名探偵コナン【番外編】

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1:1412◆7Y:2014/12/31(水) 23:28 ID:TEc

どうもご機嫌よう!
「名探偵コナン」の一ファンであり、キャスフィ出身の者でございます。以後お見知りおきを…。
ここでは「名探偵コナン」の二次創作を思う存分書き殴りたいです、はい。
ギャグものから恋愛もの、シリアスものまで幅広く書き殴るつもりでございます。
皆様が心から楽しめる作品を提供すること…それが1412の本望でございます。
荒らしだけはやめてください…。心の底からお願い申し上げます。
コラボ作品もぜひ挑戦したいですね。
感想とかアドバイスとかは1412の大好物でございますからどしどし書き殴っちゃってください。
しかし、荒らしだけはやめてくださいねっ!!(…くどい。)
―「書き殴れば自ずと道は開ける」
それでは早速載せていきます。
まずはキャスフィで載せた『怪盗キッドの災難(今題名付けた。)』から。

2:1412◆7Y:2014/12/31(水) 23:36 ID:TEc

『怪盗キッドの災難#1』

平次「…ホンマええ根性しとるやないか怪盗キッド…」
和葉(トイレから生還)「…まさかアタシに化けるとは思わんかったから、油断してたけどな…」
平次「まあ、なりすまそうとしてた人が殺されてもうたし、焦ってたんもあると思うからしゃあないけど…」
平次と和葉「…いっぺん地獄に落ちるかァ!?」<すごい剣幕>
キッド(和葉の姿)「さ、さすが関西人…迫力が違う…」<冷や汗>
平次と和葉「感心しとる場合やない!!いてもうたるッ!!」
キッド(和葉の姿)「わっ、だっ、誰か助け…ぎゃあああああっ!」
コナン「…ご愁傷様…」

※一部訂正しております。あらかじめご了承ください。シリーズものに致しますので続きは後ほど。

3:1412◆7Y:2015/01/04(日) 19:34 ID:/pU

『怪盗キッドの災難#2⑴』
「あーなんか殴り足らんなァ…あのコソドロはどこに逃げたんやろか?」
服部平次は腕をくるくる回して、惜しそうな口調でそう言った。
「まあまあ…。結構死にかけやったし、これくらいでちょうどええんちゃう?」
後ろに結んだ髪をサッと払いながらそうとりなす遠山和葉。
 和葉に変装した怪盗キッドは、あの後平次と和葉に「成敗」され、ズタボロになりながらも
騒ぎを鎮圧すべく動員された警官に紛れて逃走。中森警部はというと、「キッドは重傷だッ!!
そう遠くへは行けまいッ!!探せッ、探せェェェッ!!」と相変わらず銀三節を炸裂し、警官達と
ともに何処かへ行ってしまったようだ。そして、平次と和葉はコナン達と再会すべく(毛利蘭が江戸川コナン
を連れて一時避難していた。)、廊下を歩いていたのだが…。
 「…何や和葉…アイツの肩持つんか?」
思いっきり怪訝な顔で平次が尋ねる。
「そ、そんなわけないやんか!もォ、何ゆうてんの!?」
「…いや、おまえ化けられた側やのに、やけに優しいなァ思て。もしオレやったらもっといくで?」
「も、何なんよ一体?別に何もあらへんよ!!」
なんか、勘違いされてる?アタシ…と、頭を抱え、悶々とする和葉。
「はっはーん、分かったわ…。和葉、おまえ…キッドのこと…」
にやにや笑いながら彼女を眺める平次。物珍しげなその目つきに思わずカッとなり、
「絶対ちゃうありえへんそんなんあってたまるかアホッ!!」
物凄い勢いでまくしたてられて、平次は、
「そ、そーか…。ほんなら別にええんやけどな…」
軽く頭を掻きながら、それだけ言い捨てて歩き出した。
な、何やの…?別にええって…何がええんやろか…?
頭の中にたくさんの疑問符が発生するも、慌てて平次の後を追う。
「…な、なあ、平次…。一つ聞きたいことあるんやけど…」
「何や?」
先を行く彼が振り返り、不思議そうに首を傾げる。
「…何で…何でキッドがアタシに化けてるって分かったん?」
「ハァ?…何でって…そら…」

