【学生戦争】黒軍暗殺部隊藤花琉唯の学生戦争

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1:螢:2014/05/24(土) 19:07 ID:sdM

学生戦争の診断が意外に面白かったので、書くことにしました。
自分の結果を元に書いていますが、現実的かな。
更新は適当ですが、暇つぶしにでもどうですか?

荒らしはやめてください。意見はおkです。矛盾とか。
最初と最後で出てくるキャラ変わります。
気まぐれですすいません。

2:螢:2014/05/24(土) 19:07 ID:.jk

此処は大和。
和を愛し和に生きる。日本国を誇りとし、日本国に命を捧げ逝く為の学生兵士。
その誇りを捨てるのか?
日本国の誇りを捨ててまで守るもの。何だ、それは。
守らねばならないもの。
それは、我が国の誇りだ。


「認めるものか。白軍を破壊しろ」


此処は大和。
学生が戦う国。





藤花琉唯が黒軍付属鴉ヶ原高等学校に入学したのはもう三ヶ月も前になる。
数年前、黒船の来航以来日本国は黒船を受け入れる体制の白軍、日本国と外交を切り離そうとする黒軍、そして謎多き赤軍に別れた。和解という名の仲直りはまだ起こっていない。対立は深刻で、戦争に学生が駆り出される程であった。
鴉ヶ原高等学校は、戦争に駆り出される為の生徒を育てている学校である。死なせるためではない。戦い、生き延び、勝利し、それを皆に伝えるために育てられるのだ。無論、藤花もその一人である。
幼い頃から女性であることを大切にされて生きてきた藤花は、数年前の黒船来航によって学生兵士として扱われるようになった。剣術も、銃も、弓も、体術も、もともと家では男は武士道に行くよう育てられていた為環境は最高だった。だが日本舞踊をやっていて急に武道とは流石に飲み込むのに時間がかかったものだ。
__とはいえ。
始まってしまったものはしょうがない。琉唯は溜め息混じりに息を吐く。桜は散り、初夏が来て、若葉が太陽の光を遮るこの季節には出会いなんて終わるものだ。出会いの季節が春ならば、それ以外である季節は何でもない。春は出会いと別れの季節と謳われるが、そう考えるとどうにも不公平な感じがする。春は欲張りだな、つまらなそうな自分の顔が笑うのが、琉唯にも分かった。
「なぁに日向ぼっこしてんのさ。日に日にばーさんになってくよねぇ?」
「でも琉唯って、おばあちゃんって言うとちょっと嬉しそうだよね」
後ろから聞こえた声に振り向いた。自分より少し背の高い二人が、座った琉唯を見下ろすようにして横に並んだ。
鈴澤誠那。花谷名乃。画数の多い誠那は自身の名を嫌い、また画数の少ない名乃もまた、自身の名を嫌う。でも私の方が画数多くないか?大体一緒か。一人脳内で話す。相手は自分だ。
中等学校時代からの友達で、仲が良い三人だが部活動は琉唯だけ違った。元々二人は音楽科一筋で、琉唯は芸術科に進んでいる。その三人が仲が良い理由はまぁ帰る方向が一緒とか趣味が合うとかクラスが一緒だとかそんなである。よくある三人で、稀な三人。その理由は、

「どーして私達って、暗殺部隊配属なんだろうね…」

全軍に存在していると云われる『暗殺部隊』。だがその配属人数は他部隊に比べ明らかに少なく、また配属される基準は明らかになっていないで、突然配属されるという部隊だった。そこに同じ中等学校出身のそれも仲の良い三人が同時配属だなんて、稀なことだった。しかし、それは公には公表されない。不定期に集会が開かれ、そこに呼ばれれば配属。そして呼ばれた事は誰も知らずに、暗殺部隊に配属される。その呼ばれた時に顔を合わせたのが、三人だったわけだ。
「稀中の稀。号外に載ってもいいくらいだよね」
名乃も苦笑う。喜びもあるのだろうが、大半は不安だろう。暗殺部隊なんて、死んでも分からないのだから。弔いも無いままに殺される。それを覚悟で入学した。それでも、やはり現実味を帯びてくれば、余計に不安になってくる。
「……でも、良かったんじゃないかな。いっつも一緒だったじゃんか。だから、何とかなるって。」
琉唯のその言葉に少し目を見開いて、二人は顔を見合わせて、ふふっと笑った。
「出た、琉唯の何とかなる!」
「本当に何とかするもんね…」
ならないことは無い。失敗だって困ったことだって死の際だってなんだって、私は何とかしていける。その自信は何処からともなく溢れ出す。負けん気強いな私、何だかニヤニヤが止まらずに、振袖付きのセエラア服に付いた葉をはらって、
「行こう、五限目が始まる」
次の戦争はいつだろう。無ければ良いのに。
その願いは叶わないと気付きながら。

3:螢:2014/05/24(土) 19:30 ID:UbQ

「琉唯?大丈夫?顔色悪いよ?」
顔を覗きこまれるも、少し反応が遅れた。自分でも、無理も無いと思う。
「………そういう名乃だって」
真っ白だった。
暗殺部隊配属は今日これからだった。前に立つ顔も知らない人間に着いていく事しか出来ずに、今まで通ったこともない学園内の知らぬ道を歩かされ、私達は此処にいた。
「そりゃ…ね……」
誠那も笑えないようだ。まだ午前中の筈、それに昼前だというのに何だこの涼しさは。冷風が舐めるように廊下を駆け、鳥肌が立った。暗い。窓一つ一つに暗幕が落とされ、外から、中からすら外は伺えない。自らの持つ蝋燭だけがぼんやりと光り、足元もよく見えずに、歩いていた。三人顔だけは良く見える。
「……そんなに怯えなくていいわよ?」
ひっ、と名乃が小さく息を呑む。前に立つその人が此方を振り向いたからだ。
「私も最初はそうだったからね…無理もないか。でも、予想よりもっと優しい人達よ?」
蝋燭を揺らして振り向いた彼女は、長い金髪を揺らした。妖艶な紫の瞳に炎は反射し、制服は三年生のものだった。
貴方は、そう聞く前に口を開かれた。
「私は壱岐縹。縹色って分かる?その縹なんだけど。あ、壱岐が分らない?…辞典を引きなさい。あ、あと私は案内人を務めさせていただきます。よろしくね。」
「………はぁ」
「気の抜けた返事は良くないわよ」
誠那がアデっと声を出した。でこぴんかまされたようだ。良い所に当たったのか、でこを摩っている。
三年生…大体十八か。そぐわぬ色気を放っている人だと琉唯は感じた。
「もうすぐ何だけどね……あぁ、貴方達武器は決めたの?」
「武器、ですか?」
「ええ。あー、まだ訓練期間だったか……あ、でも分かるわよね?武器の種類はある程度。通常部隊は規約強かったかしら。暗殺部隊は通常の部隊よりも武器の規約がかなり甘いから、自由に考えてて良いと思うわ。個性的な武器も、認められ易いわよ。」
暗殺部隊、本当何なんだろう。
厚みのあるブウツの足音だけが、コツコツと鳴り響く廊下で。
三人は腕を組んだ。


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