カゲプロ二次創作〜メカクシ団inゲームの世界〜

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1:ルナ覇◆VQ:2015/03/09(月) 15:11 ID:d7o

皆さんおはこんばにちは。(おはよう+こんばんは+こんにちは)
駄文作者のルナ覇です。
某スレでこの小説を書くつもりだったんですが、あまりにも長くなりそうなのでこのスレで書いて行きます。

1.荒らし、中傷禁止
2.小説やカゲプロに関係ない話題はできるだけやめてください
3.今回ヒヨリはお留守番です。アサヒナーの皆さんごめんなさい。
4.エネとコノハは出て来ませんが、貴音と遥は出てきます。
5.基本どのCPも好きですが断トツセトモモ推しなのでもしかしたらセトモモ描写あるかも。セトマリ派さんやヒビモモ派、それ以外の方もしかしたらご了承下さいってやつになりそう
6.ゲーム世界に入るという概念がSAOっぽいし使われる武器とかフィールドとかアイテムとかモンスターとか原産がモンハン

まぁこんな感じです!温かい目で見て下さると嬉しいです

2:ルナ覇◆VQ:2015/03/09(月) 15:19 ID:d7o

act1.〜ゲームスタート〜

「あっつ…」
見渡す限り何処までも続く砂の上に陽炎が揺らめく。
その砂の上を歩く1人の男がいた。
片手には剣、もう片方には盾を持っているが、そんなに強いという貫禄はない。
だって彼は現実世界ではニジヲタコミュショーヒキニートなのだから。
右手の指二本を左から右へ振り、メニューウィンドウを開く。
プレイヤーステータスの項目には、「player name:シンタロー」、「Team RED」、「武器系統:片手剣」と表記されていた。
一体何故こんな事になっているのか。思い返すこと数分前。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「カァァァノォォォ!!!」
「なぁにキdぐふぁ」
メカクシ団アジトにキドの怒号が轟き、キドの膝がカノの鳩尾に見事ヒットし、カノが崩れ落ちる。
「どうしたんすかキド」
「またカノさん何かやらかしたんですか?」
「キドも落ち着こうよ〜」
「おじさんうるさい」
「いや僕今回ばかりは何もやってnぶふぁぁ」
強烈な膝蹴りを食らって間もないカノの鳩尾にキドのつま先がめり込む。
「じゃあ何だこのヤマ○から届いた段ボールは」
「ヤ○トから?僕何も頼んでないけど?」
「まだ白を切るつもりか」
「いやいや違うって!今回ばかりは何もやってないって言ってるじゃん!」
「どうやらカノが言ってる事は本当みたいっすよ」
赤い目のセトがそう言う。人の心を読める力を持つセトが言うからにはそれは真実だろう。
「セトが言うならそれは本当だな」
「え、何そのセトへの信頼性!」
「てゆーかこれ何なんですかね」
モモが段ボール箱を開ける。
中には水晶玉のようなものが入っていた。
「きれいだね〜!」
「ヒヨリにあげたら喜ぶかな…」
「カノさんこんなの好きなんですか?」
「だから僕じゃないってば…」
ちょうどそこに、シンタロー、アヤノ、貴音、遥が入って来た。
「お兄ちゃん達!」
「何だそれ」
4人も机に寄ってくる。
総勢10人で机を囲んでいるのでぎゅうぎゅうになっている。
その時、水晶玉かカッと光った。
「うわっ!」
「何これ!」
「カノ!お前…!」
「僕じゃないってば!」
「つか何だこれ!引き込まれるっ!」
その場にいた10人の体が、水晶玉の中に引き込まれた。

続く

3:ルナ覇◆VQ:2015/03/09(月) 15:21 ID:d7o

act2.

「う…」
「いたた…」
「全員いるか?」
「あれ…?ここどこっすか?」
彼らが目を覚ました場所は、真っ白い部屋の中だった。
「アジトにこんな部屋ありました?」
「いやなかったよ」
「一体ここはどk「はーっはっはっはっはっはっは!!!!!」
高らかな笑い声が響く。
声のする方を見ると、メガネを掛けた茶髪の中年男性、ケンジロウの姿がモニターに写っていた。
「父さん(先生)!!!!!」
「そうだー、ケンジロウおじさんだー!」
無駄にテンションが高い。
「突然だがお前達には今からゲームをしてもらう。」
『ゲーム?』
「話すのめんどくせぇから、《ゲームマスターケンジロウのルールブック》ってもんを、お前らんとこに送ったから、それ読んどけ!」
全員の目の前に、小さなウィンドウが現れ、ピロリン、という軽快な電子音が鳴る。
【《ゲームマスターケンジロウのルールブック》が支給されました】と書かれており、そこをタップすると、ルールブックが開かれた。
【〜ゲームマスターケンジロウのルールブック〜

