カゲプロ☆オリジナル小説

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1:ユウ:2015/02/15(日) 13:49 ID:UGQ

人間として、人の心を大切にするようにしてください♪

人間らしい書き込みをしてください。

人間らしく思いやりを大切にしてください。

地球外生命体である『荒し』が来た場合、放置または別スレを作ります。

この場合は上記の事は無視していいです♪

好きなだけ、いじってあげましょう。

されたい人にすることは、本人の意思表示ですからね♪

では、ぜき来てください☆

2:ユウ:2015/02/15(日) 17:23 ID:UGQ

プロローグ

今までどうして私は一人でいたんだろう。

これから私は一人のまままのかな?

ずっと、ずっと…この世界が終わるまで、永遠に……?

3:ユウ:2015/02/15(日) 17:49 ID:UGQ

一話

目が覚めた。

凍えた白銀の世界に立つ少女。

歳は14から15歳くらいにみえる。

大きすぎる白いコートを羽織り、スカートの姿は何処からどう見ても異常だ。

長い髪は紺に染まり、瞳は____朱に染まった赤。

足元は裸足。今の世界を生きるためには靴を履かないといけない。

ピンク色になって腫れている足は細かく震えている。

少女は歩き出した。

どこかへ向かって、ただひたすら歩き続ける。

散歩をしていた老婆が少女に声をかける。

「貴方のお名前は?どこから来たんだい?」

少女は老婆の顔を見上げた。

「私は…楠 凪。私はどこからも来ていないわ。」

朱色の瞳が老婆の瞳を捉えた瞬間、老婆はもがき苦しみだした。

おかしな叫び声をあげて、苦しみに躍り狂う。

白銀の舞踏会のようだった。それはほんの数十秒の出来事だった。

老婆は…息絶えた。

『人ら、殺し…!』

と言って。

「知ってるよお婆さん。私は誰も見ちゃいけないんだ。見たら…死んじゃうもん。」

楠凪はそう言って白銀の世界に溶け込んでいった。

4:ユウ:2015/02/15(日) 19:34 ID:UGQ

二話

ある町の一角。楠凪(くすのき なぎ)は腹の虫を抑え、デパートに来ていた。

下を見つめ町行く人達の足を避けていた。

ビービービー!

突然の警報音が鳴り響いた。

黒い靴が凪を取り囲んだ。

「人質として来い。」

凪は黙って従うことにした。

暫く歩かされ、一ヶ所に集められたとき凪の側で男達が何やら話し込んでいた。

「…なら…けど100パー」

「えっ?……しょ。」

ここから脱け出すための作戦を練っているらしい。

(…勇気のある人達だな。)

ふとそう思っていると、男達は動き出した。

……あっという間だった。

数分で人質は解放され、何事もなかったかのようになった。

凪も解放された。

「あれ、いない…?」

凪が気付いたときにはさっきの男達は影も残さず消えていた。

凪はどうしたものかと考えていたが、身なりが周りから浮いていたため急いでその場を離れた。

5:ユウ:2015/02/15(日) 20:11 ID:UGQ

三話

「はっ、はぁっは、はぁ…!」

凪は走っていた。十人ほどの警官に追われて。

「ついてこないで下さい!もう、良いじゃないですか!!」

『事情聴取ですー!!!』

警官達は声を揃えて言った。

凪は思いっきり走っていた。

下を向いて走っていたため、凪は誰かにぶつかってしまった。

「す、すいません!」

凪は慌てて立ち上がり謝った。

「い、いやいいんだ。こっちも悪かったな。」

女性の声だった。俯いている凪の目にはサラサラな緑髪が見えていた。

『君、止まりなさい!』

警官達は凪の直ぐ後ろに立って言った。

「いい加減にしてください!!」

凪はそう叫んで顔をあげた。朱の瞳が警官達の瞳を絡めとり…

『ぐあああああ?!!!』

苦しみ出した。

凪は慌ててその場から逃げ出した。

「え、おいお前?!」

緑髪の女性は慌てて後を走ってついていった。

(……何で、何で?止めてよもう。私をこれ以上人殺しにしないで!)

凪は泣きながら走っていた。

グワン…

凪の視界が滲み出し、曲がった。

側にある壁に手をつき、元に戻るのを待つ。

「っこんなときに…!」

凪の焦りは募るばかりだった。

「おい、お前!」

さっきの女性の声がした。

足元に女性の影が伸びる。

「お前…まさか俺達と同じじゃ…?」

「えっ?」

唐突な質問だった。

てっきり警察にでも突き出すのかと思っていた凪は驚きを隠せなかった。

しかし、考えている時間は無かった。

視界が暗くなり、女性の声も周りの足音や声が遠くなり…意識が飛んでいった。

6:ユウ:2015/02/15(日) 21:10 ID:UGQ

四話

白い空間に凪は立っていた。

どこを見ても白、白、白…。

「ここは…夢?早く起きないと…どうしよう…。」

そう言ってると、遠くから赤い物体が流れ込んできた。

「何、あれ…。」

凪が捉えたものは…沢山の死体。夥しい血の量が溢れている。

その血は凪の足にかかり、服を染め、流れていく。

『お前が一人で居ないから、こうなるのだ。誰も頼るな。孤独に生きろ。死神らしく…な。』

何か声がした。

悪魔の囁き?…違う。あれは凪の心。凪自身のもう一つの心。

「孤独、か。死神にはぴったりだね。」

そう言うと赤と白の世界は消えていった。

___________________________

「ん…。」

凪は目を覚ました。

ガシャーン!

