【東方オリキャラ】Nightmares are always by my side…

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1:蔭枕九富◆gI:2020/06/24(水) 12:40

平穏な日常、当たり前の毎日の中には、見えない悪夢が隠れている・・・・・

その悪夢がどんなに小さな些細なものであったとしても、気づいたならば決して見逃すことは許されない・・・・・

平穏を崩されたくないのであれば・・・・・

373:◆3.:2020/10/16(金) 20:49

ぬえ
「いや、まあ、間違っちゃいないんだとは思うけど……ね?」

間違ったことを間違っていると言うのは良いのだけれど、今はそれを言わないでおいて欲しかったなと言う思いもあり、その返答に困ってしまう。

374:狂い出す日常◆gI:2020/10/17(土) 06:12

そうか、わかってくれてよかったよ・・・・・

(ぬえが自分の言い分をわかってくれたのだと思うと、ホッとしたように上記を呟いて・・・・・)

>>373 ぬえ

375:九尾と化猫◆3.:2020/10/31(土) 14:56

【追加で何かキャラをやった方が良いですかね?】

376:最後の戦い◆gI:2020/11/01(日) 06:49

【ありがとうございます!では、追加キャラお願いできますかね?】

377:九尾と化猫◆3.:2020/11/01(日) 07:46

【良いですよ〜、ちなみにどのキャラをやって欲しいですか?
(* ̄∇ ̄)ノ】

378:狂い出す日常◆gI:2020/11/01(日) 14:02

【では、美鈴をお願いできますでしょうか?】

379:九尾と化猫◆3.:2020/11/01(日) 15:39

【大丈夫ですよ〜、ちなみにどんな感じで登場させますか?】

380:最後の戦い◆gI:2020/11/01(日) 17:21

【敵キャラを、紅魔館に向かわせようと思います!戦闘力は低いですが、戦う以外のやり方をしようかと・・・・・W】

381:九尾と化猫◆3.:2020/11/01(日) 17:26

【ほうほう!了解しました!
ちなみに美鈴は戦闘の際には弾幕や能力の使用よりも、武術キャラと言うことから、格闘技や近接戦闘をメインにして、肉弾戦の練習をしようかな〜と思っています!
関節技や少し特殊な打撃や受け身などをやってみたいなと!】

382:華人小娘◆3.:2020/11/02(月) 00:48

【紅魔館 正面門前】


美鈴
「うん、今日もすくすくと、綺麗に育っていますね、手塩にかけて育てた庭の野菜や果実もとても美味しそう!お嬢様達も喜んでくれるかな!」

何時もの日課のガーデニング中。
幸いにもたまに来る黒白の魔法使い以外は侵入者と呼べるような者は殆ど来ない事に加えて、自分は気を感じ取る事でこの館に侵入者しようとすれ不届き者にも直ぐに気付くことが出来るため、こうして門から離れてガーデニングや家庭菜園をする事も出来る。

館に並ぶ野菜料理やフルーツの幾つかはこうして美鈴が毎日水をやり、害虫を除き、植物の様子や状態を見て健康にも気遣う事で出来ている。

平和な幻想郷では門番など必要無いのかもしれない。
だが、それでも自分を雇い、養ってくれている館の皆のためにも時間も労力を惜しまず、少しでも喜んでもらえらように庭の手入れも兼任している。願いが叶うのならどうかこのまま平和な時間が流れ続けていれば良いなと美鈴は思う。

383:最後の戦い◆gI:2020/11/02(月) 06:17

【了解です!美鈴の象徴のような戦い方ですからね!】

384:動き出す深淵◆gI:2020/11/02(月) 19:03

《よし、これは利用できる・・・・・》

(紅魔館の近く、どこかから美鈴を見つめる不気味な目・・・・・そして、これは利用できると心の中で呟けば、早速行動に移し始める・・・・・)

ガサ・・・・・ガサガサ・・・・・

(近くの草むらから、何者かが潜んでいると思われる音がする・・・・・)

385:◆3.:2020/11/02(月) 21:23

美鈴
「…………ん?どなたでしょうか?」

美鈴はふと、館の住人でも黒白の魔法使いのものでもない気を感じ取ると、その自慢の反射神経と身体能力を活かして草むらの方へ移動すると、取り敢えず要件を伺うために声をかけてみる。

386:動き出す深淵◆gI:2020/11/03(火) 06:07

・・・・・あの・・・・・すみません、私は本が好きな者なのですが、このお屋敷に大きな図書館があると聞きました、入れてはくれないでしょうか・・・・・?

(どこで情報を仕入れたのか、図書館のことを知っているが、それ以前にまず、体中が傷だらけになっていた・・・・・

これは誰かから受けた攻撃によるものではなく、もし疑われた時のことを考えて、怪我人であれば疑われる可能性も少ないだろうと思って自ら付けた傷だった・・・・・)

387:華人小娘◆3.:2020/11/03(火) 06:33

美鈴
「本が好き?うーん確かに大きな図書館があるのですが、此所に入るためにはお嬢様からの許可や、招待が無いと案内できないんですよ。」

眉を少し寄せて館内に入るためには当主のレミリアや、パチュリー、咲夜等の館の住人達から予め許可や招待があったり、魔理沙のような顔馴染みでなければ通すことが出来ないと言うことを伝える。


美鈴
「ところで、その傷はどうされたのですか?」

美鈴はボロボロの彼を見て、気遣う言葉よりも先に原因を問う。
美鈴はその役割上、部外者に対しては一定の警戒を維持しておかなければならず、その警戒の中で彼の内に秘めた常人には無い異質な力と、暗い邪気を察知する。

この館は里から大きく離れており、広大な霧の湖もある。
そんな中でわざわざ本のためだけに此所まで遠出してくるだろうか?
見たところ傷だらけだが、感じられる気からしてその力はこの辺りの妖怪や妖精程度に付けられたとは考えにくい。

となると、考えられるのは原因は二つ。
強い力を持った妖怪がこの辺りに出没したのか、意図的に付けたかのどちらかだ……だが、この辺りで力のある妖怪が出没したのなら、自分の耳にも届く筈だ。だがそれも無かったとなると、考えられる要因の一つ……自ら付け事になる。
しかし、これもわざわざ館に侵入するためだけに自傷するなど正気の沙汰ではないため、可能性は低いと思った上での問いかけとなっている。

388:動き出す深淵◆gI:2020/11/03(火) 18:13

《そう来るだろうと思ってたぜ、間抜けが・・・・・》

私は父と二人暮らしなのですが、家で私は虐待を受けていて、本を読むどころか、勉強すらまともに受けさせてもらえません・・・・・

(こういうことを見越して言葉を用意していたのか、スッと言葉が出てくる・・・・・

しかも、美鈴が考えていた二つ以外の答えを返してくる・・・・・)

389:華人小娘◆3.:2020/11/03(火) 18:27

美鈴
「…………!」

美鈴
「なるほど虐待、ですか……それは大変でしたね……わかりました!それでは特別に館内へご案内致しましょう。」

美鈴はその言葉を聞いて少し驚くと、なにかを少し考えた後、植物に水を与えるために用意していたポットを近くの花壇の傍に置き、優しく微笑みながら図書館までの案内を引き受けると応える。


美鈴
「あ!ですが許可の無い者を通すと言うことなので、なるべく人目につかないように裏口から入っていただきたいのですが宜しいでしょうか?」

だが、美鈴も門番としての体裁があるためか、堂々と許可の無い者を私情で招き入れ、正面玄関から案内する事は出来ないと言うことを伝えると、傍に来た妖精メイドに自分の代わりに門を守っておいて欲しいと伝えると、正面入口とは違う裏手側を差して此方へ移動して欲しいと言う。

390:動き出す深淵◆gI:2020/11/04(水) 05:42

ありがとうございます・・・・・!勿論、裏口からでも私は全然構わないです!

(そう言うと、美鈴に案内されるがままに、紅魔館内へといとも簡単に侵入することへ成功する・・・・・

そして、目的は図書館内にある書物、触れるだけで様々なものを奪う能力を活かし魔法に関する知識、そして図書館内にいるパチュリーに触れることで同じように魔法を使えるようになり、さらなるパワーアップを野望としていた・・・・・)

391:華人小娘◆3.:2020/11/04(水) 19:14

【紅魔館 地下広間】


美鈴
「………さあ、それでは"本当の目的"について教えていただけますか?」

館の裏口から館内に入ると、"大図書館は地下にある"と言って二人で館の地下へ降りてその通路を歩き、その通路の先にある部屋の一つへと通す……

だが、そこは幾何学的な紋様が天井や床等の辺り一面に描かれただけで、家具もまともな証明も無いただただ広いだけの広間であり、案内する筈だった図書館とは異なる部屋に通すと、美鈴は扉を閉め、その扉を背に優しく微笑んだまま"本当の目的"について問う……

美鈴の能力は"気を使う程度の能力"
つまり、美鈴は最初から彼の中に巧妙に隠された邪気に気付いており、その上でここへ通した事になる……

美鈴もまた、過去に先代のスカーレット家当主により、様々な拷問や虐待を受けて来たため、虐げられる者の苦しみや気の特徴は忘れたくとも忘れられなくなっていた……

だが、彼からはそんな気がまるで感じられず、さらには彼から感じられる力は下手に地上で追い返そうとすれば館にまで大きなダメージが及んでしまうものであるため、ここへ案内した……

392:動き出す深淵◆gI:2020/11/04(水) 23:56

なるほど・・・・・そういうことか・・・・・

(そう言うと、少女のような見た目とは裏腹に、本来の本性を表しながら見た目に似合わない言葉を使い始める・・・・・)

大図書館にある本で魔法に関する情報を盗む、そしてそれを俺の物にする・・・・・予定だったが・・・・・そうだなぁ、収穫はお前だけでもいいか・・・・・こういうことを見越していてよかったぜ、お前が俺をここに通したのと同様、俺にも抜かりはねぇよ・・・・・

(表情が一気に凶悪な感じに変わり、そして己の野望とも言うべき目的を話し始める・・・・・

しかし、この謎の少女のような見た目の人物はこのような状況も想定した上で、不利な状態のはずなのに抜かりはないとまで言い始める・・・・・)

393:華人小娘◆3.:2020/11/05(木) 12:39

美鈴
「……やはり、貴方は害をもたらす者でしたか……此所は門前ではありませんが、侵入者を排除するのも私の役目。大人しく帰るつもりが無いと言うのなら、此方も相応の対応をさせてもらいます!」

美鈴はまだ相手の能力について知らないものの、相手が図書館に忍び込み、知識の悪用とパチュリーへの危害を企てていたのだと知ると、"右前式"と呼ばれる中国拳法の基本である構えを取る。

すると、それを合図としたかのように広間を覆う魔法陣が光を帯始め、この広間にいる者、敵味方を問わずに能力の使用を封じ始める。いや、厳密には能力は発動できるが、発動した際には魔法陣による効果で普段よりも遥かに消耗が激しくなり、その効果も減衰されてしまう……
これにより、美鈴も気を使った弾幕や、気を読むことによる回避や感知が出来なくなる。

394:動き出す深淵◆gI:2020/11/05(木) 18:35

ほぉ・・・・・やるか、いいぞやれよ、戦うだけじゃあ物事ってのは解決しないってのを教えてやるぜ?

(戦闘力自体はそれほどない上に相手は美鈴、しかも魔法陣も展開している今、どうあがいても圧倒的不利な状況にいるのに、それでも尚何故か余裕の笑みを見せる・・・・・)

395:華人小娘◆3.:2020/11/05(木) 21:44

美鈴
「構えないんですか?……丸腰の相手を殴るのは気が引けますが……ここまで来ても退くつもりが無いと言うことは能力が無くともわかりました。では……少し痛い目にあってもらいます!!」
《ダンッ》

美鈴は構えを取る様子は勿論、武器を取り出したり、逃げようとする様子すら見えない事から、幾ら相手が強い邪気を持っていようと、丸腰の相手を殴るのは気が引けると呟く。
だが、相手がこれだけ脅しているにも関わらず、態度を変えず、あくまでも危害を加え続ける事を望んでいる様子であることから、美鈴は覚悟を決め、床を蹴ってそのまま右腕を前に突き出し、まるで放たれた弾丸のような速さの鋭いストレートを相手の腹部に打ち込もうとする。

上手く決まれば、妖怪であろうと悶絶するほどのダメージを与えられるだろう。そして、この一撃は命を奪うことが目的ではないため、苦痛は与えるものの、内臓を損傷したり、致命傷にはならないように、走り出した時の勢いを直前の踏み込みで消耗で消しており、単純な腕力による一撃となっている。

396:動き出す深淵◆gI:2020/11/06(金) 05:27

ぐっ・・・ぅ・・・・・!

(抵抗も防御もせずに、そのまま美鈴の一撃を受ける・・・・・

腹部を押さえて呻き声を出しながら膝から崩れるも、すぐに顔を上げ

「おいおいどうした?その程度かよぉ・・・・・?」

と不気味ににやけながら言い・・・・)

397:華人小娘◆3.:2020/11/06(金) 08:00

美鈴
「……なら、これはどうですか?」

美鈴は腹部への突きを受けながらも、まだ挑発を続ける相手に対して突き出した右腕を、肘から曲げて相手の顎に向けて突き上げるようにして掌抵を放ち、直接脳を揺さぶってダメージを与えると同時に意識を昏倒させようとする。

398:動き出す深淵◆gI:2020/11/06(金) 14:48

がっ・・・・・!?

(脳が揺れ、目の前の光景が二重にも三重にも見え始める上に、立っていようにも体がいうことを聞かない感じで倒れる・・・・・

辛うじて顔を上げ、美鈴を睨みつける・・・・・)

399:◆3.:2020/11/06(金) 17:19

美鈴
「勝負あり……ですね。
これが最後の警告です。今後紅魔館に近付かないようにして下さい。わかったのなら一度気絶させてから外へ帰しますよ。」

美鈴は三歩後ろに下がると、両手の拳を合わせ、まだ相手からの反撃を警戒しつつも、最後の警告を口にする。
命のやり取りをするつもりは無く、幾ら強い邪気があろうと、無抵抗の相手を一方的に殴るのは気が引ける。これで大人しく言うことを聞くようであれば、痛みが伴わないようにして気絶をさせ、無傷のまま外へ帰すとも言う。

400:動き出す深淵◆gI:2020/11/07(土) 00:51

・・・・・そうだな、貴様のような化け物女がいるこんな館、二度と近づくか・・・・・

(美鈴の力を思い知ったのか、少ししてから、やっと喋れるようになる・・・・・

しかも、美鈴のことを化け物女とまで言い、美鈴の言葉に対して「その必要はねぇ・・・・・気絶なんてさせなくても、こっちから喜んで出ていく、もう近づかねぇよ・・・・・」と言い・・・・・)

401:華人小娘◆3.:2020/11/07(土) 07:58

美鈴
「あはは、まあ、此所は悪魔の住む館とも言われていますからね、化物や化物じみた者しか居ないと思いますよ?では、外へ案内しましょう。」

美鈴は再び笑みをして、紅魔館には化物か、化物じみた者しか居ないと応えつつ、先程まで挑発的だった相手が潔く自分の言葉を承諾したことから、この広間を出てから何らかの能力を向かって反撃してこようと直ぐに反応できるように数歩分だけ相手からの離れながらも、館の外へ案内しようとする。

402:動き出す深淵◆gI:2020/11/07(土) 21:21

化け物に仕える奴は化け物じみてるってか・・・・・おわっ!?

(美鈴に案内されるまま外へ向かう途中、特に何も無いところで躓いて転ぶ・・・・・

美鈴との戦いで疲れているのか、立ち上がるのにかなり苦戦していて・・・・・)

403:華人小娘◆3.:2020/11/07(土) 21:40

美鈴
「!!」

美鈴は彼の言動の一つ一つに注意を払っている。
広間から出たことで、何か飛び道具を投げてくるかもしれないし、炎や雷を放って攻撃を仕掛けて来るかもしれない、何をしてくるのかはわからないものの、相手が依然として特異な能力を隠し持っているであろう事は容易に想像がつく。

だが、その言動の全てに悪意あるものであると勘繰りすぎたが故に彼が躓いた際に反応が遅れ、手を伸ばしはするものの、警戒のために歩数を開けていたため、それが届くことはなく、彼が倒れないように支える事が叶わなくなってしまう。

404:動き出す深淵◆gI:2020/11/08(日) 06:33

ったく・・・・・これだから硬ぇ床は嫌なんだ・・・・・

(立ち上がろうとしてはいるが、美鈴から受けた攻撃によりまだ残っているダメージと、転んだ痛みで足が震える・・・・・

普段からこんな館に入ることも無いため、慣れていない硬い作りの床に文句を言いながら・・・・・)

405:華人小娘◆3.:2020/11/08(日) 12:10

美鈴
「お手をお貸ししましょうか?」

美鈴は伸ばした手をそのままに、立ち上がろうとしている彼に対して手を貸そうかと問いかけてみる。しかし、ふと美鈴はここで彼が自分を油断させたり、接近させようとする事そのものを狙っているのではないかとも思い、念のために相手から攻撃がされても平気なように自身の体の表面に気を纏わせて直接触れることが出来ないようにしつつ、純粋な攻撃耐性を得ようとしていく。

この技術は普段は弾幕ごっこにおける"体力"に相当しており、これがあるからこそ、霊夢や魔理沙から弾幕を受けてもある程度耐えられるようになっていた。

406:動き出す深淵◆gI:2020/11/08(日) 13:29

・・・・・いや、それには及ばない・・・・・

(美鈴が伸ばしてくれた手を払い除けると、そのままゆっくりと立ち上がる・・・・・

そして、歩き始めようとしたその時・・・・・)

レミリア「あら、美鈴・・・・・門番としての役目はどうしたのかしら・・・・・?って、その子はどちら様?」

(美鈴が何故か館内にいて、しかも見知らぬ子供を連れているのを見て、不思議そうな表情をしながら・・・・・)

407:華人小娘◆3.:2020/11/08(日) 13:34

美鈴
「あ、お嬢様、おはようございます!
今から彼にお帰りいただこうと思い、外までの案内をしているところです。これも館を守る者としての勤めの一つです……よね?」

美鈴は主であるレミリアの姿を見ると、頭を下げて会釈する。
主であれば、現在、自分が気の防御膜を展開している事と、少年の持つ邪気や不穏な雰囲気から、此方から教えなくとも察知する事が出来、間違っても不覚を取ることはないだろう。
だが、主の手を煩わせる訳にはいかないため、これはあくまでも自分の業務の一つであろうと伝える。

408:動き出す深淵◆gI:2020/11/09(月) 06:13

・・・・・そうね、で、あなたは何者・・・・・?

(美鈴が連れている謎の人物に問う・・・・・)

・・・・・

(黙りをしたまま、レミリアの問いには何も答えずに時間だけが過ぎる・・・・・

が、次の瞬間・・・・・)

ダッ・・・・・!

(謎の人物はレミリアめがけて物凄いスピードで触れようとする・・・・・)

409:華人小娘◆3.:2020/11/09(月) 07:59

美鈴
「おっと、」

先程相手がこけた際に反応が遅れてしまった教訓として、相手の一挙手一投足に対しても注意を払うようにしていたため、彼が駆け出したのを見ると、直前の膝を曲げて走るために脚に力を入れた瞬間にはもう動き出し、走り出した彼に対して足払いを仕掛ける事で彼を転倒させてレミリアに近付く前に床に倒そうとする。

410:動き出す深淵◆gI:2020/11/09(月) 18:36

そう来ると思ってたぜクソがァあっ!!!!!

ザッ・・・・・!

(足払いを仕掛けてくると予想していたらしく、寸前で対処するかのように避けるとそのままレミリアの足を掴む・・・・・)

レミリア「ちょっ!?放しなさい・・・・・!」

(レミリアはあまりに突然の出来事に戸惑いながら驚きを隠せずにいて・・・・・)

411:華人小娘◆3.:2020/11/09(月) 19:38

美鈴
「それなら、こうしますよ。」

美鈴は足払いが避けられると、そのまま払うために繰り出した脚の勢いを利用して自身の体を横に捻るようにして体を捻り、回転から生まれた遠心力と蹴りの勢いを利用して宙に飛んで避けた相手の腹部に対して強烈な拳によって突き上げ、天井にまで叩き付けようとする。

武術、身体能力においては美鈴の方が上だと言うことは彼自身が認めており、然り気無く触れて能力を奪おうとするのならばともかく、正面から駆け出したのであれば、武に秀でた美鈴によって容易に先読みされてしまう……

加えて、美鈴は気を読むことが出来る。
気は体の運動や思念のエネルギーでもあり、それを使えると言うことはつまり、相手が何をしようとしているのかを先読み出来るのと同意であり、突発的な行動や回避は更なる追撃を招くことになってしまうだろう……

412:動き出す深淵◆gI:2020/11/10(火) 05:28

ぐぁっ・・・・・!?

(謎の人物は美鈴の攻撃をもろに受けてしまい、天井に叩きつけられた後、床に落ちて再び叩きつけられる・・・・・

だが、謎の人物は「クク・・・・・ククククク・・・・・辛うじて・・・・・辛うじてだ・・・・・触れたぞ、貴様がもう少しだけ早く俺に一撃入れていたら駄目だったぜ・・・・・ありがとうよ、ウスノロさん・・・・・」と、追い詰められながらも意味深なことを言い・・・・・)

413:華人小娘◆3.:2020/11/10(火) 07:46

美鈴
「……!なるほど、その発言やこれまでの様子からして、貴方の能力はさしずめ"接触系"と言い訳ですか……ですが、それなら好都合。私に直接触れることは出来ませんよ?」

頑ななまでに遠距離攻撃や弾幕を放たなかった事や、相手の一連の言動から美鈴は相手が接触系の能力である事を見抜くと、地下へ案内する時から相手からの攻撃に備えて体表に纏わせていた気の防御膜によって直接接触する事は出来ていないため、体表に纏わせていた気の防御膜は幾らか失われるかもしれないが、直接触れられなければさほどの脅威にはならないだろうと考え応える。


美鈴
「お嬢様、此所は私に任せて下さい。」

美鈴はレミリアと相手の前に移動すると、再び構えを取り、相手からの攻撃に備えつつ、即座に攻撃に反応出来るように備える。本来ならば自分を超える身体能力を持つはずの主が反応しなかった辺り、下手に主を巻き込んでも相手の持つ得体の知れない接触系能力により、不利になってしまうだろう。

414:動き出す深淵◆gI:2020/11/10(火) 20:54

貴様なんぞに触れられるかどうかなんてもう気にもせんさ・・・・・さぁ、始めようか・・・・・

(立ち上がると、左手を首に当てて首をコキコキと鳴らしながら上記を言う・・・・・

謎の自身に満ち溢れているが・・・・・)

415:華人小娘◆3.:2020/11/10(火) 21:21

美鈴
「随分な自信ですね?」

なるほど、相手は自分の能力に対して強い自信を持っていることが伺える……となると、接触した相手に何らかの状態異常やダメージ……いや、最悪触れた対象を操ったり即死させる能力かもしれない。

ならば、弾幕攻撃を警戒して展開していた気の防壁が役に立つだろう。そして、これがブラフでなければ、相手が否定しなかった事から接触系の能力であることは確定した……

なら……自分が出来ることは一つ。
接触しても能力が発動するよりも速く、重い一撃を叩き込んで相手の意識を昏倒させて館の外へ追い出せばいい。

美鈴は床を蹴って飛び上がると、空中で身を捩り、その回転による遠心力を乗せて相手の頭目掛けて右足を用いて強烈な回し蹴りを放ち、即座に脳に衝撃を与えて意識を奪おうとする。

416:死闘、最終局面◆gI:2020/11/11(水) 05:42

面白ぇ冗談だな!

ガッ・・・・・!

(美鈴の一撃を、片手で簡単に右足を掴むことで止める・・・・・

さっきまでなら絶対にできなかったことであり、身体能力のすべてのスペックは、圧倒的に美鈴の方が上だった・・・・・

それが、今では美鈴の一撃を片手で簡単に取られるまでに身体能力がアップしている・・・・・)

417:華人小娘◆3.:2020/11/11(水) 08:03

美鈴
「………!!」

まさか本気を出していなかった?
いや、確かに手応えがあったし、明確にダメージを受けていた。
身体強化の魔法や能力がを発動する素振りも無かった。
と言うことはつまり、先程の接触系能力と言う推測と合わせて考えると、相手は此方の身体能力を奪う力を持っていると言うことになる。

美鈴は両手を床に付けると、相手が受け止めた右足を軸にして体を再び捻って右足を振り払うと同時に左足を相手の顔に向けて蹴りだそうとする。この距離での追撃ならば身体能力よりも反射神経が必要となる。

418:動き出す深淵◆gI:2020/11/12(木) 02:34

身体能力は高くても、おつむの方は足りてねぇみてぇだな・・・・・

ガッ・・・・・!

(さっきと同じように今度は左足を掴んで攻撃を止めてみせる・・・・・どうやら反射神経もかなりあるらしい・・・・・

そして「力試しといくか・・・・・」と言い、美鈴の足をもう片方の手で殴る・・・・・

すると、美鈴の左足がメキメキと骨にダメージがいく音がする・・・・・)

419:華人小娘◆3.:2020/11/12(木) 19:21

美鈴
「……お嬢様、少し"手荒い"対応になってしまうと思うので、咲夜さんとパチュリー様に伝えておいてもらえますか?」

美鈴は相手が掴んだ右足を軸にし、床に付けた両手と左足を用いて相手が押さえている事を逆に利用して自身の体を側転させる事で相手の掴んでいる腕を弾くと同時に、相手の繰り出した拳に対して左足で受け止め、そのまま殴り飛ばされる勢いを利用して後方へ下がると、背中が廊下の壁に当たる。

今の一通りの戦いの中でだいたいの相手の力量は測れた。
これは少し戦い方を変えなければならず、それをするためにはこの通路ではあまりにも狭すぎるため、レミリアに対し、咲夜とパチュリーに"手荒な手段"を取ると言うことを告げ、それに備えて欲しいと告げる。

420:動き出す深淵◆gI:2020/11/13(金) 06:21

レミリア「わ、わかったわ・・・・・」

お前らが何をしようと俺は構わないぞ?何ならこの館の奴ら全員でかかってこいよ?

