ふんふんふんふんふんふんふーん、 ふんふんふんふんふんふるるーるるーん
( 多分此処にも慣れてきたし、幽霊さんの顔も覚えた。随分昔から此処に居たのか錯覚するくらいに、城に自分が溶け込んでいるように迷わず廊下を辿り。鼻歌だって歌っちゃう、昨日あの幽霊さんが聞かせてくれたメロディー。何だっけな? 後でちゃんと聞こう。兎に角今は今日の曲を聞きたいな、とこんこんとノックしたのは、日本の国会議事堂みたいに背が高くて年季の入った香りの重々しい扉。扉からはピアノの音が漏れてきていて、少し耳を澄まして。それから音を立てないように、目が覗くくらいに少しだけ扉を開け、目をちょこんと隙間から出し、ピアノの音にぎりぎり埋もれて聞こえないくらいの声を。 )
ピアノのおねーさーん、
>>47 / ピアノのLydiaおねーさん