってるし、鈴ちゃんは睡眠中。
これだけ堂々としてるとむしろ先生も注意できないんじゃないか、なんて考えてしまう。
でも、廉くんも鈴ちゃんも、授業を聞かなくても成績はよい。
その証拠がある。
それは五時間目のこと。
数学の時間で、やっぱり廉くんはスマホ中、鈴ちゃんは睡眠中だった。
そんなとき。

「じゃあ鏡くん、この問題解いてみよっか」

突然、先生が廉くんを指したのだ。
全く授業を聞いていない廉くん。
私はハラハラしていたけれど、廉くんは平然と黒板にたくさんの式を書き、正解まで辿り着いた。
しかも正解。
この問題、絶対私なら苦戦してた。
授業を聞いてるのに、だ。
鈴ちゃんも六時間目の理科で当てられたけど、しっかり答えてた。
二人は私と違い、とても頭が良いんです。
明るくて活発な鈴ちゃん。
ボサッとしてて何を考えてるか分かんないけど、素敵な廉くん。
二人とも、私には大切な存在だから。
死んでほしくないんです。

30:Holly-Leaf ◆.EnE:2014/03/09(日) 10:36 ID:PYM

千本桜〜6〜

放課後、私達は鈴ちゃんの家に集まった。
鈴ちゃんの家は豪邸で、遠くからもよく見える。
私が訪ねると、鈴ちゃんは嬉しそうに部屋に案内してくれた。
制服から着替えていて、可愛いワンピースを着ている。
私としてはかなり意外なんだけど、でもよく似合っている。
そんな鈴ちゃんと部屋に入ると、廉くんはまだいなかった。
廉くんは麻酔を持ってくることになっている。

「ねーねー!廉がまだいないから、ガールズトークしよっ!」

鈴ちゃんと小さな白いテーブルの周りを囲むように座ると、鈴ちゃんがニヤニヤしながら言った。

「がっ、ガールズトーク……!?」

私はガールズトークをしたことがない。
したら廉くんへの想いがバレるような気がするし、なにより恋愛話に疎いのだ。
だからあんまりしたくないのだけど……。
鈴ちゃんは頷く。

「そっ!
あのね、私好きな人がいるの!
でも、生徒じゃなくて先生なの!」

良かった、と思わずホッとする。
鈴ちゃんまで廉くんのことが好きだったら、私はやってられない。
でもでも……先生!?

「だ、誰なの……?」

私が聞くと、鈴ちゃんは真剣な顔になって言う。

「葵 海都(アオイ カイト)っていう理科の先生、いるでしょ?
今年入って来て、まだ23歳の先生!」

「う、うん……」

「あの、ちょっととぼけてる感じが好きなの!」

「………へ、へえ……」

鈴ちゃんの思考は、仲良しの私だって分からない。
そんなことを思った罰かもしれない。
鈴ちゃんが再びニヤッと笑った。

「さっ、次は初音の番だよ!」

「え……!?」

私の番っていうのは、つまり廉くんのことを言わなくちゃいけないの……!?
すると、鈴ちゃんはじれったそうに言った。

「だから、初音の好きな人を言ってってば!
それとも、私から言った方が良い?」

「え、ええ!?」

それって、鈴ちゃんは私が誰を好きか知ってるってことで……。
もう私の頭はゴチャゴチャ。
そこに、3月の冷たい風が入って来たものだから震えてしまった。
……え、風?
ここは玄関から遠い部屋なんだから、風なんて来ないはず。
扉の方に目を向けると、廉くんが立っていた。
3月の風だと思ったのは、廉くんの起こした風か……。
それより、今の会話聞かれた!?
頬が真っ赤に染まる。
すると、廉くんがバット・タイミングで言う。