凪の上に電球が落ちてきた。

「また、かぁ。」

凪は目を塞ぎ、電球の欠片を拾う。

(ここは多分緑髪の女性の家だろうな。)

と、思いながら。

部屋の外が騒がしくなってきた。

バタバタと駆けてくる音がする。

バタンッ…

「大丈夫か?!」

やはり、例の女性の声だった。

「……大丈夫です。何時ものことですから。」

俯いて凪は答える。

「そうか…ってお前!手が血塗れだぞ?!」

「え…?」

凪は手を見てみた。

本当に朱にまみれている。

「ちょっと来い!!」

女性はそう言って凪を部屋から連れ出した。

「え、あの…?大丈夫ですよ?」

凪はそう言うが女性は歩みを止めない。

「お前ら今すぐ退け!」

女性は居間であろう場所に向かって声をあげる。

(人が…いる?)

凪はギュッと目を閉じた。

居間には結構な人数がいるらしく、ざわついていた。

「ここに座ってろ。」

女性に促され、凪は座ることになった。

「あー、あった。お前手出せ。」

「は、はい…。」

凪は大人しく手を出した。

「あ、あのさっ、あなた誰?」

柔らかい声が聞こえた。

「私…は、楠 凪。です。」

返事をしないと悪い気がした凪は返事をした。

「終わったぞ。」

女性の声がした。

凪は小さくありがとうございます、と言い俯いた。

「突然すまなかったな。俺はキド。ちょっと聞きたいことがあってな。」

「はあ…。」

「さてと、お前はナギだったか?」

「はい。」

どんどん話が進んでいく。

「ナギ、聞きたいことっていうのは……単刀直入に言う。お前は能力者か?」

「…え?」

ナギは肩をビクつかせた。

「え、その…なん、で…そう思った…んですか…?」

目が泳いでいる。

ナギは冷や汗をかきはじめていた。

「お前、さっき赤い目になってたからな。」

「赤い…目。私、元々初めて自分の顔見たときから目赤かったんですが…。」

ナギは本当のことを言った。

「そうか…。すまなかったな。じゃあ『カゲロウデイズ』って知ってるか?」

キドの言葉にナギは思いっきり立ち上がってしまった。

7:ユウ:2015/02/15(日) 21:34 ID:UGQ

五話

「し、知りません!すいません!帰ります!!!」

ナギは勢いに任せて言った。そして自分の服を取り、キドの家を出ていった。

________________________

「唐突すぎでしょ。」

「でもあれは、知ってる感じの顔だったッス」

「そうですねぇー。団長さん、私もそう思います。」

「わ、私みたいな女の子だ。」

「始めが肝心ですから、ね?ご主人?」

「そうだな。俺と同じ勧誘の仕方はどうかと思う。」

「ってか顔見えなかったんだけど。」

「眠い…。」

キドの家では反省会が始まっていた。

「なら、お前達がやれ。」

キドの言葉で一集され話は切り上げられられた。

「団長さん、探しにいきましょう!」

「お前は目立つくせに、外が好きなのか。…はぁ。行くか。」

キドは金髪の少女にそう言って家を出た。

「俺は残ってr「ご主人の秘蔵フォルd」行きます。」

全員で家を出て、ナギ捜索が開始した。

8:ユウ:2015/02/15(日) 21:53 ID:UGQ

六話

ナギは路地を曲がり、どこかへ行く。

「帰りますって言っても帰るところ…ねぇ。無いのに。あはは。」

ナギは雪降る町を歩いていく。人からの異様な視線は肌で全て分かってる。

(ここから、遠くへ!どこか、誰の目にも届かない場所に…!)

ナギはただひたすらそう願った。

気付いたとき、ナギは数人の男に囲まれていた。

「ここ、俺らの縄張りなんですけど。」

「…すみません。」

「謝ってないでどうにかしろ。」

「……すみません。」

「お前、死にたいのか?アアン?!」

男達は一斉に飛びかかってきた。

「え、…?」

ナギは理解出来なかった。

体に激痛が走り、膝をついた。

腹部を蹴られ、頭を踏み潰される。

「っぅう!くっ…。」

ナギは小さく呻き声をあげるとこしかできなかった。

「…いのは、ヤダ。痛いのは…嫌だ!!」

ナギは目を開けてしまった。

刹那_____

男達は血を吐き出し、倒れた。

「っ…ぁあっ!!!ふ、うぅ…。ふわぁあん!!」

ナギは動かない体を持ち上げ尚進もうとする。

「こんなの…もう嫌だよっ!いっそ、このまま…!」

泣きながら足を引き擦り、進む。

服は全て血にまみれ、赤くなっている。

…ナギが進む先、それは木が生い茂る森だった。

9:ななみ:2015/02/16(月) 09:07 ID:wYU

よっ!自分のクラスで”カゲプロ”流行ってるんだけどそんな面白いの?
あとkz・・・上杉・・・見たい・・・(T_T)

