サン・ピエトロ
「予め教えておきます。
私は第14聖衛隊の教徒サン・ピエトロ。
神を崇拝し、聖なるモノを守護し、悪を滅する者。」
サン・ピエトロがゆっくりと両手を広げると、その両手には白いオーラが纏われ始める。彼から感じられる力は、魔法使いなどが基本的に行使する魔力や、霊夢や早苗などの特殊な人間が持つ霊力でも妖怪達が秘める潜在力と言える妖力のどれでも無く、
どの力よりも綺麗な白銀色に輝き、どの力よりも濃度と質量が高く、どの力よりも強大な力が感じられる……
その反面、彼からは普通は持っている筈の魔力も霊力も感じられない事から、この力を得るために人間としての力、霊力も魔法を使う素質である魔力も失ってしまっているのだと言う事と、
わざわざ自己紹介を再びするだけの余裕があり、二人まとめて相手にしても勝てると言う確信があるという事が感じ取れる……