(謎の人物は美鈴だけでなく、この館内にいる全員でかかってきても構わないと発言する・・・・・

一体実力のほどはどれくらいなのだろうか・・・・・)

421:◆3.:2020/11/14(土) 21:38

【あ、結構話が流れてしまったので、現在の状況を説明すると、人間の里から場面が移り、紅魔館の地下通路にて、美鈴が不審者を排除しようとしている感じですね!!】

422:華人小娘◆3.:2021/05/11(火) 22:41

美鈴
「侵入者は不審者の排除も私の役割ですからね。それにお嬢様達に怪我をさせてしまったら私が咲夜さんに潰されちゃいますから。」

美鈴
「(さて、と。それじゃあどう攻めようかな。
弾幕による決闘をするつもりは毛頭なく、私の推測通りなら直接触れるのは悪手、それなら下手に接近はせずに距離を取りつつ、相手の出方や技を測り、時折相手の思考や会話を通じて狙いを探ってみるか………)」

両足を広げて準備運動がてらストレッチをして体のバネと間接の稼働範囲、身体の調子を確認しながら攻め方について考える。最初の打撃で決着が付かなかった事から瞬時に撃破する事は難しい以上、相手の力や技の底を伺い、得体の知れない相手の力量をまずは把握してから一気に潰すと言う戦闘スタイルに確定する。



美鈴
「さ、先手は譲ってあげます。何処からでも来るといいですよ!」

右足を大きく上げ、頭上高くにまで足を上げてから勢いよく地面に右足を下ろして軸足をとし、更にその勢いを活かして腰を落とし、少し前に出る。
頭部への攻撃や急所である首、心臓のある胸部に対する攻撃にいち早く対応できるように両手で拳を敢えて作らずに構え、再び臨戦態勢を取る。
相手が背後に回り込み、死角からの攻撃を仕掛けてくると言うのが相手の基本戦法である事は先程の戦いからわかっている。自身の背後に注意を払いつつ、背後からの奇襲に備えて背面に気を集めて簡易的かつ不可視のバリアを展開(本来なら弾幕ごっこの時に使うものを)して相手の攻め方を伺うためにも先手を譲ると言う。

423:動き出す深淵◆gI:2021/05/15(土) 05:35

・・・・・

(先手を譲ってくる美鈴を睨みつけるような視線で見ながら、黙り込む・・・・・

よくよく考えれば、今ここで美鈴と力と力による真っ向勝負、これをすることよりも、この紅魔館内にいることを逆に利用して戦うという戦法もあるじゃないか・・・・・

そう考えれば、ニヤリと不気味に微笑む・・・・・)

424:華人小娘◆3.:2021/05/15(土) 08:10

美鈴
「……どうしました?まさかとは思いますが、あれが貴方の全力でしたか?それとも………私の力を見て怖くなったのですか?まあ、無理は言いませんよ。大人しく"逃げ帰る"のなら止めはしませんよ。」

プライドや自尊心の高い者ならば確実に乗ってくる。
様子見がてら相手の力や技を見切るために攻撃を誘発させてその力量を測り、知る事で戦況分析をより詳細なものとする。
見たところ相手は敵対者であっても対象を見下す者だ。それはつまり自分の能力や実力に自信があるからだろう。だがこれでもし、プライドや誇りを捨てて挑発に乗らずに自分に対する攻撃や干渉以外の別の戦法や行動を取ろうとすれば好機、一瞬の隙を伺っている自分を前にして刹那の瞬間でも隙を見せれば即座に相手を叩き潰せる。
それだけの力が備わっていると美鈴は先程の戦いを通じて確信した。

館の防衛体制については、空間を掌握している咲夜と、既に彼女から報告を受けているであろうパチュリーの両名が幾らでも対策を練っていられる。仮に今ここで自分が倒されたとしても、その二人の時間を稼げればそれで充分役目は果たせる。

425:動き出す深淵◆gI:2021/05/16(日) 13:48

・・・・・いや、帰りはしないが、止めないと言うのならばお言葉に甘えて逃げさせてもらうとしよう・・・・・

ダッ・・・・・!

(美鈴がどう出てくるかを伺っていたその時、止めないと言うのならばその言葉通りに帰りはせずに逃げさせてもらうと言葉を返せば、できるだけ美鈴から遠く、そして紅魔館の他の住人を襲おうと計画する・・・・・

美鈴と戦うにしても何にしても、今のままではまだ不利だということはわかった、ならば有利な状況にこっちから近づくまでだ・・・・・)

426:華人小娘◆3.:2021/05/16(日) 21:16

美鈴
「背中を見せましたね?」

例え注意や警戒を自分の後方や美鈴に向け続けていたとしても、背中を向けた瞬間は完全に視界から消え、死角が生まれてしまい、反応や対応が遅れる。それを狙い済ましていた美鈴が即座に攻撃に移ったとなれば、否応無くその対応や対策は限られる。

美鈴は虹色の気を纏った右拳を拳銃の弾丸にも優る速度で相手の背中目掛けて突き出し、そのまま相手の体を地面へ叩き付けて戦闘不能に追い込もうとする。
例え相手が反撃に転じたとしても自分は身体中に気を纏っているため、張り巡らされた気がバリアのように緩衝材となってダメージや干渉から美鈴を守るだろう。
もっとも、視覚の優位性を自ら捨てた相手にとってこの速度での攻撃は回避や防御も困難なものになる。それがわかっているからこそ、戦闘の最中に敵対者に向けて自ら背中を向けると言うことは危険であり、死を意味する……

427:動き出す深淵◆gI:2021/05/17(月) 06:21

ぐぉっ・・・・・!?

(どうにも思っていたように上手くいくことはないほどに、美鈴を甘く見くびっていたようだ・・・・・

死に至るまではいかずとも、地面へ叩きつけられたことによりピクピクと痙攣をし始める・・・・・

反撃に出なければこのままやられるが、反撃に出ても今のようにまたやられる可能性の方が高い・・・・・

窮地に追い込まれる、とはこのことかと痛感する・・・・・)

428:華人小娘◆3.:2021/05/17(月) 17:17

美鈴
「(……コイツはこの場から離れようとした……大人しく館外に出ていくつもりが無いのは先程からのやり取りでわかっている。つまりこの館内で他の人(妖)を狙いに言ったと言うことになる。だけどそうして外へ意識を反らせば自ずと隙が生まれる……!)」

美鈴は弾幕による戦闘や魔力、霊力の類いを用いた戦闘が苦手だ。だがその分優れた身体能力と、龍族の膂力、磨き抜かれた武術による戦闘技能を持ち合わせている。

弾幕ごっこでの決闘ではあまり強い部類ではないが、肉弾戦となればその戦闘能力は幻想郷でも上位層に位置するだろう。あのヴァルターの子供であり、最高位の吸血鬼に君臨するレミリアやフランドールにも匹敵する強靭な肉体を持っている。

そんな強大な力の矛先が彼に向けられ、そのまま相手の頭部を殴り潰すべく拳を振り上げる。勿論、相手が何をしかけてくるのかはわからないため、相手の一挙手一投足にも注目し、少しでも不審な動きを見せればその瞬間に相手を叩き潰すだろう。

429:動き出す深淵◆gI:2021/05/17(月) 17:59

くっ・・・・・!ま、待て・・・・・いいのか?俺をこのまま始末すれば、大変なことになるぞ・・・・・?

(もはや絶体絶命と言わんばかりのこの状況下で、嘘偽りない発言か、それともただの悪足掻きか、このまま自分のことを始末したら大変なことになると忠告する・・・・・

今までのことからして、虚言であることは確かだろう・・・・・)

430:華人小娘◆3.:2021/05/17(月) 19:22

美鈴
「それは敵意をもって"悪魔の館"で言うべき言葉ではありませんね?」
《ゴオッ》

美鈴は普段は紅魔館の庭園で野菜や植物を育てていたり、門番をしている時に軽く妖精達と話したりとほのぼのとしているものの、一度館や主に害を成すと判断すればその全てを擲ってでも敵対者を滅ぼそうとする龍族らしい荒々しさと穏便さを兼ね備えていた。

そして、眼前にいる相手は明確にこの幻想郷に仇成す害悪だ。
となれば自分が手を止める理由は無い。
気を察知する事で敵対者の位置や悪意ある攻撃を探知する事が出来る自分に不意討ちや奇襲は通用しないし、分身の形成や協力者の暗躍も容易に見破り、滅ぼしに行ける。

脅しどころか時間稼ぎにすらならない。
遠巻きに様子見をする必要すら無かったなと思いつつ、美鈴は虹色の気を纏った拳を相手の顔面目掛けて振り下ろし、この戦いを終わらせようとする……

431:動き出す深淵◆gI:2021/05/19(水) 14:23

ぼっ・・・・・!?

グチャァッ・・・・・

(美鈴の拳を顔面に受けると、下顎だけを残して頭部は跡形もなく飛び散る・・・・・

幻想郷に害をなす凶悪な存在だったものの、博麗の巫女の活躍どころか、美鈴がほんのちょっと力を出せば全然倒せる程度の戦闘力であったことが幸いだったため、大規模な異変になる前に早期解決する・・・・・)

432:華人小娘◆3.:2021/05/19(水) 18:07

美鈴
「………ふぅ、これで一段落と言ったところですね?」

相手の頭を打ち砕き、床にめり込んだ拳をゆっくりと引き抜き、身体中に付いた返り血を全身に纏う気を用いて打ち消すと、頭を失った骸を見ながらゆっくりと立ち上がる。



美鈴
「(一応、館内外にも気を巡らせつつ、パチュリー様や咲夜さん達にも知らせて警備を強化しておきますか……)」

用心に越したことは無い。
先程のが命乞いだったにせよ、真実であるにせよ、侵入者を確認した以上、共謀者がいる事も視野に入れて警備を強化しておいた方が良いだろう。
自分の気を使う能力によって館内外を探知し、パチュリー様の多重障壁結界で外部からの侵入するのを防ぐことは勿論、空間転移や瞬間移動すらも阻み、咲夜さんの能力で館内の空間を少し組み換えてお嬢様と妹様を守ると同時に発見した侵入者を排除する。

この頭を失った骸も咲夜さんが処分してくれるだろう……たぶん。

433:動き出す深淵◆gI:2021/05/20(木) 20:02

・・・・・

ぴくっ・・・・・

(美鈴が戦いに決着をつけ、あとは咲夜がこの死骸を片付けてくれるだろうと思っていたその時、動くはずのない死骸の指がぴくっと一瞬動く・・・・・

見間違いか否か、ただの痙攣ならばまだいいが・・・・・)

434:◆3.:2021/05/20(木) 20:44

【区切りが良さそうなので聞きますね!
次誰か別のキャラを私がやりますか?】

435:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/22(土) 06:20

【誰をやってもらおうか、今ちょっと迷ってますW】

436:◆3.:2021/05/22(土) 11:12

【決まりましたらお教え下さい〜。
あ、ちなみに自機組や多作品に出ているキャラの場合は、時系列も教えてくれると強さ調整や言動の調整がしやすくなります!】

437:博麗の巫女◆gI:2021/05/23(日) 11:27

【了解です!なるべく早めに決めますので少しお待ちください!】

438:◆3.:2021/05/24(月) 00:19

【そんなに気張らなくても大丈夫ですよ〜。
考え付いた時にでも返して下されば私はいいですよ!】

439:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/24(月) 06:21

【ありがとうございます!一応時系列は、比較的最近の話として位置づけようかと思っています!

やっていただきたいキャラとしては、妹紅と輝夜の天敵組をやっていただきたいと思っています!】

440:◆3.:2021/05/24(月) 07:53

【了解しました!!となると、個人的に虹龍洞のキャラも出せそうですね!

把握しました!この二人もかなりの実力者ですね……!】

441:紅魔館のメイド◆gI:2021/05/24(月) 17:19

【時系列を最近の話にすることで、時系列的に出せないキャラがいるということにならないようにしました!

私の敵のコンセプトとしては、なるべく小物で、それでいて戦う相手が強者すぎるので追い詰められがちという、言わば小物の中の小物って感じなので不老不死の天敵組と対峙させることでなるべくボッコボコにさせたいと思いましたW(鬼)】

442:◆3.:2021/05/24(月) 18:04

【なるほど!いいですね!!
(*´ω`*)

幻想郷内でも上位に位置する強者ばかりに挑んでいくとは……!
しかも、輝夜さんと言えば最強議論でも必ず上位に出てくるぐらいの存在なので、かなりの戦力差がありそう……
(;・ω・)】

443:博麗の巫女◆gI:2021/05/25(火) 06:18

【戦力差がありすぎるどころか、輝夜さんからすればほぼほぼ微生物同様レベルだと思いますWWW】

444:◆3.:2021/05/25(火) 12:25

【なにせ……時空操作系統の最高位に位置する能力ですからね……
認識できないほどの刹那の瞬間と、無限や永遠を自在に操れると言う幻想郷屈指の能力持ちですからね……!本気を出したらヴァイスリゾームクラスでもヤバい……

しかも、そんな異次元の化物と何百年も戦い続け、戦闘経験や潜り抜けた死線の数は幻想郷屈指だと思われる元人間の妹紅の二人……!!

もう少ししましたら本編に投稿しますね!】

445:蓬莱人の決闘◆3.:2021/05/25(火) 21:42

【迷いの竹林】


《ドゴオォォォォォォォォォォォォォォォッ》

竹林の一角にて虹色の光と燃え盛る炎が激突し、辺りの竹を薙ぎ倒し、或いは瞬時に炭化させ、広間が作り出される。激突の中心となっているのは不死鳥のごとき炎翼を生やし、燃え盛る炎を纏った右腕が突き出した妹紅と、その拳を右腕で掴み、炎で掌が焼かれる事も厭わずに受け止めているのは、永遠亭の姫と呼ばれ、高貴な生まれながら強大な霊力、能力、膂力を兼ね備えた月の姫、蓬来山輝夜の二人。



妹紅
「こうして戦うのは何度目……いや、いちいち数えてなんかいられないか?」

【時効「月のいはかさの呪い」】

巨大な炎翼を広げ、自身の拳を掴む輝夜に向けて左翼から緑の光弾を、右翼からは青の光弾を零距離から輝夜に目掛けて撃ち込み、至近距離でありながら相手の逃げ場を奪い、後ろへ逃れようとしてもそのまま撃ち抜けるように技を展開するのだが……



輝夜
「そうね、いちいち数えてなんかいられないわ。哀れな不死鳥を撃墜した数なんて……ね?」

【神宝「ブリリアント・ドラゴンバレッタ」】

妹紅が放つ光弾によって体が次々と撃ち抜かれながらも平然とした様子で妹紅の体を投げ付け、投げ飛ばされた妹紅を自由の効きにくいであろう空中で仕留めようと同じくスペルを発動させ、掌から無数の色とりどりの光弾を放ちつつ、自身の眼前からの反撃を警戒して無数の虹色のレーザーを放つ。



妹紅
「言ってくれるじゃねぇか!私の翼は月にも届くぞ!!!」

投げ飛ばされた先にあった竹を空中で力強く踏み、竹が反発する力も利用して弾かれたようにして輝夜に向かって行く。両手に持った赤い御札と青い御札の二つを投げ付けて眼前から迫ってくる色とりどりの光弾を相殺しつつ、放たれたレーザー群の間に自分の体を捩じ込むようにして致命傷を避けつつも距離を詰めていく。レーザーが掠った事で肌や髪の一部が焼かれるものの、即座に再生し、そのまま向かって行い、輝夜目掛けて再度巨大な炎塊を纏った右拳を振るうとそれを防ごうと無数のレーザーを放って迎撃としようとする輝夜とぶつかり、二つの巨大なエネルギー同士の衝突によって大爆発が巻き起こる……

446:動き出す深淵◆gI:2021/05/26(水) 13:01

【幻想郷が本気を出せばヴァイスリゾームは一捻り説

ではでは、第二部開始といきましょう!(ちなみに、私も一人キャラ追加しますね!)】

・・・・・

(戦う二人の近く、何者かの視線が二人に向けられる・・・・・

元々そこにいたのか、それとも今竹林へと来て二人を監視し始めたのか・・・・・

そして、観戦しているのか観察しているのか・・・・・)

447:蓬莱人の決闘◆3.:2021/05/26(水) 17:35

【おけです!!(*´ω`*)】


輝夜
「いえ、不死鳥なんて高尚なものではないわね?
どちらかと言うと飛んで火に入る夏の虫……"飛んで夏に入る火の虫"かしら?」

爆風を突き破って輝夜の虹色のレーザー群が妹紅の体を貫こうとするものの、巧みな身体能力を活かし、高速でバク転しながら放たれたレーザーを連続で回避し、10m程後方に下がったところで勢い良く地を蹴って飛び上がり、レーザーを避け切る。




妹紅
「ふん、火に入るのはお前の方だけどな!!!」

今度は拳ではなく、右足に炎を纏わせてそれを回し蹴りの勢いに乗せて放つ事で広範囲を焼き払う横凪の炎の斬撃波を解き放ち、本来ならば大量の水分を蓄えているため、燃えることの無い竹が妹紅が持つあまりの熱量を前に次々と竹が焼き斬れていくものの、輝夜もまた空中へ飛び上がる事で回避してみせる。

だが、輝夜が避けた事で二人の決闘を見ていた人物に向かって妹紅が放った炎斬波が迫る。もし直撃すればよくて焼き斬れる。最悪竹林の一角もろとも焼き尽くされてしまうかもしれない。

448:氷の妖精◆gI:2021/05/28(金) 13:13

えっ!?ちょっ!?!?!?

ゴガガッ・・・・・!!!!!

(炎斬波が迫り来る中、輝夜と妹紅の戦いを見ていた人物は、咄嗟に氷の壁を作ってなんとか防御する・・・・・

そして「もぉー!いきなり危ないじゃん!!!!!」と、輝夜と妹紅の二人の前へ出てきて、勝手に近くで見ていたくせして観客に危なくないように配慮して戦えと言わんばかりに物申し始める)

449:蓬莱人の決闘◆3.:2021/05/28(金) 17:30

妹紅
「やばっ……って、なんだ氷精か。
今は危ないから離れていた方がいいぞ。」

チルノの展開した氷壁と妹紅の放った炎斬波が激突すると凄まじい勢いで氷壁を蒸発させて行くものの、妹紅にとっては牽制程度の力しか込められていなかったからか、氷壁が完全に溶けきる前に爆発四散して消滅する。
それを見て思わず一般人を焼き付くしてしまったかと心配するものの、爆炎と水蒸気の中から相手が飛び出して来たのを見て安堵する。



輝夜
「ごめんなさいね?妹紅ったら手当たり次第周りを巻き込む危ない攻撃ばかりするから……」

妹紅
「あッ!?お前のレーザーも大概ヤバいだろうがッ!!」

輝夜
「私はいいんですー!
アンタと違ってちゃーんと滅衰率を調整してある程度の距離まで進んだら弱まって消えるようにしてあるからいいんですー!
まあ、アンタにはとても出来ないでしょうけれどもね?」

妹紅
「面白れぇ、それなら引きこもりのお前じゃ出来ないような高度な術を見せてやるよ。」
《ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……》

妹紅と輝夜はまだ喧嘩を続けようとしているのか、輝夜が優しく微笑みながら謝るものの、そこには妹紅への皮肉がはっきりと付随しており、そこから再び二人の間に険悪な雰囲気が生じ始め、妹紅は両手に炎を、輝夜は自身の周囲に無数の虹色の光球を生成し始める。このまま行けば直ぐにこの場は壮絶な死闘の場に戻ってしまうだろう。

450:氷の妖精◆gI:2021/05/29(土) 17:28

うーん・・・・・よくわからないけど、二人とも容赦っていうのを知らないんじゃ「馬鹿」じゃん・・・・・?

(妹紅と輝夜、二人の因縁は知らないものの、いくら人気のない竹林での勝負だからといって、容赦もせずに手当り次第技を放って殺し合いをしている二人を見ては上記を何の悪気もなく呟く・・・・・

馬鹿から言われる馬鹿という言葉ほど呆れと怒りが込み上げるものはないだろう・・・・・)

451:蓬莱人の決闘◆3.:2021/05/29(土) 21:33

輝夜
「……………!」

妹紅
「………おい、今何か言ったのか?」

今まさに二人が激突しようとした矢先、チルノの"馬鹿"という言葉を聞き、二人の手が止まり、輝夜は視線だけをチルノに向け、妹紅は何時でも炎弾を打ち出せる状態のままチルノの方を向いて今何かを言ったのかと問いかける。

452:氷の妖精◆gI:2021/05/30(日) 12:20

え?馬鹿じゃんって言ったんだよ?

(妹紅に今何か言ったかと聞かれれば、再び何の悪気もなくストレートに上記を言う・・・・

チルノからすれば本当に何の悪気もないが、真剣に戦っている二人からすれば、今のチルノの言葉は侮辱以外の何ものでもない・・・・・)

453:蓬莱人の決闘◆3.:2021/05/30(日) 12:47

輝夜
「……あら、長く生きると命に対する執着も無くなってくるものなのかしら?悪いことは言わないわ、直ぐにここから離れた方が身のためよ?」

実力的に言えば即座に排除する事が出来るほどの力の差があるからか、突拍子も無いチルノの発言を聞いても余裕の姿勢を崩していない輝夜はあくまでも冷静にこの場から去るように言う。

454:氷の妖精◆gI:2021/05/30(日) 19:07

今度はアタイ二人の攻撃がなるべく当たらないように観戦するから大丈夫だよ!

(輝夜の忠告が戦いに巻き込んでしまうからという意味合いだと思ってか、チルノは二人の攻撃がなるべく当たらないように今度は観戦するからと言う・・・・・

そういう問題ではないと思われるが・・・・・)

455:蓬莱人の決闘◆3.:2021/05/30(日) 22:13

輝夜
「ええ、お願いするわ。」

チルノの自信家な言動や、自分達二人の戦いを前にしても臆さずに無邪気に応えるその様子を見て、口許を袖で隠しながらクスクスと微笑み、妹紅の放った炎弾を避け、その反撃として七色に輝く小型の高速光弾を放ち、再び二人が戦い始める……

456:氷の妖精◆gI:2021/05/31(月) 06:06

にしても休んだりもしないでよくこうもずっと戦っていられるなぁ・・・・・

(妖精の立場からすれば、本気の殺し合いというものはあまりわからずに、よくもまぁこうやって休む時間などもなくずっと全力で戦っていられることがあるなぁと感心する・・・・・

妖精たちが戦う場合は、本気の殺し合いではなく遊び程度だからか、二人の戦いは全然知らない世界でもある・・・・・)

457:蓬莱人の決闘◆3.:2021/05/31(月) 17:30

妹紅
「はははは!今日こそは勝たせてもらうぞ!!」

広げられた炎翼を羽ばたかせる事に無数の炎弾を放ち、隙を見ては赤や青の御札を投げることで幾重もの飽和攻撃を繰り返し、更に炎の延焼効果により、掠るだけでも炎が体に燃え広がるため、対峙する輝夜は回避するために大きく動かなければならないため、体力の消耗が通常の回避よりも激しくなっている。

458:氷の妖精◆gI:2021/06/02(水) 03:16

あっ、そーだ・・・・・ねぇねぇ二人とも、この辺りに変なやつ来なかった?

(〇し合いをしている二人に、空気も読まずにこの辺りに変なやつが来なかったかどうかと訪ね始める・・・・・

本人達からすれば真剣な戦いの最中であっても関係なく普通に聞いてくる辺り、もはやてチルノはバカを通り越しているのかもしれない・・・・・)

459:蓬莱人の決闘◆3.:2021/06/02(水) 17:49

輝夜
「私は見ていないわね。妹紅、アンタは誰か見た?」
《ゴオッ》

輝夜は妹紅が放つ無数の光弾や炎弾を回避しながら右腕を妹紅に向けて翳し、掌から虹色に輝く綺麗なレーザーを放ちつつ、自分は今日、不審な人物を見た覚えは無いと応える。



妹紅
「おいおい、果たし合いをしている奴に話しかけるか?
私もここに来るまでの間に変な奴を見てはいなかったな。
あ、いや……この竹林に氷精が来ると言うのも少し変だよな?」

輝夜の放ったレーザーを回避するものの、光速で迫るレーザーを完全に回避しきる事は出来ず、長い白髪の毛先の一部が焼き切れるものの、即座に左腕を振るって輝夜に向けて炎を放ち、爆破させながら応える。

460:氷の妖精◆gI:2021/06/04(金) 03:58

いやぁ〜、その変なやつに喧嘩売られてさ、アタイがさいきょーだってことを思い知らせてやろうと思って追いかけていたら見失っちゃって、探していたらここまで来ちゃったんだよね・・・・・

(二人の見ていないという言葉を聞いた後に、妹紅の何故こんなところにいるのかという問いかけに喧嘩を売られて追いかけていたら見失ってしまい探している内にここまで来てしまったと応答する・・・・・

そして「見た目はアタイや大ちゃんと同じような妖精や子供みたいな感じ」と、一応容姿の説明をする)

461:蓬莱人の決闘◆3.:2021/06/04(金) 18:05

輝夜
「………………。」

チルノがこの場所へ誘導されるように訪れた事や、毎日地形や景色が変わる事から案内人無しで下手に足を踏み入れてしまうと竹林から抜け出るだけでもかなりの時間と労力を必要とする"迷いの竹林"に侵入した者がいる事から、そのあまりの行動の不自然さや違和感から何かを察した輝夜は無言のまま妹紅の放つ光弾を避ける。



妹紅
「……そいつは間違いなく人間じゃないな。何の目的かは知らないが、人間じゃないのなら餓える心配は無いだろう。」

人里離れたこの場所に子供が訪れる事は考えにくい。道中で下等妖怪や野生動物に襲われる事が多いからだ……ましてや、人間の子供では幾ら妖精とはいえ、チルノから逃げ切ることは不可能。となると妖怪の類いである事は疑いの余地も無い。それなら特に自分が気にする必要もないと考えた妹紅は右手に炎を集束させ始める。

462:蓬莱人の決闘◆3.:2021/06/04(金) 18:06

輝夜
「………………。」

妹紅の引き起こした爆炎の中を上へ飛翔する事でダメージを最低限に抑えた輝夜は少し思考する。
チルノがこの場所へ誘導されるように訪れた事や、毎日地形や景色が変わる事から案内人無しで下手に足を踏み入れてしまうと竹林から抜け出るだけでもかなりの時間と労力を必要とする"迷いの竹林"に侵入した者がいる事から、そのあまりの行動の不自然さや違和感から何かを察した輝夜は無言のまま妹紅の放つ光弾を避ける。



妹紅
「……そいつは間違いなく人間じゃないな。何の目的かは知らないが、人間じゃないのなら餓える心配は無いだろう。」

人里離れたこの場所に子供が訪れる事は考えにくい。道中で下等妖怪や野生動物に襲われる事が多いからだ……ましてや、人間の子供では幾ら妖精とはいえ、チルノから逃げ切ることは不可能。となると妖怪の類いである事は疑いの余地も無い。それなら特に自分が気にする必要もないと考えた妹紅は右手に炎を集束させ始める。

463:氷の妖精◆gI:2021/06/05(土) 18:41

でもさぁ、見た目の割にはなんか攻撃力高かったんだよねぇ・・・・・

(チルノはどうやらその何者かに攻撃を受けていたらしく、見た目の割には攻撃力が思っていたよりも高かったということを述べる・・・・・

チルノもそこそこ戦えるには戦える、と考えればその何者かの戦闘力はチルノと同じくらいか、或いは・・・・・)

464:蓬莱人の決闘◆3.:2021/06/06(日) 04:16

輝夜
「……貴方はあの氷精を竹林の外にまで案内してあげたらどう?
どうせ今回も決着は付かないんだろうし。」
《ガッ》

一気に距離を詰めて炎を纏ったまま回し蹴りを放ったのに対して輝夜は妹紅の脚を掴んで制止させ、妹紅の炎によって手が焼かれるものの、それを意にも介さずに妹紅に戦いの手を止めてチルノを竹林の外にまで案内した方がいいんじゃないかと言う。
だが、その視線は一度もチルノを見てはいない……



妹紅
「おい、何だよ怖じ気付いたのか?
だがまあ、他に用事が出来たのならそっちを優先すべきだな。」

輝夜によって足が掴まれたものの、掴まれた右足を軸にして空中で体を高速で一回転させる事で輝夜の握力を振り切って再び自由になると、妹紅はチルノを見る。
チルノの発言に対して、それなりに力のある妖怪ならチルノと接戦になっていても可笑しくはないため、それほど気にしてはおらず、特に警戒もせずにチルノに竹林の外へ案内しようと声をかける。



妹紅
「後は私達に任せてお前は竹林の外に出ろ。
竹林の中で餓死するのは嫌だろ?」

465:氷の妖精◆gI:2021/06/07(月) 05:30

えー、もう終わりなの?もっと見ていたかったのにぃ・・・・・

(観戦者の立場であるチルノからすれば、もっと戦いが見ていたかったという中での突然の戦い終了に若干不満気味な表情を見せる・・・・・

しかし、わがままを言ってばかりもいられないと流石のチルノも理解して渋々竹林から出ようと飛んでゆく・・・・・)

466:蓬莱人◆3.:2021/06/08(火) 19:19

妹紅
「果たし合いなんて見て喜ぶもんじゃないんだがな。
直ぐに戦いを止めたからよかったものの、あのまま続いていたら肉を見ただけで吐くようになってしまっていたぞ?」

あはは、と笑いながら、もしあのまま戦い続けていた場合、互いの霊力が尽き、霊力が尽きた後の血みどろの肉弾戦を繰り広げていたと教える。そんなグロテスクなものは相手も見たくはないだろうと考えている。

467:氷の妖精◆gI:2021/06/09(水) 12:59

そんなに酷いことになるの?