10:ユウ:2015/02/16(月) 18:05 ID:UGQ

人それぞれですね…。
やはり、皆同じ感情を持ち合わせてはいないので…。
原作を見て、面白かったら見てみてください。
面白くなかったらすみません…。
小説が原作ですが、話が交差しながら進むので分かりにくいかと思いますが…。
又、その小説の章の最初に出てくる題名はボカロ曲になってます。
ボカロ苦手な方だったらお勧めはしません。
どうぞご覧になってください。

11:ユウ:2015/02/16(月) 22:18 ID:UGQ

七話

静かな空間にナギの歩く音が響く。

「も…無理。」

ナギは茂みの側にある樹にもたれ掛かった。

力を使う毎にナギの体力は削られていくため、あまり使ってはいけない。

しかし、能力の暴走を止めることを知らないナギにとっては辛いことだった。

「それにしても…気持ち良い。」

ナギはふと目を閉じて言った。

髪を抜ける風が心地よかった。

そしてそのままナギは夢へ落ちていった_____。

_____________________

キドと仲間達は能力を頼りに進んでいく。

「こっちに行ったみたい。」

少年が指差した方は鉄の香りがした。

「…ナギはまた力を使ったのか…?」

キドはそう言って指差された方へ歩んでいった。

……血の海だった。

その先には血が延びていた。

「団長さん。あの先に…?」

「だろうな。」

仲間達は森へ足を踏み込んだ。

12:ユウ:2015/02/17(火) 20:01 ID:UGQ

八話

ナギは一匹の蛇の前にいた。

『また、来たのか。そんなに私が嫌か。』

蛇は鎌首を持ち上げ舌を震わせて言う。

「嫌よ。散々だわ!人を見ただけで殺してしまうなんて…!!私はただ、皆の顔を見てみたかっただけなのに。」

『見ているではないか。』

「苦しむ顔はね。吐き捨てるように、『人殺し』って言われる時の顔だけは見ているわ。」

ナギは蛇を睨みつけた。

『お前は死なない。いや、死ねないのだから諦めたらどうだ。まだ奇跡にすがるのか?』

蛇はナギの足元で囁く。シューシューと息がナギに届く。

「…諦めてるわよ。死にたいってね。でも、出来ない。あなたが居なくなるまで…。」

ナギは蛇に背を向けた。そして歩き出す。

『私はいなくならない。お前がどうしようと変わらない。……次に会うのが楽しみだ。
次は、笑って言ってみろ。私に、殺してください。とな。』

「それは無理な約束ね。私は…笑うことなんて忘れてしまったから。」

ナギはそう言って何もない無の世界を歩いていった______。

______________________

キドを先頭に続く一行は辺りを見渡しながらナギを探す。

「キド、動物達が知ってるらしいッスよ!」

緑のフードの男が言う。

「行ってみよう。」

キドは道を変え進んでいった。

暫くするとキドは足を止めた。

「……居た。」

キドの目線の先には、血塗れの体のナギの姿だった。

「ねぇキド…ナギ、寝てるよ?」

白い少女はキドを見上げた。

「ああ…。少し様子を見るか。」

キド達は側に腰掛け、待つことにした。

13:ユウ:2015/02/17(火) 21:53 ID:UGQ

九話

ナギの意識は覚醒していった。

フワリと体が水面上に持ち上げられていく。

「ん…。」

目を開けると太陽が顔に当たり、眩しさに目をうすめる。

ふと体が暖かいのに気付くと、動物達がナギに乗っていたり側に居た。

「あっ!」

動物が目を向けてしまう直前、ナギは目を手で覆い隠した。

「気が付いたか。」

隣からキドの声がした。

ナギは追いかけてきたのかぁ、と思いつつ

「はい…。」

と言った。体は暖かいが違和感がある。多分、骨折を数ヵ所しているのだろう。

体を立たせようと手に力を入れるとビキッと嫌な音がした。

「っん…!」

久しぶりに神経に走る激痛を感じたナギは立ち上がることも出来なかった。

動物達は近くで見守っているのだろう。気配は消えていない。

目を閉じ、もう一度…今度は樹を支えにして立ち上がった。

「っ…ふぅ。」

息を吐き出すので精一杯だった。

「大丈夫か?」

キドの声がする。その後ろからも複数の気配がナギには感じられた。

「へーきです。ほおっておいてください。」

一応声を張ったつもりだったが、震える声にしかならなかった。

「目を開けなくて良いのか?」

「……探らないで下さい。」

そう言うことしかできなかった。

赤い瞳が疼く。頭に突き刺さるような痛みと共に疼きは大きくなっていく。

「〜〜っ!!」

グラリと体が曲がる。

「おいっ?!」

キドはナギを支えて、座った。

14:ユウ:2015/02/17(火) 22:50 ID:UGQ

