>>193-194
皮肉っぽい発言も、彼は真摯に受け止めた。
彼は、自分の利点と欠点を良く理解していた。
「悪いな……、危ねェ事に巻き込んじまって。
責任は……取り方分かんねェから保証は出来ねェ。
まァ、身辺警護位はしてやらァな。」
アタッシュケースから様々な道具を取り出す。
取り出したのは、手榴弾、ブルーシート、送風機、
そして、薄力小麦粉だった───。
>>萌衣
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
そんな一悶着から幾らかの時間が過ぎた頃。
彼は、新たな人間に出会った。
直ぐに物陰に隠れた為に良くは分からないが、
動きから、感染体でない事は確かだった。
「おいアンタ、そこに隠れてるお前。
人間なんだろ?ちょっと姿見せてくれや。」
相も変わらず大きい声で声を掛ける。
あまり相手の精神を逆撫でしたくないらしい。
>>竹石