ありすちゃんとせあらちゃん

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1:桜織:2015/05/05(火) 10:38 ID:ZRo

○せあら編

小6の冬。
「両国ありす。……また両国はいないのか……あいつはホントどうしようもねぇなぁ……」
先生がそんなこと言うなんて。
ありすは悪い子じゃないのにさ。
「両国せあら」
「はい」
そんなことを考えている間に、私の順番が回ってきた。
慌ててテスト結果の紙をもらう。
「お前は、姉とは違って出来がいいな。今回もまたトップだぞ」
先生の言葉にクラス中にどよめきが起こった。
でも私は動じない。
だって、いつもの事だから。
私がテストで学年トップをとるのも、私とありすが比べられることも。
「すごいね。せあらちゃん」
「ホント!感心しちゃう」
「……ありがと!」
私は絶賛してくれている友達にちゃんとお礼を言って、ニコリと笑った。

2:桜織:2015/05/05(火) 10:45 ID:ZRo

―放課後
私は西棟の屋上に来ていた。
何も羽織っていないため、吹き付ける風がすごく冷たい。
と、その時。
「せあら?」
頭上から聞きなれた声が聞こえた。
振り返って見てみると、そこには双子の姉のありすが眠たそうに眼をこすっていた。
「あ、ありす。帰ろう」
「うん!」
ありすは水道タンクがあるところから飛び降りて、私に駆け寄ってきた。
「ありす〜!先生怒ってたよ?」
「へ?何で?」
「だって今日、模擬テストの結果が渡る日じゃん」
ありすは一瞬ぽかんとした顔を見せた後、思い出したように合図ちを打った。
「あぁ〜……思い出したよ。ま、いっか。どうせ大した結果じゃないしね」

3:百合:2015/05/05(火) 11:22 ID:1VA

せあら&ありす
大好きです!
頑張ってください!
 

4:ひまり:2015/05/08(金) 17:24 ID:ZRo

どうもです!
ちなみに、これは絶叫学級のせあらとありすです。
カゲプロじゃないですよ?

5:ひまり:2015/05/08(金) 17:49 ID:ZRo

「んもー!ありすったら」
私が呆れたような声を出すと、ありすはほっぺたを膨らませて、私が持っていた漢字パズルの本を取り上げた。
「せあら……お姉ちゃんにそんな言葉づかいをするような悪い子は……」
「わっ、ちょっと返してよありす!」
私が本を取り返そうとすると、ありすは本をもっと高い場所に掲げてダッシュしたのだ。
「へへーん!悔しかったらここまでおいで!」
ありすは捕まるまいと、階段を3段飛ばしで駆け降りる。
私はありすみたいに運動神経がいいわけじゃないから、とりあえず必死に走っていた。
それで、職員室の前に差し掛かった時―。
ガラガラ。そんな音を立てて職員室のドアが開いた。
ビクッとして見てみると、そこには担任の松山先生が私を凝視していたのだ。
「両国、どうした?お前が廊下を走るだなんて、珍しい……。と……」
そこでようやく、先生も私の隣にいる存在に気付いたみたいだ。
それがありすだとわかると、穏やかだった顔がみるみる怒りの表情に変わり……。
「両国ありすっ!!お前はまたこんなことして!妹を虐めるのはやめなさい!そもそもお前は―」
先生のお説教は30分も続いた。
やっと松山先生から解放されたと二人で歩いていた。
商店街を通り抜けようとしたときに、ありすは思い出したように漢字パズルの本を私に手渡した。
「せあら、これ」
「あ、うん」
私がそれを受け取ると、ありすは疲れたような表情を見せる。

6:百合:2015/05/08(金) 19:24 ID:1VA

うん!
知ってるよ!
絶叫学級大好きだもん♪

ありすが特に好き( ☆∀☆)

7:ひまり:2015/05/09(土) 17:46 ID:ZRo

ホント!?
私はせあら派だなー。
ありすもいいんだけど、「せあらは妹なんだから、言うこと聞いてればいいの!!」
って、セリフでちょっと嫌になっちゃったよ……。(泣)

8:ひまり:2015/05/09(土) 17:48 ID:ZRo

「ったくもー。松山の奴本当にうざいよねー!廊下走っただけであんなおこんなっつーの!」
私はありすのその言葉に苦笑いを浮かべた。

9:ひまり:2015/05/09(土) 17:49 ID:ZRo

あっねえ、あのさ、今考えたんだけどさ、私、黄泉かくれんぼをそのまま文章にしてみたかったんだけど……。
いいかな?

10:琥珀◆g.:2015/05/09(土) 22:40 ID:1VA



私はいいよ!
書いて書いて♪♪

11:百合:2015/05/09(土) 22:41 ID:1VA

琥珀=百合ですので
上の私です!

