るろうに剣心〜十本刀の私生活〜

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1:大谷刑部◆pk:2018/09/07(金) 00:54 ID:fN.

短編小説です。

2:大谷刑部◆pk 悩み編:2018/09/07(金) 18:25 ID:N2A

明治政府を倒すため集まった十本刀。その実態は武力集団である。しかし全員が十本刀として集まった目的は同じではない。志々雄様に心酔する者。明治政府に仇なす者。自信の実力を大衆に見せびらかしたい者。これは京都大火が起きる前の半年間に起こった十本刀の物語・・。

朝8時。
方治はいつも通り自身の書斎(=方治の間)で書類の整理をしていた。個性多き十本刀。どうすればうまくまとまるだろうか・・
煉獄や不二の扱いはどうしようか・・財政も・・
方治は一人で苦悩していた・・。

ドンドンドン!ドンドンドン!
「方治はん!方治はん!」ドアの外から張の声がする。
(頼むから静かにしてくれ)
方治はもう懲り懲りであった。仕方ない。出よう。
「何の用だ?」
「やっと開けてくれたわ〜」
「・・一体なんだ?」
「ああ。1つ苦情を言いたいんや」
「何だ?」
「わいらにも部屋くれや」
「??」
「方治はんや十本刀三強は部屋あるやん。でもわいらにはないやん。何とかしてくれへんか?刀がもう入りきらないんや」

盲点だった。そう言えば宗次郎には無間の間。宇水には叫喚の間。安慈には衆合の間。そして志々雄様は大灼熱の間
はあった。しかしどうしたものか。確かに張や鎌足や編也は一部屋10畳くらいか・・。少し狭いな。

「わかった。何とかしよう」
「ほんまか!ありがとーな。ほな、ワイはそろそろ行くわ」
「?どこにだ」
「岐阜や。あそこなら信長の使っていた長谷部とかあるかもしれんしな」
「警察沙汰にはするなよ」
「分かっとる分かっとる。ほな!」
張は楽しそうに去っていった。こっちの気も知らずに。
「・・どうしよう」
たかだか部屋1つにと思いながらも何とか方治は部屋を割り当てた。
沢下条張・・銀蝮の間(収納庫多め)
本条鎌足・・双花の間(志々雄様の部屋に一番近い無間の間の隣)
刈羽編也・・伊甲の間(湿気のないよう日当たりのいい場所に)
夷腕坊・・罵囮の間(志々雄様から何故か防腐処理をしろと言われた)
才槌老人・・孔劉の間(不二に近いところ)
駒形由美・・聖女の間(温泉、ベット完備。)
不二はもう部屋に入りきらないので比叡山アジトの近くにある洞窟に住んでもらうことにした。
「ようやく悩みが減った・・」
そう言って方治は仕事に取りかかった。

3:大谷刑部◆pk:2018/09/07(金) 18:37 ID:N2A

すみません。短編小説でなく一話完結小説とさせていただきます。後、下に○○の間の由来などを書いていきます。







銀蝮の間・・銀→刀の銀色(髪質的に金でもよかったと思う)
蝮→技名に大蛇と入っている→蛇→蝮


双花の間・・双花(両手の花)→志々雄様にとっての両手の花→宗次郎と由美


伊甲の間・・伊→伊賀忍者  甲→甲賀忍者


罵囮の間・・夷腕坊のあだ名が馬鹿+馬鹿と罵られている+囮にされやすい


孔劉の間・・才槌老人は軍師→軍師と言えば孔明+主が唯一知っている中国武将


聖女の間・・由美が憎んでいるマリア・ルーズ号事件から、マリア=聖女

4:大谷刑部◆pk 生活編:2018/09/08(土) 14:15 ID:0uM

尖角・・十本刀に比べるといささか弱いが後に新月村を統治するほどの実力を持つ男。後に抜刀斎の手によって倒される。図体がでかいが素早いことが特徴且つ強み。





夜8時
春分の日すら迎えていないのにまだ微かに日が残っている。
「もうそろそろ夏か・・」そう呟き風呂に向かった。風呂の時間である。
風呂は風呂でも種類があり、志々雄様と由美専用の巨大な西洋式の風呂。十本刀用の個人風呂。そして俺や阿武隈四入道たちのような部長クラスの合同風呂。さらに下の末端兵士用の銭湯と計四つに別れている。
「よぉ、尖角」
「おめぇは・・蒲原(かんばら)か」
「ああ。今は安慈様の隊で隊長をしとるよ」
「ずいぶん出世したもんだな」
「お互い様さ。そう言えばどうなったんだ?『新月村奪取計画』」
「ふん、決行は明日の五月七日。俺様があの村の村長になるんだ。何しろ志々雄様が月一で湯治に来るからな」
「まぁ頑張ろうぜ」

