ボカロ小説[自己解釈]

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1:◆c.:2014/05/19(月) 10:50 ID:JGg

ここではボカロ曲をモデルにした小説を書きたいと思います!

*コメントは良いですが、荒らし、アンチ等はご遠慮願います
*あくまで自己解釈です(大切なことなので2回言いました←)

ボカロとか書いてありますが、オリキャラもたまに出てきます。
カゲプロキャラや終焉キャラやミカグラキャラも出てくるかもしれません…(

2:◆c.:2014/05/19(月) 11:17 ID:JGg

『shiningray』

病室の一角、ずっと変わらない景色。
眩しい日差し、燃える太陽。
志半ばの少女は死をどう見つめるのでしょうか。


病室にたった一人の少女、未来は、とある重い病気を抱えていた。
余命まで課せられ、残り寿命は2日。
外からは楽しそうに遊ぶ子供達の声が聞こえる。

「未来姉、大丈夫?」
弟の蓮、妹の鈴が御見舞いに来てくれた。
「うん。大丈夫」
未来が優しく微笑むものの、蓮と鈴は涙目になる。
「…でも、もう少しで居なくなっちゃうんでしょ?」
鈴はポロポロと涙を溢し始めたが、蓮はぐっと涙を堪えているようだ。
「泣くなよ鈴!あと少しの時間、未来姉と遊べるんだから…!」
とうとう蓮まで涙を溢し始めた。
泣き止ませようと未来が二人を宥めるが、一向に泣き止まない。
それはそうだろう。残りの二日間を過ごしたら、未来はこの世から居なくなってしまうのだから。最愛の姉を亡くしてしまうのだから。

「あ、そういえばコレ。琉歌姉に持って行けって言われたんだ」
蓮が手に持っていたカゴを渡す。
そのカゴには、沢山のフルーツが入っていた。
「わぁ…!ありがとう!」
未来は喜んだ。しかし、鈴はそんな未来を不満そうに見つめていた。
「…未来姉は怖くないの?」
「え?」
鈴の頬に涙が伝う。
「自分が死んじゃうの、怖くないの?アタシは怖いよ…未来姉が死んじゃうなんて…」
鈴はその場に泣き崩れた。
今更「大丈夫だよ」なんて言っても遅いだろう。
鈴は未来が死んでしまう事が、まだ受け入れられないようだ。

3:◆c.:2014/05/19(月) 11:44 ID:JGg

「…私だって怖いよ?まさか死んじゃうなんて思わなかったもん。もっと皆と一緒に居たかった」
未来が鈴の頭を優しく撫でる。
すると鈴は、涙を流しながら「そっか」と少し笑った。

現在時刻は午後2時52分。そろそろ蓮達も帰らなければいけない時間だ。
「じゃあね、未来姉」
蓮と鈴が声を合わせて言う。すると、未来も「じゃあね」と微笑み、小さく手を振った。

静かになった病室。
何もない白い壁。
ひたすら続く沈黙。
未来はそのような怖い時間を、毎日体験していた。
『自分以外誰もいない』。そう思うと、途端に涙が溢れてくる。
「ごめんね…」
誰も居ない病室に、未来はそっと呟いた。


次の日。天候は大雨で、蓮と鈴も御見舞いには行けないとのこと。

「どうして……」
未来は昨日の鈴のように泣いた。ひたすら泣き続けた。
もう少しで命が尽きてしまうというのに、どうしてこんな事になってしまったんだろうか。
蓮と鈴に会いたい。その他にも、琉歌姉さん、界斗兄さん、メイコ姉さん、祢流、羽來さん、テトさんにも会いたい。

机に白い紙とペンを置く。そして、そのペンで白い紙に文字を書き始めた。

「終わったぁ…」
背伸びをしてベッドに寝転がる。
ふと、昨日貰ったフルーツに目を配る。未来が好きなフルーツばかりだ。
そのフルーツの1つに手を伸ばし、そのフルーツを見つめる。
再び涙が溢れ出す。一体何度泣けば良いのだろうか。

幾千の思い出が蘇る。
皆で遊び合い、泣き合い、笑い合った日々。
「…懐かしいなぁ」
フフッと笑い、今度は写真に目を配る。
が、突然息を吸うのが困難になり、反射的に首を抑えてしまう。
「か…ッ…はぁ……っ…」
どうして…?まだ時間はあるはず。
どうして今日なの…?どうして今なの…!?

まだ…伝えたいことがあったはずなのに……。

4:◆c.:2014/05/19(月) 11:54 ID:JGg

次の日、未来はベッドに倒れたまま、息を引き取った状態で見つかった。
苦しかったのにも関わらず、幸せそうな笑顔をしたまま。
『私は大丈夫だよ』と、言っているような笑顔で。

勿論、蓮と鈴は泣き叫んだ。
未来の名前を呼びながら、ずっと泣き続けていた。

「…おい」
突然、界斗が皆を呼ぶ。
「これは…」
琉歌が驚いた表情で、未来が寝転がっていたベッドの机を見た。


『私はそろそろお時間のようです。
最期に皆の顔が見たかったけれど、しょうがないよね。
前日には蓮と鈴の声も聞けた。他の皆の声も聞きたかったけど…

皆がこの遺言を見ている頃には、私はもう息を引き取っていることでしょう。
でも、心配しないで。私はとても幸せだった。とても楽しかった。
もっと皆と居たかったけど、余命には逆らえないから…
今まで迷惑かけてごめんなさい。そして、育ててくれてありがとう。

幸せな日々でした。
私は眩しい空から、皆をずっと見守ってるから。』

END


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