(いくら不老不死とはいえ、毎回毎回そこまで血にまみれた戦いをしているのかと思えば、普段からそこまでの戦いをすることは無いチルノからすれば、そんなに酷いことになるのかと聞いてみる・・・・・

妖精達は本気の殺し合いに発展するほどの戦いなんてまずしない・・・・・)

468:蓬莱人◆3.:2021/06/09(水) 17:41

妹紅
「私もアイツも不死身だからな、どうやったって決着は付かないし、戦いが終わることもない。だから先に霊力やら妖力やらが尽きて殴り合いになるんだよ。」

通常の不死者や高速再生能力を持った者である場合は封印やら生き埋めにしてしまえばそれで終わるのだが、自分達はそれらが使われようと一時的に風 封じられるだけで魂を起点にして何度でも肉体を再構築することが出来てしまう。

そうなると、どれだけ攻撃しても動きを封じても無意味であり、どれほどの霊力や妖力があっても、そのエネルギーそのものが先に無くなってしまう。その果てにあるのは小細工無しの殴り合いだ。それもただの殴り合いではなく、どちらかの体力が尽きるまで繰り広げられてしまうと言う……

469:氷の妖精◆gI:2021/06/10(木) 06:21

結局は戦いに意味なんてないんじゃん

(どれだけ戦っても、妹紅と輝夜の二人の戦いには結局ハッキリとした決着がつくことはないのだとわかれば、どんだけ戦ったとしても無意味だと言う・・・・・

逆に、終わることのない戦いをし続けなければならないということに対して、可哀想にも思えてくる・・・・・)

470:蓬莱人◆3.:2021/06/10(木) 08:35

妹紅
「けど、たまにはああやってぶつかり合わないと積層した鬱憤が晴らせない。私もアイツらも、変化を拒んで不死を得たんだ、永遠に戦い続けるしかない。例えそこに意味なんか無くてもな?」

輝夜が見送る中、竹林の出口に向かってチルノを連れて歩き始め、その中で例え意味など無くとも永遠に変わること無く戦い続けるしかない……今となっては父を奪った輝夜への憎悪や憤怒は殆ど残ってはいないが、衝突し合い続けなければならない……これこそが蓬莱人となる対価なのだろう。

471:氷の妖精◆gI:2021/06/11(金) 21:12

なんか難しい話・・・・・

(チルノの頭脳では、わかりそうでわからなく、妹紅の言っていることはわかる範囲からわからない範囲へと変わってチンプンカンプンな話に早変わりする・・・・・

蓬莱人の感覚は、妖精には理解しづらいのかもしれない・・・・・)

472:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/12(土) 01:52

妹紅
「ははは!同じ不死身同士でも妖精にはわからない感覚だったかな?」

自然の化身である妖精の大半は人間よりも遥かに長く生きているものの、その多くが人間のように哲学的な思考をした事がなく、深く物事を考えること無く暮らしていた者ばかりだ。

自分のように本来は短命な種でありながら永遠の命を得てしまったが故に生そのものに強い虚無感を感じている者の考えは理解できないのかもしれない。

いや、長命な者の中では自分達のような考えこそ少数派なのかもしれないと考えながらチルノの背中を軽く叩いて笑う。

473:氷の妖精◆gI:2021/06/14(月) 06:16

アンタ今アタイのこと馬鹿にしたでしょ!

(自分のことを最強であると信じてやまないチルノは、わからない感覚だったかなと言われれば、最強の妖精である自分にはわからないことなどないと言わんばかりにチルノはアタイのことを馬鹿にしたでしょと反抗する・・・・・

こういうところがチルノが馬鹿と言われる所以なのだが・・・・・)

474:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/15(火) 05:04

妹紅
「さあ、どうだろうな〜。」

あはははと笑いながら両手を自分の頭の後ろで組み、チルノの怒る様子を見て、少しはぐらかすように応える。

475:氷の妖精◆gI:2021/06/15(火) 06:16

まぁ、いいや!

(小さいことはあまり気にせず《小さいことでもない気もするが・・・・・・》チルノは、自分にはあまり関係の無いことだと判断してまぁいいやと言えば「あ、そうだ、アタイが言っていた変なやつのこと、もし何か心当たりがあったり見かけたりしたら、すぐに言って!今度こそ目に物言わせてやるんだから!」と意気込んで)

476:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/17(木) 06:25

妹紅
「ああ、わかったよ。見掛けたら私からも伝えておくよ。
そらじゃあ、竹林の出口はこの道を真っ直ぐ行けば外が見えてくるぞ。」

の細部を気にすること無く生きるチルノを見るチルノを見て、彼女の言う探し人が見付かったら伝えておくよと言うと、竹林の一角を指して此所を真っ直ぐに進めば竹林から出られると教える。

477:氷の妖精◆gI:2021/06/18(金) 12:47

それじゃあ頼んだよー!

(そのままチルノは、竹林から出ていく・・・・・

が、次の瞬間・・・・・)

ドサッ・・・・・

(チルノは突如として気を失ったかのように、落下していきそのまま音を立てて地面に落ちる・・・・・)

478:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/18(金) 14:56

妹紅
「…………!!」

突然地面に落下したチルノを見て、何かしらの攻撃を受けたのだと気付くと、周囲に対する警戒を強め、何時でも攻撃に反応できるように両手に炎を纏わせ、即座に臨戦態勢に入る。

479:深淵の予兆◆gI:2021/06/20(日) 06:34

・・・・・

(臨戦態勢に入る妹紅とは対照的に、辺りは怖いくらいに静まり返っている・・・・・

そして、地面に落ちたまま動かないチルノ・・・・・

只事ではない何かしらが起きている・・・・・)

480:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/21(月) 09:32

妹紅
「(……何が起きたのかはわからないが、まだ犯人はこの近くにいる筈だ。妖精は自然現象そのものだから死なないし、私自身も決して死ぬことは無いが……警戒を続けておくか)」

周囲の静寂の中、微かな息遣いや服の擦れる音、視線を辿る事で相手の居場所を特定しようと警戒を続ける。おそらく不意討ちをしかけるのならば背後から、もしくは頭上か地下等の

穴を掘ったり潜るような音は無く、空を飛ぶような羽音や、風を切るような音も聞こえない事から、攻撃が来るとしたら地上から来ると考えるのが正しい。仮に何処かに潜んでいても、こうして此方が動かなければ相手は何も出来ないし、背後に回り込もうものなら強烈な後ろ蹴りをお見舞いしてやればいい。

正面や側面から来るのならば此方に到達する前に炎弾で撃ち抜くし、遠距離からの攻撃を仕掛けて来るのであれば、その攻撃方向から相手の居場所を特定する。

長きに渡って数々の妖魔との戦いを潜り抜けて来た事で、妹紅の脳内では様々な思考が一瞬にして巡り、敵対者からの攻撃に対して予測をして行く。

481:深淵の予兆◆gI:2021/06/22(火) 06:18

ガサガサッ・・・・・!

(近くの草むらから何者かが潜んでいると思われる物音がするが・・・・・)

カーッ!カーッ!

(ただカラスが飛び立っただけであると同時に、何かしらの異変起きているのならば、カラスは勿論のこと、他の野生動物たちも何かしらの反応を示す可能性が高いが、今この状況において特に動物達は騒いだりもさせずにいる・・・・・)

482:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/23(水) 10:17

妹紅
「風……じゃないな。
大人しく出てこい、出てこないなら……焼き尽くして炭にするぞ?」

妹紅は近くの茂みから音が聞こえると、他の茂みとは違って明らかに動いた事や、このタイミングから考えてただの自然現象ではないと考えるものの、この竹林には永遠亭に属する妖怪兎達がいるため、取り敢えず少し強めに警告してみる。

この警告に応じなければそのまま炎弾を打ち込んで茂みごと焼き尽くす。言葉が通じる者ならばこの警告によって出てくる筈だ。

483:深淵の予兆◆gI:2021/06/24(木) 19:14

ガサガサッ・・・・・

た・・・・・助・・・・・け・・・・・

(妹紅の問いかけに答えるように、ボロボロになった妖怪兎の一匹が妹紅の前によろよろと出てきては、助けを求めて近寄ってくる・・・・・

片腕は骨が折れているのか、だらんとして変な方向に曲がり、体中あちこち切り傷だらけで痛々しい・・・・・)

484:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/25(金) 14:12

妹紅
「おいおい、大丈夫か?
……一応こうしておくか。」

ボロボロになった妖怪兎が出てきたのを見て、あまりにもタイミングが合いすぎている事や、自分の姿を見て、声も聞こえていただろう状態であったにも関わらず、こうして此方から呼び掛けるまで一切声をかけなかった事に微かに違和感を覚えるものの、妖怪兎の近くに歩み寄り、右手を差し出して動けるかどうかと話しかけてみる。

また、その際に左手を少し振り、妖怪兎の周囲に強力な炎の壁を形成して周囲一帯に攻撃を仕掛けてみる。大量の水分を含み、自然に燃えることの無い竹は燃えていないものの、それでも身を隠せるような茂みは全て焼き払える。例えこの妖怪兎を囮にして奇襲するタイミングを伺っていたとしても先手を取れるだろう。

485:深淵の予兆◆gI:2021/06/26(土) 06:19

・・・・・よ、よかつた・・・・・本物・・・・・で・・・・・

(何やら意味深なことを言うと、意識を失いそのまま妹紅の体へと身を預けるようにして倒れる・・・・・

正面を向いていた為見えなくなっていたものの、妖怪兎の背中からは致死量にも匹敵するぐらいの出血が見られ、何か恐ろしいことがあったということが伺える・・・・・)

486:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/29(火) 08:43

妹紅
「(……今の発言や、背中の傷跡から幻術の類いを見せてから背後から奇襲する訳か。見たところこんな術を使わないと妖怪兎も倒せないぐらいの実力しか無いみたいだが……直に周囲が炎に包まれる。隠れていても炙り出せるだろう。)」

妖怪兎の言動から侵入者の戦闘スタイルを推測する中、先程妹紅の放った炎が妖怪兎と自分の周囲へと燃え広がり、辺りの茂みといった身を隠せるであろう場所を奪っていく。まだ周囲に潜んでいるのならばこれで炙り出すことが出来るだろう。

487:深淵の予兆◆gI:2021/06/30(水) 14:56

ゴオオォォォォォォ・・・・・

(妹紅の考えとは裏腹に、いつまで経ってもただただ炎が燃え滾るだけであり、妖怪兎を攻撃したと思われる何者かは一向に姿を現そうとしない・・・・・

妹紅からの反撃を恐れて既に遠くへ逃げたのか、それとも・・・・・)

488:蓬莱の人の形◆3.:2021/06/30(水) 18:00

妹紅
「………周囲一帯を燃やしてみたが……残り考えられるのは彼女に化けていると言う可能性だが……まあいいだろう。」

囲を霊力と妖力を混合させた炎で囲んだ以上、遠距離から攻撃しようにも炎によって視界も霊力探知も遮られ、狙撃をする事も困難であるため、上空から来るか、この妖怪兎に化けているかのどちらかの可能性が考えられるのだが、上空からの攻撃には探知が効く上に自分は完全なる不死者である蓬莱人である事から相手が妖怪兎に化けて不意打ちをしてこようと平気であること、何よりもこの妖怪兎が本物であり傷だらけで倒れているところを放置すると言うのはあまり気分がいいものじゃないため、彼女を背負おうとする。

489:深淵の予兆◆gI:2021/07/01(木) 18:13

・・・・・

(妖怪兎からは、特に邪悪な気配のようなものは感じられず、本当に気を失っているようだ・・・・・

それに、もし妖怪兎に化けているのだとすれば、具体的な能力をわかっていない時点でここまで接近するような命知らずなことをするだろうか・・・・・?)

490:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/02(金) 23:00

妹紅
「………お前は妖怪だから少し熱いかもしれないが、耐えてくれよ?」

妹紅は妖怪兎が完全に白かどうかの判別が難しかったため、取り敢えず右手を妖怪兎に向けると、その掌から炎を放つ。
この炎は元々は妖怪退治のために編み出したものであり、妖怪や邪悪な思念を持つ者の残滓をその内外から焼き尽くして浄化させる力がある。妖怪兎達は元々ただの兎だったため、少し熱かったり息苦しくなるかもしれないが、邪念が無ければ死にはしない。

古来から伝わる炎は悪しきモノを焼くと言う伝承から伝わった力となっている。……ただ、この炎は輝夜には何故か通用しなくて焦った覚えがある。アイツが邪悪じゃない訳がないのに。

491:深淵の予兆◆gI:2021/07/03(土) 19:03

・・・・・ぅ・・・・・ぁあ・・・・・

(妖怪兎は表情を歪め、妹紅の服を掴む・・・・・

妹紅と会った時既にもうかなりの手負いの状況だったからか、かなり苦しそうにしている・・・・・

だが、反応からして妖怪兎は何者かの変装などではなく、本物のようだ・・・・・)

492:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/03(土) 21:46

妹紅
「よし、これで毒とか呪いがかけられていても消せたな。それじゃあさっさと移動するぞ、ついでにお前もだな。」

邪気を払う、それはつまり邪気を伴った毒素や呪いがあったとしてもこれで焼き払うことが出来る。更に傷口を焼いて塞ぐことで出血も止めることが出来る事から、相手がまだ生きていることを確認すると地面に倒れたチルノにも同じように邪気を伴うものだけを燃やし、足早に永遠亭に向かって走り出す。

周囲にはまだ妹紅の放った炎の壁が揺らいでおり、後を着けて来ることが出来ないように炎の壁に紛れるようにして撤退しているため、見て追いかけることは困難だと思われる。

493:深淵の予兆◆gI:2021/07/04(日) 05:50

ちょっと!こんなに熱いと溶けちゃうじゃん!

(どうやらチルノは体は動かせなくなっているものの、意識はあったらしく、妹紅に熱いと文句を言い始める・・・・・

どこまでも自由気ままでわがままなチルノだが、それはさておき、問題は今回の件に絡んでいる何者かはどのタイミングで逃げたのか、ということだ・・・・・

そもそも、今もこのように辺りが燃えていることもあり隠れ続けるのは限度もあり、そしてこの場から逃げるタイミングも妹紅がすぐに炎を放ったためなかったはずだ・・・・・

と考えると、何者かは妹紅が炎を放つ前にはもう既にどこか別の場所に移動していた、もしくはチルノが輝夜と妹紅の戦いを見物し始める前にもう場所を移動していた、ということになる・・・・・)

494:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/07(水) 07:56

妹紅
「文句を言ってる場合じゃないだろ?さっさと下がるぞ。」

助けようとしているにも関わらずわがままを言うチルノに少し呆れながらも、文句を言っている場合じゃないだろうと答えると、チルノと妖怪兎の二人を担いだまま走り出す。

先程チルノと別れた直後に攻撃された。
つまり、この周囲に侵入者がいた事に間違いはない。となれば、周囲を焼き払い、炙り出すために炎の壁を展開した時に侵入者が逃げたと考えるのが妥当だろう。

チルノと妖怪兎の二人を担ぎながら竹林を走り、永遠亭に向かうが、自分を追って永遠亭の位置を把握される事を警戒し、敢えて少し遠回りをして背後や上空に気を払いながら向かって行く。先程展開した視界妨害と炙り出しのために展開された炎の壁は3分ほどで燃え尽きて鎮火されるため、心配する必要はない。

495:深淵の予兆◆gI:2021/07/08(木) 05:59

こんなことするのあいつしかいないよ!

(チルノは文句を言っている場合じゃないという妹紅に対して、こんなことをするのはあいつしかいないと、自分に喧嘩を売ってきた何者かを話題に出す・・・・・

そして「あたいが退治してやるぅー!」と、ジタバタ氏始める)

496:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/09(金) 08:12

妹紅
「……なあ、お前の言っているアイツってどんな奴なんだ?」

チルノと妖怪兎の二人を抱えながらも素早く竹林を息一つ切らすことなく駆けている妹紅はチルノの言う"アイツ"がどんな奴なのかを聞いて少しでも情報を得ようと考える。

497:深淵の予兆◆gI:2021/07/10(土) 05:13

どんな奴?うーん・・・・・女の子にも見える感じかなぁ・・・・・

(そう言うと「変なことも言ってたよ?俺にかかればたとえ鬼のいる城だろうと簡単に入ることが出来るとかなんとか・・・・・」と、何やら含みがあるような発言をしていたとチルノは述べる・・・・・

その何者かが言う「鬼のいる城」というのは、何なのか・・・・・)

498:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/10(土) 09:30

妹紅
「鬼のいる城?
……鬼……城……?うーん、その単語から考えられるのは紅魔館ぐらいしか無いが、あれって城じゃなくて館だよなぁ……」

チルノの言う人物の特徴や、彼の言っていたと思われる言葉を聞いても今一つその真の狙いや考え、姿がわからずに首をかしげる。
考えを色々と凝らしていた中、遂に永遠亭が見える程にまで近付いて来たようで、30m程先に永遠亭の入り口がある。

499:深淵の予兆◆gI:2021/07/11(日) 20:03

でも見方によってはお城じゃない?

(紅魔館は厳密に言えば城ではなく館だが、見方によっては城っぽくも見えるとチルノは言う・・・・・

そして、簡単に入れるという部分は、いつも居眠りばかりしている門番がいるら簡単に入れるという捉え方もできるものの、だとしたら「俺にかかれば」の部分が謎だが・・・・・)

500:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/13(火) 16:06

妹紅
「ははは、まあ確かにあれもこの幻想郷内ではかなり広いし、城っぽい感じをしているな。」

紅魔館を狙っているのだとしたら、わざわざ自分がそれを教えに行く必要も無いだろう。かつて永夜異変の後、館の主である吸血鬼とその従者と戦った事もあるが、いずれも自分とひけを取らない猛者揃いであり、心配はいらないだろう。

そこまで深く考えることはなく、永遠亭の正面口に到着すると、てゐの部下であり、この永遠亭に住む妖怪兎達に声をかけるために声をかけていく。

501:深淵の予兆◆gI:2021/07/15(木) 05:46

あー!妹紅だー!

(妖怪兎の一人が妹紅を見つけるやいなや、元気に走り回って目の前までやってくる・・・・・

そして「あれ?その子どーしたの?」と、妹紅が背負っている妖怪兎に気づき声をかける・・・・・

この時点では、まさか血まみれになるほどの大怪我を妖怪兎が負っているとは思ってもいない・・・・・)

502:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/15(木) 16:50

妹紅
「あー……この二人の手当てをしてやって欲しい。
一応、毒とかは焼いておいたし、傷口を焼いて止血もしてあるからそう手間はかからないと思うが、医者にも見て貰って欲しい。」

血塗れの妖怪兎に、氷精の二人を担ぎながら、永遠亭内から出て来た妖怪兎に対してこの状況をどう説明しようかを少し悩んだ後、手当てをしてやって欲しいと言う。先程、二人の体から邪気やそれに連なる毒や呪いの類いは焼き清めておいた事から普通に手当てをして治療を受ければほどなくして完治するだろう。

おそらくこの二人は金を持っていない。
はあ……木炭を売ったり、竹林の案内や護衛をして稼いだプリズムリバー楽団のライブへ行くための資金がまた削られてしまうんだろうなぁ……

503:深淵の予兆◆gI:2021/07/18(日) 06:32

うわっ!?こりゃ酷いね・・・・・妖精の方はともかくとして・・・・・

(意識もあり、普通に元気な様子のチルノはともかくとして、酷い傷を負った妖怪兎を見れば、表情を歪め上記を言う・・・・・

そして「人参で手を打つよ!」と、お金の代わりに人参をもらおうとする・・・・・

妹紅の心情を察してか、それともただただ人参が食べたいだけか・・・・・)

504:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/19(月) 12:49

妹紅
「お、随分と気前がいいな。そうしてくれると助かる。」

ライブのための軍資金を切り崩す事になるだろうと思い軽く落ち込んでいたところ、人参を買って渡すだけで済むとわかると、金額的にそちらの方が助かるため、お願いする。

505:深淵の予兆◆gI:2021/07/20(火) 18:56

交渉成立だね、それにしても、何があったの?

(妖精であるチルノはその種族故のしぶとさがあるからともかくとして、片や妖怪兎の方は予想以上の大怪我を負っていることに、驚きながらも何があったのかと妹紅に聴いてみる・・・・・

妖怪兎はやんちゃな性格が多いからか、遊んでいる最中に誤って怪我を負ったとも考えられるが・・・・・)

506:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/21(水) 18:02

妹紅
「あー……幻想入りしたばかりの妖怪か何かに襲われたみたいだ。」

担いでいた状態から降ろし、運ばれていくチルノと妖怪兎を見送りながら、何があったのかと言う相手に対して、自分も詳細や素性を知らないものの、幻想入りしたばかりの奴にやられたのだと応える。

507:深淵の予兆◆gI:2021/07/23(金) 09:25

物騒だねぇ・・・・・

(妹紅自身も詳しいことは知らないという事実を知らない妖怪兎は、物騒だとつぶやけば身震いをする・・・・・

そして、そのまま妹紅に「幻想郷も厄介なのは受け入れ拒否すればいいのに・・・・・」と、幻想郷の来るもの拒まずな決まりについて不満をもらす・・・・・)

508:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/23(金) 17:28

妹紅
「それもそうだな、幻想入りするものを取捨選択すればいいのにな?頭のいい奴らの考えることはわからない。」

幻想郷の生命力と精神力、それに呼応するあらゆる力やエネルギーを司る"隠岐奈"、強大な鬼の一角であると同時に仙術を使い、結界を乗り越え外の世界に干渉する事が出来る"華扇"、境界を操り幻想入りについて管理している"紫"と言った名だたる幻想郷の賢者達の考えがまるでわからない。

そこらの妖怪や神格を歯牙にもかけない実力と頭脳を持ち合わせた者達なのだが、それ故に脅威になるかもしれないものをも幻想入りさせるというその本心や本当の狙いについて自分達ではわからない、理解が及ばないと少しだけ愚痴を言う。

509:深淵の予兆◆gI:2021/07/25(日) 22:19

だよねだよね?何でも受け入れることで危機に晒されるのはいつも弱い立場の妖怪とかなんだから、もう少し気を使ってもらいたいよ・・・・・・

(強い者からすれば幻想郷にいかなる災いをももたらす何者かがやってきたとしても対処できる策があるのだろうが、自分達のような弱い妖怪兎もとい力の弱い妖怪達からすれば、かなり迷惑な話だと愚痴を漏らす・・・・・)

510:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/27(火) 08:43

妹紅
「ま、問題を起こすのは古参の妖怪や神様連中も同じだから何とも言えないけどな?」

萃香や永遠亭の者達と言ったように古くからこの幻想郷に住んでいる者も、それぞれの思惑や狙いがあるど、かなりの規模の異変を起こしていた事を思いながら呟く。



妹紅
「それに……異変を通して色んな奴がこの幻想郷に住むようになったし、少しずつ幻想郷そのものが活気に満ちて強くなっていくようにも感じるんだ。」

紅魔館の者達を筆頭に、命蓮寺の者達や神霊廟の仙人達、更にこれまで交流の無かった天人である天子や、月の民の尖兵だった玉兎達と言うように外の世界からこの幻想郷に定住し、幻想郷の一員になっている事で、幻想郷が停滞や衰退をする事無く、寧ろ活気が増していることを少し嬉しく感じている。

511:深淵の予兆◆gI:2021/07/31(土) 06:15

活気づくのと騒がしいのとは違う気もするけど・・・・・

(活気づくのはそれはそれでいいのだが、何でもかんでも迎え入れるとなると、その分悪人も迎え入れてしまっている可能性も高く、そうなればその分異変が起きる可能性も高くなる・・・・・

妹紅にしてみれば、さほど大きな問題なのかもしれないが・・・・・)

512:蓬莱の人の形◆3.:2021/07/31(土) 11:33

妹紅
「ま、私達が気にしたところで何が変わるわけでも無いさ。
それに……元から善悪なんかこの世界に無い、あるのは我儘だけだ。その最たる例がアンタらのところの姫様だろう?」