1.赤と青のチームに分かれ、先に全滅したチームの負け。
2.武器は初期と同じ系統の武器ならいつでも変更可能。(但し戦闘時を除く)
3.同じチームの仲間と協力しても、単独行動をとってもOK。
4.フィールドにはモンスターがうろついているので、注意。
5.ゲーム終了までは、ログアウトは不可能。】

「…とまぁ、こんなもんだな!よし、じゃあ今からゲームフィールドに転送すっからな!転送先はバラバラだから、いきなり戦闘かもしれねぇし、一人ぼっちかもしれねぇが、とりあえず健闘を祈る!じゃあな!」
モニターが消え、全員の体が光り出す。
「ゲームか。楽しみだな」
「全力でやろう!」
「倒されても恨みっこなしっすからね!」
「私の武器どんなんだろう〜!」
「ここで勝ってヒヨリに惚れて貰うぞっ!」
「負けませんよ!」
「私ゲーム苦手なんだよな〜…」
「ピストル系の武器だったら貴音無敵だね!閃光の…」
「うるさぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!!!」
「よし、じゃあ皆頑張ろうぜ」

『おーーーーーっ!』

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして現在。
シンタロー、ぼっちなうである。
「俺このゲーム勝てるんだろうか…」
灼熱の砂漠の中で、1人嘆くシンタローであった。


続く

4:アザミ☆薊:2015/03/09(月) 17:13 ID:UGQ

きたおー。
いいねぇ☆
セトモモカモン!!!
楽しみだ♪

シンタロー、ゲーム強いけど自分が動くってなるとどうなるんだろう…?(ニヤリ
普段の自分の力しか出なかったらヤバそう(笑)

逆に遥とかセトとかモモとか貴音が強そう(笑)

5:花音:2015/03/09(月) 17:32 ID:aIU

来たよ!!ルナ覇!
面白い!!
シンタローぼっち、、、現実はゲームとはまた違うから、
シンタロー大丈夫かな?ww
貴音も、、、ww

6:ぱふ◆X6:2015/03/09(月) 17:48 ID:3qo

来たよー!!(ぷぅです)


発想がすげぇww

父さーんwww

7:ルナ覇◆VQ:2015/03/09(月) 22:16 ID:d7o

act3.

シンタローが今解っている事は3つ。
今自分は砂漠エリアにいること。
自分のチームは赤であること。
自分の武器は片手剣であること。
しかしこの状況を打破出来る情報は何一つ無い。
「やばいな…」
こんな所でとぼとぼ歩いている間にも赤チームのメンバーがやられていたらと思うとヒヤヒヤする。
ふと足もとを見ると、ヤドカリのような小型モンスター、ヤオザミがいた。
「小手調べにこいつら倒すか」
相手は3匹。そうそう多い数でもない。
目の前の1匹に斬りかかる。続いて左、斜めと流れるように斬撃を食らわす。
片手剣の機動力の高さを存分に活かし、ヤオザミ3匹を軽々倒す。
元々そんなに強いモンスターでもないが。
素材を剥ぎ取り、また歩き出す。
「あっ!」
後ろから声が聞こえる。
鞘に納めたばかりの剣を構える。
振り向くとそこには、アヤノの姿があった。
「何だ、アヤノか」
手にはランスを持っている。
「シンタローもこの辺りからスタートだったんだね」
「まぁな。ところでお前のチームって…何だ?」
もしかしたら騙される可能性もある。赤のふりをされ、自分達が全滅されるというのもありえない話ではない。
もう少し警戒を…
「私?赤だよ!ヒーローの色!」
する必要はなかった。
現にアヤノはぴょんぴょん跳ねて喜んでいる。
これに嘘も糞もあるものか。
シンタローも警戒を解く。
「俺も赤だ」
「本当?じゃ、一緒に行動しようよ!大丈夫!私もうこの武器慣れたから、シンタローの事は守れるよ!」
「いや俺も戦えるからな!?」

続く

8:アザミ☆薊:2015/03/09(月) 23:21 ID:UGQ

(笑)
アヤノらしい(笑)
ボッチなシンタロー…現実と同じ(笑)

9:ルナ覇◆VQ:2015/03/09(月) 23:23 ID:d7o

act4.