4:1412◆7Y:2015/01/04(日) 19:38 ID:/pU

『怪盗キッドの災難#2⑵』

「あっ!和葉ちゃん、服部君!!」
二人の声が聞こえたからなのか、こっちに向かってくる蘭達。
「ねえ、キッドは捕まえられたの?」
抱きかかえたままのコナンを下ろしながら、蘭が尋ねる。
「アカンかったわ…。警官さんらに紛れて上手いこと逃げよったであの怪盗さんは…」
残念そうに首を横に振りながら和葉が答える。
「でもまあ…今回でちょっとは懲りてくれたら、オレらも来た甲斐あったっちゅうもんやのォ!」
ハハハ…ちょっとどころじゃねえよ…。へたすると辞めちまうかもな、キッド自体を…。
敵であるはずの怪盗キッドに思わず同情してしまうコナン。
「あ、そうや平次!ほんで何やったん?」
「ハァ?何のこっちゃ?」
いきなり話題が明後日の方向に飛び、きょとんとして彼女を見つめる。
「ちょお平次、もう忘れたん!?さっきの質問にまだ答えてくれてへんやんか…」
「あー、そやったな…」
「え、なになに?何なの、質問って…」
興味津々に身を乗り出す蘭。
「キッドがアタシに変装してるって分かった理由…。なあ、教えてェや…」
「わたしも聞きたい!ねえ、どうして?服部君!!」
(絶対、愛よ!愛の力で…化けの皮を剥がしたんだわ服部君っ!!)
興奮気味の蘭が和葉に耳打ちし、
(なっ…何ゆうてんの蘭ちゃんっ!!へ…平次に限ってそんなわけ…)
全力で否定するが、それと同時に淡い期待を抱いた。
「…ある一つのモンでオレはピーンと来たんや…。『コイツは和葉やない…』ってなァ…」
「なっ…何やの、ある一つのモンて…!?もォ、もったいぶらんといてや!」
紅潮させながら大きく身を乗り出す。淡い期待が風船のように膨らんでいく。が、
「それはなァ…足の太さやっ!!」
「…あ、足の太さ?」
「…おまえの足の太さに見慣れてたオレからしてみれば、キッドの足はごっつ細ぉ見えたんや!
ホレ見てみィ…。なっ!ふっとい足やでこれは!!」
フレアスカートから覗く和葉のふくらはぎ付近を指さしながら、嬉々として説明を続ける。
しかし、和葉の頭にはもうこれ以上入ってこなかった。淡い期待の風船が一気に萎んでいく。
今もなおぺらぺらと蘭達に向かって話を続ける彼の肩をぽんぽん叩き、最高の笑顔でこう言った…。
「…平次。アンタもいっぺん地獄に落ちた方がええんとちゃう?」
そして、にっこり笑顔のまま、怒りの鉄拳をお見舞いした。
「いっ…たッ…!!くそッ、何でやッ!?和葉のアホウ…」
あまりの痛さに床へ倒れこみ、悶絶する平次。
「当然の報いや!…もう、こんなん置いといて行こぉ…」
「か、和葉ちゃん…」
ぐいぐい和葉に引っ張られながら、倒れている平次を一瞥した蘭は、特に何も言い残さずに去っていった。
「…なあ工藤…。オレ、あいつに何か悪いことでもしたんか…?」
鉄拳をくらったところを押さえながら、蚊の鳴くような声で尋ねる。
「ハハハ…自覚もねえんだな、オメーは…。おめでたい奴だぜ全く…」
「おい、分かってんねんやったらはよ教え…」
「あ、蘭姉ちゃーん!ボクもう腹ペコー!!」
「コラ待てェェェッ!!!」
―To be continued...

