二次創作 http://ha10.net/ss/ 【正味】自己満足【トリップする話】(18) http://ha10.net/test/read.cgi/ss/1487257292/18
 それから三日後、なんか江戸で鎖国解禁二十周年記念祭をやるらしくて、あの発明家の平賀さんはそれの出し物の為にガシャコンガシャコン騒音ならしてたらしい。それには将軍も来るらしいから出来上がらなかったら切腹ものらしいと逃げ帰ってきた銀時さんたちは言った。とりあえず手伝いを頼まれたようだ。俺は居候なだけで万事屋ではないので「お前も働け」と言う言葉をノータッチエースで「俺関係無いもん」と叩き返してやった。誰が金を支給しとるんやと思っとるねん。
 現在俺の財布は天使の討伐時の報酬でたんまりだ。十年は遊んで暮らせそうなぐらいにはな。
 まあ、祭りは今日らしくて、布団から起きれば既に手伝いにいっているのか銀時さんたち三人組は居なかった。
 とりあえず遊びに出向こうかと制服のシャツにカーゴパンツを履きいつも通りの服装で外へ出た。空は西がうっすらと赤くなっていた。どんだけ惰眠貪っとったん俺……。


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 祭り会場に行けば上へ下への大騒ぎ。流石鎖国解禁二十周年と言うべきか、天人入り乱れての人が多い。

 たこ焼きを口にしながらまあまあやななんて呟いて辺りを見渡す。射的のところでチャイナの女の子がおじさんに向かってコルク銃発砲してるなんて見とらんし知らんわぁー。
 新たに“ビール瓶一本”片手に一人寂しく歩いていれば、浴衣を着た綺麗なお姉さん三人に絡まれた。と言うか声を掛けられた。おおお、これが俗に言う逆ナンなんやな! とかはじめての体験にふおおと感嘆していたのも束の間もう押しが強いのなんの。



「いや、やから俺一人で回りたいねんって」
「なになにー? 傷心中なのかな包帯くぅん」
「お姉さんたちが慰めてあげよっか?」
「こんな色男、断るなんてもったいないことしたのねぇ」
「(まだフラれてへんわバカ野郎!)あの、お姉さんらなぁ」



 ちょっと対応に困って強めに出ようとしたその時だった。後ろから肩を組まれて「ごっめーんお姉さんたち、コイツ迷ったくせにちょろちょろしてて見つかんなかったんだよね、ツレで来てるから悪いけど諦めてくんない?」と聞き覚えのある声が聞こえた。
 ふわりと鼻腔を掠めた煙管のアイツ特有の微かに甘い匂い。いろいろと慣れたような口調、視界の端をちらつく金髪。



「えっ、あ、友達で来てたんだぁ」
「ごめんねー」
「い、行こっ」



 そそくさと逃げ去る様に行ってしまったお姉さんたちに安堵しつつ肩に組まれた腕を外して姿を見れば、そこには想像通りの人物がヘラっと笑って居た。



「宗近や! 宗近やんお前も居ったんやな!」
「あれ、快刻気付いてない? 俺たちここに来る前天使の液体攻撃受けたじゃん、原因多分あれだよ」
「えっ、そうなん?」
「お前ホントこういうとき頭まわんねーなー」
「勉強が冷原よりできねぇやつに言われた無いわアホ! アホ、そう、お前なんかただのアホや!」
「おまっ、俺より成績良いからって酷くね!?」



 宗近も宗近でお世話になっている人が居るらしく、その人と一緒に来たから俺もそこへ挨拶に連れていくつもりらしい。宗近がお世話になっとる人、どんな人なんやろ。と澄ました顔して考えた。



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by ぜんざい◆A.:2017/02/21(火) 00:10 ID:OEI]]>