「はっ!やっ!とっ!」
原生林のエリアで太刀を素振りする少女がいた。
メカクシ団団長のキドだった。
リーチも割と長く、手数が多いこの武器。キドの手に馴染むのにそう時間はかからなかった。
そろそろ実戦でもしたいなと思った時、どこからともなく矢が飛んできた。
それをかわし、先ほど採掘で手に入れたばかりの石ころを投げる。
「わっ!いきなり何するのさキド!」
「いやお前が言えた事じゃないだろ」
石ころの飛んだ先には、弓を持ったカノがいた。
「いや〜、でもあれ毒ビン使って放った矢だからあれ食らってたらキド毒にってあああごめんなさいごめんなさい!」
太刀を構え今にも殺しそうな勢いのキドが迫る。
「ん?お前毒ビンなんて持ってたのか?」
「拾った砥石と何か石っぽいので空きビン調合して、さらに毒テングダケを調合したら、毒ビンの出来上がり♪何か僕、調合術のスキルもあるっぽいね」
調合は2つのアイテムで新たなアイテムを作るという、どのプレイヤーにも出来る技だ。
カノは運のいい事に調合術スキルも備わっていたようだ。
「そうだカノ、お前のチームってどっちだ?」
「キドが教えてくれたら言うよ〜」
胡散臭い笑みをみせる。
今すぐこの太刀で切り刻んでゲームオーバーにしてやりたく思う。
だがそれ以前に、カノが別のチームだったらという事も考える。
敵チームと分かった時点で矢の雨が降り注ぐ事など簡単に想像できる。
そうなってしまった時のために一応太刀を抜く。
「俺は…」
「キドーーー!カノーーー!助けてくれっすーーーー!!!」
振り向くとモモを背負ったセトの姿、そしてその後ろに、猿というかゴリラというかまぁそんな感じの大型モンスター、ババコンガがいた。
「ネタばらしは、こいつをやってからの方がいいかもね」
「だな。セト、俺たちも加勢する!」
「了解っす!」

カノ、キド、セト、そしてフラフラのモモが、ババコンガに向き直る。


続く

10:ルナ覇◆VQ:2015/03/09(月) 23:26 ID:d7o

ヤオザミ→http://news-sokuhou.xsrv.jp/wp-content/uploads/2014/10/mh4_mons_img_90.jpg

11:ルナ覇◆VQ:2015/03/09(月) 23:33 ID:d7o

ババコンガ→http://wiki.gamerp.jp/img/mh4/m4003.png

12:ぷぅ◆X6:2015/03/10(火) 18:15 ID:3qo

ヤオザミ、もうこれ小型じゃないじゃんww

そしてババコンガはゴリラそっくりwwww

13:ルナ覇◆VQ:2015/03/10(火) 18:38 ID:d7o

ヤオザミは小型モンスターだよん!
画像の都合でこのサイズだけど、ババコンガよりは小さいよ!

14:ルナ覇◆VQ:2015/03/10(火) 19:16 ID:d7o

act5.

大型モンスターのババコンガ相手に立ち向かう4人。キドはちらっと2人の武器を見る。
セトは、どうやら操虫棍(そうちゅうこん)使いのようだ。
基本的には棍棒の方を使い攻撃する。
しかし、操虫棍の魅力はそれだけではない。
"猟虫"(りょうちゅう)というものを操りモンスターのエキスを採取し、自分を強化出来る。
割と体格の大きなセトにはピッタリの武器であろう。

一方モモの武器は双剣だった。
名前の通り二つの短剣を使い、踊るような華麗な動きで斬撃を与える武器である。
さらに"鬼人化"状態にする事で、攻撃力を上げる事も出来る。
しかしその反面、スタミナ切れにもなりやすい。
先程モモがふらついていたのはスタミナ切れによるものだろう。

「カノ、キサラギのスタミナを回復してやってくれ。俺とセトが注意を引きつける。」
「分かった。キサラギちゃん、こっちこっち」
モモがカノの所に行ったのを見届け、先程抜いた剣を構える。
「そうだ、キド、これ終わったらキドのチーム教えて欲しいっす」
「仕方ないな。こいつ相手に生き残れたらな。」
にっと笑ってキドが先制をしかける。何撃か食らわした後、キドの体から赤いオーラが出る。その状態から連続攻撃の"気刃斬り"を繰り出して行く。そして、ど派手なフィニッシュ、"気刃大回転斬り"を繰り出す。
「おぉー!流石キドっすね!」
「いや、まだまだこれからだ」

続く

15:ルナ覇◆VQ:2015/03/10(火) 21:01 ID:d7o

act6.