12:ひまり:2015/05/10(日) 10:12 ID:ZRo

ありがと!!
じゃあさっそく書くね♪

13:ひまり:2015/05/10(日) 10:44 ID:ZRo

『せあら、私達は二人でいれば無敵だよね』
6年前、この町で一人の女の子が死んだ。
それは、私の双子の姉だった。


夏。セミの鳴き声が絶え間なく聞こえてくる。
自宅から学校までバスで20分。
授業が終わるまで、ただ、椅子に座ってる。
毎日、同じことの繰り返し。

学校に着き、私、両国せあらは、3年4組の教室に入る。
別に友達がいないわけでもないが、あまり人と関わりたくない感じ。
クラスの子たちも私とは仲良くしたくないだろうし。
だから私は荷物を置くとずっと読書に浸っていた。
縦書きの文章を目で追いながらも、クラスの女子の会話が耳に入ってくる。
「テニス部の一年、マジで生意気なんだって!」
「えー、じゃあみんなでそいつんとこ行っとく?」
「あんた、一組の子もウザいって言ってなかったっけ?」
「キャハハハ!だってー……」
こんな感じに、クラスメイト達も、毎日アホみたいに人の悪口ばかり言ってる。
現実って本当つまらない。
「そういえば私、初等部から来てる子から聞いたんだけど……両国さんの事!」
女子のリーダーの麻子が私をちらりと見て話を続ける。
反応がないから気付いてないとでも思っているのだろうか……。
「え、両国さんて、あの、頭いい子?」
取り巻きの女子たちが私を小さく指さして麻子に聞いた。
「うん、実は、双子の姉がいたみたいなんだけどさー」
麻子は一拍おいて、さらに声を大きくした。
「小4の頃死んじゃったんだって。しかも、両国さんをかばって!」
麻子の言葉に周りの女子たちも反応する。
「えー!マジで!?超やっば……」
私は何気ないふりをしていたが、周囲の刺すような視線が耐え切れなくなって教室の外に飛び出した。

14:ひまり:2015/05/10(日) 18:54 ID:ZRo

「……弱虫すぎる」
私は中庭に来ていた。
文句も言えないなんて、ありすが居たらきっと「何してんのせあら!そんな奴ら、私が黙らせてあげるよ」
なんて、言われるんだろうな。
そんなありすを想像して、私は思わず笑ってしまった。
初等部にいたころは、私にも話しかけてくれる子がいた。
たしか、私とありすがいじめっ子をやっつけたことをほめてくれたんだっけ……。
そのころを何気に思い出しているうちに、なんとなく右手を触ってみる。
見ると、私はあのまま小説を持ってきてしまっていた。
ページをめくっていると、ひらりと何かが落ちた。
それは、私がしおり代わりにしている写真だった。
その写真は、初等部の頃のもので、私とありすが笑顔で写っている。
……双子の姉、ありすは、10歳の時、謝って校舎から落ちそうになった私をかばって、転落して死んでしまった。
私の、せいで……。
「でね、かくれんぼで彼女を見つけた人は、ご褒美をもらえるんだよ」
突然聞こえてきた可愛らしい声に、私は顔を上げる。
柵の向こう側に、初等部の制服を着た3人の女の子たちが楽しげに話をしていた。
私に気付いていないのか、3人は話を続けている。
「それ、うちの学校の七不思議でしょー!知ってるよ」
「満月の夜に学校内で、彼女を見つければいいんだよね」
「ご褒美って、何なのかな?」
懐かしい。ありすもよく話してたっけ。
ご褒美は確か、その子が望む幸せだった気がする―……。

15:ひまり:2015/05/10(日) 19:10 ID:ZRo

放課後、赤く染まった空の下を私は歩いていた。
家に帰り、ありすの部屋から証が漏れていたのでそっと覗いてみると、そこにはパパとママがいて、段ボール箱にありすの持ち物をすべて片づけていた。
写真に、ぬいぐるみに、アルバム……。そして、教科書までもが箱に詰められていた。
私は思わず声をかける。
「ママ、パパ何してるの?ありすの部屋、片づけてどうするの……」
「……」
「ねぇっ!ママ!パパ!!」
私が声を荒げると、ママは悲しそうに唇を開いた。
「せあら……パパとも話し合ったんだけど……」
ママは手を止めて、私に向き直った。
「来月でありすの七回忌でしょ。私達、そろそろ区切りをつけて、前を向いた方がいいと思うの」
え……?
その一言で、私は頭が真っ白になった。
「何それ……それって、ありすの事、忘れ……」
一瞬にして顔面蒼白になった私を見て、ママたちは私を見つめる。
「ごめんね、ママたち、せあらが自分を責めるのをもう見たくないのよ。ありすだって、きっとそんなこと望んでなんかいないはずよ」
「……」
「せあら?」
「やだ……」
「え?」
私は、目に涙をいっぱいためていた。
そんな私を見て、パパとママは言葉を失う。
「嫌だ!私は絶対、ありすのこと忘れないっ……!!」
そう言い放つと私はカバンを投げ捨て学校に向かった。
どうしてママもパパもあんなことできるの。
分かんないよ……!


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