両手を頭の後ろで組ながら、この世界には善も悪も存在しない。あるのはそれぞれが持つ我儘だけであり、それが場合によって悪や善と呼ばれるだけであり、善悪の範疇に収まらない我儘の化身であるのが永遠亭の頂点にある輝夜であると言う。

513:深淵の予兆◆gI:2021/08/02(月) 02:20

確かにそう言われればそうだけど・・・・・

(そう言うと「でも今までずっと我儘で成り立っていて、よく崩壊しないよね・・・・・時々異変は起きるけど・・・・・」と、未だに幻想郷が解決できるレベルの異変止まりで済んでいることが奇跡とすら思えてくる・・・・・

しかし、逆に言えばそれは今までがその程度で済んでいる、ということでもある・・・・・)

514:蓬莱の人の形◆3.:2021/08/02(月) 22:29

妹紅
「ま、何も代わり映えのしない事よりも、多少の刺激はあった方が楽しいけどな?」

両手を頭の後ろで組んだまま、永遠亭の入口近くの壁に背を預け、代わり映えのしない日常が永遠に続くよりも、異変が起こった方が楽しいし、幻想郷の中にはその異変や、異変後の宴会を楽しみにしている者もいる……勿論、自分もその一人だと言うことを言う。

515:深淵の予兆◆gI:2021/08/03(火) 06:55

多少で済むならいいけどね・・・・・

(幻想郷という、猛者が山のように集っている場所には、力試しと言わんばかりに力を奮おうとしてやってくる邪悪な者も少なくない・・・・・

多少で済むならまだしも、多大な被害が出ることだってある・・・・・)

【一方、紅魔館・・・・・】

咲夜「・・・・・これまた派手にやったわね・・・・・」

(美鈴が倒した謎の人物の無残な死体を目にすれば、そのまま美鈴の方へと視線を移して上記を呟く・・・・・

いくら紅魔館に仕える従者の役目とはいえ、死体の処理ともなると流石の咲夜も顔をしかめる・・・・・)

516:不死鳥と小悪魔◆3.:2021/08/03(火) 20:51

妹紅
「ははは!血の気の多い奴は幻想郷の中でも珍しくない。
それに……あの吸血鬼異変の時もこの竹林に押し寄せた外の世界の魔物や吸血鬼の軍勢を翻弄し、返り討ちにしていただろう?」

霊夢や魔理沙の他に萃香とレミリア、チルノそしてあまり知られてはいないがアリス等、この幻想郷内にも好戦的な者も多数いるため、外の世界から脅威が来たとしても、戦いになる事自体はそう珍しいことじゃないと言う。

そして、かつてこの幻想郷に現れた吸血鬼や魔物の軍勢に対しても永遠亭を始めとした迷いの竹林の住人達はその被害を最小限に抑え、幾度も繰り返された侵攻を跳ね退けた過去があることを言う。



小悪魔
「大丈夫ですか、咲夜さん?良ければ私も手伝いますよ!」

人間でありながら、レミリアやフラン、美鈴等の食事のために人間の解体をしていた咲夜の方がこう言った事は得意だと思うものの、それでもこの館の住人の一人として少しでも何か手伝いをしたいと思った小悪魔は両手にゴム手袋を付け、水の一杯入ったバケツを持って笑顔で自分も手伝うと言う。

517:深淵の予兆◆gI:2021/08/03(火) 21:05

ま、まぁ、そうだけど・・・・・

(そう言うと「でもさ、万が一私たちみたいな力の弱い妖怪兎が襲撃されたら、一溜りもないから怖いんだよねぇ・・・・・」と、幻想郷には幻想郷を守る守護者が沢山いるのは事実であり、安心感はあるものの、力が弱い妖怪兎ならではの悩みも同時に抱えていて・・・・・)

あらそう?それじゃあ手伝ってもらおうかしら・・・・・

(二人係なら死体処理も早く済む、そう考えた咲夜は、小悪魔の申し出を素直に受け入れ、手伝ってもらうことにする・・・・・

いくら咲夜と言えど、ここまでグロテスクな死体の処理は一人では精神的にかなりくるものがあり、それをなるべく減らすという部分では非常に助かる・・・・・)

518:因幡兎と小悪魔◆3.:2021/08/03(火) 22:29

【永遠亭の出入口】

てゐ
「こ〜ら、何をサボっているの?ただでさえ人手が足りていないんだから早くこっちに来て手伝って!」

治療のために沢山の薬品を抱え、チルノと妖精が運び込まれた方へ向かって歩いていたてゐが妹紅と幻想郷の在り方について話していた妖怪兎にサボっているのはやめて治療を手伝って欲しいと声をかける。



【紅魔館 館内】


小悪魔
「はい!勿論です!はりきって頑張りますよ!」

小悪魔も一応は悪魔の端くれだからか、グロテスクな死体を見てもあまり動じておらず、それよりも咲夜の手伝いを出来ると言うまたとないチャンスから目を輝かせてゴム手袋を付けた手で肉片を集めようとする。

519:深淵の予兆◆gI:2021/08/03(火) 23:10

あ、バレちゃった・・・・・

(てゐにサボっているのがバレてしまうと、手伝わないわけにもいかず、しぶしぶ手伝いに向かう・・・・・

一応、妹紅に手を振りその場をあとにする)

それじゃあそっちの残骸集めは任せたわよ?

(そう言うと、咲夜は)体の方を処理しようと、体を持ち上げる・・・・・

そして、美鈴に次また侵入者が現れたら、もう少しは手加減するように忠告しておかなければと考える・・・・・

520:不死鳥と小悪魔◆3.:2021/08/04(水) 00:56

【永遠亭の出入口前】

妹紅
「お〜、またな〜。」

妖怪兎達のリーダー格であるてゐに注意された事で立ち去る彼女の姿を見て、妹紅も手を振り返し、彼女の姿が見えなくなると、再び頭の後ろで手を組ながら彼女達に渡すための人参を探すために人間の里へ向かって歩き出す。



【紅魔館 館内】

小悪魔
「任せて下さい!
……それにしても、あの温厚な美鈴さんがあんなにも真剣になっていたなんて……長いことこの館で仕えていましたが、あんな様子、始めて見ました。」

残骸を片付け、床に付いた血を雑巾で拭ってバケツの中に血や、細かい残骸を入れ、後片付けをしながら、普段の美鈴なら穏和に話し合ったり、弾幕ごっこをして退場を促すと言ったようになるべく穏便に事を済ませようとしていたのだが、今回は明確に相手を殺害したと言う、あまりにも異常な状態と、それを行う時の張り詰めたあの様子を見るのは始めてだと言う。

521:深淵の予兆◆gI:2021/08/04(水) 11:46

カァー!カァー!

バサバサバサッ・・・・・!

(カラスたちがいきなり鳴き声をあげながら、木から飛び立つ・・・・・

幻想郷に限らずありきたりな日常の風景ではあるものの、カラスたちの鳴き声が警告のようにも聞こえる・・・・・)

・・・・・

(小悪魔が片付けながら、あの温厚な美鈴が明確に殺意を見せて侵入者を排除したことに対して、いつもならどんな話にでも大抵は言葉を返す咲夜の声が聞こえてこない・・・・・

小悪魔と咲夜で一緒に片付けているため、咲夜は小悪魔が背を向けている間に移動したとも考えられるが、それにしては足音が聞こえずに、小悪魔の背後でまだ咲夜は片付けをしていると思われるのだが・・・・・)

522:名の無い小悪魔◆3.:2021/08/04(水) 14:29

小悪魔
「………?
咲夜さん……?」

普段とは明らかに違い、沈黙した咲夜に気付くと、雑巾を絞りながらどうしたのかと振り返って声をかけようとする。

523:深淵の予兆◆gI:2021/08/04(水) 15:04

・・・・・

ポタ・・・・・ポタ・・・・・

(小悪魔が振り返ると、死体の体の方の処理をしていたはずの咲夜が斜めに伸びた氷の柱に胸を貫かれ血まみれになっているという地獄絵図が広がっている・・・・・

何者かの気配はなかった、それこそ、侵入者もこの死体以外にはいなかったはず・・・・・)

524:名も無い小悪魔◆3.:2021/08/04(水) 18:33

小悪魔
「……………え?」

一瞬、目の前で何が起きたのかわからなくなり、頭の中が真っ白になり、小悪魔の手が止まり困惑する。

525:深淵の始まり◆gI:2021/08/04(水) 22:00

・・・・・

(咲夜は何も反応することもなく、だらんと垂れた腕の先からは鮮血が滴り落ちている・・・・・

そして、小悪魔が放心状態になっているその時・・・・・)

・・・・・ったく、これだから猛者っていうのは嫌なんだ・・・・・

(咲夜が処理しようとしていた体が突然起き上がり、失った頭の部分が再生し始める・・・・・

十中八九、やったのはこいつだ・・・・・)

526:名も無い小悪魔◆3.:2021/08/04(水) 23:37

小悪魔
「あ……あ……咲夜……さん………?」

あまりにも唐突の出来事に驚き、腰を抜かした小悪魔は傍にあった肉片と血の入ったバケツを溢してしまう。

527:深淵の始まり◆gI:2021/08/05(木) 05:49

ん・・・・・?おいおいなんだよ、そんなボロクズの方にばっかり目がいってよお・・・・・

(そう言うと、斜めに伸びた氷柱に貫かれた咲夜を、氷柱の下の部分を蹴り上げてバキッと折り、そのまま咲夜は貫かれたまま氷柱ごと地面に倒れる・・・・・

そして「普通なら的である俺の方に目が行くと思うんだがなぁ・・・・・」と呟いて)

528:名も無い小悪魔◆3.:2021/08/05(木) 06:14

小悪魔
「あ……あぁ………」

床にしゃかみこんだ小悪魔は、立ち上がることが出来ないまま、後ろへ下がりながら声をもらす。今目の前で起きている事があまりにもショックで、言葉さえ出せなくなってしまっている。

529:深淵の始まり◆gI:2021/08/05(木) 08:32

でもまぁ、どの道全員葬り去るつもりなんだ、ここで消えな・・・・・

ドォッ・・・・・!!!!!

(咲夜の体を貫いたのと同様、蘇った謎の人物は小悪魔の体も貫こうと氷柱を出現させる・・・・・

冷たい無慈悲な猛攻が、小悪魔に迫る・・・・・)

530:名も無い小悪魔◆3.:2021/08/05(木) 12:57

小悪魔
「……………ッ!!?」
《ドッ》

相手の伸ばした氷柱に対し、驚きと悲しみのあまり、何の抵抗もする事が出来ずに難なく貫かれ、小悪魔もまた、咲夜に続いて絶命してしまう……

人間の咲夜はもちろん、悪魔とは言えどあまり力を持っていない小悪魔では体を貫かれてしまえば生き残る事は出来ないだろう……

531:深淵の始まり◆gI:2021/08/05(木) 13:47

さて、次は俺の頭を潰しやがったあのアマをやりに行くとするか・・・・・

(そう言うと、謎の人物は美鈴を探しに館内をうろつき始める・・・・・

美鈴はある意味因縁の相手でもあるからか、より一層殺意が剥き出しになっている・・・・・)

532:◆3.:2021/08/05(木) 13:54

美鈴
「…………………。」

美鈴は館の出入口用のの門の前で両手を組んで静かに立っている。

533:深淵の始まり◆gI:2021/08/05(木) 14:25

ズガァッ!!!!!

(美鈴は門にいたため、美鈴がいるであろう門を館内から大体の位置を特定し、咲夜や小悪魔の体を貫いたように、容赦なく館内から建物ごと氷柱を伸ばし、美鈴を仕留めようとする・・・・・

もし避けられたとしても、咲夜と小悪魔があの状況である今、それを知ればショックの方が上回り、全力など出せないだろうとも考えている・・・・・)

534:華人小娘(こっちはシリアス)◆3.:2021/08/05(木) 15:15

美鈴
「………来ましたか。」

背後の館内から伸ばされた氷柱に対し、その氷柱が纏う邪気から氷柱の方向と位置を把握すると直ぐ様、両手に気を纏わせて氷柱を受け流し、空中を飛び上がり、クルリと一回転すると、その回る勢いを利用して右足から虹色の光弾を蹴るようにして放ち、相手の体を消し飛ばそうとする。

今度は最初から相手を仕留めるつもりで行く。
相手が肉片からも再生できることを知らなかったとは言え、自分が気付いた時には既に咲夜と小悪魔が殺害されており、美鈴の目からは一筋の涙が流れていたが、飛び上がった際にその涙も吹き飛んでいる……

535:深淵の始まり◆gI:2021/08/05(木) 16:17

ドガァッ!!!!!

ぐっ!!!!!

(なんとか今度はさっきのような直撃は免れるものの、やはり受身をとっても実力の差は圧倒的に相手側の方が上・・・・・

しかし、戦いというのは、何も戦闘能力だけがものを言うわけではない、戦略こそが、時に力をも上回る成果を成し遂げるに至ることもある・・・・・)

536:華人小娘◆3.:2021/08/05(木) 20:40

美鈴
「どうしました?こそこそ隠れていないで向かってきてはどうですか?」

肩をクルクルと回し、肩の間接を鳴らしつつ、正面から来てはどうかと挑発すると、両足と両腕を広げて構え、臨戦態勢に入る。

相手はどうも背後に回り込む癖がある。
加えて、今の攻撃を防がなかった辺り、防御技が無い、或いは精度が低いと推測できる……となれば、相手が攻撃をした事に合わせて反撃するか、接近した時に一気に決着を付けるべきか……

360度、全方向を常時警戒することが出来る自分に死角はない。

537:深淵の始まり◆gI:2021/08/05(木) 23:09

俺が臆病者だと思っているのか・・・・・?

(特に真正面から攻撃してくるわけでも、背後に回って攻撃してくるわけでもなく、ゆったりとした足取りで現れては、美鈴を睨みつけながら俺が臆病者に見えるかと問いかける・・・・・

未だ真の力を隠しているのか、それともただの悪あがきか・・・・・)

538:華人小娘◆3.:2021/08/08(日) 05:34

美鈴
「随分とお喋りなんですね?」

美鈴
「(先程の戦いから相手が触れた者の力を奪うと言うのなら、長期戦が得意である事は明白……先程の氷も詠唱した様子や、魔力そのものは薄かった事からおそらくは先に奪っていたものと考えられる……
最も警戒すべきは咲夜さんを殺害した事で時間操作を得ていると言うことも考えられる……時間を巻き戻されてもいいように、先に力を展開しておくべきね……いずれにせよ、能力発動までのラグを狙うしかない)」

相手に対する具体的な戦い方や策は思いついていない。
相手が触れた者の力を奪うと言うものであるのなら、おそらくは長期戦に持ち込もうとして来るだろう。となれば、此方は幾つか
時間の操作も、咲夜さんは複数の効果を同時に使用した事はない事から瞬間的に発動させるとなればその力の範囲や効果は限定的なものになるだろう。

時間停止した状態でナイフを刺すことが無かった事から停止した時間の中で相手に直接的な干渉を行うことも出来ないだろう。それならば、時間を止めたところで、決定打にはならない。

相手が概念系の能力を持っていると言うのならば、能力そのものに干渉する事が出来る、或いはその概念が通じない博麗の巫女か幻想郷の賢者クラスの者が到着するのを待つしかない。

幸いにも、私は武術が得意である上に、直接触れずに攻撃を加えることが出来る。直接触れなければ力を奪えないと言うことは先程の戦闘でも確認済みだ。となれば今までの戦いを継続する事で、より有益な情報を引き出したり、相手の消耗を狙えるかもしれない。

相手の技はいずれも決定打に欠け、長期戦に持ち込むと言うのならば、それを逆手にとって時間稼ぎに徹する事にしよう。どれだけ多くの時間を稼げるかで有力な者にこの異変に気付いて動員させる事も出来るだろう。

私がこの場においてやらなければならない事は三つ。
少しでも長く相手をこの場に留めること。
なるべく多くの情報を引き出して伝えること。
新たに加勢する者が少しでも有利になるように立ち回ること。

539:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/08(日) 13:21

悪いか?力のないやつってのはこうやって時間稼ぎをして逃げる隙を伺うしかないもんでねぇ・・・・・

(美鈴の一撃はかなり効いたのか、受身をとってはいたものの口からは血が出ている・・・・・

そして「髪の赤い悪魔の方はともかく、銀髪の女の方はお前と同じくらいの力かと危惧してはいたが、大したこともなかったな・・・・・この館は侵入者をどうすることも出来ない役たたず共の集まりなのか?」と、咲夜達を〇すだけでなく、見下す発言をする・・・・・)

540:華人小娘◆3.:2021/08/08(日) 17:16

美鈴
「(……幾ら油断していたとしてもあの咲夜さんが、力の弱い者に倒される事はまず考えられない……直接触れる事が出来ないのなら、遠巻きに攻撃をしつつ、出方を伺う……!お嬢様、館を少し壊してしまうかもしれませんが許して下さい……!!)」

美鈴に拳に纏わせていた気を殴り付ける勢いに載せて光弾として幾つも打ち出し、中遠距離から攻撃をしつつ、この距離を活かして相手の動きや接近に対してもより迅速に気付けるように攻撃を繰り出していく。

541:深淵の始まり◆gI:2021/08/09(月) 06:50

力任せに技を繰り出す・・・・・力を持つやつの悪い癖だぜ?

(そう言うと、咲夜と小悪魔を葬り去った時と同じように、そして、先ほど館内から狙って美鈴を攻撃してきたように、再び氷柱を生やして攻撃に出始める・・・・・

そして「まぁ、俺もあまり変わらねぇか・・・・・」と、自身も力任せに攻撃していることでは同じだと呟く・・・・・)

542:華人小娘◆3.:2021/08/09(月) 15:56

《ドガガガガガガガッ》

美鈴の繰り出した気の塊による弾幕に対して防御も回避もしなかった相手の体を美鈴が繰り出した無数の気弾が炸裂し、相手に対して着実にダメージを与えようとしていく。

美鈴は相手からの反撃も想定してある程度の距離を保っていた事にはまだ相手は気付いていないようで、伸ばされた氷柱を横へ飛び退く事で回避すると、再度気弾を放ち続ける。

543:深淵の始まり◆gI:2021/08/10(火) 05:46

がっ・・・・・!?

ドサッ・・・・・

(美鈴の気弾を見事に全身に大雨のごとく浴びると、そのままドサッと倒れる・・・・・

指一本動かすことなく倒れているものの、隙は見せられない・・・・・

戦い方では美鈴の方が何枚も上手だが・・・・・)

544:華人小娘◆3.:2021/08/10(火) 14:25

美鈴
「(どんな仕組みなのかはわからないけど……肉片になっても元通りに再生すると言う規格外の力を持っている……この状況を打破するためには、肉片一つ、魂魄一つ残さずに消し飛ばすしかない……!!)」

相手が美鈴の放った虹色の光弾を受けて倒れたのを見て、このまま距離を保ったまま放つ技では肉片一つ残さずに消し飛ばすのは火力的な問題から見て不可能だ。相手が再生に長けた存在であった場合、最悪気化したり魂の状態で逃れる可能性もあり、それらの可能性も全て潰すためには接近せざるを得ない……

例え相手が攻撃を誘発するために倒れたフリをしたところで、事実として床に倒れた事で一時的に視界も動きも封じられている。即座に反応することは困難だろう。寝転がった人間が即座に走り出すことが出来ないのと同じだ。

五感だけでなく、殺気や邪気と言った相手や周囲の気を頼りに感知している自分に幻術や分身で翻弄することは出来ない。このまま一気に決着を付けるべく、右手に虹色の気を集束させて殴り付ける事で一気に相手を消滅させようとする。

545:深淵の始まり◆gI:2021/08/11(水) 05:49

バキッ・・・・・

(このタイミングでは謎の人物は嘘偽り無く何もしていない・・・・・

偶然このタイミングで、たまたま先ほど出してきた氷柱の一部が戦いによる振動や衝撃で折れたのか、そのまま美鈴めがけて猛スピードで落下してくる・・・・・)

546:華人小娘◆3.:2021/08/11(水) 14:37

美鈴
「(氷塊の落下……?
これが意図的なものであるのかどうかは知らないけど、私の体を押し潰す程じゃない。それよりもコイツを確実に潰す……!!)」

美鈴は冷気による凍傷や凍結を受けないように体の表面に気の層を形成するだけで、回避も防御もせずに、相手を仕留めるその一点だけを狙い、右拳を振り下ろし、確実に相手を仕留めようとする。

547:深淵の始まり◆gI:2021/08/13(金) 06:15

どうやら俺は運がいいらしい・・・・・

グォッ・・・・・!

(美鈴が折れた氷柱に気を取られた時間分、謎の人物はその間に意識を取り戻すという、恐ろしい偶然が重なって真正面、至近距離から氷柱を形成して突き出す・・・・・

しかし、所詮は同じ攻撃の繰り返しでもある・・・・・)

548:華人小娘◆3.:2021/08/13(金) 07:51

《ドゴオォォォォォォォォォォォォォッ》

美鈴は持ち前の気の感知技術によって氷塊の落下を目視せずに感知していた……だからこそ、その双眼は常に相手を捉え続けており、刹那の隙も生じさせておらず、復帰しようとした瞬間を狙って繰り出した拳に纏った巨大な気の塊は相手が伸ばそうとした氷柱もろとも相手を気の塊で押し潰し、消滅させようとする。

美鈴の繰り出したその一撃は凄まじい破壊力を秘めており、相手を押し潰すだけには飽き足らず、周囲の館内の床や壁を即座に破壊し、それにより生じた衝撃と轟音は館外にある霧の湖の水面を揺らし、館を包んでいた濃霧が吹き飛び、幻想郷の何処に居たとしても聞こえるほどの轟音が鳴り響く……

もちろん、これだけの破壊力を込めた一撃は美鈴でも連発することが出来ない上にこれを繰り出した事で美鈴の右拳は無数の打撲と殺傷が合わさったような痛ましい様子になってしまう……だが、正確に相手を捉えた筈であり、回避することはさせず、防御しようとしたとしても即席の防御技では秒稼ぎも叶わない程の途方もない破壊力を有した一撃となっている。

当たれば肉片一つも残さない、着実確実に相手を仕留めきり、消滅させる……そのために美鈴は死力を尽くし、この一撃に全てを込めた。

549:華人小娘◆3.:2021/08/13(金) 08:01

美鈴
「はぁ……はぁ………
これで……倒せていなかったら……もう……打つ手はない……わね………」

美鈴は遂に限界を迎え、地面に空いた大穴を除き、その底を見てこの一撃で相手を倒すことが出来なければもう打つ手はないと思ったところで力を使いきった美鈴は地面の大穴近くで倒れ、そのまま意識を失う……

550:深淵の始まり◆gI:2021/08/15(日) 12:10

・・・・・流石に今のは終わったかと思ったぜ・・・・・

(少ししてから、咲夜にやられてもまた復活したのと同じように、五体満足の状態で瓦礫から出てくれば、そのまま美鈴の方を見る・・・・・

そして「どうやらお前を敵に回すのが早すぎたみてぇだ、出直してくるとするか・・・・・」と言い、一旦その場を後にする・・・・・)

551:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/16(月) 18:32

美鈴
「…………………。」

それから暫くが経ち、意識を取り戻した美鈴は、そのまま何も言わずに咲夜と小悪魔が死亡した場所に向かって歩き出し、二人が絶命した場所で一人佇み、そこで一人で何時間もその場で立ち続ける。

普段の陽気な美鈴の姿はそこにはなく、まるで魂が抜けたような虚ろな目をしたままその場で立ち尽くす……

552:深淵の始まり◆gI:2021/08/16(月) 22:20

咲夜「・・・・・ぁ・・・・・」

(夢か幻か、血まみれになった状態の咲夜はわずかに声を漏らして指を動かす・・・・・

もし幻でないのなら、不幸中の幸いと言うべきかどうか・・・・・)

553:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/16(月) 22:40

美鈴
「……………!」

腹部を氷柱で貫かれ、何の手当てもされずに大量に出血している事で間違いなく絶命したと思っていた咲夜が再び息を吹き返したように見えた事で驚き、虚ろな光に少しだけ光が宿り、驚きのあまり言葉が出てこない。

554:紅魔館のメイド◆gI:2021/08/17(火) 05:25

げほっ・・・・・!げほっ・・・・・!