戦況は苦しかった。
序盤は快進撃だったものの、武器が摩耗してきたり、回復をしたりで、一進一退の攻防が続いていた。
それでも、何とか尻尾を破壊し、足を引きずらせる程に追い詰めた。
「皆、あとは僕に任せて」
カノが言う。
睡眠ビンを用いて数本矢を放ち、ババコンガを眠らせる。
先程モモのスタミナ回復時に薬と一緒に調合しておいた大タル爆弾を数個設置する。
「皆下がってて!」
キド、セト、モモがババコンガから離れる。
「行くよ」
カノが高めの石の台から一つに矢を放つ。
一斉に爆弾は爆発し、ババコンガを倒す事が出来た。
「やったあ!」
「メカクシ完了!」
こちらの世界での初の快挙を多いに喜び合った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「え〜!?皆同じチームじゃん!」
約束通りに自分のチームを明かし合っていた彼らは、奇跡的に全員青チームであった。
「なんだ、カノと同じチームとかつまらんな」
「え、そんな事言う?てか、アジトでの事謝…なんでもないです」
キドの構えた太刀に恐れるカノ。
「じゃああの時セトさん襲ったのは無意味だったんだなぁ…」
「はは、そうっすねぇ!」
「え?何々?」
「実はさっきキサラギさんと合流した時、キサラギさん敵意剥き出しで鬼人化して襲ってきたんすよ…」
「すみませんでした…」
「あ、でも、鬼人化状態で戦うキサラギさん、かっこよかったっすよ!本当舞い踊ってるみたいで!」
「って事はこれが本当の閃光の舞姫だねww」
「そうですねwww」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「へっくしゅん!…だれか噂してんのかな」
誰もいないどこかの遺跡で、1人くしゃみをする貴音。
武器はライトボウガン。まさに鬼に金棒である。
(誰かと合流しよっかな…って、ん?)
遺跡から、見慣れたあいつの姿があった。

続く

16:ルナ覇◆VQ:2015/03/10(火) 21:04 ID:d7o

文章力がゴミ…

17:アザミ☆薊:2015/03/10(火) 22:02 ID:UGQ

めっちゃいいよっ!!好き♪

18:花音:2015/03/11(水) 17:39 ID:NXg

面白い!!

19:ルナ覇◆VQ:2015/03/11(水) 18:43 ID:d7o

act7.

遺跡からひょこりと顔を出す。
やはり遥で間違いなかった。
どうやらハンマー使いのようだ。
足音を忍ばせ近付き、後ろから石ころを投げるという流石に小学生でもやらないレベルのいたずらをし掛ける。
「うわぁっ!」
見事な驚きっぷりですっ転ぶ。
「え、そんな驚く!?」
「なんだぁ、貴音か…びっくりした…って、貴音、それってボウガン?」
「ああああああそれはほっといてっ!頼むから!お願いだから!」
「良かったじゃん貴音!それなら貴音無敵だね!」
「ま…まあ…ね…」
頬を赤らめる。
遥の前だと素直になれなくなる。
「ところであんた、陣営どっち?」
「JINEI?」
「ごめん言い方変える。どっちのチームなわけ?」
「えー、貴音は?」
「じゃ一緒に言おう」
「「せーの、赤!!」」
「え、あんたも赤なの!?」
「やったー!貴音と同じチームだ!」
世の中こんな偶然あるものなんだな。
貴音は思った。今こそ遥に素直な自分を見せるチャンスだと。
「あんたも一緒に行く?途中で殺られてチーム減っても困るし」
しまった。
(私いつからツンデレキャラになったのさ…)
「え、貴音と一緒でいいの!?やった!大丈夫安心して!貴音は僕が守るから!」
「あんたねぇ…w私を誰だと思ってるのよ。閃光の舞姫エネなのよ!むしろ私が守るから」
「じゃあ、お互い守り合いっこしていこうよ!」
「はいはい」
とか言っておきながらも、内心嬉しく思っていたりもする貴音だった。

続く

20:アザミ☆薊:2015/03/11(水) 19:57 ID:UGQ

いい!!貴遥♪

21:花音:2015/03/11(水) 20:41 ID:1gM

いえーい!貴×遥!!!

22:アザミ☆薊:2015/03/11(水) 20:42 ID:UGQ

続き楽しみ!