十話

「本当に良いんです!!!もう、止めて…止めてよ!!……ずっとずっと一人で居たかったのに。
最後まで永遠に…!!」

ナギはキドの腕の中から逃げようともがいた。

しかし、ガッチリと抱き止められている。

ナギは涙腺の崩壊に、何も出来ずに泣いてしまった。

「私たちも、仲間だ。目の力…お前も持っているんだろう?」

「嫌だ、嫌だ…!これ以上……止めて!!」

耳を塞ぎナギは体を丸める。

「…持ってる、よ。…これでいいでしょ?!これを聞けば十分でしょ!!もう…あんな思い、はしたく…な、いの…!」

ナギはキドを押し退け走り出す。

その時一瞬キドにはナギの涙と瞳が見えた。

「待て!!」

「俺が行ってくるッス。」

緑のフードの男はそう言って、ナギの後を追った。

_________________________

「あの蛇の言うとおりだ。そうだよ…。こんなの嫌!二度と誰も傷つけたくないよ!!」

ナギは大きな滝を目の前に叫ぶ。

「蛇よ!もう、いい!!!殺してちょうだい!!!今すぐに、誰も傷つけないうちに!」

しかし、蛇は答えない。

「待って下さいッス!」

ふいに後ろから声がした。

「……なんですか。」

「こっちを見てくださいッス。」

「嫌よ。あなた…死ぬわよ。」

「キドや俺らの顔見たくないんすか?」

「……。」

「言わなくても分かるッス。俺は心の声が聞こえるッス。あなたからは泣きじゃくる声しか聞こえないッス。」

「……!」

「一人でいるより、仲間といるほうがその声は無くなると俺は思うッス。」

緑のフードの男はナギの手を握った。

「?…っ!」

「一緒にその力を制御しようッス!」

男はそう言ってナギをだっこした。

「な、にして…っ?!」

「俺はセト、ッス。あと、ナギが動けそうにないから運んでるッス。」

セトはそう言って歩く。

「……け、ものなのにどうして…私を?…ふぇえっうわああああああん!!!!」

ナギは泣いた。日が暮れるまでずっと…。

15:ユウ:2015/02/18(水) 20:06 ID:UGQ

十一話

キド達はアジトに戻った_____。

「ナギ、落ち着いたか?」

「はい…。」

ナギは目頭を拭って言った。

「さてと…自己紹介からだな。」

「それじゃあ僕からで〜。僕はカノ。目を欺く能力を持ってまーす。」

チャラい軽いノリの少年はそう言ってヘラッと笑った。

「それじゃあ次は私いきます!私は如月モモ、16歳アイドルをやっています!!」

「…アイ…ドル?」

「目を奪う能力を持ってます、よろしくね!!」

自己紹介に慣れすぎてるのか自分の歳まで言う少女にナギは明るい子だと感じていた。

「う、えっと…マリーですっ!!!!あう、目を合わせる能力です!!!」

白い少女はそう言ってお辞儀をした…と、思いきや転んだ。

何もないところで。

「俺はシンタロー。目に焼きつける能力を持ってる。まぁ、よろしくな。」

赤ジャージの男は早口でそう言い捲し立てた。

「あ、見えます?エネですっ!目を覚ます能力を持ってますっ♪」

「スマホがしゃべった…。何で?!」

流石にナギは驚きを隠せなかった。エネと言う少女はシンタローのスマホの中から手を振っている。

「大丈夫?お姉さん。僕はヒビヤ。目を凝らす能力を持ってます。」

小学生位の少年が声をかける。

「ちょっとヒビヤくん?!何で私だけはおばさんなのよ?!」

モモがヒビヤにキレている。

「…コノハ。…能力…zzz。」

身長の高いコノハは自己紹介の最中に寝てしまった。

「え、あの…?」

「後は本人が起きたら聞いておけ。俺とセトは聞いてたか?俺は目を隠す能力。」

「俺は目を盗むッス。」

…キラキラ輝く世界のようだった。

喧嘩をしていても、誰もが笑っている。

暖かい家族、そう感じた。

「ナギ、お前はどうなんだ?俺たちはお前の事を何も知らないんだが。」

キドに聞かれてナギはそうだったと気付いた。

「私の能力に名前はありません。……ただ、何時も能力を使うと蛇が出てきてあなた達のことを話していました。」

「蛇」

「蛇ッスか」

思い当たる節がキド達にはある。8月15日のあの日のこと…

「私は……何度も生まれ変わっています。死んでもまた、死んでもまた…。エンドレスに。」

ナギはそう言って瞳に手を当てた。

「…私のことを、話します。」

16:ユウ:2015/02/19(木) 21:45 ID:UGQ

エネは
目が覚める
でした。すいません。

17:ユウ:2015/02/19(木) 22:19 ID:UGQ

十二話

ナギの過去が語られていく。

生まれたときから蛇と話せていて、親は昔に居なくなった。