「翠、顔赤いぞ。
熱でもあるんじゃないか」

「だ、大丈夫です!」

凄い勢いで頭を振ったものだから、ツインテールの先が鈴ちゃんをくすぐる。

「くすぐったいよ、初音〜」

鈴ちゃんが猫みたいな声を出した。

「あっ、ごめん!」

私はツインテールの先を押さえ、照れ隠しに廉くんを見る。

「麻酔は……?」

「父さんがくれた。
『お前のことだから、きっと学校とかでいるんだな』
と言って。」

麻酔を生徒に持って来させる学校なんて、どこにもいないと思います。
でも、麻酔が手に入って良かった。
私は

「そ、そうなんだ、その、ありがとう……」

とつっかえながらもなんとかお礼を言うことが出来た。
鈴ちゃんも、「ありがとっ!」なんて言ってる。
廉くんはそんなお礼の声には反応せず、スマホで何か調べてる。
そして勝手に私と鈴ちゃんの間に座り、一言

「麻酔銃の作り方を調べて、一番上に出るサイトを見ろ」

と言った。
慌てて調べてみると、学校で廉くんが見せてくれたサイトが出てきた。

「鈴、針はあるだろうな。あと、ここにある材料」

「うんっ!」

廉くんは鈴ちゃんのことは“鈴”と名前で呼ぶけど、私のことは“翠”と名字で呼ぶ。
そこに少し距離を感じてしまう私は、本当におかしいんです。

31:Holly ◆.EnE:2014/03/09(日) 22:40 ID:PYM

千本桜〜6〜

三人で黙々と作業をする。
空の水鉄砲に中に麻酔の入った注射器のようなものを詰めていく。
単純な作業で、簡単。
でも使い捨てタイプだから、一人10個は作って持っておくことになっていた。
一番早く作り終わったのは廉くんで、その次は鈴ちゃん。
二人とも私を手伝ってくれた。
私の分も完成したら、今日はもう解散。
たった1時間しか顔を合わせていないけど、計画を進めるにはこれで充分なんです。


*****


次の日。
廉くんは学校を休んでいた。
理由は体調不良。
これなら隣の席の私が「具合が悪いです」と言っても、うつったとしか思われない。
さすが廉くん。
一方、鈴ちゃんはと言うと、遅刻してきた。

「家庭の事情です」

と言った鈴ちゃんの顔は、どこか満足げだった。

鈴ちゃんは、給食の後に迎えに来た執事さんと一緒に帰った。
私は鈴ちゃんを見送った後、頭痛を訴え保健室に行った。
養護の先生には、「腹痛もあります」とまで言った。
そして無事に早退することができたんです。

32:桜姫美:2014/03/10(月) 17:04 ID:.3E

あ…ありがとうございます!←は?
何か私のリクを聞いてもらってしまって…←何今更
本当にありがとうございますっ!

33:Holly ◆.EnE:2014/03/11(火) 20:16 ID:PYM

>>32

いやいや、リクエストありがとうございます!
むしろなんか、変になってきてごめんなさい……orz
いえいえっ!

34:桜姫美:2014/03/12(水) 19:24 ID:.3E

いえいえ。

早退よしっ!
このままリトルブルーを助けちゃって下さい!

35:Holly ◆.EnE:2014/03/13(木) 19:44 ID:PYM

>>34

早退できましたねっ!
大幅にはしょりましたが←
今日更新するかは分かりませんが頑張りますd

36:桜姫美:2014/03/14(金) 22:33 ID:.3E

やっば…
風邪引いたかも…

37:Holly ◆.EnE:2014/03/15(土) 20:06 ID:PYM

>>36

大丈夫ですか〜?



♭余談♪

パンダヒーローではなく、オレンジを書くことにします!