23:花音:2015/03/12(木) 17:03 ID:1gM

楽しみ♪楽しみ♪
↑(°°)↑

24:ルナ覇◆VQ:2015/03/27(金) 20:33 ID:d7o

久々に更新

act8

「あれ〜、おっかしいなぁ…」
「ここ、さっきも通りませんでした?」
「カノ方向音痴っすね〜」
「いやセトにだけは言われたくない」
少なくとも5回はこのエリアに来ている。
そして全く同じ曲がり角に着いた。
「確かこの道を行ったんだっけ」
カノが右側の道を指差す。
続いてセトが左の道を指す。
「あれ?こっちじゃ無かったっすか?」
「いや、この道さっき通ったぞ」
「さっき通ったのってこっちじゃありませんでした?」
「「「「………………………」」」」
「印でもしとくべきだったな」
「っすね」
「ですね」
「だね」
さっき通ったのがどっちか分からない時点で既にアウトである。
完全に手詰まりである。
「じゃあせーので指差して決めよう」
最終的にかなりアバウトな決め方になった。
しかもこれに全くの異議がない。
「いくよー!せーの…」
結果。
左ルートをモモが選び、右ルートをキド、セト、カノが選んだ。
「「ちょっと待(て)(つっす)」」
「キサラギさんは女の子なんすよ。1人で行かせるには危険っすよ」
「もう一つ言えばキサラギはアイドルだ。何かあったら仕事に支障をきたす事になる。決め直そう」
「もう一回ね。せーの」
結果。
左ルートをモモとセトが選び、右ルートをキドとカノが選んだ。
「チッ…カノかよ」
「ねぇ今舌打ちしたよね!?聞こえたからね!?」
「大丈夫っすよキサラギさん!俺がリードするっすから!」
「わぁ〜、流石セトさん!頼もしい!」
「お前ら気をつけろよ」
「キド達もっす」
「こっちはカノがいるからな…」
「グッドラックです」
「ねぇ何でこんなに僕の期待値低いの!?」
まぁそんなこんなでそれぞれの道を行く彼らであった。

続く

25:ルナ覇◆VQ:2015/05/11(月) 18:05 ID:E0.

まさかの一ヶ月以上放置…すみませんでした!

act.9

先程までいた原生林とは打って変わり、割と普通の気候である遺跡平原エリアへと移動したセトとモモ。
最初からアイテムポーチに支給されていた電子性の全体地図を眺めるセト。

「どうです?何か分かりました?」
モモが地図を覗き込んだ。
それに対しセトは顔をしかめた。
「いや俺、地図読めないんす…」
「えっ」
「キサラギさんは?」
「いや、私地理5点なんで…」
「えっ」
まさかの地理に弱い2人が一緒になってしまった。
「あ、でもこの緑のアイコン、セトさんの現在地じゃないですか?」

【中央街】と書かれた真ん中のエリアの西南にあるエリアに、丸い緑のアイコンがチカチカ光っていた。
という事はこの西南のエリアが遺跡平原という事になる。

さらに地図を深読みすると、遺跡平原の東には広大な砂漠が広がっていて、その北東には地底洞窟のような絵が描かれている。
遺跡平原の北には先程までいた原生林、その北に火山、さらにその東には氷海がある。

つまりこの世界は中央街を中心として、西南に遺跡平原、南に砂漠、東に地底洞窟、西に原生林、北西に火山、北に氷海があるという、文にすると複雑な世界となっている。
「うわぁ…気持ち悪いです…」
「全く同意見っすね…」

辺りには黄金の草原が広がっており、吹いてくる風に乗り木の葉が飛んでくる。
「キサラギさんっ!!!みて下さいあれ!」
セトが目を輝かせ指差す先を見ると、鹿のような温厚な性格の小型モンスター、ケルビがたむろしていた。
「鹿がいるっす!ちょっと俺、見てk「セトさんストップ!」…何すか?」
モモが叫び、それに合わせセトも止まる。
その場に伏せ、小声でひそひそ話す。
「誰かいます…!」
「本当っすか…?」
お互い身を潜め、岩陰からこそっと頭を出す。
そこには、2人の人間の背中が。
「ねぇ貴音、こっちで合ってるかなぁ…」
「知らないわよそんなの!」
遥と貴音だった。
よりによってこの2人を見つけるとは運が無い。

「どうしよう…」

続く

26:ルナ覇◆VQ:2015/05/11(月) 18:10 ID:E0.