(咲夜は掠れた声と吐血混じりの咳をして、ハッキリとまだ生きているということが確定する・・・・・

胸を氷柱で貫かれて大穴が空いているのに、辛うじて奇跡的に生きていたのはいいが、救うにも永遠亭に運ぶ場合は咲夜の体に負荷がかかってしまうだろう・・・・・)

555:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/17(火) 18:09

美鈴
「……すみません……私にはもう咲夜さんを救う事が出来ません……」

自分の気の操作では体力の消耗やダメージの回復は出来るが……腹部に空いた大穴を治すことは出来ず、その戦闘スタイルから、咲夜さんの能力では生物の時間に直接干渉することは出来ないと思われる……

お嬢様に頼めば吸血鬼にして咲夜さんを延命させることが出来るかもしれないが……そんな事は咲夜さんが拒絶してしまうだろう……かと言って永遠亭にまで運ぼうにも、自分はあの竹林の中、永遠亭を見つけ出す事は難しく、案内人もそう簡単には確保できない……
それどころか、次にあの侵入者と退治してしまえば、咲夜さんを守ったり庇う余裕はない……

このまま苦しみながら命尽きるのを待つよりも、今ここで楽にしてあげる方が彼女の為になると思い、右手を大きく振り上げ、目から涙を溢れさせながらそれを振り下ろし、咲夜さんへトドメを刺そうとする……

556:深淵の始まり◆gI:2021/08/17(火) 19:25

早まっちゃダメよ、美鈴・・・・・

(突如として美鈴の背後に現れたパチュリーが、美鈴の腕をつかんで早まっちゃダメだと告げる・・・・・

しかし、そうは言うもののこれだけの大ダメージを負っていて生きている方が不思議な今の咲夜を救うことは、魔法でもそう簡単にはいかないというのも事実である・・・・・)

557:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/17(火) 20:16

美鈴
「………パチュリー様には他に手があると言うのですか……?」

確かパチュリーは五行の属性魔法の使い手だが、回復魔法や蘇生魔法を使った事は見たことがなく、それが使えると言う話しさえ聞かない……

仮に回復魔法が使えたとしても、何時死んでいてもおかしくないどころか、ここまで生きていられる事そのものが不思議なほどの重傷を受けながら苦しみ続けている咲夜を完治させることは絶望的だろう。

美鈴の腕力は体術が苦手なパチュリーを遥かに凌駕しているものの、まだ話を聞くつもりはあるようで、パチュリーに何か手でもあるのかと聞く。

558:深淵の始まり◆gI:2021/08/17(火) 22:46

・・・・・残念ながら、私も回復魔法を使ったことはないから使えないわ・・・・・

(美鈴の目を見た後に、瀕死の咲夜の方へと目を移せば、自分も残念ながら回復魔法を使ったことはないため咲夜を回復させることは出来ないと告げる・・・・・

そもそも、回復魔法が使えたとしてもここまで酷い状態ともなれば、完治させることができるかどうかも怪しい・・・・・)

559:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/17(火) 22:55

美鈴
「それなら……邪魔をしないで下さい。
もう……咲夜さんをこの苦しみから解放してあげたいんです……!!」

このまま放っておくことしか出来ないと言うのはわかっている……打つ手などもう残されていない……それならこのまま言葉さえ出せない苦痛と死への恐怖から少しでも早く解放してあげるべきだと応えると、パチュリーの腕を振り払い、なるべく苦しまずに済むように咲夜の頭目掛けて拳を振り下ろす……

咲夜さんを殺害し、苦しみと恐怖から解放してあげると共に、これを糧にあの侵入者を討ち滅ぼすための原動力として仇を取る……これは咲夜さんを守れなかった自分への戒めであり誓いとなるだろう……

560:邪仙◆3.:2021/08/18(水) 05:56

【邪仙の異空間】


青娥
「ふふふ……少しばかり楽しい」

青娥を始めとした仙人は自身の力によって"仙界"と呼ばれる異空間を生み出すことが出来る。その異空間は外部からは感知する事が出来ないにも関わらず仙界側からは意図的に景戒を狭めることで任意の場所を覗き見ることが出来る隠れ家的なものとなっている。

特に青娥のように天人になれずに仙人のまま千年以上を生きている青娥にとって、この仙界を介した空間操作は呼吸や瞬きと同じようなものであり、その途方もない経験と知識から作り出された空間操作の精度や効力はより上位の仙人であり、聖徳王と呼ばれたあの神子でさえも上回る……

そんな完璧とも言える隠れ家(仙界)から美鈴達の様子を見ていた青娥は空間を薄めるために使用していた簪を右手に持ったまま左手を自分の頬を撫でるように当て、妖艶な笑みを浮かべながら更なる惨劇をもたらすための策を講じ始める。

561:邪仙◆3.:2021/08/18(水) 05:57

【邪仙の異空間】


青娥
「あらあら、随分と楽しそうになってきましたわね?」

青娥を始めとした仙人は自身の力によって"仙界"と呼ばれる異空間を生み出すことが出来る。その異空間は外部からは感知する事が出来ないにも関わらず仙界側からは意図的に景戒を狭めることで任意の場所を覗き見ることが出来る隠れ家的なものとなっている。

特に青娥のように天人になれずに仙人のまま千年以上を生きている青娥にとって、この仙界を介した空間操作は呼吸や瞬きと同じようなものであり、その途方もない経験と知識から作り出された空間操作の精度や効力はより上位の仙人であり、聖徳王と呼ばれたあの神子でさえも上回る……

そんな完璧とも言える隠れ家(仙界)から美鈴達の様子を見ていた青娥は空間を薄めるために使用していた簪を右手に持ったまま左手を自分の頬を撫でるように当て、妖艶な笑みを浮かべながら更なる惨劇をもたらすための策を講じ始める。

562:深淵の始まり◆gI:2021/08/18(水) 14:05

落ち着きなさい、私は回復魔法は使えないけど、救う策がないとは言ってないわよ?

(そう言うと、咲夜の横たわる床に魔法陣が浮かび上がり、そのまま咲夜がいた場所には咲夜が消え、ビー玉ほどの大きさの謎の透き通った玉が現れる・・・・・

これがパチュリーの言う救う策とやらなのだろうか・・・・・

そして、謎の人物による突然の襲撃という事態の対応に精一杯で、青蛾の悪巧みなど夢にも思っていなかった・・・・・)

563:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/18(水) 15:18

美鈴
「………これは?」

パチュリーの使う魔法のどれも、対象の姿形を変えるような術は無かった筈であり、パチュリーと知り合って長い美鈴にとってでさえ始めてみるこの魔法が何なのかわからず、問い掛ける。

564:深淵の始まり◆gI:2021/08/19(木) 06:19

これは一時的に対象を現状維持できる魔法よ、時間が進んでもガラス玉の中に影響はないわ、言わば仮死状態ってとこらかしらね・・・・・

(そう言うと「この状態なら、永遠亭まで運ぶのも問題は無いわ・・・・・」と、恐らくはいざと言う時の為に密かに学んでいたであろう魔法を駆使して美鈴にこれなら大丈夫だと告げる・・・・・)

565:虚ろな紅龍と邪仙◆3.:2021/08/19(木) 07:15

青娥
「うーん……あの竹林の医師でもあそこまで酷い怪我は治せないと思いますわ。それに……腹に大穴が開いているのに生きているだなんて不自然じゃないかしら?」

いつの間にか、パチュリーの真横でニコニコと楽しそうに微笑みながら佇んでいた青娥が自身の顎に手を添えて考える素振りを見せながら、不可思議な点についてや、竹林の医師でも過度な外傷からの肉体の瞬間治癒は不可能であると言う……

566:深淵の始まり◆gI:2021/08/20(金) 13:06

・・・・・部外者は黙っててもらえるかしら・・・・・?

(いつの間にか真横にいる青蛾に内心驚き困惑しつつも、表情に出してしまえばそれこそ相手の思うツボな気がして、敢えて無表情を保ちつついきなりあらわれた青蛾に部外者は黙っていてと反論する・・・・・

綺麗事に聞こえるかもしれないが、やってみなきゃわからない、この精神でやらなければ何事も道は切り開けない・・・・・)

567:虚ろな紅龍と邪仙◆3.:2021/08/20(金) 14:54

美鈴
「……と言うと、貴方には何か考えがある……と言うことですか?」

青娥は元は気の力をも習得しているからか、美鈴の感知能力を用いても読み取れないため青娥が何を考えているのかも、真の実力についてでさえもわからない……だが確かに咲夜が人間でありながら腹部に大穴が開けられたにも関わらずに何時間も生きている事に違和感を覚えている美鈴は、青娥の言葉から何かこの状況を打開する策があるのだと言うことがわかる……

この際、勝手に侵入した事については触れない。もし咲夜さんを助けられるのなら泥船で大海にだって出るし、藁にだってすがるし、冥府の悪魔にだって全てを捧げよう。



青娥
「勿論ですわ。成功する確率はそれほど高くは無いのですが、それでも宜しければ、直ぐにでも始められますわ。」

青娥はニコニコと微笑みながら、成功する確率は高くはないが、賭けてみる価値はあると応える……もし、これで咲夜を治すことが出来れば……紅魔館は青娥に対して大きな借りを作ることになる……青娥はこれを見計らっていたのだろうか?

568:深淵の始まり◆gI:2021/08/21(土) 19:00

・・・・・何をよからぬ事考えているのかしら・・・・・?

(咲夜の命が危ないというこの一刻を争う時に、突然タイミングを見計らったように現れては借りを作らせようとしている青蛾に対して、パチュリーはあまりいい印象を抱いておらず、何を企んでいるのかを問いかける・・・・・

どうせろくなことではないと大体の予想はつくが・・・・・)

569:虚ろな紅龍と邪仙◆3.:2021/08/22(日) 00:40

美鈴
「それなら……直ぐに始めて下さい!!
私に出来ることがあれば何でも協力します……!!」

切迫詰まった美鈴は青娥の言葉を聞いて直ぐに治療を始めて



青娥
「わかりましたわ、早速始めましょう。
では、私にその傷を見せて下さるかしら?」

侵入者との戦いで消耗した上に妖怪にとっての核である精神が大きくて揺らいで焦った美鈴は青娥の言葉から、その内面に渦巻く巧妙に隠された本性を読み取ることが出来ず、全面的な協力を約束すると、青娥は優しく微笑みながらゆっくりとパチュリーに向けて咲夜を元の状態に戻して欲しいと言う。

もし、パチュリーが断れば青娥が何もしなくとも美鈴がパチュリーを打ち倒し、強引に解除させようとするだろう。……青娥が現れた時点で、既に主導権は奪われてしまっている。常に自分の優位性を確立させ、誰から疑われようと、どれだけ勘繰られようと、自分の思うがままに場の雰囲気や状況を巧みに操作する……

青娥の厄介なところは、千年以上を生きる仙人と言う多彩かつ強力な力を持ちながら、優れた観察眼と状況操作技術を持ち合わせた狡猾な策略家であると言うこと……

強さと賢さの二つを兼ね備えながら、その行動原理は常に自分本意。
これこそが青娥の最も厄介な点であり、邪仙と呼ばれる由縁なのだろう。

570:虚ろな紅龍と邪仙◆3.:2021/08/22(日) 05:22

美鈴
「それなら……直ぐに始めて下さい!!
私に出来ることがあれば何でも協力します……!!」

切迫詰まった美鈴は青娥の言葉を聞いて直ぐに治療を始めて欲しいと懇願し、自分に出きることなら何でも協力するとまで言って頭を下げる。これまで館では互いに色々な出来事があり、時には仲違いしてしまったり、冷たく当たっている事もあったが、それでも自分と同じくレミリアを慕い、仕える仲間としての親愛も確かにそこにはあった。

……もっとも、青娥はそれらを見抜いた上でこうして姿を現し、協力を申し出たのだろう……美鈴が咲夜達を愛し、守りたいと言う感情を邪仙に付け込まれる事になるとは……



青娥
「わかりましたわ、早速始めましょう。
では、私にその傷を見せて下さるかしら?」

侵入者との戦いで消耗した上に妖怪にとっての核である精神が大きくて揺らいで焦った美鈴は青娥の言葉から、その内面に渦巻く巧妙に隠された本性を読み取ることが出来ず、全面的な協力を約束すると、青娥は優しく微笑みながらゆっくりとパチュリーに向けて咲夜を元の状態に戻して欲しいと言う。

もし、パチュリーが断れば青娥が何もしなくとも美鈴がパチュリーを打ち倒し、強引に解除させようとするだろう。……青娥が現れた時点で、既に主導権は奪われてしまっている。常に自分の優位性を確立させ、誰から疑われようと、どれだけ勘繰られようと、自分の思うがままに場の雰囲気や状況を巧みに操作する……

青娥の厄介なところは、千年以上を生きる仙人と言う多彩かつ強力な力を持ちながら、優れた観察眼と状況操作技術を持ち合わせた狡猾な策略家であると言うこと……

強さと賢さの二つを兼ね備えながら、その行動原理は常に自分本意。
これこそが青娥の最も厄介な点であり、邪仙と呼ばれる由縁なのだろう。

571:深淵の始まり◆gI:2021/08/22(日) 11:40

・・・・・ダメよ・・・・・

(そう言うと「たとえこの腕が切り落とされようと、アンタに咲夜は渡さないわよ・・・・・」と、反抗的な態度を見せる・・・・・

邪仙と名高い青蛾なんかに渡したりしたら最後、咲夜に何をされるかわかったもんじゃない、考えるだけでも恐ろしい・・・・・

今のこの状態ならば簡単に言えば咲夜は冷凍保存されているのと同じような状況であり、青蛾に渡さずとも永遠亭まで行ってえーりんに診てもらった方がまだちゃんと治る可能性は大いにあるためパチュリーは咲夜が入っている玉を持ったまま、その場を立ち去ろうとする・・・・・)

572:虚ろな紅龍と邪仙◆3.:2021/08/22(日) 13:43

美鈴
「命がかかっているこの状況でそれを言うのですか!?
今助けることが出来るのならばそれをやるべきです!!
………仕方がありません……もし、それでもまだ断るようなら力づくで奪わせてもらいますよ……!」

青娥は何も言葉を口にせず、ニコニコと微笑み続ける中、美鈴はパチュリーの目の前にまで詰め寄り、今は一刻を争う状況であり、病病毒ならばまだしも、青娥の言うように咲夜の深刻な外傷を完全に治すことは竹林の医者にさえ不可能であると思い言う。

何時命を落としても可笑しくない……
むしろ、腹部に大穴を開けられてまだ生きている現状こそが奇跡である程だ。もはや迷っている暇など無い、直ぐにでも対策をするべきだと言うと同時に、断るようなら力づくで解除させるとまで言う。

魔力ではパチュリーの足元にも及ばないが、その純粋な身体能力や格闘能力はパチュリーを遥かに凌駕している。今此処で戦いとなり、美鈴とパチュリーが潰し合いを始めてしまえば、館の戦力は大きく削られ、負傷者が増える事になる……そうなれば、レミリアでさえこの状況を納めるために青娥に頼らざるを得ない状況が出来上がることになってしまうだろう……

パチュリーが断っても認めても、青娥の思惑通りにしか進まない……そんな状況は青娥はほんの数分足らずで作り上げてしまっている。

573:深淵の始まり◆gI:2021/08/22(日) 18:30

パチュリー「私とやろうっての?いい度胸ね、美鈴・・・・・」

レミリア「待ちなさい、パチェ、美鈴・・・・・」

(今にも美鈴とパチュリーの禍々しい戦いが始まろうとしていたその時、二人の様子を見たレミリアは二人に戦いをやめるように言う・・・・・

咲夜を救うことは最優先すべきことではあるが、いきなり現れた胡散臭い相手の言うことを聞くよりも、えーりんに診てもらった方が安心できるのは確かだとパチュリーに賛同する・・・・・)

574:破滅への布石◆3.:2021/08/22(日) 19:39

青娥
「………わかりましたわ。
どうやら此処の主にさえ求められていないようですので私は去りましょう。」

青娥は両手を挙げてもうお手上げだと言う事を示すと、いやにあっさりと立ち去ることを決めると、ゆっくりと後ろに下がり始め、この場から大人しく立ち去ろうとしている。終始笑顔を崩しておらず、その様子はまるで笑顔以外の感情や表情が欠如しているかのようにも見える……



美鈴
「……………ッ……」

美鈴はレミリアの決定に異見を言うつもりはなく、黙り込むと、レミリアとパチュリー、そして咲夜が入っている球体を順番に見て、最後に立ち去ろうとしている青娥を見て、安堵や憤怒、不安や不信と言った複雑な表情を浮かべる。

575:深淵の始まり◆gI:2021/08/23(月) 13:47

レミリア「パチェ、簡単に言ってしまえば、今の咲夜は時が止まっているのと同じなんでしょう?」

パチュリー「えぇ、咲夜自身の体には負荷がかからないようになっているわ・・・・・」

レミリア「なるほど・・・・・美鈴・・・・・私だって咲夜が何の問題もなく助かるのならば、あの侵入者に躊躇いなく任せていたわ、言いたいことがわかるかしら・・・・・?」

(様々な感情が入り乱れる美鈴に向かって、何故自分までもが咲夜を青蛾に任せることはしなかったのかがわかるかと問いかける・・・・・

今の美鈴には理解は難しいかもしれないが・・・・・)

576:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/23(月) 16:44

美鈴
「……………すみません……!!」

竹林の医師が治せると言う確証はない、掠り傷や軽い傷ならばともかく、致死に値する深傷を薬で治す事が出来る確証も無い……レミリア達の考えはあまりにも楽観的かつ希望論に過ぎないものだ。

美鈴は固く目を瞑り、苦しみながら何かを考えると、最終的に一つの結論しか思い浮かばなかったものの、それを口にする事は主であるレミリアの意思に背く事になるため、ただ一言だけ謝ると、立ち去った青娥の後を追うようにして駆け出して行く……

親しい者の死や苦しむ様子を見たくない、もう……あの男が居た頃と同じような目にはあいたくない、誰も死なず、苦しまないようにしたい……そんなお人好しとも言える優しい感情が美鈴を苦しめ、苛んでしまっていた……

577:深淵の始まり◆gI:2021/08/24(火) 13:02

レミリア「・・・・・未熟ね、行くわよパチェ」

パチュリー「えぇ、そうしましょう・・・・・」

(己の優しさとの葛藤に追い詰められる美鈴を見送れば、レミリアは未熟だと一言呟き、急いでパチュリーと永遠亭へと向かう・・・・・

青蛾ともし対峙するとなっても、美鈴なら大丈夫だろうと信じ、敢えて美鈴には構わずに、咲夜を診てもらうことを最優先とする・・・・・)

578:虚ろな紅龍◆3.:2021/08/24(火) 15:55

青娥
「あら、寛容な門番さん。どうしたのかしら?」

館の門から敷地外へ出て霧の湖を飛んで渡ろうとした最中、自分を追い掛けて来た美鈴に気付き、美鈴の方へ優しく微笑んだまま要件を伺う……それはまるで、最初からこうなる事がわかっていたかのように……



美鈴
「………貴方の言う通り、竹林の医師に見せても咲夜さんのあの傷を完全に治せるとは思えません……それに……」

青娥
「"主達は侵入者"による撃退をしなかった。
あの二人ならその気になればメイド長があれ程の傷を受ける前に防ぐことだって出来たのに……でしょう?」

美鈴
「………………。」

まるで此方の心情を透かし見ているように、自分の思っていた事を口にしていく青娥に対して何も言い返せずにいる……あのスピードに長けた天狗にも匹敵するレミリアの身体能力であれば、咲夜の腹部が貫かれる前に駆け付け、攻撃される前に迎撃することだって出来ただろうし、パチュリーの魔力探知を用いることで復活しようとしている侵入者に対して先手を取って遠隔でも高度な属性魔法を用いて完全に消滅させることだって出来ただろう。
自分にはそれらをする事が出来ない……駆け付けようとしてもあまりにも時間がかかり過ぎるし、遠隔で魔法を展開することだって出来ないからだ……



青娥
「自分は命を賭けて、死力を尽くして追い払ったのに、それを認められるどころか、意見を認めてもくれなかっただなんて悲しいわね?彼女達にとって貴方達なんて所詮はただの駒なのよ。」

美鈴
「そ……んな……事は……」

青娥
「可哀想に、私の意見や想いは彼女らにとってはどうでもいいものだったのよ。得体の知れない私に恩を作りたくないから……それだけの理由のためだけにあのメイドさんの命を助かるかもわからない賭博に使った……これだけでも貴方達の意見や命を軽視していることがわかるでしょう?」

美鈴は青娥の呟く言葉には些かの気の乱れも生じておらず、その言葉が全て真実であるとわかっているからこそ、その言葉に対して明確な反論も出来ずに黙り込んでしまう……

579:深淵の始まり◆gI:2021/08/25(水) 21:12

レミリア「パチェ、あの悪女、あれで終わりだと思う・・・・・?」

パチュリー「正直言うと、これからが本番だと思うわよ?あの程度で引くとは思えないし・・・・・」

(レミリアとパチュリーは、永遠亭へと向かう途中で、青蛾がまだ仕掛けてくるかどうかということに対して話し合いをしている・・・・・

それに、もしかしたら今回紅魔館を襲撃した侵入者が、青蛾と繋がっているかもしれないということも可能性としてあるかもしれないと考えている・・・・・)

580:静かなる侵食◆3.:2021/08/26(木) 01:19

青娥
「それに……貴方は侵入者を阻めなかった……
その事実こそが一番貴方を苛んでいるんじゃないの?」

美鈴
「………………。」

青娥
「大丈夫、別に貴方を責めている訳じゃないのよ?
私の言う通りにしてくれれば……彼女を助けた上で、貴方に復讐するための力を……守りたいモノを守れる力を与えてあげる事だって出来る。」

美鈴
「何を企んでいるんですか……?
私が強くなる事で……貴方にどんな得が生じるのですか?」

青娥
「あら、そんなに損得勘定に取り付かれているように見えるのかしら?
そうね……強いて言うのなら、私が天人になるための得を積めるから……といったぐらいかしらね?」

青娥は淡々と仙界を通じて見た出来事を引き出して美鈴を揺さぶりをかけ、自分が得ることが出来るのは仙人にとっての悲願であり理想である"天人"に近付けると言うものであると語る……

それが本心なのかどうかはわからないが、今の美鈴には……その邪仙の言葉に乗るしか選択肢が無かった……

無力だった自分が変わるために、今度こそ誰も失わずに、傷つけられること無く済むために……悪に対抗するために悪と協力をする事を決めてしまった……

581:深淵の始まり◆gI:2021/08/27(金) 13:35

レミリア「でもまぁ、流石に美鈴もあの悪女にそそのかされて協力したり・・・・・なんてことはないでしょ」

パチュリー「そうね、流石に美鈴もあの悪女に協力するなんてことは・・・・・」

「「有り得る・・・・・」」

(流石に青蛾に騙されて協力する、なんてことはいくら美鈴でもないだろう、とは思いたいものの、ついさっき青蛾に騙されてパチュリーにすら反抗しようとしていた事実から、有り得ないどころか寧ろ十分に有り得すぎると意見が合う・・・・・)

582:脈動する悪◆3.:2021/08/27(金) 15:44

【妖怪の山 虹龍洞】


青娥
「此処には龍の命の結晶である"龍珠"がある……
世界最強の種族の一角でもある龍の命を……力を……大量に獲得した場合……どれだけの力が得られかしらね?
貴方にはそれに耐えられるだけの素質がある。」

妖怪の山に存在する龍珠や伊弉諾物質が眠る炭鉱……
虹龍洞の中にて、青娥と美鈴の二人は到着する。
通常であれば酸素がほぼ存在しないこの深層にまでは生物が辿り着くことは出来ないのだが、青娥はこの時に備えて編み出した酸素を必要としなくなる秘術と、どれだけのぶ厚い壁であっても通り抜けることの出来る簪の二つを用いることで警備が厳重な妖怪の山、そして無数の百足軍団が占拠しているこの虹龍洞にまで誰にも気取られること無く侵入することに成功する………



美鈴
「ですが……こんな勝手に侵入して盗むような……しかも命を利用するなんて事……」

青娥
「強くなりたくはないの?
龍の力を一気に取り込めば……誰でも守ることが出来る、救うことが出来るようになるのよ?この罪の贖罪は貴方が生きて多くの命を救い、守る事で購えばいいのよ?」

勝手に侵入したり、他者の命を自分のためだけに消費しようとしている事に対して強い罪悪感を抱いている美鈴に対して青娥は強くなるためには必要なことであり、この贖罪は強くなってから行えばいいと言って美鈴の良心を利用し、善悪の価値観を狂わせるように唆す……

そして、美鈴は邪仙に唆されるがまま、岩壁から覗く小さな虹色の鉱物……龍珠を手に取り、それを口許へと運んでいく……

583:深淵の始まり◆gI:2021/08/27(金) 21:22

レミリア「でもね、パチェ・・・・・私は主という立場上、どんな状況であれ従者を信じているの・・・・・例え美鈴がどんなに騙されやすい性格だろうとね・・・・・」

パチュリー「・・・・・信じすぎるというのも、破滅に繋がることがあるけれどね・・・・・」

(例え美鈴がどんなに騙されやすい性格だろうと、自分は従者を信じていられる主でありたいと告げるが、パチュリーからは信じすぎることは逆に破滅へと繋がることもあると忠告を受ける・・・・・

パチュリーからすれば、レミリアの言い分もわからなくはない、だが邪仙は種族を問わず心の弱さに入り込む・・・・・

それをわかっている以上、安心はできない・・・・・)

584:◆3.:2021/08/27(金) 23:23

【その後……】


それから美鈴は姿を消した。
紅魔館に帰ることも、霧の湖周辺や博麗神社に訪れることも無く、まるで幻想郷の外へ行ってしまったかのよう行方知れずになる……

邪仙が関わっているであろうことは明白だが、神子達が訪れることは珍しく、行方を捜索することすら出来なくなってしまっている。

585:深淵の始まり◆gI:2021/08/28(土) 06:22

《・・・・・あれから数日・・・・・自身の誤った判断に責任を感じて身を隠したか、それとも・・・・・》

(レミリアは紅茶を飲みながら、あれから数日経過しても美鈴が帰ってこないことに不安を感じていた・・・・・

様々な可能性は考えられるが、やはり邪仙の誘惑に乗ってしまったと考えた方が自然か・・・・・)

586:紅魔館◆3.:2021/08/29(日) 09:57

妖精メイド
「レミリアお嬢様……あの……咲夜さんは大丈夫ですか……?」

消息不明になってしまった美鈴を心配しているレミリアの元へ妖精メイドの一人が訪れ、侵入者によって瀕死の重体を負い、時間停止によって辛うじて延命している状態で永遠亭に運ばれた咲夜が助かったのかどうかを問いかける。

587:深淵の始まり◆gI:2021/08/29(日) 12:13

レミリア「まだ意識は戻っていないけど、辛うじて山場は越えたって永琳が言ってたわ・・・・・」

(未だに意識不明の状態が続いてはいるものの、永琳が言うには山場は越えたとのことから、とりあえず死の危険は去ったと見て一安心できる・・・・・

だが、問題は美鈴だ・・・・・

この数日、紅魔館へ帰ることもなく行方不明のままとなっている現状、邪仙の言葉に惑わされて利用されている可能性がいよいよ高まってきた・・・・・

しかし、探そうにもどこにいるかもわからない・・・・・)

588:妖精メイド◆3.:2021/08/29(日) 18:38

妖精メイド
「良かった……咲夜さんが無事で……
だけど美鈴さんが行方知れずなのは心配ですね……」

咲夜が一命を取り留めたのは嬉しい事であるのだが、その代わりに行方知れずになってしまった美鈴の事を心配する……美鈴は悪霊に取り付かれて悪心を増大させられても他者を気づかったり、夢の中でも紅魔館だけでなく幻想郷を守ろうとしていた等、根が善人であるのだが、その善人だからこそなの苦悩もありるのだろう……

589:深淵の始まり◆gI:2021/08/30(月) 06:21

・・・・・美鈴ならきっと大丈夫よ、美鈴は心も強いから・・・・・

(本当は自分自身が一番戸惑っている・・・・・

もしや美鈴は本当に邪仙に騙されて利用されているのではないかと・・・・・

だが、主として、従者を信じ抜かなければ、美鈴に申し訳ない気がしてならない・・・・・)

590:妖精メイド◆3.:2021/08/30(月) 11:41

妖精メイド
「このまま何事も起こらなければいいのですが……」

妖精メイドは静かにレミリアの傍に近付きながら、このまま何事も起こらずに平和が続けばいいのにと呟く。

591:深淵の始まり◆gI:2021/08/30(月) 17:53

パチュリー「あまいわね・・・・・」

(美鈴なら大丈夫だと、何事も起こらなければいいと言葉を交わすレミリアと妖精メイドの前にパチュリーがやってくる・・・・・)

レミリア「あまいって、どういうこと?」

パチュリー「もう数日も経つのよ?流石にわかってるんでしょ?美鈴はあの女の手に落ちたのよ・・・・・」

レミリア「それは万に一つの可能性でしょ?」

パチュリー「そう言い切れる根拠は?それとも、事実である可能性が高いことを認めないのが、紅魔館の主の務めなのかしら?」

レミリア「何ですって?」

(お互い一歩も引かない言い争いに、場の空気が気まずくなる・・・・・

双方から意見が食い違いぶつかる、この様までも邪仙の掌の上で全て計画されているようにすら思えてくる・・・・・)