町の一角で細々と生きていたら、能力で町の住人全員がしんでしまったこと。

その後はずっと一人で旅をしていた。

そしてある時『カゲロウデイズ』について蛇から語られたということ。

体が死ぬと魂だけが移動され、またこの世界へおとされる。

ということを何度も繰り返していた。

「…何度生まれ変わっても、この力だけは制御できないんです。」

ナギはそう言うと窓の外へ顔を向けた。

窓を開け、鳥が近くなるのを待つ。

「ピイイイイイ!!!」

鳥が鳴き声をあげる。そして数秒で動かなくなった。

「私の意思とは関係なくこの力は発動してしまう。だから私は何も見てはいけないんです。」

鳥を両手で掬い上げ、自分の頬に持っていく。

「私が目で見て触れるのは…魂の抜けた器だけなんです。冷たい体だけしか…。」

涙がまた落ちていく。

「皆さんを見たくても…見れないんです。」

ナギはそう言ってキド達の足元を見つめる。

「……大体の事は分かった。でも一つ言えることがあるぞ。」

キドはそう言って笑った。

「その力は俺たちには効かないぞ。」

「え…?」

「俺はお前の目を見たが、体に変化は無かった。…ナギ、俺達を見ろ。大丈夫だから。」

キドはそう言ってナギの前髪を持ち上げる。

紺の髪の毛は払い除けられ、目が露になる。

目は朱色ではなく、深い蒼の色をしていた。

「……!わ、たし今…見てるの?キドを…皆を?」

「ああ、そうだ。お前は見ている。深い蒼の瞳を向けてな。」

どれだけ嬉しかったことだろう。

誰も傷つけず、見たかった顔を見ることができた。

「〜〜っ!キドっ…!!」

ナギは嬉しすぎてキドに抱きついた。

「やっと…やっと見れた!!キドの綺麗な顔!!!」

キドはナギの頭を撫で、

「ありがとな。」

と言った。

「団長さん!この子めちゃくちゃ可愛いですよ?!」

モモが叫ぶ。

「どれどれ…」

メンバーはナギを見る。

…確かに、綺麗だった。

「お前、そんな綺麗だったら隠すこと無いじゃないか!」

キドは素直に誉めていた。

「いっそのこと前髪眉毛あたりまで切っちゃえば?」

カノが手でハサミの真似をして言った。

「…それでも、良いです。」

ナギがそう言うとマリーが

「私が切る!」

と言った。マリーはハサミを取りに行った。

「ナギさん。楽しいんじゃないッスか?」

セトが微笑む。

「…はい!」

18:ユウ:2015/02/20(金) 18:11 ID:UGQ

十三話

ナギはマリーに前髪を切って貰っていると、キィン…と耳鳴りがしたのを感じた。

「…ん?」

気のせいかと思っていると耳鳴りは酷くなっていく。

ノイズが響いて頭がおかしくなる。

「っ?!」

耳鳴りは脳を削るように鳴り響く。

マリーが髪を切り終えたのにも気付かなかった。

ナギはその場でぐったりと気を失った____。

_____________________

『何をしていた。』

「あなただったのね。…例のアレを持った人と仲間になったのよ。」

『…お前は変わったな。……まぁいい。女王は健在か?』

「マリーちゃん、か。えぇ、そうよ。元気にしてるわ。何故?」

『そちらの蛇達の目論見は分からんが、気を付けておけ。』

「私が死ぬのが楽しみじゃないの?」

『……貴様、私を侮辱しているのか?…覚えておけ。貴様は私の手で死へ追いやる。』

蛇がナギに巻き付いてくる。

「く、るし…!」

蛇はナギの体を締めつけていく。

『忘れるな!貴様は何だ!!どういう生き物だ!!!』

「私は、…もう違う!皆と仲間だっ」

『今まで殺してきた奴に向かって言えることか!!!貴様は、死神だろ…?化け物のナギよ。』

「…、わかってるよ分かってるよ!!!だから今だけでも良いから…皆の前では……只のナギでいさせて!!!」

『そうだ。それがお前だ。二度と忘れるな…死神の化け物よ。』

蛇は去っていく。ナギは何もない空間にへたりこんだ。

「っあ"あ"…あああああああああああああああっ!!!!!!!」

ナギの叫び声はどこまでも反響して消えた。

_______________________

「あああああああっ!!!!!」

ナギは自分の声で目が覚めた。

勢い良く起き上がるとセトが

「あぶないッス!!!」

と顔を避けた。

「う、はぁ…っふ!ふぇ…」

ナギは泣き出した。

夢の感触が消えない。蛇が囁いた声も、締め付けてきた体も全て。

「わ……てるよ。お願い、助けて…!」

ナギは体を小さくして呟く。

「大丈夫だ。俺たちが居るじゃないか。」

「そうッス。安心してくださいッス。」

口々に皆ナギに励ましの声を挙げる。

「うん…皆、ごめんなさい。」

ナギは涙を拭いて、笑顔を向けた。

(せめて、少しだけでも幸せでいたいな。)

