俺ガイル〜全然あらすじ考えてない〜

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1:◆gA:2015/08/06(木) 10:03 ID:Vus

 鋭利な日差しがシャツを透過し、じとっとした汗が滲む。
 盛夏を迎えた千葉の昼下がりはサウナさながらの様相を呈していた。
 
 なかでも今日はとりわけあつい。どれくらいあついかというと、ゲーセンのパチスロでリーチがかかった瞬間、シャンシャンビービーやかましい効果音が鳴り響いたときくらい。激アツである。ちなみにあの手の演出はさほど期待できない。親父に教わった。超どうでもいい。暑い。

 今日も俺の固有スキル『バニシングボディ』で気配を消し、だれにも話しかけられずに六限目までこぎつけた。
 それにしてもこのスキル、いつ解除されるんだろう……。
 
 しかし、ぼっちから思考の湧水が途切れることはない。だから暇潰しには事欠かないし、一日なんてあっという間なのだ。
 楽しい時間ほど早く過ぎる、という寸言がある。
 つまり逆説的に言えば、ぼっちマジリア充。

 そんなどうでもいいことを考えているうちに放課後の鐘が鳴る。
 二言三言、戸塚と挨拶を交わして教室を後にした。
 特別棟へとつづく渡り廊下を進んでいく。
 しばらく歩を運ぶと、いつもの部室にたどり着く。
 そしてふと、部室の前で足を止めた。
 
 普段はこんな転校生みたいなことはせず、迷いなく入っていく。
 なのにひと呼吸置いたのは、室内から珍しく喧騒が漏れ出ていたからだ。
 

2:◆gA:2015/08/07(金) 09:52 ID:Vus

 ここからでは声の持ち主を判別できない。
 この総武高はわりに堅牢な造りだ。
 だから、防音も結構しっかりしている。

 あーなに、リア充の植民地にでもされたのだろうか。
 奉仕部が廃れ、発足したての部に当てられた可能性もある。
 まぁ、いずれにせよ俺の与り知るところではない。どうせ入っても「え、なに」「ていうか、だれ?」と好奇の目に晒されること請け合い。なんならそのまま出るタイミングを失って文字通りの幽霊部員として居座るまである。

 ならば、ここは戦略的撤退。
 サボる口実をこしらえ、うきうきで立ち去ろうとしたその時
 ドアが開け放たれ、ピンクのお団子ヘアが揺れた。

「っわぁ!……あ、ヒッキー」
 あわや衝突。食パンをくわえていたら惚れていたかもしれない。
「うっす。つーかお前なんで泣いてんの? 雪ノ下にいじめられたの?」
 後方から鋭い眼光の気配を感じた。
 この距離で気配わかるとかサイヤ人かよ……。砂ぼこり舞い上がっちゃうぞ。
「や、な、泣いてないし。暑いと目にも溜まるんでしょ、塩分? とか」
「じゃあ代謝のいいデブいつも号泣してんのか。中、入るぞ」
「あ、うん……」
 不安げな由比ヶ浜を尻目に部室に踏み入れる
「うっす」
「こんにちは」
 挨拶を返す雪ノ下の隣に、なんか見慣れない女子がいた。 

 精悍、とでも言うべき均整のとれた顔立ち。
 光沢を帯びた漆黒の長髪。
 世界は敵だと言わんばかりの濁った瞳。
 やや制服を着崩していて、だるんとあまった袖が宙で舞い踊る。
 
 全体から気だるげな印象を受ける。
 つーかなにこの生気のない目。席替えんとき俺の隣になった女子かっつーの。いやマジで。っべーなこいつ。ドン引きするレベル。
 しかしただ一点、その目だけは、この世でだれよりも見慣れたものだった。
 
 だって、俺にそっくりだもん……。

3:◆gA hoge:2015/08/07(金) 10:15 ID:Vus

誤 部室に踏み入れる
正 部室に足を踏み入れる

4:匿名さん:2015/08/08(土) 15:16 ID:rOI

中々原作ぽいと思う
文才ある、


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