千本桜〜7〜

学校が見えなくなるくらいまで歩くと、私はスマホを取り出した。
メッセージが一件。
廉くんから。
ドキドキしながら見てみる。

『集合は花時計公園の処刑場所。』

え、処刑場所……?
何処だっけ……。
そう言えば確かめてなかった。
パニックになりかけてしまったが、とりあえず花時計公園に向かうことにした。
花時計公園までは住宅街を延々と歩かなくてはならない。
だから迷いそうになる。
でも私はスマホの地図機能を使ってちゃんと歩くことに成功していた。
住宅街はシーンと静まりかえっていて、耳が悪くなったのかと思うほど。
それは私が何度か心配になりこっそり呟いてみたほどだった。


***

「着いた」

結構な距離を歩き、ようやく私は花時計公園に辿り着いた。
迷わずに来れたから、思ったよりも早い。

「処刑場所、探さなきゃ」

私は軽く呟き、スマホの地図を閉じてインターネットを開いた。
検索しようと思ったのだ。
しかし、その必要はなかった。
何故なら鈴ちゃんと廉くんが来たからだ。

「初音、久しぶり!」

鈴ちゃんがそう言って飛び付いてくる。

「鈴、昨日も会っただろ」

という廉くんの言葉は丸っきり無視している。
そして、私に聞いてきた。

「初音、処刑場所は分かった?」

「ううん。だから今検索してた」

正直に答えると、鈴ちゃんは勢いよく廉くんを見た。

「ほらね?やっぱり迎えに来て良かったでしょ?」

でも、廉くんは涼しげだ。

「検索すれば出てきただろ。それひ、こんなことでいちいち細かく言うな。」

なんのことだろう?
私が首をかしげると、鈴ちゃんが教えてくれた。

「廉ったらね、初音なら場所がわかるだろうって言って迎えに行こうとしなかったんだよ!?」

それって、私が信用されてるってこと?
怒るよりも先に、嬉しさが込み上げてくる。
すると、廉くんが腕時計を見た。

「もう時間がない。そろそろ処刑が始まるぞ。処刑場所は花時計前だ。」

私もつられて腕時計を見る。
確かに、時がせまっていた。
私たちは一斉に走り出す。
いよいよ戦いが反戦国家の国にて幕を開ける。

38:モエ:2014/03/17(月) 20:18 ID:10Q

とっても、お話が進んでるし見やすいし、はらはらどきどき♪
この小説いいですね、面白い!

39:Holly ◆No:2014/03/20(木) 20:08 ID:PYM

>>38

ありがとうございます!
面白いなんて恐縮です……(´・ω・`)

40:雪恋 ◆c6:2014/03/23(日) 14:25 ID:MZo



千代たんの小説発見しますたっ!!
凄く面白いです(笑))
続きが気になりすぎて夜も眠れません((え

突然ですがマトリョシカをリクエストですん←
あ、勿論無視しても大丈夫だから!!

41:Holly:2014/03/23(日) 17:34 ID:PYM

>>40

面白いなんて恐縮です((
いっそ寝なくて良いよ←は

了解!!
いやいや、むしろリクエストありがとう♪

42:みにゅあ:2014/03/24(月) 16:19 ID:keA

んと、いれてもらってもいいですか?
みにゅあです。
Holly様の千本桜、読ませていただきました。
とても素敵な文だな〜と。
続き読みたいです!よろしくお願いします!

43:Holly:2014/03/24(月) 19:37 ID:PYM

>>42

コメントありがとうございます!!
こんな駄文を褒めてくださりありがとうございます!!
続き、頑張ります!!