592:妖精メイド◆3.:2021/08/30(月) 19:41

妖精メイド
「うぅ……美鈴さんが帰って来なかったらどうしよう……
美鈴さんは普段は寝てばかりですが、門番を勤めている娘達を助けてくれたり、美鈴さんが庭で育てたフルーツをくれたりもしていた、とても優しい方です……」

互いに美鈴の所在について話しているレミリアとパチュリーの前で、妖精メイドはあまり知られていなかった美鈴の一面についてや、その優しさによって活気が出ていた事を言う……



妖精メイド
「美鈴さんが居なくなってから、みんな元気が無いみたいで……
はやく帰って来て欲しいです……」

パチュリーにビックリしてレミリアの後ろに隠れるようにして移動すると、力無く美鈴にはやく帰って来て欲しいと言うのだが、これがレミリアとパチュリーの二人の仲に不和の種が生じてしまうことになるかもしれない……

青娥に借りを作ることを拒んだ結果、美鈴は行方不明になり、館内の妖精メイド達の士気も下がってしまう現状に繋がってしまった……加えて、これで美鈴が青娥に唆されて何か問題を起こしてしまう可能性も考えると、これが最善の手であるとは言い難いだろう。

593:悪夢の中の理想の現実◆gI:2021/09/01(水) 03:54

レミリア「・・・・・大丈夫よ、必ず戻ってくるわ・・・・・」

(確信なんてない、ただ、こう言うことで妖精メイドたちの心を少しでも安らぐようにするのが、今の自分にできる主としてのせめてものことだと)

594:深淵の始まり◆gI:2021/09/01(水) 04:06

レミリア「・・・・・大丈夫よ、必ず戻ってくるわ・・・・・」

(確信なんてない、ただ、こう言うことで妖精メイドたちの心を少しでも安らぐようにするのが、今の自分にできる主としてのせめてものことだと思っているものの、この言葉には、美鈴が戻ってくるということを自分が一番信じている、いや、願っているということの意思表示なのかもしれない・・・・・)

595:妖精メイド◆3.:2021/09/01(水) 05:23

妖精メイド
「………………。」

妖精メイドはレミリアの必ず戻ってきてくれると言う言葉を信じたのか、それともまだ悲しみや不安が残っているからなのか、何も答える事無くただ静かにうつむきながら部屋を出て行く……

596:深淵の始まり◆gI:2021/09/01(水) 16:58

レミリア「・・・・・複雑ね」

(咲夜は未だ意識不明、美鈴は行方不明、紅魔館における大切なモノが二つ無い現状、レミリアは主としての責任を感じていた・・・・・

もし、美鈴が邪仙に協力しているとするならば、あちら側はどういう手で攻めてくるのか、という不安はある・・・・・)

597:暗躍するモノ◆3.:2021/09/01(水) 17:02

【紅魔館 メイド妖精の部屋】


妖精メイド
「う……ぁ…………」
《ズルッ》

部屋に戻った妖精メイドは自分の胸元を苦しそうに押さえながら、嗚咽し始めると、妖精メイドの体内に入り込み、その肉体を操っていた青娥が妖精メイドの口から這い出て来る……



《ドチャッ》
青娥
「フフフ……なるほどね?
案の定、最初に言っていた時みたいに永遠亭に運ばれたようね。」

青娥は妖精メイドの体内に入り込む事で自分の邪気や魔力を隠すと同時に、レミリアから情報を引き出すために再度潜入していた……
ヤンシャオグイ……流産した赤子や殺害された赤子を利用した外道の呪術の扱いに長けた青娥はその応用として他者の体内に入り込む事で感知や探知を掻い潜る事が出来る。
レミリア自身の言っていた言葉や、直近の状況からして永遠亭に運ばれたと確信する……



青娥
「龍(ケダモノ)に仲間や人間みたいな感情はいらない。あの侵入者がメイドを殺害した事にして、ついでにあの吸血鬼達が見殺しにしたと言えば……彼女の精神は確実に崩壊する。
憎悪と復讐の化身になった龍を操ることが出来れば、私は更なる力を手に入れることが出来る。」

妖精メイド
「う……ぅぅ………さ……くや………さ…………逃げ……て……」

青娥は美鈴を憎悪と復讐によって塗り潰し、全てを破壊する龍に変えることでそれを使役し、自分の力をも高めようと考えている……
そんな野心を露にした青娥の足元では、骨を抜き取られ、内臓の配置さえも変えられた事で身動き一つ取れない肉のスーツとなった妖精メイドは主のレミリアを裏切るような形になってしまった事に涙を流しながら咲夜に逃げて欲しいと呟く。

だが、青娥は最早用済みとなったその妖精メイドを気遣うような事はなく、証拠を隠滅するために何の躊躇いもなく床に倒れた妖精メイドに左手を翳し、その呪力を用いることで自然の化身である妖精メイドの肉体を急速に朽ち果てさせ、消滅させて行く……



青娥
「さあ……歩み始めましょう。
私が至高の天人……いえ、神になるための道を……!」



【邪仙は美鈴と妖精メイドの感情を踏みにじり、侵入者の影に隠れて自身の欲望を満たすために暗躍していく……】

598:狙われた永遠亭◆3.:2021/09/01(水) 17:04

【永遠亭 病室】


妖怪兎
「えーっと、十六夜さん〜。
起きていますか〜?」

邪仙の揺らぐことの無い野心と尽きることの無い欲望の矛先を向けられている事を知らぬ永遠亭……
そこでは鎮痛剤や治療薬、そして交換用の点滴が乗せられた木のトレイを持って咲夜がいる病室までトコトコと歩いて来た妖怪兎の一人が間の抜けた声で咲夜に起きているかと声をかけてみる。

599:悪夢の中の理想の現実◆gI:2021/09/02(木) 17:19

レミリア「・・・・・」

(今、近くでなにかおぞましいことが起きたような、そんな気がした・・・・・

レミリアに生まれつき備わっている本能がそう告げたのかどうかは定かではないが、少なくとも、背筋に寒気が走ったのは紛れもない事実だが、妖精メイドが青蛾にあやつり人形の如く利用され、〇されたという事実など知るはずもなかった・・・・・)

咲夜「・・・・・」

(妖怪兎の問いかけには反応せず、未だに意識不明の状態が続いている咲夜・・・・・

一命は取り留めたものの、意識が戻る気配はなく、侵入者と一戦交えた後、紅魔館で起きた出来事、そして今紅魔館で起きていることを知らない咲夜は、意識が戻ってすべてを知ったらどんな顔をするのだろうか・・・・・)

600:狙われた永遠亭◆3.:2021/09/02(木) 20:38

妖怪兎
「まだ意識が戻っていないみたい……
ま、いいや。それじゃ、もう無くなりそうなんで点滴を交換しますね。」

鎮痛剤と治療薬の乗せられた木のトレイを近くのテーブルの上に乗せると、あまり慣れていない手付きでほとんど空になった点滴の袋を取り外し、その代わりとして新しい点滴のパックに付け替え始める。

チルノや妖怪兎が迷いの竹林内で攻撃され、更には館内で謎の侵入者の手で小悪魔が殺害され、咲夜も瀕死の重傷を受けたと言う騒動に便乗して暗躍する青娥の事を予知することが出来る者はまだ居ないだろう……

601:深淵の始まり◆gI:2021/09/03(金) 13:49

咲夜「・・・・・」

ピクッ・・・・・

(妖怪兎が点滴を交換しようとしたその時、咲夜の指が僅かに動く・・・・・

永遠亭へと運ばれ、そして意識不明のまま数日が経過していた時だからこそ、妖怪兎の見間違いでない限りは、咲夜の意識が戻った可能性が高い・・・・・)

602:狙われた永遠亭◆3.:2021/09/03(金) 14:06

妖怪兎
「…………!
意識が戻ったのか!?」

点滴を交換しようとしている中、微かに咲夜の指が動いたのを見ると驚き、一瞬だけ手が止まるが、直ぐに咲夜が本当に意識が戻ったのかどうかを確認するために声をかけつつ、点滴の入れ替えを急ごうとする。

603:深淵の始まり◆gI:2021/09/04(土) 06:22

・・・・・うっ・・・・・!ん・・・・・ん・・・・・?

(咲夜はわずかに声を漏らしながら、ゆっくりと目を開ける・・・・・

目を開けると、目の前には妖怪兎がいるということはわかるが、なぜ目の前に妖怪兎がいるのか、なぜ自分はここにいるのか、一体何が起きたのかなど、記憶の処理が追いつかないでいる・・・・・

そして、腹部にはまだ痛みも残っており、それもあって表情を少し歪めている・・・・・)

604:狙われた永遠亭◆3.:2021/09/04(土) 11:28

妖怪兎?
「……あらあら、目が覚めてしまわれたのですね?
それなら仕方ありませんわ。」

咲夜が目を覚ました事に気付くと妖怪兎は途端に口調が変わり、それと同時に手にした注射器を咲夜の首筋に向けて突き刺し、薬品を注入しようと襲い掛かる。

咲夜が下手に動こうとすれば腹部の傷が開いてしまう可能性があり、更には暫くはまるで体を動かせていなかった事から機敏に体を動かすことは困難な状態になってしまっているだろう……

605:深淵の始まり◆gI:2021/09/04(土) 19:29

咲夜「・・・っ・・・・・!?」

(動けば傷口が痛み、大声を出しても傷口が痛む・・・・・

まさにどうすることもできない、誰にも助けを求めることが出来ない状況下で、妖怪兎に扮した何かに襲われることしか出来ない・・・・・

相手側からすれば、絶好のチャンスなのだろう・・・・・)

606:狙われた永遠亭◆3.:2021/09/04(土) 20:58

妖怪兎?
「大丈夫大丈夫、貴方の死は無駄にはならないわ。だって……私が神仏になるための足掛かりになれるのだもの。」

妖怪兎は無表情のまま、自分が神仏(しんせん)になるための足掛かりになれるのだと言いながら、小柄な妖怪兎からは想像も出来ない程の強力な腕力を用いても咲夜を押し倒してそのまま強引に注射針を咲夜の体に突き刺そうとする。

607:深淵の始まり◆gI:2021/09/05(日) 12:43

・・・・・っ・・・・・!ぐ・・・・・っ!

(咲夜は、傷が痛む中必死に相手の腕を掴んでなんとか抵抗を続ける・・・・・

そして、相手の襲撃でようやく目が覚めてきた、今目の前にいるのが妖怪兎ではなく、妖怪兎の姿をした何者か、だということも・・・・・)

608:狙われた永遠亭◆3.:2021/09/05(日) 14:09

妖怪兎?
「フフフ……」

妖怪兎は変わらずに笑い声を出しながら……しかし、その表情はまるで死体そのものであるかのように硬直したまま、手にした注射器の針を少しずつ迫らせて行く。

その気になれば一瞬で押しきれるだけの力がありながら、敢えてそれをせずにジワジワと針を迫らせていることから咲夜からの抵抗そのものをまるで楽しんでいるかのようにも見える。

609:深淵の始まり◆gI:2021/09/05(日) 15:43

咲夜「・・・・・だっ・・・・・だれ、か・・・・・っ・・・・・!」

(咲夜は、誰かに気づいてもらおうと声を振り絞るものの、やはり腹部に力が入らずに途切れ途切れに小声を出すのがやっとの状態であり、他者からの救出は絶望的・・・・・

今こうやって相手に抵抗できているだけでも奇跡に近い・・・・・)

610:狙われた永遠亭◆3.:2021/09/05(日) 18:08

妖怪兎?
「……どれだけ足掻いても無駄ですわ。」

注射針が咲夜の首筋に当たり、少しずつ咲夜の肌に針が刺さって行く……
周囲には異様な静寂のみが広がっており、助けが来る様子はない……それもその筈で、青娥ほど狡猾になると、鈴仙が里へ薬売りに行き、てゐが竹林で新しいトラップ作成に向かい、永琳が診療を行う等の周囲の者達が助けに来れないような状況になるのを見計らい襲撃をしかける程の悪辣さを持っている。

更に抵抗したせいで咲夜の腹部に開けられた謎の侵入者から付けられた腹部の大穴の傷が開き始めてしまう……外へ通じる扉は閉まっており、扉の向こうにまでは咲夜の唸り声のような悲鳴は聞こえないだろう……

助けが来る可能性があるとすれば、輝夜か妖怪兎かのどちらかだが……妖怪兎が駆け付けたとしても、この眼前にいる妖怪兎の皮を被った得体の知れぬ人物を倒すことは出来ないだろう……

611:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/05(日) 20:30

【永遠亭 入口】


妹紅
「おーい、誰かいるかー?」

幻想郷に取り返しのつかないダメージを与えるために暗躍し、妖怪兎の体を乗っ取った青娥による咲夜への襲撃が行われている頃、約束通り炭を売った金で大量に購入した人参の入った袋を担ぎながら永遠亭に訪れた妹紅が永遠亭の入口前で誰か人(妖)は居ないかと声をかける。

612:悪夢の中の理想の現実◆gI:2021/09/06(月) 06:13

・・・・・ぅ・・・・・っ・・・・・

(徐々に咲夜の腕の力が弱まってゆく・・・・・

咲夜の今の抵抗も、言うなれば火事場の馬鹿力に近いものだったのかもしれない・・・・・

そのまま咲夜の腕は力なく落ちる・・・・・

意識を失う寸前、わずかに誰かの声が聞こえた・・・・・

朦朧とする意識の中だったため誰の声なのかは判断出来なかったものの、その誰かが気づいてくれることに賭けるしかない・・・・・)

613:暗躍するモノ◆3.:2021/09/06(月) 07:24

妖怪兎?
「大丈夫、死にはしないわ。
その代わり目覚めることも出来ないけれどね?」

青娥は咲夜の抵抗を振り切って彼女の首筋に注射針を突き刺すと、その注射器の中に混入させていたモノ……青娥の呪術から生み出された昏睡薬とでも言うべきモノが入れてある……その効能は二つ……
一つは咲夜の意識が青娥の許可が無い限りは戻らないと言う口封じとしての役割。
もう一つは青娥の意思一つで何時でも咲夜の心臓を止めて死亡させるのと言う脅迫や人質として用いるための効能がある。

咲夜が意識を失う事を確認すると、妖怪兎は口の中から一本の簪を取り出し、それを床に向けて軽く振るうことで穴を開け、そこから永遠亭外へ脱出していく……



妹紅
「うーん……誰もいないのか?」

探している妖怪兎も、普段は永遠亭にいる
面倒になら無いように永琳が里で診療しているタイミングを見計らって届けに来たのだが、誰の姿も見えなかったため、亭内に入り、誰かいないかと探し始める。
既に青娥の脱出や侵入する時に開けた穴は塞がっており、青娥が入り込んだ痕跡を見つけ出すことは困難だろう……

614:始まりし終焉◆gI:2021/09/06(月) 18:19

・・・・・

(基本的に普通なら妖怪兎の一人や二人くらいは来客に反応して出てきてもいいくらいだが、怖いくらいの静寂が妹紅を襲う・・・・・

嵐の前の静けさという言葉があるが、今の永遠亭がまさにそれに当てはまるほどに、何かの前触れのような不気味な静かさが辺り一帯に漂う・・・・・)

615:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/06(月) 18:26

妹紅
「……この感覚は……まさか………!」

妹紅が一目散に永遠亭内を駆け出し、チルノや妖怪兎に攻撃した謎の侵入者からの攻撃があったのかと思い、誰か生存者はいないかと、玄関近くの部屋に人参の入った袋を置いて亭内を走り出し、近場の部屋から部屋の戸を開けて生存者を探し始める。

616:始まりし終焉◆gI:2021/09/06(月) 19:00

・・・・・

(誰一人として永遠亭で見つかることがない中、戸を開けていくと咲夜が治療を受けている部屋に妹紅は辿り着く・・・・・

しかし、咲夜はまだ意識が戻っていないのか、目を閉じて横たわっている・・・・・

それが意識が戻った後に、意図的に意識を遮断された状態だと気づくのは難しいだろう・・・・・)

617:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/06(月) 22:29

妹紅
「くそ……ッ!やられた……」
《ガンッ》

咲夜が眠っているのを見ると、彼女の元まで駆け付け、彼女の首筋に右手を添えると、辛うじて脈はあるものの、抵抗した跡があり、悪意ある何者かの手によって意図的に意識を奪われたことがわかる……
自分が来るのが遅かったからこれだけの侵入を許してしまった……輝夜の事はまるで気にしていないものの、妖怪兎の姿が見えなかった事から彼女達も襲われたと考えることが出来る……



妹紅
「どうして紅魔館のメイドがいるのかは知らないが……このタイミングは偶然じゃないな……」

チルノや妖怪兎が竹林で襲われてから月日が経っていない中、こうして永遠亭へ直接攻撃をされた事から、おそらく何らかの方法でこの竹林の迷路を抜けて永遠亭に辿り着いた例の襲撃者の仕業であると断定する。

618:始まりし終焉◆gI:2021/09/07(火) 05:54

カーッ!カァーッ!

バサバサバサッ・・・・・!

(これから起きる不吉なことを告げるかのように、永遠亭の近くをカラスが飛び交う・・・・・

抵抗した跡に気づいてもらえた分、状況は最悪なものの咲夜の抵抗は無意味ではなかった・・・・・

しかし、この状況を打破するのは今はまだ不可能でもある・・・・・)

619:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/07(火) 07:11

妹紅
「……ちッ!輝夜の奴は何をしてんだ……!!」

咲夜が死んだようにして意識を奪われている事から、これだけの事をされながら、一応は永遠亭のトップである輝夜は何をしているのかと思い、輝夜の部屋に向かって走り出し始める。

620:始まりし終焉◆gI:2021/09/07(火) 19:21

輝夜「んん〜・・・・・?あら、妹紅じゃない、何しに来たの?」

(輝夜は妹紅がいつの間にか永遠亭に来ていることに気づけば、今の事の重大さに気づいていないのか、おっとりとした感じで妹紅に話しかける・・・・・

これだけのことが起きていながら普通に過ごしている辺り、危機感が欠如しているのだろうか・・・・・)

621:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/07(火) 20:39

妹紅
「…………………。」
《ダッ》
《ゴオッ》

妹紅は輝夜の顔を見るや否や、言葉を交わす訳でなく、直ぐ様床を蹴って飛び上がり、空中で身を捩り、右足に炎を宿して問答無用に顔を蹴り飛ばそうと迫る。

622:始まりし終焉◆gI:2021/09/08(水) 06:21

ちょっ・・・・!?いきなり何するのよ!?竹林ならともかく、ここは永遠亭よ!?場所をわきまえなさいよ場所を!

(輝夜はいきなり蹴りかかってきた妹紅に対して、いつものように戦うのならば竹林ならまだしも、永遠亭でまで戦い始めてしまっては収拾がつかなくなる・・・・・

それに、ここは命を救う場所であり、そんな場所で戦おうなど言語道断・・・・・)

623:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/08(水) 13:20

《ドゴオォォォォォォォッ》

妹紅
「お前は……此所の異変に気付いているのか?」

妹紅は輝夜に向けて炎を纏った蹴りを放ち、蹴りが当たると同時に細胞や妖力そのものを焼き尽くす炎を爆発させ、輝夜にダメージを与えようとする。

威力や規模を集中しているため周囲への被害を抑えた一撃となっているため、床や壁に燃え広がることは無いものの、蓬莱人である輝夜にとっては直ぐに再生可能な程度のダメージにしかならないだろう。

624:始まりし終焉◆gI:2021/09/08(水) 18:05

輝夜「異変・・・・・?何のことよ?最近運ばれてきた患者が住んでいた屋敷が侵入者の被害にあったって言うのなら知ってるけど?」

ジジジ・・・・・

(皮膚が少々焼けるものの、妹紅も、そして輝夜も、今はそんなことはどうでもいい・・・・・

妹紅からすれば、こんな時にのんびりと過ごしている輝夜が許せないのだろうが、対する輝夜は永遠亭内で起きている異変に気づいていないのか、妹紅がついにおかしくなったのでは程度にしか考えていない・・・・・)

625:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/08(水) 19:14

妹紅
「……そうか、なら妖怪兎達はどこにいるんだ?
竹林の医者や、鈴仙ちゃん達は里に出向いているみたいだが、それ以外の妖怪兎の姿が見えないな。」

蹴りを繰り出す体勢から、再び空中で体勢を変えて床に降り立つと、両手をモンペのポケットに入れながら、敢えて咲夜の異変についてではなく、妖怪兎の姿が見えないことを伝え、異変には気付いているのかと問いかける。

626:始まりし終焉◆gI:2021/09/09(木) 06:15

輝夜「妖怪兎・・・・・?そういえばいないわね・・・・・」

(妹紅に言われてみれば、確かに妖怪兎が見当たらないということに気がつく・・・・・

しかし、誰かが連れ去ったりしたと考えるのも少々無理がある気もする・・・・・

輝夜は「永琳についていったか、出かけているかしているんじゃない?」と言葉を返す・・・・・)

627:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/09(木) 10:36

妹紅
「……なら、屋敷から運ばれてきた患者が意識不明の状態になっていて、明確に何者かからの攻撃の痕跡がある事には気付いているか?」

妖怪兎達は元々はてゐの仲間だったものの、永遠亭に住む事と引き換えに永琳と輝夜に仕えるようになった……だから永琳か輝夜からの要請があれば里にも出掛けるだろ。
だが、里でそれだけの規模の病気が蔓延したり、死傷者が出た等と言う話があれば一応は里の守護や人間の保護をしている自分の耳にも入ってくるのだが、今回はそれが無かった。

普段ならば永遠亭の従者である妖怪兎が必ず居る筈であり、全く居ないと言うことはこれまでに一度も無かった……そのため明らかな違和感を覚えつつ、本題である咲夜が襲撃されて意識不明になっている事を伝える。

628:始まりし終焉◆gI:2021/09/09(木) 19:12

輝夜「だーかーらー、その状態で危険だから運ばれてきたんでしょ?アンタ頭大丈夫?」

(妹紅の言っていることをわかってはいるが、それが数日前に運ばれてきた時のことだと思っている・・・・・

一応、数日前に運ばれてきた時と情報的には合致してしまうため、そう思うのも無理はないのだが、これらの発言から輝夜は今の異変には気づいていないと思われる・・・・・)

629:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/09(木) 19:24

妹紅
「あー、もう説明するのがめんどくさい!
こうなったら力で白黒ハッキリつけてやる!!」

時折詩的な言葉を言うことはあるものの、元々あまり口が上手い訳でも、説明が上手い訳でもないため、非常事態でありながら上手く説明できないもどかしさを感じつつ、手っ取り早く戦って勝つことで強引に説得しようと考える。

妹紅は自身の霊力から炎を生み出し、その火力や燃やす対象を輝夜とそれに付随する力や事象に限定して建物が燃えないように気をつけつつ、両手足に炎を纏わせ、体を斜めにして身構えて臨戦態勢に入る。

このように、何時もささないな事から壮絶な死闘に発展してしまっている。

630:始まりし終焉◆gI:2021/09/09(木) 21:11

輝夜「しっつこいわね!!!!!なんだって言うのよ!!!!!」

(いくら妹紅が建物への被害は及ばないようにしているとはいえ、流石に自宅での戦いは抵抗があるのか、言いたいことがあるならハッキリ言えと言わんばかりに言葉をぶつける・・・・・

よく見ると、輝夜の髪はところどころ跳ねていて、寝ていたことで出来た寝癖であることがわかる・・・・・)

631:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/09(木) 21:38

妹紅
「うるさい!そもそもお前がちゃんとしていないからこんな事になったんだ!!」

所々髪が跳ねているため、髪をセットする間もないほどに寝起きである事はわかるものの、妹紅もまた焦りや不安、怒りと色々な感情が混ざりあっていて頭に血が登ってしまったため、その激情に任せた言動になってしまう。

妹紅は鳥の鉤爪を模した炎爪を右手に纏って輝夜目掛けて振るい、五つの爪型の炎弾を打ち出し、輝夜の体を引き裂こうとする。

632:始まりし終焉◆gI:2021/09/10(金) 06:19

がしっ・・・・・

輝夜「言ってくれるわね・・・・・寝ていただけなのにここまで言われると、本当に目が覚めるわ・・・・・」

ぐぐぐっ・・・・・

(輝夜は、妹紅の右腕を掴んで睨みつけながらへし折ろうとする・・・・・

ただ寝ていただけで、わけもわからずにいきなり罵声を浴びせられ、挙句の果てにはお前がちゃんとしていないからこうなったと更にわけのわからないことを言われ、輝夜も頭に血が昇り始める・・・・・)

633:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/10(金) 12:17

妹紅
「………!!」

妹紅の放った炎爪が輝夜の皮膚や筋肉を切り裂き、裂傷部から炎が燃え移り、内外から焼き始めるものの、輝夜が距離を詰め、妹紅の腕を掴み、力を込めると妹紅の右腕が音を立てて折れる。

一枚天井を持ち上げ、投げつける程の腕力を誇り、それをスペルカードにする程の輝夜に対して元々はただの人間だった妹紅は単純な筋力では勝てないとわかっている。だからこそ、炎と言う再生を阻害する力の習得に特化する事になった。

そこで妹紅は折れた右腕の代わりに左脚に爆炎を纏わせて輝夜に向けて蹴り出し、直撃した際に爆発を引き起こすことで例え蹴りを防がれようと、必ずダメージを与えられるような攻撃にしている。

634:始まりし終焉◆gI:2021/09/10(金) 13:33

ボォンッ・・・・・!

・・・・・っ・・・・・いい加減にしなさいよ?妹紅・・・・・

ベキベキベキバキッ・・・・・!

ブチッ・・・・・

(輝夜は、いい加減に白と言葉に出し、そして同時に表情にも出しながら、蹴りを受けて爆発に巻き込まれるも、怯むことなくそのまま妹紅の左脚を掴んだまま離さずに、皮が剥がれ筋肉がむき出しの状態の右腕に力を込め、妹紅の左脚の骨を砕きながらそのまま今度は左脚を半分ほど引きちぎる・・・・・)

635:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/10(金) 15:37

【「リザレクション」】
《ドゴオォォォォォォォォォォォォッ》

妹紅は輝夜に右腕と左脚を掴まれ、その持ち前の怪力から引き千切られると、更なる追撃を受ける前に自分で自分の舌を噛み切って自害すると、妹紅の中に蓄積されていた全ての炎が爆発を巻き起こし、輝夜の体を丸ごと焼き尽くそうとする。

ほぼ零距離からの自爆であるため、回避は困難である上に、輝夜を焼くことに特化した炎であるため、月の民の強靭な肉体であってもこれだけの至近距離から受けてしまえば防御は意味を成さないだろう……

636:始まりし終焉◆gI:2021/09/10(金) 15:42

ボォッ・・・・・!!!!!