そんな言葉をナギは心に閉まった。

19:ユウ:2015/02/20(金) 21:52 ID:UGQ

十四話

「…少し気になったんだけど、お前何の夢見てたんだよ。」

シンタローがナギに聞いてくる。

「えっ…いや、特に何も…。」

ナギはシンタローから目を逸らした。

「すっげぇ魘されてたぞ。『死神』とか言ってたな。」

「っ!…分かりました。ここでは嘘はついちゃいけないんですね、カノさん?」

「ぅはいっ?!」

ナギがシンタローではなく、カノに聞いたのでカノは驚きの声をあげた。

「う、うんそうだね!!!!」

カノはひきつった顔でナギに伝えた。

「……。」

「…ああ、もう分かったよ!欺かないからっ、ねっ??」

「分かりました。…私は大抵夢を見るとき、蛇と話しています。」

ナギは話し始めた。蛇という存在は誰でも知っている。

最近『カゲロウデイズ』の事を知ったからだ。

「蛇は…いや、彼は自我を持っています。そして私に言うんです…」

そこで一度間を開けた。

「私が死神の化け物であることを忘れるな、と…。」

化け物という言葉にキド、カノ、セト、マリーは身を固くした。

「…殺されるまで私は永遠に輪廻転生を続けるんです。
だから、それは伏せておこうと思っていたんですが…あはは。」

ナギはそう言うと頭を抱えた。

「…そうだったのか。わりぃ、聞いちまって。」

シンタローが頭を下げた。

「な、なんとあの引きニートなご主人が頭を下げるなんてっ?!」

エネが画面越しに本当に驚いている。

滅多に頭を下げないのだろう。他の仲間も目を丸くしている。

「…別に、いいんですよ。ここまでしても嘘をつく人間になりたくないので。」

ふとカノを睨んだナギは一つ引っ掛かることに気付いた。

「…シンタローさん。」

20:ユウ:2015/02/20(金) 22:19 ID:UGQ

十五話

「シンタローさん。聞きたいことがあるんですが…良いですか?」

ナギの真剣な表情にシンタローは頷いた。

「実はあなたと同じ名前の人に伝えてほしいと言われていたんですが…アヤノさんのことっ?!」

ナギが言い終わる前にシンタローは立ち上がった。キド、カノ、セトも同様だ。

「何でアイツの名前を知ってる?!」

「お姉ちゃんを知ってるのか?!」

「姉ちゃんと会ったの?!」

「お姉ちゃん、元気なんすか?!」

いっぺんに声が被る。

「私、聖徳太子じゃないので一人ずつで良いですか?」

「なんでアヤノを知ってる。」

シンタローがナギの顔の直ぐ側に顔を寄せて言った。

「…アヤノさんが自己紹介してくれたので。
としか言いようが無いんですが。『カゲロウデイズ』の中で会いましたよ?
シンタローさんに言ってほしい言葉があるって言ってて。」

