双子物語

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1:雪:2014/12/21(日) 16:21 ID:ZRo

ピチチ……
「ん……」
朝、小鳥のさえずりが、良い目覚ましとなって、私はスッキリと目を覚ました。
体を起こすと、階下からママの声が聞こえてくる。
「せあらー!ありすー!朝ごはんよー」
「はぁーい」
私はママに返事をして、ベッドから降りた。
うさぎの様に髪を二つに結ぶと、下に降りて、洗面台で歯磨き。
リビングのドアを開けると、パパとママが楽しそうに話をしていた。
「おはよー」
「あ、おはよう。せあら」
「せあら、おはよう」
私はパパとママに挨拶をして、席に着く。
それだけで、ふわりと卵の甘い香りが漂ってきた。
白い皿に乗せられた、オムレツとソーセージに、こんもりと盛られたポテトサラダ、焼きたてのパン。
「いただきまーす」
オムレツを口に入れると、甘い卵と、ケチャップの味が広がった。
「ご馳走さま」
私はおいしく朝食を食べ終わり、制服に着替えるために、再び二階へ。
私、両国 せあらの通う小学校は、中等部までエスカレーター式に進学できる、私立校だ。
半袖の真っ白いシャツに、黒いワンピースのようなものを着て、赤いリボンを結ぶ。
制服を着たら、私は玄関に向かい、靴を履いて家を出た。
「行ってきまーす」
「行ってらっしゃーい」
絶え間なく、セミの鳴き声が聞こえる中、私は学校へ行くために、駅へと向かった。

2:雪:2014/12/21(日) 19:27 ID:ZRo

ガタンッゴトンッ
私の前を、電車が通過していく。
プシューと、ドアが開き、私は電車に乗り込んだ。
早朝の便なので、人がまだらで少ない。
私はこの時間が1番好き。
その時―ありすはどうしたんだろう?という考えがよぎった。
ありすは、私と同じ学校に通っているし、電車で行かなければ、遅刻は確定だ。
まあ、いっか。いつもの事だし。
そんな思いを振り切って、私は電車から降りた。
住宅路を一人で歩いていると、満開のひまわりが寄り添うように咲いているのが目に映った。
懐かしい……私とありすも、昔はあんなふうに仲良かったけ……
別に今も、仲が悪いわけじゃないけど、話す機会があんまりないし。
それに、ありすはどんどん先に行っちゃってる気がする。
私みたいに、親の言うとおりにしてる子と違って、ありすは授業に出ない分成績も悪いけど、自由で気楽だ。
それに、自分をいい人に見せようとしないのがまたいい。
……私も、ありすみたいになりたいよ……
そんなことを思いながら、私は学校へと急いだ。
生徒玄関で中靴に履き替え、私は6年3組のドアを開けた。
「おはよっ」
「あ、せあらちゃん!おはよー」
「おう、せあら!」
女子だけでなく、男子も寄ってくる。
だから、私は良く学級委員になったりしている。
まぁ、今もなんだけど。
「せあらちゃん、ありすちゃんは?」
「また、休みか?」
「うーん……ありす、また夜中に出歩いてたから。眠いんじゃないかな?」
「えぇ!?ありすちゃんも、受験生なのに?」
「ううん。ありすはね、受験はしないんだって。ひしやま中に進学するんだって」
「え?せあらちゃん、ありすちゃんにちゃんと言った方がいいよ!ひしやま中なんて、不良校なんだからね!」
「ふふっ……でもありす、どこにいるか分からないもん……」
「せあらちゃん、大丈夫?」
「あ、うん!全然平気!」
あはは、と笑い声をあげながら、私は友達と一緒に席に着いた。
それからいろいろとおしゃべりをしていた時―

3:雪:2014/12/22(月) 18:22 ID:ZRo

「せあら!」
突然、友達の舞子ちゃんが教室に飛び込んできたのだ。
「あ、舞子ちゃん。おはよ」
「それどころじゃないよ!あのね、ありすがひしやま中の奴らにからまれてるよ!!」
「え……?」
心臓が、ドクンと音を立てたのが分かった。
私は、太陽が容赦なく照りつける道を、走る。
「ありすっ!」
私は、ひしやま中の校門を通り過ぎ、そのままありすのもとへ。
汚い裏庭に行くと、数名の中学生男子が私と同じ髪型をした女の子を囲んでいた。
あれは―ありす?
「ありすっ!!」
私は自然にそう叫んでいた。
男子と女の子がこちらを見る。
その女の子の顔を見ると……ありすだった。
「ありすっ!」
「せあら!」
ありすに手を伸ばすと、ありすはその手をつかみ二人で一緒に逃げた。
「はぁっ……はぁっ」
「げほっ……」
私は、ひしやま中から離れたところで立ち止まった。
「はぁ……ありす、大丈夫?」
「うん……」
私はありすの手をぎゅっと握ると、言葉をつづけた。
「バカッ!!何で私を呼ばないの!?」
「えっ?いや、でも……」
ありすの言いたいことは分かってる。
私には迷惑をかけたくない……でしょ……?
でも、やめてあげない。
「ちょっとは心配させてよ!私は、ありすが大好きなんだから……」
そこで一泊おいて「ね?」と聞いた。
「せあら……」
ありすは言葉に困っているようだったから。
私が手を引いてあげたんだ。
「ほら、早くいこ?」
「え?どこに?」
「学校」
当たり前でしょ?学生なんだから。
「ごめん、せあら。私、今日学校行かない」
「どうして?」
「せあら、しばらく私から離れた方がいいよ」
そう、言い残すと、ありすはくるりと体を回転させてね。
じゃ、と言い残して去ってしまったんだ。
私はというと、普通にそのまま授業を受け、友達には心配されたけど、一人で帰った。
ありすは、大丈夫。だってね、私とありすは双子という絆があるもん。
「ただいまー!」
私は明るい気持ちで家に帰り、そのままいつも通りお風呂に入った。
まだ濡れ髪のまま、夕飯を食べているとママが、
「せあら、ありす知らない?」
と聞いた。
「あ、ありすなら学校来てないよ?」
「えぇ、それは分かるんだけど……」
「何?ママ」
「ありす、最近夜遊びが多くて、心配なのよ」
「平気だよ」
「え?」
ママは驚いた顔をしていたけれど。
教えてあげない!
私はそのまま夕食を食べ終わり、食器を片づけて、受験勉強。
私はこのまま中等部に進むためにも、たくさん勉強しなきゃいけない。
レベルが高いからね。


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