5:1412◆7Y:2015/01/07(水) 12:31 ID:LQE

『怪盗キッドの災難#3』
             
 「…ッて…。…ったく、ちと手加減でもしてくれたらいいのによぉ…」
壁伝いによろよろ歩きながら白き奇術師がぼやく。
「へへっ…んな体じゃ、捕まるのも時間の問題かねぇ…」
街灯はなく、ここ一帯が闇に包まれている。
突然、背後に二つの光が…。背中で受けながら、自分の最期を悟ったその時…。
「ぼっちゃま!快斗ぼっちゃま!!」
光の主は、寺井黄之助(亡き黒羽盗一の付き人である老紳士)の車であった。
「ジ、ジイちゃん…?」
眩しさに目を細めながら快斗は振り返った。
「とっ、とにかく、早くお乗りください!まさか、このようなお姿で戻って来られるとは…。
何の救急箱も持ち合わせておりませんので…」
快斗の瀕死状態に激しく動揺しているようだが、そんな彼に負担がかからないよう
後部座席に乗り込ませる動作には一ミリの無駄もなく、落ち着きさえ感じられた。
「では、急ぎますよ」
エンジンをかけ、一秒さえ惜しむように急発進させる寺井。
「…あ、安全運転で頼むぜ…」
「もちろんですとも」
 二人を乗せる車が走り出してからしばらく経ち、それまで黙りこくっていた寺井が恐る恐る口を開く。
「…その傷の主は、大阪からいらしたあのお二方でございましょうか…?」
「…ビンゴ」
虚ろな目をしてシルクハットを手で弄びながら、吐き捨てるように言った。
「…ッハハ、また厄介な奴らを敵に回しちまったぜ…」
「…寺井は、快斗ぼっちゃまのご無事を第一に考えておりますので、もし万が一…」
「絶対にやめねー、こんくらいのことでっ…ッつ…」
「ぼ、ぼっちゃま…」
声を荒らげたせいで、まだ癒えていない傷が疼く。こらえながら快斗は続けた。
「…冗談じゃねーぜ…。オレは、パンドラを見つけるまでは何があっても…」
これまでビッグジュエル「パンドラ」を探し出すたび、何人もの強敵が立ちはだかってきた。
しかし、亡き父、盗一の死の真相を炙り出すため、その数々の苦難を乗り越えてきたのもまた事実である。
またしばらくの間、沈黙が二人を襲った。そして、また寺井の方から静けさを突き破る。
「申し訳ございませぬ。ぼっちゃまのお気持ちをろくに考えず、浅はかなことを申し上げようとしておりました…。
…そうでございます、快斗ぼっちゃまは盗一様から引き継がれた二代目怪盗キッド…」
ゆっくりと噛み砕くように言う寺井。
「たとえどんなことが起ころうとも、持てる技を尽くし、華麗に身をかわす気品ある大怪盗…。
しかし、ぼっちゃまの身を案じる老いぼれの存在もどうかお忘れなく…。これからも、この寺井、
かつての盗一様と同じように全力で支えていきますので…そのおつもりでいらしてください…」
「…わぁーったよ…」
眠い…少し寝る、とシルクハットを顔に被せたのは照れ隠しであろう。
 キザな怪盗とその忠実な助手を乗せた一台の車は闇夜に溶け込み、次第に消えていったのであった。
―END...

6:1412◆7Y:2015/01/08(木) 15:00 ID:H.s

まえがき。
小説書き書きの初心者、さらに稚拙なくせに、超大作を書くという危険も顧みようとしない奇行を温かく見守っていてくださると嬉しいです。
今から恐れ多くも書かんとするものは、あの宮部みゆきさんの代表作、「ブレイブ・ストーリー」のストーリー展開をかなりアレンジし、
ボカロ曲「Party×Party」の要素をほんのすこーし織り交ぜたファンタジー冒険小説です(…あ゛、言い切っちゃった…)。
広げた大風呂敷を華麗に畳めるように頑張って参りますので、どうぞよろしくお願い致します…。
なお、容量オーバーで文章が中途半端に途切れてしまうことが多々ありますが、ご了承ください。誤字脱字も後から後から訂正致します。


