サン・ピエトロ
「隙だらけですよ?」
《ザンッ》
舞綴が正義の定理やピエトロに人里の破壊行為を擦り付ける事を考えたその次の瞬間、舞綴の正面の視線の死角に潜り込んでおり、思考が戦闘以外に向かい生まれたほんの一瞬の隙を最大に利用し、双剣の如く変異した交差させた両腕を広げるようにして振るい、舞綴に向けて建物をまるで豆腐のように簡単に切り裂いた白い斬擊を解き放ち、その斬擊によって舞綴の背後にあった民家もまた、バラバラに切り裂かれ、破壊される……
当然、そんな攻撃を受ければ、民家よりも遥かに質量の劣る人体などは容易く切り裂かれる、それを、思考のほんの一瞬の隙を使って接近し攻撃した事から、ピエトロのパワーだけでなく、スピードも飛躍的に上昇している事がわかる。
【ですね、主様が来ましたら一度聞いてみます。
上のは出来るかどうかのテストです。】