44:Holly:2014/03/25(火) 19:09 ID:PYM

千本桜〜8〜


花時計のところにはたくさんの人がいた。
しかし、肝心のリトル・ブルーはいない。
なぜなら私たちの国の処刑方法が変わっているから。
前に言った通り、断頭とは名ばかりで実際は光線銃で頭を撃ち抜く。
しかも遠くから。
罪人がいる所から800m以上離れた位置で撃ち抜くのだ。
理由は、良い狙撃手の試験を同時にするから。
反戦国家、なんて一番この国に当てはまらないワードだと思う。

「リトル・ブルーは希望の丘だな。」

廉くんがスマホをいじりながら呟いた。
希望の丘は、同じ花時計公園の中にある丘だ。
確かにここ、花時計前から希望の丘までは800m以上あるだろう。

「初音、今何時か分かる?」

鈴ちゃんが間延びした声で聞いてくる。
私は慌てて腕時計を見た。
私の姉の流花からもらったものだ。
ピンクと緑色がうまく混ざった色で、お気に入り。
その銀色に光る針は短い方が1と2の中間を、長い方が11と12の中間を差していた。
つまり……。

「1時57分…だよ」
「ありがとう!!処刑までもうすぐだね!!」
「うん、そうだね」

廉くんを見ると、スマホをポケットに入れていた。
そして、私と鈴ちゃんの腕を掴む。

「ちょ……廉!?」

鈴ちゃんが怒りの声を発しても気にしてない。
涼しげな顔のまま言った。

「前に行かなくちゃダメだろう?」
「……。」

一瞬の沈黙。
それから鈴ちゃんが怒鳴った。

「そんなことで女子の腕を触るな!!チカンだよ、もう?」

いや、チカンにはならない気が……。
でも、ここで仲間割れしたら計画が失敗しちゃう。

「あの、とりあえず前に行こう……?喧嘩はこれが終わった後でやろうよ」

これを聞いて二人ともちょっと不満そうな顔をしたけど、頷いた。
そして三人で人をかき分けて一番前に行く。
狙撃手候補の顔が良く見えた。
オレンジの髪の女性と、青の髪の背の高い男性。
あとは何かの時のために控えている警備の人。
そんな顔を見ているうちに不安が襲ってくる。
成功するだろうか。
助け出せるだろうか。
すると、鈴ちゃんが手を握ってくれた。

「大丈夫だよ、初音。私たちがいるもん!!」

私も手を握り返す。

「ありがとう、鈴ちゃん」

その時、大声が聞こえた。

「ただいまよりー、リトル・ブルーのー、処刑をー、開始しますー」

無機質な男性のその声は、私をより緊張させる。
私は鈴ちゃんと握りあっている手に力を込めた。

45:Holly:2014/03/25(火) 20:44 ID:PYM

千本桜〜9〜


「えー、最初はー、黒間 悠(オリキャラですすいません)選手ー」

すると、オレンジの髪の女性が一歩前に出た。
小柄で元々大きい銃がさらに大きく見える。

「悠選手はー、19××年に生まれー、ーー、ーーーーー………」

そこからは淡々と黒間 悠なる女性の人生が語られていった。
退屈である。
すると、右隣にいる廉くんが呟いた。

「この人、相当の学歴だぞ」

なるほど、確かに耳を傾けてみると黒間さんの学歴は凄いものでした。
小、中学校は普通の学校に通っていたらしいけど、高校はこの国を出て世界でトップ10に入る超名門を出ているよう。
大学はさらに凄い。
世界トップ3に入る大学で、大学院まで出ている(作者はこういうことに疎いですご了承ください)。
仕事は司法試験に一発合格したために弁護士をやっていたらしい。
あまりにも私と遠すぎて現実味を感じないけど、とにかく凄いんだなと思った。
と、今度は鈴ちゃんが話しかけてきた。

「ねえ、あの青髪の人、葵先生に似てない?」

青髪の人、とは黒間さんの隣に立っている人だろう。
帽子を目深に被っているから細部までは分からないけど、確かに似ている気がする。
私たちは半ば緊張しながら彼の紹介を待った。

46:Holly:2014/03/26(水) 20:17 ID:PYM

♭どうでもいい雑談♪

更新してない癖にこんなことをしている私←←
まあ、良いよね!?((

〜誕生秘話〜

簡単です。
ボカロの小説を書かれている方が多く
「俺も書きてぇ〜!!」
ってなったからです←
小説板で読者様があまりいらっしゃらないので、こっちでも二人コメントしてくださったら良い方だと思っていました。
しかし、こんな駄文にも関わらず読んでくださり、さらにコメントまでくださる方がなんと五人もいらっしゃるのです!!
本当に感謝です!!