『DETECTIVE CONAN in RPG #1旅立ちの朝』 
 

T. 「え?博士の新作ゲーム?」

江戸川コナンは不意に声を掛けられ、振り返った。

「そうです!阿笠博士が言うには、今世紀最高の出来だと…。また例によって、博士の家でやりませんか?」

「まあ、今日は暇だし別にいいけどよー」

目を輝かせながら誘う円谷光彦に一応OKを出し、

「…ったく、本当にオメーら、ゲームが好きなんだな。そんなはまり込んでっと、頭おかしくなっちまうんじゃねーか?」

「大丈夫だもん!!たまに休憩もとるし…。ね、哀ちゃん?」

ランドセルを机に置きながら笑顔で同意を求める吉田歩美。

「…そうね…。本当におかしくなった連中は、現実との境目が分からなくなっちゃうらしいから、私達はまだマシな方だとは思うけど…」

「ま、そんな風にはならねーことを祈っとくぜ…」

腕を組みながらサラッと怖いことを述べる灰原哀に苦笑いを浮かべた。

「そんじゃあ、学校終わったら博士の家に直行だぜ!!」

小嶋元太の威勢のいい一声とともに授業開始のチャイムが鳴り響いた。


U. そして放課後。少年探偵団御一行は朝の約束通りに阿笠博士の家へ訪れた。

「よく来たのう!まさしくこれじゃ!!ワシの今世紀最高の…」

「分かったから早くやらせてくれよ、博士!!」

元太が足踏みしながら急き立てる。

「まあ、そう焦るでない…」

苦笑まじりに、いそいそとセットする博士。

ゲーム機を手に取りながら光彦が、

「見た感じ、いたって普通のような気がしますが…」

「恐らく、ゲーム内容が今までのものと違っているようね。参加者である旅人の五人で

一つのパーティーを組み、行く手を阻む様々な試練を乗り越えながら、宝玉集めの旅をする…」

説明書を片手に操作を始める哀。

「…あら、キャラはくじで決めるみたいね。三人はただの町民出身だけど、残る二人は魔法使いと、女神に選ばれし勇者…」

「歩美、魔法使いさんがいいー!!」

「オレ、オレ、絶対勇者な!!」

「いや、だから、くじで決めるんだって…」

恍惚の表情をした二人の思いに反し、コナンが勇者、哀が魔法使い、そして他の三人は町民という結果になった。

「ちぇーっ、つまんねー!コナンが勇者かよ…」

「しゃ−ねーだろ、くじでこうなっちまったもんは…。たかがゲームだろ?」

ぶうぶう不平をこぼす元太にそう言って宥めるコナンだったが、時間が刻まれるにつれ、

「っおーし、オメーら!!ここが正念場だ!!気をしっかり持てよ!!」

「…たかがゲームっつったのは一体誰なんだよ…」

そうツッコむ元太を含めた他の四人も、この壮大な新作ゲームの魅力に強くひかれていった。

散々遊び疲れて、日付が変わった頃には一斉に眠ってしまう少年探偵団であった。

7:1412◆7Y:2015/01/08(木) 15:04 ID:H.s

V. 夜が明け、カーテンの隙間から降り注ぐ太陽の光に目を覚ます。

「…ふぁ〜…。おはよう…って、あ?あいつらは…?」

眩しさに目を細めながらも一人、部屋の中を見渡すコナン。ゲーム進行を面白そうに眺めていた阿笠博士の姿も見えない。

すると、窓の外から鳥のさえずりが聞こえる。しかし、聞いたことのないその鳴き声に、思わず顔をしかめ、

「…ん…?何ていう鳥だ…?こんな鳥いたっけ…?」

…いや、鳥のことはどうでもいい。とにかく、この場にいない元太たちを探さねーと…。

寝ぼけまなこでのっそり立ち上がったコナンは、窓の外からまた何かが聞こえてくるのに気が付いた。

「あいつらの声だ…」

すぐさま部屋を飛び出し、玄関へ向かう。そして扉を開け放つなり、

「おい、オメーら、こんなとこで何やって…」

だが、途中で言葉を失くした。目の前に、幾多の木が生い茂っているからである。

お、おい…こんな森の中だったっけ、博士の家って…?大きく目を見開きながら辺りをきょろきょろ見回す。

「…寝ぼすけさんのお出ましよ…」

もたれていた壁からゆっくりと体を起こしたのは、頭に紫のスカーフを巻き、腰付近にはエプロンという質素なドレスに身を包んだ少女。

「もう、遅いよコナン君!アイちゃんったら、コナン君置いていこうとしてたんだよ?」

一人目の少女と同じような服装ではあるが、真っ赤なリボンが頭の上に愛らしく結ばれたもう一人の少女が、困ったように微笑みながら近寄ってくる。

「馬鹿ね…本当に置いてけるわけないでしょ?彼がどんなにお荷物でも、この地の創造者“女神”様が正式にお選びになった

“勇者”なんですもの。勇者抜きじゃ、先に進めないわ…」

「…は…?女神…?ゆ、勇者…?な、何寝ぼけたこと言ってんだよ、灰原…?」

「ハイバラ…?何よ、それ…」

少女が訝しげにじっと見つめてきた。

「…え、いや…お、おまえの名字だよ…。…あっ、ま、まあ、名前と同じように人を呼ぶためのもんだけどよ…」

何でオレ…今更こんなこと、こいつに定義づけてんだ…?あ、もしかすっと、もうちょい詳しく説明するべきなのか…?