ドサッ・・・・・

・・・・・

(流石にここまでの攻撃を回避することも防御することも、真正面から対応することもできなかったため、断末魔すらあげる間もなくそのまま全身を物凄い勢いで焼かれながら床に倒れる・・・・・

見るも無惨な焼死体だけが残る・・・・・)

637:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/10(金) 16:09

妹紅
「………そもそも……こんな時間まで何で寝てんだよッ!!」

妹紅は自爆した場所から20m後方で肉体を再構築しながら、輝夜に対してそもそも何でこんな時間まで寝ているのかと怒鳴る。蓬莱人である妹紅や永琳、そして輝夜は死と言う概念が存在しておらず、たった今のように細胞一個、血液一滴も残らずに焼失したとしても、直ぐに肉体を再構築する事が出来るため、妹紅は今のような自爆技や、自分への反動や代償の大きい技を平然と繰り出す事で圧倒的な火力を誇る技の実現を可能としている。

とはいえ、完全に怒りの矛先が迷子になってしまっており、今は輝夜の昼過ぎにも関わらず寝ていた様子に向けられてしまっている。

638:始まりし終焉◆gI:2021/09/10(金) 20:37

輝夜「・・・・・私がいつ寝てようと私な勝手でしょうが・・・・・」

(輝夜も同じく体を構築しながら、自分がいつ、どのタイミングで寝てようがそれは自分の勝手だろうと反論する・・・・・

いきなり喧嘩を売ってきた挙句、わけのわからないことばかり言ってくる妹紅に「まだやるつもり・・・・・?何なら本気でボコボコにしてやってもいいわよ・・・・・?」と言い)

639:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/10(金) 21:46

妹紅
「上等だ、今日こそどっちの方が強いのかを証明してやるよ輝夜ッ!!」
《バサッ》

そもそもの原因となった完全に咲夜が意識不明の状態になっていることを忘れ、輝夜を仕留めるその一念だけを抱き、背中から不死鳥のような炎翼を広げ、それに伴って両手足にも霊力によって生じた炎……霊炎を纏わせて対峙する。

まだ他の人物が相手なら理性的に落ち着くことが出来るのだが、元々は輝夜に惚れた父が死亡した事から積み重なった過去の執念や恨みが完全には抜けきっていないからなのか、一度火が付いてしまえば燃え尽きるまで戦おうとしてしまう。
妹紅は背中から広げた炎翼を羽ばたかせて羽根を模した無数の炎弾を撃ち出して再度攻撃しようとする。

640:始まりし終焉◆gI:2021/09/11(土) 06:20

輝夜「これだから低脳の小娘は困るわ・・・・・カッとなると何も見えなくなるのね・・・・・?」

(輝夜は再生し終わると、やれやれと言わんばかりに妹紅は一度本気で怒ると何も見えなくなってただただ怒りに身を任せることだけに専念してしまうから厄介だと挑発する・・・・・

妹紅が本気なのに対し、輝夜はわけのわからないままいきなり戦いに持っていかれたため、早く終わらせたい気持ちでいっぱいなのが表情で伝わってくる・・・・・)

641:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/11(土) 07:53

妹紅
「無駄に長く生きただけの箱入り娘が生意気に人を語るだなんてお笑いだな!!」
【虚人「ウー」】

妹紅は怒りに任せて右腕を勢いよく輝夜目掛けて振るう。
すると、妹紅の腕の一振に伴い、三本の巨大な地を走る斬撃が放たれ、輝夜の体を切り裂いて一時的にでも動きを止め、更なる追撃を繰り出すための隙を作ろうとする。

642:始まりし終焉◆gI:2021/09/11(土) 19:22

輝夜「なんとでも言ってちょうだいな?」

(輝夜は怒りに身を任せた状態の妹紅が、我を忘れて襲いかかってくるということを誰よりも一番よく知っている・・・・・

だからこそ、こういう時の対処法も誰よりも知っている・・・・・

我を忘れた相手の攻撃を避けることなど、たやすいことなのだ・・・・・

輝夜は攻撃を避けると、距離を詰めてゆく・・・・・)

643:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/11(土) 23:17

妹紅
「ああ!なんとでも言ってやる!
いつか妖怪兎達にも愛想をつかされるかもな!!」

妹紅は激情に身を任せてはいるものの、素の頭の回転の速さを活かして戦っており、三本の地を走る斬撃によって輝夜が左右のどちらかへ避けることを見越して左右に向けて青い文字が書かれた"身体封じ"の御札を投げ付け、回避した先で御札の力によって輝夜の動きを封じようとする。

644:始まりし終焉◆gI:2021/09/12(日) 07:00

・・・・・っ、死ぬことなんてできないから今更アンタの攻撃をむやみやたらに受ける気も避ける気もないけれど、私が悪くないってわかったら、覚悟しておきなさいよ・・・・・?

(自分は唯気持ちよく眠っていただけなのに、それを因縁相手から、しかもいきなり喧嘩をふっかけられる形で戦闘開始に発展したため、いつものように竹林で戦うならばまだしも、場所すら移さずに問答無用で襲いかかってこられるほどのことをした覚えはそもそもないと思いながら、動きを封じられた輝夜は覚えておけと言い放つ・・・・・)

645:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/12(日) 09:24

妹紅
「悪くないだと?そうやってまた逃げるのか?」

妹紅は最初に咲夜が何者かによって意識を奪われていた事と、竹林で何者かから襲撃を受けた事、そして今の妖怪兎の行方がわからないと言う明らかな異変に危機感を覚え、最初は輝夜にも状況を伝えて対策を取るように言おうとしていたのだが

輝夜のあまりにもマイペースな様子や、積もり積もった過去の因縁が妹紅を戦いへ駆り立ててしまい、今に至ってしまっている……本来ならばしなくてもいい、協力する事が出来たのだが、二人の性格や、二人の因縁がその邪魔をしている。

妹紅は先程のスペルカードの効果がまだ残っている事を活かして、御札によって動きを封じ込められた輝夜目掛けて今度は回避がより困難になるように横へ薙ぎ払うようにして三本に重なる斬撃を放つ。

646:始まりし終焉◆gI:2021/09/12(日) 18:37

輝夜「がっ・・・・・!?」

(輝夜は動きを封じられていることから、妹紅の斬撃をもろに受けてしまい、目を見開いて苦痛に表情を歪める・・・・・

しかし、すぐにやるならやれと言わんばかりの表情を浮かべる・・・・・

ただ寝ていただけで悪者扱いされるのも、こうやって一方的にやられるのも、妹紅がまだまだ未熟なただの小娘だと逆に思い知らせる為に無抵抗な状態に入っているようにも思える・・・・・)

647:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/12(日) 20:53

妹紅
「過去の罪からは逃げられない。
生きると言うことは罪を背負うこと、長く生きれば生きるだけ罪を背負う。私もお前も、とんだ大罪人である事に変わりはない……」

妹紅は今度は両手に炎を纏わせ、それを交差させるようにして輝夜目掛けて振るい、輝夜の左右から地を走る斬撃を放ち、月の民である輝夜の体をもバラバラに切り裂けるほどの威力の双撃を放つ。

648:始まりし終焉◆gI:2021/09/12(日) 21:45

ビシャァアッ・・・・・!

ボトッ・・・・・ボトッ・・・・・

(切り裂かれ、バラバラになった輝夜の体の残骸が床に音を立てて落ちる・・・・・

血しぶきが飛び散り、辺り一面真っ赤な鮮血の海と化す・・・・・

ここまでくると、完全に妹紅の勝利である・・・・・)

649:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/12(日) 21:57

妹紅
「……だが、私はその罪からは逃げるつもりはない。生きることが罪なら私はその罪と向き合って生きてやる。お前はどうだ?月のお姫様。」

輝夜の体をバラバラに切り裂くと、ちょうどスペルカードの効果が切れ、妹紅の両手から炎が消えると、両足にはまだ炎を纏ったまま、両手をポケットに入れてバラバラになった輝夜に対してそう言葉を投げ掛ける。

自分達のような完全な不死の存在にとって決着も勝利も訪れない。例えこの世が滅び去ろうと、虚無の中で自分達は戦い続ける事になるだろう。死と言う概念すら消えた自分達には永遠に勝利も敗北も訪れない……

650:始まりし終焉◆gI:2021/09/13(月) 05:51

輝夜「・・・・・言っておくけど、アンタの話は今のこの状況においてかなり論点がズレてるんじゃなくって・・・・・?」

(妖怪兎が見当たらないことや、何かしらの異変が起きているというこの状況で、妹紅の問いかけは状況とはかなり食い違っているようにも聞こえてくる・・・・・

今大事なのは自身の罪と向きあうことかどうかよりも、何が起きているのか、ということだ・・・・・)

651:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/13(月) 11:14

妹紅
「話の着眼点は少し逸れたが、根本的なところは何も変わってはいないさ。」

妹紅の言う罪からは逃げずにいると言う発言はかなり遠回しにはなってしまってはいるものの、宿敵である輝夜のいる永遠亭内で起こった異常事態を知らせ、その解決のために過去の自分達の罪を認めた上でそれらを克服して協力する意思もあると言うことを示してはいたのだが、口下手故にか、素直にそれを伝えることが出来ず、話が拗れ、戦い続けることになってしまう。

輝夜が再生し、喋れるようになると、少し飛び上がり、背中から生えた炎翼を羽ばたかせ、まだ再生中の相手に向けて炎を纏った蹴りを繰り出して追撃しようとする。

652:始まりし終焉◆gI:2021/09/14(火) 05:54

輝夜「・・・・・果たしてこうやって私をいたぶり続けることで、問題は解決するのかしら・・・・・?」

(間髪入れずに自分を攻撃してくる妹紅に対して、こうやって攻撃し続けてくる時間があるのなら、今起きているであろう出来事を一時停戦して解決に導くことの方がまずは先だろうと輝夜は思う・・・・・

そして「もし私がアンタの立場だったら、戦いには持ち込まないわ」と言葉を返す・・・・・)

653:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/14(火) 06:17

妹紅
「ふん、生憎だが説得で分かり合えるのなら何百年も殺し合いなんかしてないだろ?それに安心しな、お前の体力が尽きて私の勝ちが確定したら地に伏したお前へ皮肉を込めてじっくり説明してやるよ……!!」

妹紅は両手に纏わせていた炎を消した変わりにポケットから無数の御札を指と指の間に挟んだ状態で取り出し、両手を自分の顔の前で交差させながら、取り敢えずは輝夜を打ち倒してから皮肉を込めて説明してやると応える。

口下手な自分には、状況を誤認し、危機意識の無い相手に説明出来るだけの話術は無い。それが出来るのなら何百年もこうして二人で不毛な戦いをしてはいない。

最初の口振りから、普段ならば何羽かは必ず亭内にいる筈の妖怪兎の姿が消えている事にも違和感を抱いておらず、説明の余地が無いと言うことから妹紅は両手に構えた御札を輝夜に向けて投げ付ける。

その御札にはスペルカードルールではまず使うことが出来ない強力な霊撃が込められており、触れただけでその箇所を吹き飛ばすことが出来る程の威力が込められている。言うなれば対輝夜用に妹紅が作った威力特化の御札となっている。

654:悪夢との対峙◆gI:2021/09/14(火) 19:35

輝夜「・・・・・それはありがたいわね・・・・・」

(輝夜はどこまでも妹紅を馬鹿にするかのように、それはありがたいと言葉を返す・・・・・

再生使用にも間髪入れずに攻撃してくるためか、再生が追いつかずにむ抵抗の状態でいることしかできない・・・・・

その分、竹林で戦う時は思う存分地獄を味わわせてやろうと決める・・・・・)

655:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/14(火) 22:11

妹紅
「結局……私達はこうしている事しか出来ないって事だ……!!」

妹紅が輝夜に向けて投げつけた御札が輝夜の体に当たると、当たった箇所の輝夜の体が次々と弾け飛び、消滅させられて行く中、結局のところ自分達はこうして永遠に戦い合う宿命にしか無いのだと言う。

656:始まりし終焉◆gI:2021/09/15(水) 06:00

輝夜「・・・・・本当に・・・・・哀れ・・・・・」

(自分達は永遠の時を生きることが出来ても、こうしてただただ争うことしか出来ないのだということを悲観してか、自分も含めて不老不死という存在の愚かさと哀れさを言葉に出す・・・・・

言い切る前に、消滅する・・・・・)

657:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/15(水) 06:49

妹紅
「それにしても、お前は何で能力を使わないんだ?
まさかまだ私を馬鹿にしているつもりか?」

蓬莱人は肉体を失った時、任意の場所から再度肉体を構築することが出来るため、奇襲に備えて右手に御札を新たに三枚構えつつ、周囲への警戒を行いつつ、先ほどからまったく能力を使わずにいる輝夜へ注意し続ける。

658:始まりし終焉◆gI:2021/09/16(木) 05:35

輝夜「今ここで私まで戦いだしたら、今するべきことを誰がするのよ・・・・・?」

(今するべきことは、妹紅のいうことが表情からして本当だとわかっているため、妖怪兎たちを探すことや、咲夜についてのことだとわかっている・・・・・

長い付き合いだと、言っていることが本当か嘘かもわかってしまうから困る・・・・・)

659:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/16(木) 07:04

妹紅
「ここまでやられていながら、まだ私を馬鹿にするのか?
やっぱり今ここでハッキリ白黒付けてやるよ……!!」
【不死「火の鳥-鳳翼天翔-」】

輝夜が能力を使わずにいる理由である"今するべき事"について、これまでの小馬鹿にする発言の延長として、"自分を相手にしても能力を使うまでもない"と言うように捉えてしまい、激情に任せて右手に炎の塊を発生させ、そこから巨大な不死鳥を模した炎鳥を形成させ始める。

長い付き合いとは言え、燃え盛る炎のように、一度火が付いてしまうと、歯止めが効きにくくなってしまうため、第三者の介入が無ければ妹紅が冷静さを取り戻すのは難しいと思われる。

660:始まりし終焉◆gI:2021/09/17(金) 06:18

輝夜「・・・・・勘弁してもらいたいわねぇ・・・・・」

(今の状況ならば、本当はこうやって戦っている場合ではないということを妹紅も心のどこかでわかっているはずだが、こうやって今も続く戦いの元になった因縁が、緊急時になって邪魔をする・・・・・

輝夜は、苦笑いしながら勘弁してもらいたいと言う・・・・・)

661:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/17(金) 13:36

妹紅
「焼け散れ……!!」

妹紅は形成した巨大な炎鳥を輝夜に向けて放つ……
すると、その炎鳥自体に意思があるかのように輝夜を見据えると、翼を大きく広げて通路の幅の半分を埋める程の面積を有したまま輝夜に向かって迫る。

662:始まりし終焉◆gI:2021/09/17(金) 21:38

ゴォッ・・・!!!!!

輝夜「・・・・・」

(輝夜の体は一瞬で焼き尽くされ、ボロボロと炭化した体の一部が床に落ち始める・・・・・

不老不死ということを活かして敢えて今は妹紅の気が済むまで攻撃を受け続ける、という手段もありなのかもしれないが、なるべく妹紅を説得して事の収束に向かわなければならない・・・・・)

663:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/18(土) 01:53

妹紅
「おいおい、少しは抵抗しろよ?
何時ものお前らしくないじゃないか。」

輝夜の体を焼き尽くした不死鳥はその体積が10cm程にまで小さくなるものの、妹紅の元へと戻り、妹紅の右手の人差し指の上に乗ると、何の抵抗もしなくなった輝夜に対して軽く愚痴を言う。

664:始まりし終焉◆gI:2021/09/18(土) 05:58

輝夜「・・・・・アンタ、今やるべき事が本当にわかっていないの?今やるべき事は本当にこんなことなの?違うでしょ?今がアンタの言う通りの緊急事態なんだったら、そっちを解決するのが優先じゃないの?」

(抵抗しろと言う妹紅に対して、輝夜は今やるべきことは戦いじゃないと言う・・・・・

しかも、妹紅から今の状況を聞いたのに、妹紅から物事の解決とは遠い方向へと持っていってしまっている・・・・・

だからこそ、輝夜は反論する・・・・・)

665:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/18(土) 08:28

妹紅
「今さら何を言っているんだ?
私が一番最初に説明しただろうが……!!!」

自分の指先に止まった不死鳥へ自分の霊力を流すことで雀よりも一回り小さい程度になっていた不死鳥が再度2m以上にまで巨大化し、指に止まった不死鳥を輝夜に向けて放る事で再度輝夜を骨まで焼き尽くそうとする。

666:始まりし終焉◆gI:2021/09/19(日) 11:28

輝夜「まぁ落ち着きなさいな・・・・・」

(そう言うと、輝夜は妹紅の攻撃を避けて「今ここでこうやって戦っていたって埒が明かないわ、こんなことしてる間にも刻一刻と過ぎていくだけで解決には至らないのよ?ならば、一時休戦して協力するのがベストだとは思わないかしら?アンタと協力するのは死ぬほど嫌だけど・・・・・」と、不老不死なのに死ぬほど嫌だという皮肉じみた言い回しで言葉を返す・・・・・)

667:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/19(日) 13:39

妹紅
「私は落ち着いているさ、落ち着いて……お前を消し去ろうとしているだけだ……!!」

妹紅の放った不死鳥は言うなれば炎の塊のようなものであり、直接触れずとも、至近距離に近付くだけでも対象を焦がす事が出来る。その性質から直撃しなくとも、輝夜の髪と肌の一部を焦がしてダメージを与える中、妹紅は右手を振るって赤色の御札と青色の御札の二つを投げ付けて追撃しようとする。

兎に角先ずは相手の体力を削りきる。
一度燃え上がった戦意と闘争心は尽きることがなく、一切相手の話を聞くつもりはなく、戦い続けることを決める。

668:始まりし終焉◆gI:2021/09/20(月) 14:04

ガシッ・・・・

永琳「そこまでよ・・・・・」

(丁度帰ってきた永琳が、妹紅の腕を掴んでそこまでだと止める・・・・・

どんな理由があろうと、ここは命を救う場所だ・・・・・

そんな場所で殺し合いなど言語道断、永琳は妹紅と輝夜を睨みつける・・・・・)

669:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/20(月) 14:09

妹紅
「………漸く話がわかりそうな奴が来たな。」

腕を掴んだ相手、永琳の姿を見るとそう一言だけ呟き、自らの舌を噛み切って自害し、自身の体を炎の塊に変えて二人10m程離れた場所で再度肉体を再構築し始める。

先程避けられた後、背後から輝夜へ奇襲する隙を伺っていた不死鳥や、輝夜に向けて投げられた赤青の御札もまた、妹紅の手元へと戻り、継戦の意思は無いと言うことを示す。

670:始まりし終焉◆gI:2021/09/21(火) 05:47

永琳「話がわかりそうな奴が来たな。じゃないわよ!何やってるのよ二人して!!!!!」

(いつものように竹林で繰り返し繰り返し戦うならばまだしも、よりにもよって患者もいるこの永遠亭内で戦うだなんてとんでもないことだ・・・・・

永琳は輝夜と妹紅の二人を叱責する・・・・・)

671:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/21(火) 07:20

妹紅
「……別に?私は妖怪兎に礼をするために来ただけだ。」

背中から生やしていた炎翼や、両足に纏わせていた炎を消しながら手元に戻した不死鳥を霧散させて御札をモンペに貼り付けると、両手を頭の後ろで組みながら永琳に対して自分は妖怪兎に礼をするために来ただけだと応える。

672:始まりし終焉◆gI:2021/09/22(水) 05:58

永琳「それはここへ来た理由でしょうが!なんでここで戦っているのかって聞いてるのよ!」

(なぜここで戦っているのかを叱責したところ、ここへ来た理由を言い出したため、永琳は改めて理由を聞いているのではなく、どうして永遠亭の中で戦っているのかということについて問いただす・・・・・)

673:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/22(水) 07:09

妹紅
「あー……そう……だなー……
まあ、成り行きってやつかな?」

何とか応えるべきかわからずに目を泳がせながら少し返答について考えた後、上手い返しが思い付かずに取り敢えず成り行きで戦う事になったと言う。

674:忍び寄る影◆3.:2021/09/22(水) 07:58

【虹龍洞 最深部】


美鈴
「う……ぅ………ぅ…………」
《メキメキメキメキメキ……》

青娥
「素晴らしいわ、与えれば与えるだけ強くなる……!」

虹龍洞の最深部では大量の龍珠を喰らい続けた事で身体中に赤い鱗が形成され、頭からは歪な四本の角が生え、両手足の爪が伸び、鉄のような硬度になっており、肉体にまで多大な影響を与えてしまっている……

無数の呪いの刻印が肩や背中、手の甲に浮かび上がる中、苦しそうに呻きながら四つん這いになり、その体からは酸素が存在しない虹龍洞の最深部を埋め尽くす程の強大かつ莫大な気と力が放たれており、その力は既に青娥を超え始めている。

675:始まりし終焉◆gI:2021/09/23(木) 10:51

永琳「成り行きで建物内で戦われちゃたまったもんじゃないわ!!!!!ここには患者だっているのよ!?頭おかしいんじゃないの!?」

(妹紅や輝夜からすれば、どんなに戦っても死ぬことはないため平気かもしれないが、場所をわきまえろと怒りを顕にする・・・・・

永琳じゃなくても怒るとは思うが・・・・・

そして、永琳も二人のことを叱るだけであることから、今起きている異変に気づいていない可能性が大きい・・・・・)

676:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/23(木) 11:16

妹紅
「患者……?
……そういや、それを伝えるようと思っていたところだったんだ。」

苦笑いしながら、月の民としては珍しく人間らしい感情を表現している永琳を見ながら、迷いの竹林の中……永遠亭内で起こっている異常事態について話すために居たのだと言うことを思い出す。

677:始まりし終焉◆gI:2021/09/24(金) 06:18

永琳「・・・・・まさか、患者を巻き込んだんじゃないでしょうね・・・・・?」

(妹紅の言葉を聞けば、まさか患者を巻き込んだりはしていないよなと目も表情も本格的に威圧的になり、もし巻き込んだりしようものなら不老不死だろうと関係なく〇されるんじゃないかと思えるほどの鬼の形相を浮かべる・・・・・

そして「さっさと話しなさい・・・・・」と、ただ一言だけ告げる・・・・・)

678:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/24(金) 12:18

妹紅
「心外だな、私がそんな事をするように見えるか?
それより、妖怪兎達の姿が見えないんだが、何か知っているか?」

かつて蓬莱人となる際に命の恩人である岩笠を殺害してしまい、1300年程の時の中でその罪悪感や後悔を拭うために何百年もの間、妖怪退治をして人々を救うこともしていた。

だからこそ、他者の命の重さも、自分の命の軽さも知っている。
輝夜との決闘の時も周囲を巻き込まないように細心の注意を払い続けてきた事から、永琳の言葉を聞いて少し不服に思いながらも、妖怪兎達姿が見えないことについて何か知っているかと問いかけ、本題に入ろうとする。

679:始まりし終焉◆gI:2021/09/24(金) 12:50

永琳「それもそうね・・・・・でも、そもそも巻き込まないように配慮する以前に、戦うなら外でやってもらいたいわ・・・・・」

(どんなに周りへの配慮をしているにしても、いつもの殺し合いをするならここでやるのではなく普段のように竹林でやってもらいたいと言葉を返す・・・・・

そして、妖怪兎達について聞けば「そういえばいないわね・・・・・まったく、患者を任せられると思って出かけたのにどこへ行ったんだか・・・・・」と、永琳も妖怪兎たちがどこへ行ってしまったのかは知らないことが判明する・・・・・)

680:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/24(金) 14:19

妹紅
「……やっぱりか。
あの紅魔館のメイドがここに運ばれてきたと思うが、そいつが何者かの手で意識を奪われている。妖怪兎達の消失にも無関係ではないだろうな。」

少し時間が経って脳内での整理が進んだからか、輝夜に話したものよりも簡潔に永琳へ伝え、永遠亭内で起きている異常事態について説明する。

681:始まりし終焉◆gI:2021/09/25(土) 19:42

永琳「は・・・・・?」

(咲夜の意識が何者かの手で意図的に奪われていることと妖怪兎たちがいなくなっているということ、あまりにも起きていることが多すぎて理解が追いつかない・・・・・

運ばれてきた時からずっと咲夜は意識不明だったが、一度意識を取り戻した後に奪われているということなら、一体誰が・・・・・)

682:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/25(土) 20:12

妹紅
「……あー、もう!察しが悪いなぁ!
ようするにこの竹林や永遠亭が何者かの攻撃を受けているって事だよ!!」

妹紅は頭をクシャクシャと掻きながら、自分の伝えたいことが伝わっていないと言う事への苛立ちを怒声にして二人にぶつける。

683:始まりし終焉◆gI:2021/09/26(日) 07:46

永琳「・・・・・私は患者の方を見る、二人はあの子達を探してきて・・・・・」

(事の重大さはよくわかった、自分は咲夜の方を何とかするかは、輝夜と妹紅の二人は妖怪兎達を探してきてもらいたいと頼み込む・・・・・

どうやら、自分の思っていた以上に、事態は一刻を争うことのようだ・・・・・)

684:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/26(日) 10:19

妹紅
「……ああ、わかった。」

妖怪兎達の捜索をして欲しいと言われると、元からそのつもりでもあっまため、特に反発や異見をせずにわかったとだけ応え、そのまま永遠亭の出入口に向かって歩き始める。

685:始まりし終焉◆gI:2021/09/27(月) 05:47

輝夜「ちょ、ちょっと待ちなさいよ妹紅・・・・・!」

ダッ・・・・・!