♭お詫び♪

えー、ここでお詫びです。
なんと私、今の今まで桜姫美様と秋桜様を同じお方だと勘違いしておりました。
HNは全く違うのにどこでこんなことに…。
ですのでおかしい台詞がありますが、こちらのミスでしたので気にしないでください。
誠に申し訳ありませんでした。


♭読者様♪

夜姫美様、モエ様、秋桜様、雪たん、みにゅあ様。
駄文に目を通すことだけでなく、コメントしてくださりありがとうございます。
皆様の言葉で更新への気力とやる気を出すことが出来ております。
これからも亀さん更新ですが、応援してくだされば全力で返したいと思います。
この先も何とぞよろしくお願いします。
なお、名前に誤字や脱字があった場合はお知らせください。
名前が入っていない方がいらっしゃる場合もお知らせください。

47:モエ:2014/03/26(水) 20:39 ID:gw2

話が進んでる上に楽しくなってきた!
がんばってください♪

これからも見ているんで、読者ですよ!

48:みにゅあ:2014/03/26(水) 21:44 ID:keA

ここってカゲプロの曲の小説も書いていいんですか?

49:Holly:2014/03/26(水) 23:24 ID:PYM

>>47

ありがとうございます!!
励みになります!!

そう言ってもらえるとスゴい嬉しいです!!


>>48

全然大丈夫ですよ!!

50:みにゅあ:2014/03/27(木) 12:28 ID:X7.

カゲロウデイズ2にも乗っていますがヘッドフォンアクターを書きます。

今日はずいぶんと平凡だった。
今思えば嵐の前の静けさというものだった。
私、榎本貫音は暇潰しに祖母からもらったヘッドフォンを耳にあて、いつも通り、ラジオを聞いていた。
「……に………こと……が、……地……終……ま……。」
ノイズが邪魔をして上手く聞き取れなかった。
「繰り返します。」
どうやら生中継らしく、どこかの国から大統領が何かを言っているらしい。
「非常に残念なことですが、本日地球は終わります。」
「……!!!」
今度は怖いくらいにハッキリと聞こえた。
ヘッドフォンをはずし、首にかけ、窓の外をみる。
………月が見えない。
いや、見えるはずなのに漆黒の大きな鳥によって見えない。
机をみるとさっきまでやっていたゲームがBGMを流しながらセーブしていないのに自動で切れていた。
ゲームの隣にはほぼ手付かずの参考書が散乱していた。
私は何かを残せたのだろうか?
人のためになることができたのだろうか?


外から悲鳴や怒鳴り声が聞こえる。
思わず密閉型ヘッドフォンを耳に当てた。
外からの音をいっせいに遮断した。
やだ。死んじゃうの?こんな所で死ぬの?やりたいことせず死ぬんだ?
「生き残りたいでしょ?」
「?!」

続く………のか?

51:Holly:2014/03/28(金) 10:45 ID:PYM

>>50

スゴい!!
文才がもうスゴいですね!!
カゲプロの小説、四巻まで持ってます♪
続き、楽しみにしてます!!