遺跡平原の一部とケルビ→http://blog-imgs-60.fc.com/m/h/3/mh3gf/20130606141338cfc.jpg

27:ルナ覇◆VQ:2015/05/16(土) 14:29 ID:E0.

act.10

「皆さん、こんにちはー!」
誰もいないメカクシ団アジトに、1人の少女の声が響く。
その少女は、アジト内をきょろきょろ見回すと、改めて留守だという事に気がつく。
「皆でどこか買い物にでも…って、何これ?」
不意に、テーブルの上に置かれた水晶玉に目が留まる。

その時。

ガチャリ。
玄関でドアの開く音がした。きっと皆帰ってきたんだ、と重い、玄関へ向かった。
「皆さん、おかえr………って、ケンジロウおじさん?」
「よぉ、ヒヨリじゃねえか」
入ってきたのは、自分の姉の夫であるケンジロウだった。
「何でケンジロウおじさんがここに?」
「いやぁ、実はよぉ、新しいゲームを作ってな。あいつらには娘の事で世話んなってっから、それで遊ばせてやろうと思ってよぉ。」
そう言いながら、パソコンを起動させる。
その中でまた何かのソフトを起動させる。
「もしかして…この水晶玉が?」
「おぉ、そーゆーこった。お前らの世代でいう3○SとかWi○UとかP○Pとか。ゲーム機みてぇなもんよ。で、これをパソコンに繋ぐとな…?」
[Loading…]の表示のあと、画面か10分割され、映像が随時流れている。
「今の参加人数は10人。それに合わせて画面の表示数が変わる仕組みなんだ。で、こっちは…」
画面をクリック。そこにはゲームの世界全体の地図、そして10個の点が表示されていた。
「これがあいつらのそれぞれの現在地。ほら、一緒にいる所もあれば、ばらけてる奴もいる。」
「へぇ〜、ケンジロウおじさんすごい!」
「お前は今1人見てぇだから、何ならここで観戦でもすっか?」
「え、いいの!?したい!」
ぴょんぴょんと跳ねるヒヨリ。こういう所は小学生らしい。
「じゃ、こっからはゲームマスター・朝比奈日和も加わって、2人のゲームマスターでゲームを進行すっか!」
「うん!」

続く

28:ルナ覇◆VQ:2015/05/16(土) 17:17 ID:E0.

やばい「思い」が「重い」になってるwww
バカすぎるw

29:ルナ覇◆VQ:2015/05/16(土) 21:42 ID:E0.

act.11

あれから数分。相も変わらず遺跡エリアのセトとモモの間には沈黙が流れている。
自分たちのすぐ近くに、かつて自分の兄や姉もお世話になった先輩であり、このゲームで絶対に敵対したくない相手である榎本貴音と九ノ瀬遥の姿があった。
まだ敵か味方かは分からないが、いざ違うとなると瞬殺なのは目に見えている。
貴音は言わずと知れたシューティングゲームの全国大会2位の凄腕ゲーマーである。
どうやら彼女は運良く射撃タイプの武器、ライトボウガンが当たったようで、まさに鬼に金棒である。
一方遥も同じゲームをプレイしていた。貴音より腕は未熟だが、何せ全国2位と一緒にプレイしたのだ。腕も相当のものである。
そんなゲーマー2人が、自分たちが身を隠している岩の向こうにいるのだ。
遥の武器はハンマー。射撃タイプではないものの、攻撃力はかなり高いので、万が一攻撃を食らってはHPを大幅に失ってしまう。
貴音のライトボウガンは一撃の威力は低いが、使い手は凄腕ゲーマーだ。正確に、的確に狙ってくるのは目に見えている。
近づいてもダメ、離れてもダメ。
こちらに気づかずに、あっちが去るのを待つしかない。
だが、ひたすら待つのいうのも時間の浪費でしかない。
いくら待っても、過ぎてゆく一分一秒の長さは同じ。こうしている間にも別のところで戦闘が起きているかもしれない。
頭から嫌な汗が伝ってくる。
空気がとても重苦しいものに感じられる。

「キサラギさん」
不意にセトがモモに話しかけた。
「はい?」
「強走薬グレートって持ってるっすか?」
強走薬グレートとは、一定時間スタミナが減らなくなるアイテムである強走薬より、効果の持続時間が長いアイテムである。
スタミナの切れやすいモモを気遣ったカノが、別れる前にモモにいくつか調合して渡しておいたのだ。
別れてからまだモモは使っていないので、何本かあるはずだ。
「ありますけど…」
「俺にいい考えがあるっす。一本いいすか?」
「どうぞ…いい考えって?」
強走薬グレートを手渡しながら尋ねた。
「もし敵同士ならあの2人は俺たち2人じゃどうにもならない相手っす。だから、俺が囮になるんで、その間キサラギさんは逃げて下さいっす」
「な、何言ってるんですか!そんなの出来ないですよ!セトさんを見捨てるなんて出来ませんっ!」
「だったら時間稼ぎだけでもいいっす。俺に目を向けさせておきたいだけっすから。」
「もっと、別の作戦ないんですか!?」
「あったらそれにしてるっす。兎にも角にもキサラギさんは逃げるだけでいいっす。もしそこで誰かと合流したら、その時は加勢しに来て貰えれば嬉しいっす」
セトの真剣な眼差しに、モモも折れた。
「分かりました。その代わり一つ、約束して下さい。」
「何すか?」