俺らは兵士が少ない。だからこそ少しでも俺らが頑張らねえと。
尖角はそう呟き、風呂を後にした。

5:大谷刑部◆pk 過去編:2018/09/11(火) 01:38 ID:xEE

【八人の化物狩り:壱】
「お〜志々雄はんやん」 
「張か。何だ?俺に用でもあるのか?」
「いや、何となく昔を懐かしんでただけや」
「そう言えばお前と初めて会ったときもこんな感じだったな」


〜四ヶ月前〜

グシャ、バキッ、ドガッ
「た、助けてくれぇ」
「なんや。折角かっこよさそうな刀持っとるから奪おう思ったのに只の雑魚やないか。ほんまつまらんやっちゃ。」
張はこの頃は大阪で刀を強奪する毎日を送っていた。

すると・・?

「ほぅ。お前が巷で有名な『刀狩』の張か。」
「そうやけど?」
「俺は今『懐刀を探してる』ところなんだ。ついてきてくれるか?」
な・・なんやこの木乃伊男は。『刀狩』のワイにむかって懐刀を探してるやと!立派な宣戦布告や‼こうなったら・・

「ほなら、勝負といきましょか?あんたの持ってるそのギザギザした刀と(=無限刃)そこの優男の持ってる菊一文字、とワイの持ってる刀全部賭けて勝負や!」

志々雄(まさか『懐刀を探してるの』意味を勘違いしてるとはな・・)
宗次郎(何で僕の刀まで・・^^)







《勝負》
「ワイの武器は連刃刀。この武器はやなぁ、ちょっとだけ間隔が空いとることによって傷の調合がうまく出来へんのや。つまり・・傷つけられたら、その部分が腐って死に至らしめるんじゃぁ!」
張は一気に突進した。
「甘めぇな。そんなもんで俺に傷なんか付けれねぇぜ。」
そういうと素早く回り、カウンター技を仕掛けた。
当たった場所が背中だったため、張は対応できずに隣の破落戸長屋にすっ飛ばされた。
「な・・なかなかの実力の持ち主やな、あんた」
あくまで戦い続けるようだった。
「やけどなぁ、次はこうはいかへんで‼」
そういうと、張は自分の服を脱ぎ、腰に巻いてある銀色の何かを慎重に取り出した。
「ふー、やっと取り終わったで。さて、そろそろクライマックスといきましょか。」
ふと宗次郎が聞いた。
「クライマックスの前にその刀、何て名前なんです?^^」
「確かにそれも知らずして死ぬのも不憫やろうしなぁ。教えたるわ。新井赤空作の薄刃乃太刀や。これに勝った奴は今までおらへんで!」
「ふーん、だったら始めるか。新井赤空作の無限刃で戦ってやるぜ」
「あんたも新井赤空作のかいな。ほな、ますます燃えてきたで。いざ勝負や!」


《勝負》
「ほな、本気でいかせてもらいますわ‼」
張は薄刃乃太刀の刃先を志々雄めがけて投げた。
「こんなの当たんねぇよ」
「と、思うやろ?やけどなぁ・・」
何と、刃の先端が途中で曲がったのだ。
「ちっ!」
何とか避けたものの、腕に巻いた包帯の一部が掠り、切れてしまった。
「ほな、もう一発いきましょか!」
第二段目。さっきより早く、風をも斬っているかのようだった。
ボォ!
突然異常なまでの火炎が表れ、張は驚き一度攻撃を中断した。

「な・・なんや今の‼」       ・・
「無限刃にはな、今まで俺が斬ってきた弱者の脂がこびりついてんだよ。」
「そうとわかったら話が早いわ、一気に決めさせてもらうで‼」

《《秘技:我流『大蛇』!!》》
薄刃乃太刀が波打って地面をえぐり、志々雄に迫ってくる。
シュッ!
志々雄は目にも止まらぬ早さで張の懐深くまで行き、人体急所のひとつである肝臓に並々ならぬ一撃をかました。あまりにも凄い威力に張は驚きながら倒れた。

暫くして・・・・


「・・・ワイは負けたんや。さぁ、好きな刀取っていけや」
志々雄(そうだった。こいつ勘違いしてるんだった)
宗次郎(戦闘短かかったですね。^^出番無かったし)
「・・刀はいらねぇから俺の配下になれ。」
「あんたほどの実力の持ち主ならついていくで」
こうして十本刀:『刀狩』の張は誕生した。