52:Holly:2014/03/28(金) 11:17 ID:PYM

千本桜〜10〜

リトル・ブルーは希望の丘で張り付けにされていた。
周りには誰もいない。
狙撃手が失敗して警備の者に当たるのを防ぐためだ。

「これで逃げられればなあ…」

リトル・ブルーは舌を出す。
風が吹いて、彼女の短い緑の髪が揺れた。
警備は無いが、逃げる事は出来ない。
縄で柱にきつく縛りつけられているし、仮に縄が外れてもこの高度だと最悪命を落としてしまうだろう。

「まあ、いっか。それにしても、高校生相手に死刑か〜。厳しい国だね」

そう、彼女は高校生である。
制服こそ着ていないが幼い顔と小さい体がそれを物語っている。
彼女の本当の名前。
それは同級生も知らない。
校長だって知らない。
彼女の親はもうずいぶん前に亡くなった。
親はどちらも孤独を愛する変わり者だった。
だから二人に友達や親しい血縁者はいない。
つまり。

「アタシの名前は国でさえ知らない。戸籍にも無い。戸籍の手続きにはお金がかかったし、アタシの親が手続きをしなかったから。」

何でこんな事を言ってるんだろ。
と、リトル・ブルーは笑う。
しかしその目には涙がたまっていた。

「存在を分かって欲しかった…。アタシ、学校にも通えてないし…。こんな国家も嫌だった。アタシが戸籍に載らない国家なんて。」

しかし、涙は風にさらわれていく。
リトル・ブルーは目を閉じた。

「わがままをした罰だね。殺されるのは。」


***

「続いてー、葵 海都選手ー。」

黒間選手に続き、青髪の男性が呼ばれる。

「やっぱり…!!」

鈴ちゃんが目を見開く。
廉くんも眠そうな目を丸くしていた。

「海都選手はー、19××年に産まれー、ーーーーー、ーー」

同じだ。
葵先生と全く誕生日が同じだった。

「葵先生と敵同士…」

鈴ちゃんの呟きにハッとする。
鈴ちゃんは葵先生が好きだ。
先生と戦うってことは、例えるなら私が廉くんと戦うようなもの。
場合によっては怪我をさせるかもしれない。
私が心配そうな顔をすると、鈴ちゃんはぎゅっとさらに手に力を込める。

「やるよ、私。大丈夫」

53:みにゅあ:2014/03/28(金) 19:16 ID:keA

いや!Holly様のほうが文才ありますからね?!
まぁ調子ぶっこいて、2

『生き残りたいでしょ?』
「?!」
もう一度、窓の外を見ると建物がぐにゃりぐにゃりと歪みだしていた。
___________狂ってる。
『ねぇ、聞いてるの?』
さっきの……いや、自分の声だ。聞きなれて、飽きてしまった自分の声だ。
『あの丘をこえたら20秒でその意味を嫌でも知ることになるよ。疑わないで耳をすませたら20秒先へ………!!!』
体は言うことを聞かず、私の意思なんてもとからなかったかのように、外へ飛び出していた。
交差点は当然大渋滞。
もう老若男女なんて関係無い。
「アァァァーーーーー!!!!」
「おぎゃ〜!!!おぎゃ〜〜!!!」
そんな声で埋め尽くされていた。
暴れだす人、泣き出す少女、祈り出した神父をに追い抜いて反対側へ向かう。もちろん行き先はあの丘。
死んでもいいからその意味を知りたい。そんな変な好奇心が歌っていた。

54:Holly:2014/03/28(金) 22:54 ID:PYM

>>53

いやいや!!
あ、千代とかひいらぎで良いっすよ、呼び方〜
なんかヘッドフォンアクター聴きたくなりましたw

55:みにゅあ:2014/03/28(金) 23:58 ID:keA

今更ですがここってひいらぎさんしか書いちゃいけないところでした!?
もしそうだとしたらすみません!すみません!すみません

56:Holly:2014/03/30(日) 13:24 ID:PYM

>>55

いや、そんなこと無いっすよ〜
みにゅあsは事前に聞いてくださいましたし〜

57:Holly:2014/03/30(日) 20:57 ID:PYM

千本桜〜11〜


「ではー、いよいよー、処刑を行いますー」

葵先生の紹介が終わった直後、そう告げられた。
黒間さんと葵先生が、それぞれ光線銃を手にする。
普段はぽわぽわしている葵先生も、銃を持った瞬間雰囲気がガラリと変わった。
キリッとした表情に、何もかも見透かしそうな瞳。
葵先生は帽子を脱ぎ、後ろに放った。
そして髪を整える。
青い髪が綺麗だった。