「×××××××」

セトはその言葉が意味している事を理解し、頷いた。
「うっす。絶対約束っすからね」
「はい」
コツンと拳をぶつけ合い、2人は背を向けた。

交わした約束を果たす為に。


続く

30:サク◆Ys:2015/05/16(土) 21:59 ID:3qo

ルナ!うちのスレに来てくれたからこっちも来たべよ!!←


何!?交わした約束って!?
セトあーんどモモよ!!私にもその約束とやらを教えてくれたまえy(((((

31:ルナ覇◆VQ:2015/05/16(土) 22:16 ID:E0.

おぉ、来てくれたべか!ありがたいっぺ!←


ふふふ、それは言えないなっ☆
約束の内容を知ったらうちだったら「モ、モモちゃんイケメン…!(トゥンク」ってなるw

32:サク@sak:yuma:2015/05/17(日) 00:30 ID:3qo

>>ルナ

そ、そうなのか……!!(トゥンク←←

33:ルナ覇◆VQ:2015/05/17(日) 14:21 ID:E0.

act.12

「ねぇ貴音、こっちで合ってるかなぁ…」
「知らないわよそんなの!」
遺跡エリアの草原地帯でうろちょろする貴音と遥。
「地図?そんなのめんどくさい!己の勘で進め!」という貴音の謎の持論に付き合わされ絶賛迷子中だった。
「もし敵と遭遇したらどうしよ…」
全国2位の腕を持つ貴音たが、このゲームにはいささか自信が無かった。
全国2位とはいえ、普段握っているのは本物の銃ではなくコントローラー。
弾を込め、相手めがけて撃つ。今までただボタンを連打するだけで良かったその操作が、今回は自分の手で直接しなければいけない。
果たしてそれが自分に出来るのかが貴音を不安にする原因だった。
さらに言うと、ボウガンという事は弾丸が必要になる。これはシステム上最初から無限に持っている"Lv.1通常弾"を除き、調合で手に入れる必要があった。
弾を調合するには必ずカラの実、またはカラ骨、この二つのどちらかが必要になってくる。
カラ骨を使った方が威力が比較的高い弾を作れるが、今手元にあるのはカラの実十数個。
さらに調合する為のもう一つのアイテムが不足しており、数発撃てば切れてしまう状態だ。
カラの実を手に入れた時ついでに拾ったハリの実も数が合わず、結局現在"Lv.2通常弾"が10数発あるだけだ。
「遥…今私無駄に弾を使える状態じゃないから戦闘頼むよ?」
「わ…分かった!僕だけでも、10人倒してみせるよ!」
「それ私とあんたも倒さなくちゃならないから…」
「えと…じゃあ8人!」
「それじゃあ同じチームの3人も…まぁいいわ。」
「とにかく、何が相手でも貴音を守ってみせるよ!」
「遥…」
貴音の顔がほんのりピンクになる。

その時。

視界の端の岩から、何かが飛び出たのを2人は見逃さなかった。
「遥っ!」「貴音っ!」
お互いがお互いを呼び合い、構える。
(とにかく…やってやろうじゃないの!)


続く

34:ルナ覇◆VQ:2015/05/17(日) 21:49 ID:E0.

act.13

セトの立てた作戦はこうだ。
まずセトが岩から飛び出し2人の注意を引く。そして、タイミングを見計らって、操虫棍を使い棒高跳びのように宙を舞う"跳躍"を一度したところでモモが逃げる。
跳躍にはスタミナを消費するため、何度も宙を舞うには自然回復をしている暇はない。よってスタミナが減らなくなる強走薬グレートが必要不可欠であった。
「キサラギさん、用意はいいっすか?」
強走薬グレートを飲み、モモの様子を伺うセト。
「はい、大丈夫です!約束、絶対果たして下さいよ?」
「大丈夫っす。絶対果たすっす。行くっすよ。3…2…1…0!」
0と同時にセトが飛び出した。
彼の様子をじっと見つめるモモ。
「遥っ!」「貴音っ!」
2人の動揺交じりの声が響く。
すぐに貴音がボウガンを構え、弾を撃っていく。
だが、連射という訳でもなく、まるで弾を一発一発無駄にしないように撃っているようだった。
それをセトはひらりとかわしていく。
続いて遥がハンマーを構えセトに向かっていく。
間一髪それを跳躍してかわす。
それをモモは見逃さなかった。
(今だ…!)
一回目の跳躍が合図。
一気に岩陰からダッシュする。
それを視認し、ニッと笑うセト。
「何笑ってんのよ」
「まぁ、こっちの話っす。」
銃弾やハンマーの追撃をかわし笑うその姿は、どう見ても煽っているようにしか見えない。
(これで完全に俺に目が向いている。後はキサラギさんが逃げてくれれば…!)
そう思った時。

