ただ一度だけの永遠
初ポエムです。
乱入おk、荒らしorなりすまし等は当然のごとく不可。
基本ただの思いつきなので、いろいろぶっ飛んでます。
語彙力とセンスは言わずもがな。
明るくなったり暗くなったりは気分次第←
時の流れの中で
あなたと出会った
かつては永遠だった
これからもそうかもしれない
今はただ止まっていてほしい
沙羅双樹の花の色
諸行無常
きれいなものだけ見ていたい
自分の影と
星の影
どちらもきれいな
夏の空
【Will】
一度止まった。
もう進めないのだろうか。
そんな不安が脳裏を過る。
だけど決して諦めない。
それが自分との約束。
目が覚めるといつもと違う景色に身震いした。
部屋の壁が真っ黒、カーテンも真っ黒、薄ら寒い。
意識は少しぼやけている。
恐怖を感じて急いでベッドから起きようとするも起き上がれない。
そこでようやく意識がぱっとしてきた。
ベッドに拘束されていたのだった。
経緯をゆっくり思い出そうとして目を閉じた。
やっぱりだったんだ。
激しく暴動起こして叫んだり奇行を繰り返したことから薬を打たれて眠らされて拘束されたんだ。
明るい外の世界から遮断された。
未来が一瞬で消された。
この真っ暗な部屋に。
それならそうと人生に諦めがついたことも悟れる。
そんな無力な自分が今ここにいる。
Black Room
ポエム 雑多なもの
屋敷の前に物乞いが
ぼろ布まといやってきた
奥様どうかこの私
雨風しのげる馬小屋に
一晩泊めてくださいな
屋敷の奥様優しくて
物乞い哀れに感じては
善意のナイフを剥き出しに
ニコニコ笑顔で差し出した
一晩といわずいくらでも
ぼろ布だけでは寒かろう
私に不要な服の山
物乞いあなたにゃ必要だ
哀れな物乞い悲しくて
涙をぽろぽろこぼしては
優しい刃物を胸に刺し
何も言わずに泣いていた
奥様怪訝な顔をして
なぜ泣くのかと問うてみた
物乞い悲しく目を伏せて
なんでもないと呟いた
ぴゅうぴゅう かぜが ふきあれる
くるくる おちばが まいおどる
かれはの だんす たのしげに
じかんも わすれて おどってた
ぴいぷう かぜが よわくなり
おちばも しずかに ゆられてた
そよそよ かぜに なびかれて
かれはも しずかに ねむってる
欠陥機構
こうなったのは全て計算通りだったんだろう。
ただ歩くだけに矯正すれば、社会は満足するに違いない。
私はロボトミーを受けたかのように感情を失ってしまった。
冠の被り方を知った一本道の王様は、今日も蜃気楼のような迫害を続けて、私は咀嚼され溶けていく飴のように消え去っていくだろう。
私自身の肉体的な存在は、精神的な私を犠牲にすることによって成立するのか。
そんなことあってはならないだろう。
私自身は生き続けなければいけない。
愚かであろうと、他者の歩幅に合わせていてもつまらないではないか。
ゴミ箱に入っていた丸められた紙の中に、紙が抉れるくらいの筆圧で刻まれていたその文字列は、悲鳴のようであれば、卒業証書のような気もした。
きっと誰かも同じ道を通って来たんだろうな、と交差点を左に曲がった。
その先には、
計画停電の夜に、30分前にお湯をためた浴槽で、蝋燭の灯りを頼りに湯船に体を埋めた。
他意などなく、ただ蝋燭が綺麗だった。
それだけでよかった。
その灯火のゆらめきに、何万人もの魂の影と、人の形をした欲求の塊が見えるようになってから、世の中はつまらないと感じた。
餌をばら撒いた釣り堀で苦しそうに口をパクパクしている人たちに、じゃがいもの芽を投げつけるような人こそ、世の中では偉人と呼ばれている。
先駆者がウイスキーを飲みながら決めた一枚の紙切れを頼りに、人の在り方を定義されることに疑問を覚えれば、反対方向に飛び出すくらい金槌で叩かれる。
人々は出る杭を均すことをするのではなく、出る杭を切り離すことで世の中を歩きやすくしている。
ただ、生きて目の前の灯りと母親の顔にお湯をかけて笑っていられる時代はとうの昔に終わってしまった。
私の知っている世界は狭かった。
当然ながら、年数と経験量は比例していくし、キャパシティだって凡人なら狭くて当然だろう。
だからこそ、家族と飯を食いながら、ニュースを流したり、巨人対阪神の伝統の一戦に、罵詈雑言を吐きながらケラケラ笑っていられる時間は至福の時間だった。
それだけあればよかったし、物心ついた時からそれしかなかった。
ピアノを弾く時間以外は家族は優しいし、楽しい。と感じていた。
濁りない精製水のような日々に、墨汁が一滴。
母親が再婚した。
ピアノはやめた。
一般的という言葉は大嫌いだが、おそらく元の私の家庭は一般的ではなかった。
子供1匹を養うために、母親は時間を捨てて働いていた。
家族の時間は祖父と祖母が、代わりに受け持っていた。
前述の通り、飯だけは皆顔を合わせ、今日という1日の意味を噛み締めるかのように、楽しんでいた。
祖父と祖母は激怒した。
何のためにだ。と
本当に子供のことを考えているのか。と
子供とはもちろん私のことだ。
私は、喧嘩しないで。と言った
母親は子供のように拗ねた。
その日から夕飯は2人になった。
そしてたまに3人になった。
楽しくなかった。
楽しくなかった。
そうだ、その時から私には楽しいか楽しくないか。その2つしかなかったのだ。腑に落ちた。
テレビはニュースを流さなくなった。
野球はあまり好きじゃないと言われた
人それぞれであるべきだと思う。
だから、人それぞれであるべきと思い込んだ。
好きなものを好きということは人であることの最低条件だ。
だからせめて、楽しいを覚えている私の中にだけは踏み込んできて欲しくなかった。
土足で足跡をつけながら、時に煙草の吸い殻を捨てたりもしていた。
この土地を均す権利だけはない、そう思って門を閉め鍵をかけた。
特殊メイクをしていれば、閉じ込めた内側の私は、当時のまま保存される。本物はここにいるのだから。
そんな関係に、光は差すわけはなかった。
本気で門を打ち破ろうとしてきたのは、本気で門の中の1人になろうとしてくれていたからなのだろう。
前述で凡人と言ったところがあったかもしれない。
正直なことを言えば、世の中に凡人などという存在はない。
私自身は特出すべきことはほとんどないが、この門の硬さだけは誰にも負けなかった。
至福の時間は、低気圧になり、偏頭痛でいるだけで倒れそうだった。
もう何年も経つ、ずっと低気圧だ。
雨が降ってばかり。
リセットしたい。と何度も、何度も、何度も、思った。
逃げるのか、と言われた。何度も。
繰り返すくらいなら、繰り返さないように。
そう思った。