「最初はー、黒間選手ー」

司会の人に呼ばれた黒間さんは、はいっ!!と返事をする。
僅かに緊張しているように見える。
と、廉くんに囁かれた。

「行くぞ、翠、鈴」

それが魔法の言葉であるかのように、私たちは走り出した。
麻酔を出すのを忘れない。
注射器型のそれを出したその時、誰かに腕を掴まれた。
見ると、かなりの大男で銃を持っている。
思わず怯む私に、彼は言う。

「このガキ…、抵抗したらただじゃおか……ぐおっ」

彼の言葉は最後まで聞き取る事が出来なかった。
何故なら鈴ちゃんが助けてくれたから。

「鈴ちゃん……ありがとう!!」

「大丈夫!!ほら、行こう!!」



***

リトル・ブルーは丘の上から全てを見ていた。

「誰だろう…。抵抗したら死ぬだけなのに。」

水色の髪の子に、黄色い髪の子が二人。
必死に戦っていた。

「馬鹿みたい。こんなことに命掛けちゃって。」

と、水色の髪の子がこっちを見た。
ツインテールが揺れる。
そして何か言った。

「何…?声が届かない……。」

リトル・ブルーが困惑していると、今度は黄色い髪の女の子が言った。

「か…ず、…すけ…すから!!」

必ず助けますから、かな?
彼女は首をかしげる。
もしそうだったら。

「ありがとう…」

58:みにゅあ:2014/03/30(日) 22:06 ID:keA

ヘッドフォンアクター3

ヘッドフォンからまた声が聞こえる。

『あと12分だよ』

その声には焦りとほんの少し冷静さが見えた。まるでもう、私の人生を先に体験したかのような。

でも、こう私に話しかけることができている。つまりは死んだのだ。生きていたらこんなことはできない。だって私は今、ここにいるのだから。
このまま全て消え去ってしまうならもう術無いだろう。

……………私も死ぬのかな?そして過去の私に話しかけるのかな?
これは不幸の無限ループ。

ざわめきだしたこの町。いや、多分全世界が悲鳴合唱だ。

涙目になってかすめる10秒。

『駆け抜けろ。もう残り1分だ。』

この言葉は聞こえないくらいに。

ただ、ひたすら走り続け、目指していた丘はもう目の前にあった。


「ハァハァ………」
息が続かない。
肩で大きく息をさせた。
でも、たどりついた。あの丘に。

空を描いた壁の前に白衣の科学者がいた。

「素晴らしい。」

と少し小馬鹿にしたように手を打った。

「疑うよ………」

そこから見る街の風景はまるで模型。
実験施設のようだった。

「おつかれ。でも残念。もう、不必要だ。」
 
科学者は片手間に爆弾をなげた。

こんなにも簡単に莫大な数のひとの命が奪われるなんて。

箱のなかで今までの生きていたんだな。
燃え尽きていく街のだったモノをただただつっ立って見ていた。

『ごめんね。』

と声がしプツリ何かが切断された。



すみません!ひいらぎさん!書いちゃいました。(汗)
あの〜非常に申し訳ないのですが、私もこのスレで書いていいですかね?!
無理なら断ってください。

59:Holly:2014/03/31(月) 09:35 ID:PYM

>>58

完結ですね!!
面白かったです!!
文才ください、切実に((
もちろん良いですよ!!
一緒に書きましょう♪

60:匿名さん:2014/03/31(月) 23:05 ID:X7.

あっありがとうございます!