「で、何て?」

「赤はヒーローの色。私はシンタローが来るのをいつまでも待ってるよ。
ヒーローは遅れて登場するからね。と言ってました。」

ナギがそう言うと彼らは深く息を吐いた。

「…他の皆さんも居ましたよ。元気でした。」

ナギの言葉に誰もが息を飲んだ。

「おおおお父さん生きてるの?!」

「ヒヨリもっ?!」

モモとヒビヤが席を立った。

「う、うん。…ゆっくりでもいいからお願い。と。」

ナギはそう言うとヒビヤに耳打ちした。

「ヒビヤ、頑張って。…ヒヨリちゃんが言ってたよ。」

そう言うとヒビヤは顔を真っ赤にした。

「……ナギは『カゲロウデイズ』に行ったことがあるのか?」

キドはナギをまじまじと見た。

「はい。……でも、ずっとは無理です。」

「すごいよ!それっ!!ナギちゃんが居てくれて助かったー!!!」

カノが欺かないで誉めてきた。

「はあ…。」

ナギはそんな状態でも何故か嫌いになれないことを不思議に思いながらも、

「助けに行くんでしょ?」

と聞いた。勿論返事はイエス。ここから、真実へ辿り着くまで彼らは諦めることは無いだろう。

21:ユウ:2015/02/21(土) 15:49 ID:UGQ

十六話

「……ちょっと良いですか?皆さんは何時向こうの人達に会いたいですか?」

ナギはそう聞いてみた。

「直ぐに、と言いたいところだが『カゲロウデイズ』について何か知っている訳でもないからな…。」

キドが悩むような表情をする。

「……私は皆の力になりたいです。だから、」

ナギはそう言うとメンバーを眺めた。誰もがキョトンとしている。

「私を殺してください。そうすれば彼方側にっ」

「何言ってるんだ!!!!」

キドがナギの頭を叩いた。

「…そんなことをしてまで俺達は会おうとは思わない。後で後悔するのは俺達だ。」

キドはそう言うと外へ出ていってしまった。

ナギはよく分からなかった。

「…分かんないよ。皆のためじゃないの…?会うための方法は…それしか無いのに?」

ナギは叩かれた頭を擦りながら言う。

「お姉さんってバカなの?おばさんと同じじゃん。」

ヒビヤが首を傾げる。他の皆もしっくりこない顔をしている。

「バカ…?私、ずっと一人だったから分かんない。」

ナギはそう答えると仲間を見た。

「うーん。マリーと同じ状態かぁー。」

カノがわざとナギをちら見してくる。セトもモモもあははと笑っているだけだ。

マリーとコノハは頭に?を浮かべ、それを見たシンタローとエネは溜め息をついた。

「…どういうこと?」

ナギには理解できなかった。相手を救うためなら何でもすることが大事だと思っていたからだ。

「ナギちゃんには分からないかー。」

カノが眉間にシワを寄せ、言った。

「ナギちゃんは今すぐ僕たちに死ねって言われたら…死ねるの?」

「はい。…どうせこの世界に戻されますから。」

ナギはそう言うと近くにあったカッターの刃を自らの首筋に押し当てた。

22:ユウ:2015/02/22(日) 15:54 ID:UGQ

十七話

ナギが手に力を入れると首から血が溢れてきた。

「ちょ、やめっ!!」

カノがナギの手からカッターの刃を奪い取る。

「何やってんのさ!!冗談だって!!!」

カノまで怒りだした。他の仲間達も口々にナギを叱った。

「大丈夫ですよ?さっきから言ってるじゃないですか。またここに戻されるって。」

「そういう考え、どうにかしろよ。」

シンタローが大声で反論する。

「へ?」

「仲間…お前にとって仲間ってなんだよ。」

「わ、たし…?お互いを助け合う存在とか共に行動する人達のこと。って考えてる。」

「なら、何で死のうとした。何で生きない。仲間を置いて自分だけリセットすることのほうが大事か?!」

「そうじゃないよ。」

「なら、そのひねくれた自己満足な考えをやめろ。」

「……分かったよ。」

シンタローはナギの返事を聞き、ソファにもたれ掛かった。

「お兄ちゃん…人のこと言えないくせに。」

モモがジトッとした目をシンタローへ向ける。

「まぁまぁ。話が逸れてますから、キドを呼んでこなくっちゃッス。」

「わ、私謝ってくる。」

ナギはそう言ってドアへ向かっていった___。

「ねぇ、セト。あの子…」

「…本気だったッス。ちゃんと見ておかないと本当に…」

「僕達…いつかナギちゃんを…?」

「他の方法を探すのみッス!」

「うん。そうだね。」

カノとセトはそう言い合ってナギの背中を見送った。

「……キド?い、る?」

「ああ、いるぞ。」

ナギはソワソワと視線を泳がす。キドの正面で俯いたナギは

「ご、ごめんなさい!」

と頭を下げた。

キドはフッと笑った。

「いいんだ。私も悪かったな。」

「ううん、いいの。…!キド、今『私』って言った!!」

「ばっ、言うな!」

赤面したキドを見たナギは面白くって笑ってしまった。

「…お前は笑っているほうが似合うぞ。」

キドはそう言ってナギの頭を撫でた。

「えへへ…キドも笑ってるほうが可愛い!」

ナギはそう言ってキドに抱きついた。

「お、おい!いい歳して抱きつくとかやめろ!恥ずかしいだろうが!!」

「ごめんなさい。でも、キド大好き!」

ナギはすっかりキドにベッタリになってしまった。

二人は笑い合いながら家に入っていった。

____________________

『そろそろ、時が満ちるな。』

悲劇の幕開けが始まる…。

23:ユウ:2015/02/23(月) 21:35 ID:UGQ

十八話

「さて、話を戻すぞ。」

キドはソファに座って言った。皆の視線がキドに集まる。

「ナギの力を使わずに『カゲロウデイズ』に行くことが最優先である。
だが、その前にナギの能力をコントロールすることにする。」

「えっ?」

ナギは能力がコントロール出来るなど思っていなかったのだ。

キドはナギの顔を見て

「返事は?」

と聞いた。

「が、頑張ります?」

ナギはそう答えることしか出来なかった。

「さて、じゃあ早速やりますか!」

カノはノリノリだ。セトも立ち上がっている。

「ナギさん、覚悟ッス!」

「え、えっ?!」

ナギはそう言って逃げ出そうとした。

「そうはいかないよー!!」

モモが出入り口を塞ぐ。何故か皆笑っている。

「黒い笑み…ヒッ」

ナギはなすすべもなく、実験されていった。

__________________

まずは体力検査。走って跳んで…と動き回った。

「つ…疲れたぁ。」

「ほう、体力は結構あるんだな。次行くぞ。」

「まだあるの…?」

「ああ!」

嗚呼キドの笑顔が痛い。ナギはそう思ってしまった。

次は学力。シンタローが隣でムスッとした顔を向けている。

「終わりました…。」

「ん。…………。100点。」

「学力も良い方か。成る程。次。」

次は…次は……

___________________

「これ…制御と全く関係ない、と思うんだけど…。」

「……。」

キドはぎこちなく首をナギから逸らした。

…こんなんで、大丈夫なのか?