「きゃあっ!」

ドサッという音が聞こえた。
石に蹴つまづいたのか石ころの先でモモが倒れている。
「「モモちゃん!?」」
2人の目がモモに集まる。
「しまった…!」
一刻も早く視線を逸らさなければいけないのは貴音だ。この距離と彼女の腕なら余裕で射程範囲の筈だ。
「戦ってる途中でよそ見したらダメじゃないっすか!」
棍で思い切り叩きつける。
「っ…!あんたやったわね…!」
完全に貴音の導火線に触れてしまった。
「モモちゃんを逃がして1vs2なんていい度胸じゃないの!私たちに勝てるとでも!?」
「た…貴音…落ち着こうよ…」
「勝つっすよ。絶対に」
セトのその言葉で貴音は激昂した。
「言ったわね!?あんたなんかボッコボコにしてやるんだからっっ!」
モモとの約束を果たすには、この2人を下す他道はない。
操虫棍を握り、2人と向き直る。


続く

35:匿名さん:2015/05/18(月) 02:30 ID:JLE

文章書くの上手いですね!
私も小説書くんですが、なかなか上手くいかなくて… 羨ましいです

36:ルナ覇◆VQ:2015/05/18(月) 20:51 ID:E0.

いやいや、上手くはないですよw
幾つか誤字脱字も目立ちますし、全然上手いというレベルには程遠いですよ。

37:匿名さん:2015/05/22(金) 22:42 ID:XXI

ハークショーン!😩

38:ルナ覇◆VQ:2015/05/23(土) 02:12 ID:E0.

>>37
レス無駄に消費すんな

39:ルナ覇◆VQ:2015/05/25(月) 18:51 ID:ay.

act.14

セトは冷静に今の状況を分析していた。
先程貴音にダメージを与える事が出来たという事は、少なくとも自分と貴音は敵だという事。
そして、先程の攻撃を見るからに貴音は弾を無駄に消費できないという事。
これならまだ勝算はある。
「言っとくっすけど俺、負ける訳にはいかないんすよ。約束を果たさないといけないんで。だから悪いっすけど2人は倒させてもらうっす」
セトはそう言い放った。
貴音の顔が茹でダコの如く真っ赤になる。
「あんたの約束なんて知ったこっちゃないわ!私と遥の姿を見たのが運の尽き!私達の力を思い知るがいいわっ!!」
ビシッとセトを指差し、どこかのザコいボスキャラのような台詞を述べる貴音。
だがセトにはそんな事知ったこっちゃない。
約束を果たさなければいけないから。
先程セトがモモと交わした約束。それは…


「また後で、逢いましょう。」


一見何気ない普通の一言。しかしセトはその真意を一瞬で理解した。
「また後で」という事は、生き残れという事。
あの2人を倒し、こちらの世界にいるうちにもう一度会おう。モモはそれを伝えたかったのである。
その約束を果たすためには、負ける事は出来ない。
「俺にとっては大事な約束なんすよ…」
ダッと走り出す。
「ねっ!」
貴音に棍を振りかざす。
流石にこのスピードには貴音も反応出来なかったようで、攻撃を直接食らってしまった。
「くっ…遥!」
「うんっ!」
貴音に呼ばれた遥がセトに向かって走り出す。
「えいっ!」
遥がハンマーを振りかぶる。
「うわっ」
間一髪よける。
だが、その隙を貴音は逃さなかった。
立て続けに放たれた弾を2弾直撃する。
「くっ…」
さらにそこを遥が攻撃する。
セトは吹っ飛んでしまった。
何とも見事な連携プレイである。
貴音の銃弾はともかく、遥のハンマーはダメージが比じゃない。
大幅にHPを削り取られてしまった。
次遥のハンマーを食らえば確実に劣勢となってしまう。
(どうしよう………)

続く


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