壱の間 完

6:大谷刑部◆pk 訂正:2018/09/11(火) 16:48 ID:aus

時間軸ずれてた。四ヶ月前じゃ一ヶ瀬達の襲撃の話が成り立たなくなる。正しくは四ヶ月前じゃなくて二年ほど前です。





(修正版)


【八人の化物狩り:壱】
「お〜志々雄はんやん」 
「張か。何だ?俺に用でもあるのか?」
「いや、何となく昔を懐かしんでただけや」
「そう言えばお前と初めて会ったときもこんな感じだったな」


〜二年ほど前〜

グシャ、バキッ、ドガッ
「た、助けてくれぇ」
「なんや。折角かっこよさそうな刀持っとるから奪おう思ったのに只の雑魚やないか。ほんまつまらんやっちゃ。」
張はこの頃は大阪で刀を強奪する毎日を送っていた。

すると・・?

「ほぅ。お前が巷で有名な『刀狩』の張か。」
「そうやけど?」
「俺は今『懐刀を探してる』ところなんだ。ついてきてくれるか?」
な・・なんやこの木乃伊男は。『刀狩』のワイにむかって懐刀を探してるやと!立派な宣戦布告や‼こうなったら・・

「ほなら、勝負といきましょか?あんたの持ってるそのギザギザした刀と(=無限刃)そこの優男の持ってる菊一文字、とワイの持ってる刀全部賭けて勝負や!」

志々雄(まさか『懐刀を探してるの』意味を勘違いしてるとはな・・)
宗次郎(何で僕の刀まで・・^^)







《勝負》
「ワイの武器は連刃刀。この武器はやなぁ、ちょっとだけ間隔が空いとることによって傷の調合がうまく出来へんのや。つまり・・傷つけられたら、その部分が腐って死に至らしめるんじゃぁ!」
張は一気に突進した。
「甘めぇな。そんなもんで俺に傷なんか付けれねぇぜ。」
そういうと素早く回り、カウンター技を仕掛けた。
当たった場所が背中だったため、張は対応できずに隣の破落戸長屋にすっ飛ばされた。
「な・・なかなかの実力の持ち主やな、あんた」
あくまで戦い続けるようだった。
「やけどなぁ、次はこうはいかへんで‼」
そういうと、張は自分の服を脱ぎ、腰に巻いてある銀色の何かを慎重に取り出した。
「ふー、やっと取り終わったで。さて、そろそろクライマックスといきましょか。」
ふと宗次郎が聞いた。
「クライマックスの前にその刀、何て名前なんです?^^」
「確かにそれも知らずして死ぬのも不憫やろうしなぁ。教えたるわ。新井赤空作の薄刃乃太刀や。これに勝った奴は今までおらへんで!」
「ふーん、だったら始めるか。新井赤空作の無限刃で戦ってやるぜ」
「あんたも新井赤空作のかいな。ほな、ますます燃えてきたで。いざ勝負や!」


《勝負》
「ほな、本気でいかせてもらいますわ‼」
張は薄刃乃太刀の刃先を志々雄めがけて投げた。
「こんなの当たんねぇよ」
「と、思うやろ?やけどなぁ・・」
何と、刃の先端が途中で曲がったのだ。
「ちっ!」
何とか避けたものの、腕に巻いた包帯の一部が掠り、切れてしまった。
「ほな、もう一発いきましょか!」
第二段目。さっきより早く、風をも斬っているかのようだった。
ボォ!
突然異常なまでの火炎が表れ、張は驚き一度攻撃を中断した。

「な・・なんや今の‼」       ・・
「無限刃にはな、今まで俺が斬ってきた弱者の脂がこびりついてんだよ。」
「そうとわかったら話が早いわ、一気に決めさせてもらうで‼」

《《秘技:我流『大蛇』!!》》
薄刃乃太刀が波打って地面をえぐり、志々雄に迫ってくる。
シュッ!
志々雄は目にも止まらぬ早さで張の懐深くまで行き、人体急所のひとつである肝臓に並々ならぬ一撃をかました。あまりにも凄い威力に張は驚きながら倒れた。

暫くして・・・・


「・・・ワイは負けたんや。さぁ、好きな刀取っていけや」
志々雄(そうだった。こいつ勘違いしてるんだった)
宗次郎(戦闘短かかったですね。^^出番無かったし)
「・・刀はいらねぇから俺の配下になれ。」
「あんたほどの実力の持ち主ならついていくで」
こうして十本刀:『刀狩』の張は誕生した。


壱の間 完


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