24:ユウ:2015/02/25(水) 20:39 ID:UGQ

十九話

「おばさんより出来る人だね。」

「桃で比べない方が良いと思う。」

ナギの結果を見てヒビヤとシンタローが話している。

「ヒビヤ君ー?お兄ちゃんまで何を話してるのかなぁー?」

噂をすれば本人の登場。

賑やかな空間だ。ナギはふいに笑ってしまった。

ん?と皆の視線がナギに集まる。

『ちょっとちょっと!笑顔可愛いじゃないですか!!!』

エネが画面から大声を出す。

皆もほぅ、だのへぇー、だの声を洩らしている。

「?…あ、笑っちゃいけないですか?」

ナギは雰囲気を感じ取ったのか慌てたように皆の顔を見る。

「いいんだぞ。まったく…ナギはそうしていれば良いのにな。」

キドが又ナギの頭を撫でる。

ナギは「?」を頭に乗せている。

『もういいんだな?』

蛇の声が聞こえた。

「っ?!」

ナギは咄嗟に体をピクリと動かした。

『……どうした。死にたいんじゃないのか?…死神よ。』

「もうそう思わないわ。貴方になんか頼まなくていい。」

『何を生意気なことを!そちらの蛇が動く前に我が全てを壊すのみ!!!』

蛇の声はそれを切っ掛けにフッツリと消えた。

「何だったんだろう…。」

蒼い顔でナギは呟いた。

「大丈夫?」

モモが声をかけた。

「はい…っ?!」

ナギは返事をしたが、その途端視界に入った物が壊れ始めた。

「い、たい!熱いよ!!!」

ナギは突然の目の痛みに座り込む。

その痛みはどんどん増していき、ナギは床に倒れた。

「ナギ?!どうした!!」

「大丈夫?!」

「返事してくださいッス!!!」

キド、カノ、セトが言う。

マリーはその光景に立ち尽くすくとしか出来ず、モモやヒビヤ達は割れたものから離れている。

「っあ、やめて…。っあ"あ"あ"!!!!」

ナギの叫び声と同時にナギの背後から黒い蛇が姿を現した。

「まさか、『カゲロウデイズ』の入り口?!でも何故!!」

キドはマリーを抱え、そこから離れた。

「ナギちゃん大丈夫?!」

カノがナギを揺する。

「か、の…さん。逃げて…!」

ナギは精一杯カノを押した。カノの後ろにはセトも居り、二人を突き飛ばした。

『これでもう二度と貴様はこの世界に戻れない。良かったじゃないか!!!』

蛇がナギの体を支配して話す。

「お前…誰だ!」

『我はナギの能力。目を殺すと言ったところだろうな。そして、さよならだ。』

キドの問いに答えた蛇はキッチンから包丁を取り出した。

『女王マリー。能力が暴走しないよう、この体を殺してやる。
もうあの夏は繰り返されない。感謝しろよ。』

蛇はそう言ってナギの体に包丁を刺した。

「「「「「「「「「「ナギ(ちゃん/さん)!!!!」」」」」」」」」

誰もがナギに向かって走ってくる。

その瞬間、蛇達がその場に居た全員を『カゲロウデイズ』に取り込んでいった____。

25:ユウ:2015/03/01(日) 11:44 ID:UGQ

二十話

…目が覚めたとき、視界に入ってきたのは人の姿。

「っ…?ここは、どこだ…。」

キドは起き上がった。

「…確か俺たちは…!!そうだっ!ここまさか…『カゲロウデイズ』?」

「正解だよ。つぼみ。」

隣から声がした。キドはその声にハッとした。

「アヤノお姉ちゃん!」

「当たり。よく来れたね。」

キドはアヤノに抱きついた。アヤノはキドの背中を撫でた。

「はっ!他の、カノやセトマリー達は?!」

「ちゃんと居るよ。飛ばされた場所が皆違うだけ。
つぼみは私と…貴方のお姉ちゃんのところに飛ばされて来たのよ。」

「お姉ちゃん…!」

キドはすぐ側に居る人物に面影を感じた。

「元気にしてたかい?つぼみ…。」

キドの姉はそう言って笑った。

「皆も飲み込まれてしまった相手と再会してるんだと思うよ。」

アヤノはそう言うとキドとキドの姉の背中を押した。

「さてと!二人はここをずっと進んで。皆と合流出来るから。」

「でもアヤノお姉ちゃんは…?」

「私?私は次にお迎えをしないといけない人がいるから、後で行くよ。」

アヤノはそう言って笑った。

「つぼみも知ってるでしょ?人見知りな彼を。『如月伸太郎』を。」

アヤノはそう言ってどこかへ消えた。

「つぼみ。行こう。また会えるだろう?皆、のなかにアヤノちゃんは入ってるはずだから。」

「…うん!」

二人は真っ直ぐ進みだした。


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