短編小説 http://ha10.net/short/ はろー、えぶりわん。(5) http://ha10.net/test/read.cgi/short/1490006039/5 「は、え?えええ?意味わかんない、だって菜々香が」

「いや確かに告ったけど。別に付き合ってない」

廊下のど真ん中で行われるこの言い合い。委員会後で人が少ないのだけが幸いだった。
誰もいないから逆に誰かが居たら全部筒抜けというのが怖い点だけれど。

「告白したのに付き合ってないって何?」

「え、罰ゲームで無理矢理告白させられて」

「は」

「OKされたんだけど。なんか申し訳ないから別れた」

「でも菜々香はまだ付き合ってるって」

「たまにラインは来る」

「どうやって別れたの」

「あー、どうだったか。やめよう、みたいな感じだったはず」

「罰ゲームだったってことは」

「言ってなくても伝わるかと」

「伝わるわけないでしょ馬鹿!」

菜々香は未だに少しだけノロケる。
毎日ラインで会話してんだよ、とかクラスで話さないのは恥ずかしいからだ、とか、私には少しだけ優しい、とか。
告白された当初は好きではなかったみたいだけど、OKしてしまったからか少しずつ良い点を探すようになって、それから、本当に好きになった。

その過程を全部全部聞いて、悩みにも全部答えてきた私には、それが許せなかった。

by ◆Wg:2017/03/26(日) 18:37]]>