>>131 家に着いた時雨は、家の中には入らず、近くに聳え立つ背の高い木のてっぺんに両腕だけ翼に変化させ、飛んだ。 てっぺんの枝に座った時雨は、懐から笛の様な物を取りだし、笛を吹く視線になった。そして、とても清んだ音色で笛を吹いた。 綺麗な音色は、森全体に優しく届いた。