んと、私のことはみにゅあとかリトって呼んでください。

61:Holly:2014/04/01(火) 18:07 ID:PYM

>>60

じゃあ、リトsで良いですか?
打つのが簡単なので←

62:みにゅあ:2014/04/03(木) 23:42 ID:keA

わかりました!
一応名前は「みにゅあ」ですが「リト」ってことでもあるとゆーことですね!
それからタメOKです!

63:Holly:2014/04/05(土) 19:14 ID:PYM

>>62

じゃあタメ呼びで〜
リトもタメ呼びどうぞ!!

64:Holly:2014/04/05(土) 19:31 ID:PYM

千本桜〜12〜

リトル・ブルーに声は届いただろうか。
そんなことを思いながら敵を倒す。
不思議なことに恐怖心は無くなっていた。
しかし。
事態が急変した。
黒間さんと葵先生が襲って来たのだ。
葵先生は私たちを生徒だと気付いているのだろうか。
分からない。
と、鈴ちゃんが黒間さんに倒された。
黒間さんの持つ閃光銃がその手を離れこっちに転がって来た。
私は反射的に閃光銃を手にする。
ずしりと重く、銃口がキラリと光る。

「葵、あの緑の子を撃って!!
そして、希望の丘遥か彼方その閃光銃を撃ちまくれ!!」

突然そんな声が聞こえた。
言ったのは黒間さん。
ハッと葵先生を見ると、先生は廉君を押さえて銃を私に向けていた。

「先……生」

私は目を見開く。
撃たれたらどうしよう…。
先生が恐い。
しかし先生は銃を投げ出す。

「え?」

呆気に取られる私に、廉君が叫んだ。

「翠、先生の銃を拾え!!」

指示通り銃を拾う。
そして次に顔を上げた時、私は驚愕した。
葵先生が閃光弾を持っていた。

「翠、空に銃を撃て!!
そして玉を無くすんだ!!」

廉君の声がする。
私は空を見上げた。
青藍の空へ私は銃を撃ちまくる。
廉君はそれを満足そうに見た後、葵先生の脚に麻酔を打った。

65:秋桜 ◆4HE:2014/04/05(土) 19:40 ID:qVo

お久です

66:Holly:2014/04/05(土) 21:54 ID:PYM

>>65

お久しぶりです!!

67:秋桜:2014/04/05(土) 22:21 ID:qVo

なんかとある事情があって
来れなかったんだ
ごめんなさい…

68:Holly:2014/04/05(土) 22:54 ID:PYM

>>67

そうなんだ〜
全然大丈夫!!

69:秋桜 ◆4HE:2014/04/05(土) 23:12 ID:qVo

よかった…


小説進んだね―
来たときビビったよw

70:Holly:2014/04/06(日) 13:07 ID:PYM

>>69

進んだよ〜w
ビビったかww

71:Holly:2014/04/08(火) 18:11 ID:PYM

千本桜〜13〜

目の前で倒れる葵先生。
気付けば周りに敵はいなかった。
ギャラリーはみんな逃げてる。
と、廉くんが敵の銃を取り始めた。

「ちょ、廉!?何してんの!!」

鈴ちゃんが言うと、廉くんは冷静に聞く。

「これからリトル・ブルーのところに行くんだろ?」
「うん。そうだけど?」
「馬鹿か、お前。
希望の丘に行ってる間に敵が起きたらどうすんだ。
銃を奪っとかないと狙われるぞ?」

ああ、なるほど。
私も拾おうとしたけど、廉くんが全て回収したらしく残っていなかった。
廉くんは銃を花時計の中に隠す。
そして言った。

「じゃあ、行くぞ」

72:秋桜 ◆4HE:2014/04/08(火) 21:16 ID:qVo

>>70

ビビったよw
私も進めないとな〜

73:Holly:2014/04/09(水) 17:43 ID:PYM

>>72

w
おお、頑張れ!!

74:秋桜:2014/04/10(木) 20:50 ID:qVo

>>73


頑張る!

75:匿名さん:2014/04/13(日) 16:39 ID:PYM

あげます


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