彼の頬に一筋の汗がたらりと流れる。

「何言ってるの?寝ぼけてるのはあなたの方でしょ。ミョージが何なのかは知らないけど…そんなの私にはないわよ…。

私の名前は“アイ”だから。呼ぶのが嫌なら呼ばなくて結構よ。でも、ハイバラなんてへんちくりんな呼び方はやめてちょうだい」

言い終わるや否や、くるっと背を向け荷物の最終確認に取り掛かる。

「い、いや、でもよぉっ…」

「おいコナン、あんましそいつ怒らせねー方がいいぞ」

「アイさん…出発が遅れるってさっきからかなり不機嫌でしたので…」

まださらに彼女に食い下がろうとするコナンの腕を強く引っ張り小声でとりなすのは、それぞれ腰にベルトを巻き、

白いシャツにくすんだ茶色の皮のベストを上から羽織り、黒のブーツを履いた少年二人だった。

「げ、元太、光彦…。なあ、聞いてくれよ、一体ここは…」

自分が急いで出てきた建物が阿笠博士の家なんかではなく、木でできたオンボロ家屋だとやっと気付き、

そちらをぼんやり見やりながら彼らに問いかけるが、

「あ、ねえミツヒコ君!この森を抜ければ、“エラリス”に着くんだよね?」

「…っあ、そうですよ、アユミちゃん。ゲンタ君が持ってきた地図にはそう描かれてます…」

おう、これか?と背中にしょっていたリュック状のものの中から、古めかしい巻物を取り出し、サッと広げる。

「…まずはこの町で旅道具一式と食料を調達しないとね…。一つ目の“宝玉”もここにあるのよね?」

指で軽く、自分達の目的地を押さえながらミツヒコに振り向くアイ。

「はい。まだ詳しい場所を特定できませんが…」

彼が首からぶら下げている羅針盤のようなものを手のひらにのせると、針は確かにそちらの方角を指し示した。

「それなら、いつまでもここで油を売ってるわけにはいかないわ…。こうして全員揃ったんだし、すぐ出発よ」

「「「おーっ!!!」」」

8:1412◆7Y:2015/01/08(木) 15:06 ID:H.s

「いや、ちょっと待てオメーら!!」

「…どうしたのコナン君?」

アユミが小首を傾げ、心配そうな顔で尋ねた。

「さ、さっきから…勇者とか、女神とか、宝玉とかっ…こ、こんなのまるで、まるで…」

いや、完全に博士のゲームそのものじゃねーか…まさしく今オレがいるこのヘンテコな世界は…!!

呆然と立ち尽くす彼の目の前で、アイは手をかざし、軽く振りながら、

「もしもし?気は確かに持ちなさいよ、勇者さん?私達は、十年に一度選ばれる旅人集団“パーティー”なのよ…。

途中リタイアなんて、たとえ女神様がお許しになっても…私はぜーったい許さないんだからね…」

「い、一体、何がどーなって…」

アイにずるずる引きずられながら、コナンは腕を組み悶々と思案する。

そ、そうか…これは夢だ!ゲームのやり過ぎで、とうとうオレの頭もおかしくなっちまって、こんなフザけた夢を見ているんだ!!

よ、よし…じゃあ早く目を覚まさねーとな…、と自分の頬を思いっきり強くつねってみたものの、哀れなことに、激痛しか残らなかった。

「てててッ…。くそ、マジかよ…」

少し後を歩くゲンタとミツヒコはコナンの奇妙な行為を見ながら、二人して顔を曇らせた。

「…コナンの奴、本当に大丈夫かよ?」

「ボク、彼についていっていいのか不安になってきました…」

「そんなことないよ!!コナン君は女神様に選ばれたものすっごく強ーい勇者さんなんだよ?

アユミ達がピンチの時は、助け出してくれるよ…多分…」

言い終わりが推量を帯びたのは、一人で歩き始めたコナンが小石につまずき、ド派手にすっころんだからである…。

 …この世界をお造りになったと云われる“女神”が直々に十年に一度お選びになる旅人集団“パーティー”…。

そして、この世界に突如迷い込んだコナンは、そのパーティーを束ねる“勇者”であるという…。

かくして、コナンの混乱をよそに、彼らは深い森を抜け出し、商人の町“エラリス”へと向かうのであった…。

―To be continued...

9:いろっち◆eY:2016/11/18(金) 23:23 ID:8T6

入っていいですか?
随分止まってるみたいだけど。


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