(出入り口に向かって歩き始める妹紅を追い、輝夜も出入り口へ向かって駆け足で歩き始める・・・・・

咲夜の方は永琳に任せるとしても、妖怪兎たちがどこで何をしているのか、誰が連れ去ったのかをわからない現状、むやみやたらに探したところで見つかるのか疑問に思う・・・・・)

686:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/27(月) 09:37

妹紅
「おそらく、今回の騒動を起こした奴と、氷精達を襲った奴は同一人物だ。どうやってこの永遠亭にまで忍び込めたのかは知らないが、放っておけば確実に第二第三の被害が出るな……」

自分が直接襲われた訳でも、青娥と実際に対峙した事がないためか、青娥の暗躍には気付いておらず、一連の騒動は全て一つの存在に帰結するだろうと言うことを推測しながら、追い掛けて来る輝夜に背を向けたまま呟く。

一瞬、輝夜に化けて侵入したのかもしれないとも考えたが、先程の戦闘で、蓬莱の人としての生命力と再生力を確認することが出来た。肉片一つ残さずに燃えきっても、離れた場所で魂を中心に再生すると言う再生をする事が出来るのは蓬莱の人だけであり、再生力に長けた吸血鬼でさえ、跡形もなく焼かれてしまえば絶命してしまう。

となると……もし、何者かが変装している可能性があるとすればそれは……普段とは違い、明確に感情を見せ、機転の回りが遅かった永琳なのかもしれないと考え付く。



妹紅
「………悪いが、少しためさせてもらう………ぞ!!」

妹紅はふと、立ち止まり、地を蹴って少し宙に浮かぶと、そのまま体を勢いよくバク転するようにして回し、その遠心力を活かしたら蹴りに炎を乗せ、永琳目掛けて完全な不意打ちの形で攻撃を放ってみる。

これが直撃すればその再生方法や再生速度から推測することが出来るし、蓬莱の人と言う防御や回避を必要としない存在が敢えて防御や回避を取ればその行動そのものが不自然なものとして考えることが出来る。

687:博麗の巫女◆3.:2021/09/28(火) 01:25

【博麗神社 境内】

霊夢
「………はぁ……また厄介な事が起こりそうな予感がする……」

妹紅が永遠亭を訪れるよりも少し前、青娥が妖怪兎の体内に寄生して入り込み、咲夜の意識を奪い、仮死状態にしている頃、神社の縁側に座って一人お茶を飲んでいた霊夢は異変が起こる前に感じられる嫌な感覚を覚える。

厄介事や面倒事は幻想郷では日常茶飯事なのだが、今回は普段の異変と違い、弾幕ごっこはおろか、スペルカードルールや、命名決闘法にさえ準拠しないアウトローな存在が現れたと言うことを察知している……これまでの経験上、この予感が外れた事はない……

688:始まりし終焉◆gI:2021/09/28(火) 05:47

ボッ・・・・・!

ジュゥゥウ・・・・・

永琳「・・・・・さっきあれほど言ったのに、まだわからないのかしら・・・・・?」

(自分から事の重大さを説明しておきながら、頼まれた妖怪兎たちを探すことをせずにいきなり不意打ち攻撃を放ってきたこと、そしてやるなら外でやれと言ったのに対象こそ輝夜から自分へ変わっているものの、また始めたことから永琳は鬼の形相で振り向く・・・・・

直撃した部分は輝夜同様に再生し始めている・・・・・)

689:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/28(火) 06:01

妹紅
「……ははは、なに。ちょっと確認をしただけだよ。
今回ばかりは非常事態だ、迷いの竹林は私の活動範囲内だし、人間の里も近い。些細なものであっても憂いの種は潰しておく……それは理解できるだろ?」

永琳が再生する様子を見て、完全に消滅させた訳ではないものの、その再生速度を見て、一旦は不安の解消をするものの、近くには輝夜もいるため、この二人を同時に相手取るのは幾ら死なないとはいえ、部が悪すぎる。

チルノへの襲撃の時にも姿を見せなかった事、誰も侵入者の姿を見ている者がおらず、執拗に姿を隠して行動している事から変身や変装の線を疑い、それを前提として考えており、輝夜とも一定の距離を維持し続けている。

惜しむべくは、妹紅が数分早く咲夜の元へ辿り着けていれば、幾ら変装や擬態が得意とは言えど、青娥の正体について見抜き、彼女の凶行も止められたかもしれないと言う……

690:博麗の巫女 霊夢◆gI:2021/09/29(水) 12:43

永琳「・・・・・なるほど、そういうこと・・・・・」

(妹紅の行動の真意を理解すると、上記をボソッと呟く・・・・・

そして「もしかしたら、妖怪兎の誰かに化けている可能性もあるわ・・・・・もし見つけても、常に警戒していた方がいいかもね・・・・・」と、告げておく・・・・・)

691:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/29(水) 13:39

妹紅
「一応、博麗の巫女にもこの事を伝えておくか。」

ここからどうなるかわからないため、妖怪はともかく、里の人間にまで被害が及ばないようにするため、幻想郷のルールを知らないと思われる来訪者に備えるよう、霊夢に警告するべく、先ずは博麗神社に向かって現状を伝えた上で、本格的な捜索を開始しようと考え、永琳の言う"妖怪兎"に化けている可能性もあると言うことを小耳に挟みながら神社へ向かって歩み始める。

692:暗躍する邪仙達◆3.:2021/09/30(木) 02:08

【虹龍洞 最深部】



美鈴
「ぐぅぅぅぅ………う……あッ……ガハッ………!!」

青娥
「ふふふ……順調に力を蓄えている。もはや幻想郷の賢者でもコレを止めるのは容易なことでは無いでしょうね……それにしても……まさか貴女が協力してくれるだなんて意外でしたわ。」

肉体への多大な負担や、肉体の変異に伴う激痛により苦しみもがく美鈴の体を覆っていた鱗はその憎悪や殺意に呼応するようにして次第に黒く変色し始め、それに伴い美鈴の放つ気も邪悪なものへと歪んで行っている……

この時点で青娥の力をも凌駕しているのだが、それでも尚、美鈴は与えれば与えた分だけ際限無くその力を高めて行っており、それを見た青娥は思わず感激しながら後ろへ振り返る。



百々世
「気にすんな、龍珠はもう喰い飽きていたし、いい加減私も炭鉱に篭ってばかりなのも退屈に思っていたしな。お前に着いて行けば面白いもんを見せてくれるような気もするしな!」

振り返った青娥の視線の先には、金のツルハシとスコップを手にした鉛色に近い銀色長髪の髪をして、手足にリボンを幾つもの結んだ妖女が一人立っていた。彼女の名は"姫虫百々世"
古より生きる大百足の妖怪であり、その力は龍をも喰らうと言われているほどだ。

青娥が美鈴に与える龍珠……それらは全て、妖蟲の軍団を率いてこの炭坑の採掘を行っている百々世が用意したものであった。本来ならば外部の者が侵入した場合、盗掘者として排除する筈の彼女なのだが、青娥との交渉の結果、青娥との協力を締結させた……



青娥
「勿論、私に協力してくれた暁には退屈する事の無い世界の到来を約束するわ。」

青娥はもし、美鈴が完全に破壊と復讐の化身となった時や、あらゆる面で自分を凌駕する正真正銘の天才である神子と対決する事になった時に備えて、龍喰らいと呼ばれ、あの鬼の四天王にも匹敵する力を有した百々世をスカウトする事で、誰も寄り付かない隠れ家とした。

青娥の目論見は見事に成功し、妖怪の山の外部からはもちろん、虹龍洞も名目上封鎖状態にあり、山の妖怪達も近付こうとさえしない、完璧な隠れ家として機能しており、着実に青娥の策略が進んでいく……

時間の経過と共に……一歩一歩着実に青娥は力を付けて行っている……

693:始まりし終焉◆gI:2021/09/30(木) 06:19

輝夜「どうする?アンタは博麗の巫女に伝えて、私は妖怪兎たちを探すことにするの?それとも一緒に行動?」

(ここからは手分けしてそれぞれ霊夢に伝える役目と、妖怪兎を探す役目として別行動をするべきか、それとも一緒に行動をするのかを尋ねる・・・・・

輝夜からすれば、妹紅と行動を共にするのはあまり気が乗らない・・・・・

妹紅からしても、自分と一緒に行動するのは嫌だろう・・・・・)

694:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/30(木) 11:43

妹紅
「そうだな、ここから別行動だ。」

何を拍子に意見が対立して再び不毛な戦いになるかわからないため、一緒に行動するのはリスクがあるため、ここからは別行動を取ると応える。



妹紅
「……しかし、皮肉なもんだな?永夜異変の時には肝試しだとか何だとか言って巫女や魔法使い、メイドを差し向けてきたが……ある意味、今回は立場が逆になったみたいだな。」

695:黒きドラゴンイーター◆3.:2021/09/30(木) 15:38

【虹龍洞 深層】


青娥と別れた百々世は手にした金色のツルハシで岩盤を砕き、金色のシャベルで砂利や瓦礫を掘り開け、迷路のような洞窟を作り、次々と龍珠を掘り出して行く。

何時の時代でも大蜈蚣は嫌われる。
何故なら、醜悪な姿と不快な毒を持ち、人間からも妖怪からも忌み嫌われ続け、妖怪になる前、ただの蜈蚣だった頃から害虫と呼ばれて何度も命の危険に晒され、人間達によって潰された仲間や兄弟姉妹の数は数えきれない。

長い年月の果てに力を得て妖怪となり、人間に近い姿になったものの、妖怪達には受け入れてもらえず、多数の手下(妖蟲)を率いても、心の中では何時も孤独があった。自分を理解しようとしてくれたのは一人だけ……

大蜈蚣は龍にも匹敵する強大な負の力を持つのだが、その源となっているのは、他者に受け入れられず、孤独なまま夜闇や地の底で生きることでその心に宿った深い孤独と憎悪だ。


正直に言うと、新しい刺激なんてものはどうだっていい。邪仙に味方をした本当の理由は、自分を散々蔑んできた者達に逆襲をするためだ。漸く舞い込んできたチャンスだ。市場の神にも、大天狗にも、管狐にも邪魔はさせない……!!

696:始まりし終焉◆gI:2021/09/30(木) 18:39

輝夜「今の内に言いたいだけ皮肉は言っておきなさい?今回の件が終わったらその舌引っこ抜きまくってやるわ」

(妹紅の言葉に対して、今の内に皮肉は言いたいだけ言っておくようにしなさいと忠告する・・・・・

どうやら、別行動をとることを選んだのは正解だったようだ・・・・・

こんな時に犬猿の仲な二人が一緒に行動しても、何も発展しないのは火を見るより明らかだ・・・・・)

697:蓬莱の人の形◆3.:2021/09/30(木) 20:02

妹紅
「それなら私はお前のその面の皮もろとも炎で何度でも焼いてやるよ!」

妹紅は舌を抜いてやると言う言葉を聞いて、地獄の処罰としての舌を抜くと言う事への皮肉として自分の炎で焼いてやると応え、背中から二枚の炎翼を生やして地を蹴り、そのまま博麗神社へ向かって飛んで行く……

698:始まりし終焉◆gI:2021/10/01(金) 05:44

輝夜「あらあら、恐ろしいこと・・・・・」

(そう言うと輝夜は「さて、あの子達を探さないとね・・・・・」と、真剣になる・・・・・

妹紅の態度が気に入らずに意地で認めなかったものの、自分が寝ている間に起きてしまった出来事であるのは変わりなく、責任を感じているのは言うまでもない・・・・・

こうして妖怪兎たちを探すことが今自分に出来る精一杯のことだということも自覚している・・・・・)

699:蓬莱の人の形◆3.:2021/10/01(金) 07:38

【博麗神社 境内】

妹紅
「……到着っと。」

霊夢
「……なに?見ての通り私は忙しいの。厄介事も面倒事も御断りよ。」

妹紅
「おいおい、それが博麗の巫女の言うことかよ……
もう気付いているんだろ?私がここに来ると言うことも、その理由も。
それに私が見るにそんなに忙しくないように見えるぞ。」

霊夢
「………うっさい。アンタらの近くで起きた問題ならアンタらで片付けなさいよ、博麗の巫女は便利屋じゃないの。何をしても死なないアンタらに解決できない問題なんてそうそうないでしょ?」

神社に到着した妹紅はさっそく縁側でお茶を飲んでいる霊夢を見て、異変解決に協力を求めるものの、今回はあまり乗り気じゃないようで、異変解決に対してかなり消極的な姿勢を見せている。

700:始まりし終焉◆gI:2021/10/01(金) 16:57

【一方その頃・・・・・】

輝夜「・・・・・にしても、どこへ行ったのかしらねぇ・・・・・」

(まずは妖怪兎たちなら自ら赴くであろう場所は結構探したものの、見つからない・・・・・

誰かに連れ去られた、というのを前提で探すにしても、幻想郷のどこに連れて行ったのか、そもそも幻想郷の中に留まっているのかすらも不明な現状、どこを探せばいいのやら、と言った感じである・・・・・)

701:白い管狐◆3.:2021/10/01(金) 17:52


「もしもし、そこのお姫様。
何かをお探しのようですね?」

いつの間にか姿を現した白い服に身を包み、金髪狐耳の少女が右手で狐のジェスチャーを作って"こーん"と言う擬音が聞こえてきそうな佇まいでニコニコと微笑みながら輝夜に声をかけてみる。

702:始まりし終焉◆gI:2021/10/02(土) 05:32

輝夜「・・・・・えぇ、ちょっとね・・・・・」

(突然現れた謎の人物に、何を探しているのかは言わずに、敢えてぼかした感じで言う・・・・・

もしかしたら、この人物が今回の件に関わっているかもしれない・・・・・

そんな疑いが脳裏をよぎる・・・・・)

703:白い管狐◆3.:2021/10/02(土) 06:41


「それなら私もお手伝い致しましょうか?
恥ずかしながら、私はこの竹林に迷い込んでしまいまして。
探し物が見付かった暁には竹林の出口まで案内して頂ければそれでけっこうですよ。」

妖狐と思われる狐女は狐のジェスチャーをしながら、輝夜の探し物への手助けをすると言う。
見た目からして、狐が妖獣になったからなのか、空を飛ぶことが出来ずに陸路で来て迷ってしまったのか、お礼として竹林の出口まで案内してくれればそれでいいと言う。

704:始まりし終焉◆gI:2021/10/03(日) 06:55

輝夜「まぁ、そういうことなら・・・・・」

(この竹林で迷ってしまう、ということは竹林の構造を知っている者でなければザラにあることだ・・・・・

そう思うと、相手は本当に迷ってしまって困っている異変とは無関係の人物と見てまず間違いないと思われる・・・・・

そういうことならと、相手の竹林からの脱出を協力することにする・・・・・)

705:白い管狐◆3.:2021/10/03(日) 11:50


「ありがとうございます♪
ちなみに、どのようなモノを探しているのでしょうか?」

両手を後ろ腰で組み、竹林からの脱出のための案内を引き受けてくれた輝夜へ感謝しながら、肝心の探しモノは何かと聞いてみる。

706:妖精メイド◆3.:2021/10/03(日) 23:27

【紅魔館 通路】


妖精メイドA
「あーあ、メイド長がやられたせいで後片付けは全部私達がやらないといけなくなっただなんてとんだ厄日だわ……」

咲夜達が倒れた事で彼女らの血の掃除を自分達が行わざるを得ない状態になってしまった事に対して愚痴を呟いている妖精メイドと、彼女の仲間の妖精メイド二人が一緒に血痕を拭き取ったり、戦いの影響で壊されてしまった建物の瓦礫を片付けている。



妖精メイドB
「愚痴ったってしょうがないじゃん、我慢してやるよ。
……そう言えば、小悪魔さんの遺体ってどこに運ばれたんだっけ?」

嫌々ながら掃除をしていた妖精メイド達だったが、その内の一人が違和感を感じる……それは咲夜と一緒に氷柱で体を貫かれた小悪魔の遺体が何処にも無いと言うものだ……彼女のいた場所には大量の血痕が残ってはいるものの、その姿はまるで突然消滅したかのように忽然と消えてしまっている。




妖精メイドC
「あれ?そう言われてみれば不思議……メイド長が運ばれる時にはもう無かったような……?」

???
『……………クスッ。』

意図せずして核心に迫ろうとしていた妖精メイド達の背後に一つの影が現れ、小さく笑う………




《ザアァァァァァァァァァァァ……》

それから数秒後……小悪魔と同じように、三人の妖精メイド達の姿も消え、降り続ける雨の音だけが三人のいた通路の静寂を破って鳴り続けている……四人は果たして何処へ消えてしまったのか……それはまだ……誰も知るよしも無い……

707:始まりし終焉◆gI:2021/10/04(月) 03:42

輝夜「それがねぇ・・・・・妖怪兎っていうのを探しているのよ、兎と言っても、そのまんま兎の見た目ってわけじゃなくて、小さい女の子に兎の耳が生えているって感じね・・・・・しかも複数人いるのよ・・・・・」

(捜索する側が一人増えたところであまり変わらないだろうとは思いつつも、一応容姿の情報も含めて説明する・・・・・

しかもモノではなく者であるため、ずっとそこに留まるのではなく、今もリアルタイムで移動している可能性すらあり、どこを探せばいいのかもわからないということを示唆する・・・・・)

708:始まりし終焉◆gI:2021/10/04(月) 03:51

レミリア「貴女たちー、そろそろ休憩してお茶でも・・・・・は・・・・・?」

(くよくよしていても仕方が無い、咲夜が帰ってくるまでは妖精メイド達のこともしっかり守らなければと紅魔館の主人としての自覚を新たに持ち、結果的にではあるものの今回の一件でほんの少し成長したレミリアは、妖精メイドたちにお茶を淹れたのでここらで少し休憩でもどうかと呼びに向かうと、そこにはまるで突然姿を消してしまったかのように誰もいない・・・・・

霊夢は、唖然と立ち尽くしてただただ静寂の中に雨音だけが響きわたる通路を見つめる・・・・・)

709:白い管狐◆3.:2021/10/04(月) 12:41


「ふむふむ、だいたいの特徴はわかりました。
では、このまま別行動をして迷ってしまっては本末転倒ですので、貴方のと一緒に行動して探そうと思います。」

生き物を探すのは手間がかかるものの、この竹林から出られなければ意味はない。輝夜と一緒に行動しつつ、妖怪兎を探すことにしようと提案してみる。

710:妖精メイド◆3.:2021/10/04(月) 13:06

妖精メイドD
「新しいモップと水を持ってきたよ……って、あれ?
三人ともいない?」

四人の妖精メイドで作業しており、その内の一人が新しいモップと水入りバケツを持って戻ってきたものの、三人の姿が消え、代わりに呆然としている主人しかいない事に困惑してしまう。

もっとも、妖精は気紛れで、仕事にすぐに飽きてどこかへ行ってしまうのは珍しくはなく、統括していたメイド長も美鈴もいなくなれば必然的に規則も緩くなってしまう事から、この妖精メイドもすぐにそう考え、呆れてしまう。

711:始まりし終焉◆gI:2021/10/05(火) 05:43

レミリア「・・・・・どうやら、貴女は難を逃れたようね・・・・・」

(まだ事態を理解出来ていない妖精メイドに対し、レミリアは難を逃れたようだと告げる・・・・・

そして「おかしいと思わない?この状況・・・・・」と、ほかの仲間達がどこかへ行ってしまっただけだと考えている妖精メイドに声をかける・・・・・)

712:妖精メイド◆3.:2021/10/05(火) 06:27

妖精メイドD
「はぁ〜〜〜〜……
どうせ何時もの事ですよ、アイツら、いっつもサボりやがるんですよ。どーせ今回も同じですわよ。放っとけば沸いてきやがりますです。」

あまり慣れない敬語を使おうとしているからか、ちぐはぐな言葉になってしまっているものの、呆れた様子の妖精メイドは、三人の失踪についても、特に深く考えることはせず、サボって何処かに行っただけだと応える。

713:始まりし終焉◆gI:2021/10/05(火) 23:27

レミリア「・・・・・本当にそうだと思っているの・・・・・?ついこの前だってあんなことがあったんだから、少しは危機感を持ったらどうなの・・・・・?」

(レミリアは、咲夜と小悪魔が襲撃されたあの事件からまだそんなに経っていないのに、突然妖精メイドたちが消えてしまったことをいつものことだで片付けてしまう相手に対し、叱責する・・・・・)

714:妖精メイド◆3.:2021/10/05(火) 23:50

妖精メイド
「………???」

何か不審な起きるのかと不思議そうに首を傾げる。
自然の化身であり、ある意味では蓬莱の人と同じように死が終わりや個の消滅を意味しない妖精としての性質からか、危機管理能力に欠けていて、先の事がわからず、レミリアの言葉の意味がわからずにいる。

715:始まりし終焉◆gI:2021/10/06(水) 06:18

レミリア「・・・・・妖精にこんなこと言っても無意味か・・・・・」

(レミリアは、妖精という種族の性質上、こんなことを言っても無意味かと呟く・・・・・

そして「言っておくけど、いくら妖精だからって、今回ばかりは気を抜かない方がいいわよ?」と、未だに正体がつかめない敵対者に警戒するように忠告する・・・・・)

716:妖精メイド◆3.:2021/10/06(水) 10:21

妖精メイドD
「……?
わかりましたです。」

初期の三月精のように例え死亡してもまた生き返ればいい。
何か困った事があったら一回休み(死亡)すればいい。

そう言う死生観を持つ者が多く、悪戯の内容も相手の命を奪うようなものが多い妖精と言う種族的性質から命への危機配慮の低い妖精メイドはやはり不思議そうにしたまま、返事をする。

717:始まりし終焉◆gI:2021/10/06(水) 16:03

レミリア《・・・・・どうやら、全面戦争になりそうね・・・・・》

(得体の知れない敵側勢力・・・・・

いつ、どんなことをされるかわからないからか、相対すれば全面戦争に発展することもあるだろうということを、レミリアは覚悟する・・・・・)

718:白い管狐◆3.:2021/10/06(水) 17:28

【迷いの竹林】



「うーん、なかなか見付からないですね〜?」

妖兎を探す典と輝夜の二人はあれから小一時間も竹林の中を探し回っているものの、なかなか妖怪兎達の姿が見えず、典は思わずその見付からない事を口にする。

719:始まりし終焉◆gI:2021/10/07(木) 05:48

輝夜「あまり個人的なことにいつまでも他人を縛っていられないし、そろそろ出口を教えるわよ?」

(運悪く竹林に迷い込んでしまった相手を、いつまでも個人的なことに巻き込み続けるのも悪いと思い、輝夜はそろそろ出口を教えると言う・・・・・

それに輝夜も、そろそろ別の場所を探そうと思い始めていた・・・・・)

720:白い管狐◆3.:2021/10/07(木) 05:56


「よいのですか?
まだ誰も見つけられていませんよ?」

典としてはこのまま竹林から脱出してもいいのだが、輝夜の探す妖怪兎が一匹も見付かっていない事を気にしていないのかと問いかける。

721:暗躍する者達◆3.:2021/10/08(金) 05:14

【虹龍洞 最深部】


青娥
「フフフ……一旦はこれでいいでしょう。」

日の当たらぬ地下深く……限りなく地底世界に近い虹龍洞の最奥では大量の龍珠を喰らい続け、取り込み続けた結果、衣服や髪が黒に染まり、内包する莫大な闘気と魔力による影響からか、俯いたまま身体の変異に伴う激痛に耐え続けている美鈴を、元凶たる青娥とその協力者の百々世が見ている。




百々世
「いいのか?まだまだ龍珠は大量にあるし、もっと喰わせてからの方がいいんじゃないか?」

青娥
「一度に強化し過ぎて自壊のリスクを背負うよりも……確実にその力に馴染ませるべきだと私は考えているわ、それに……どれだけの力を持っているのか、どこまで強化する事が出来たのかを知っておきたい……」

青娥は不敵に微笑みながら、身体の強制的かつ抑えきれないレベルの変異を伴う程に強大な力を得た美鈴の今の実力がどのぐらいなのかを知るべく、次の策を打とうとしている。

百々世は更に強化してからの方が良いと考えているが、青娥にはまた別の狙いがある……



百々世
「へぇ?それじゃあ、早速俺が戦ってやるか!
俺以外にコイツのパワーに耐えられる奴はいないだろうしな!!」

青娥
「いえ、今ここで貴方達がぶつかって力を削り合うのは良くない……それに格好の披露先もある事だしね?」

青娥は再びその悪意の矛先を格好の披露先……"紅魔館"へ向ける……

青娥には善悪に対する拘りは無い。
自分のやりたい事が人道的、道徳的に避難されるものであっても、自分がやりたいと思えば躊躇い無くそれを行えるし、善となる行いも躊躇無く出来る。

今回の神に等しい力を持った仙人、"神仙"になると言う目的も、死神(地獄からの遣い)に命を狙われ続け、それを撃退するために鍛え続けなければならない日常に嫌気が差したからであり、明確に幻想郷を滅ぼしてやろうと言う意思はない。あるとすれば、自分の力を見て驚き、畏れる様子を見たいと言うぐらいのものか。

だが、それにより青娥の狙いや動きが読みにくくなるという厄介な点でもある……

722:始まりし終焉◆gI:2021/10/08(金) 06:20

輝夜「えぇ、探すにしてもあの子達だってずっと同じ場所にとどまるわけもないから、きっと別の場所にいるんだと思うわ、個人的な問題に付き合わせちゃって悪かったわね・・・・・」

(輝夜はそう言うと、相手の手を引き「この竹林は本当に仕組みを熟知しているのはごくわずかだから、私の手を離しちゃダメよ?また迷うことになるから・・・・・」と、相手を出口へと誘導し始める・・・・・

今正に、再び青娥の毒牙が別の場所に向けられそうになっているということも知らずに・・・・・)

723:白い管狐◆3.:2021/10/08(金) 11:41


「……わかりました、それもそうですね。
ならその言葉に甘えるとします。」

典は自分の手を引く輝夜を見て、少し黙り込んだ後、特に拒む理由も無いため大人しく手を引かれるがままに竹林から出ることを受け入れる。

724:始まりし終焉◆gI:2021/10/08(金) 14:10

輝夜「にしても貴女も運がよかったわねぇ、私と偶然会わなかったら抜け出せなくなっていたかもしれないわよ?」

(相手の手を引きながら、自分と遭遇できたことは運がよかったと語る・・・・・

この竹林は一度足を踏み入れてしまえば、仕組みを理解していない者じゃない限り、抜け出すことはほぼ不可能・・・・・

生半可な気持ちで足を踏み入れていい場所ではないのだ・・・・・)

725:白い管狐◆3.:2021/10/08(金) 19:16


「本当に助かりましたよ。
実は旧知の友と待ち合わせをしていたのですが、話し終わった後、戻ろうとした最中、迷ってしまいまして。」

典は輝夜に手を引かれるがまま、普段は迷いの竹林から離れた妖怪の山で大天狗の飯綱丸の部下として活動していたのだが、今回ばかりは"旧知の友"との話があったため、離れたこの竹林にまで訪れたのだと応える。

726:始まりし終焉◆gI:2021/10/09(土) 06:15

輝夜「貴女の友達も随分と悪い場所を選んだものね・・・・・」

(そう言うと「ん?でも待って?ってことは、貴方の友達もこの竹林にまだいる可能性があるってこと・・・・・?」と、相手の方を見て問いかける・・・・・

もしそうだとしたら、この竹林の中を探さなければならない・・・・・)

727:白い管狐◆3.:2021/10/09(土) 11:53


「うーん、彼女なら一応は空間移動が使えるので自力で脱出している可能性が高いですね。」

少し考えた後、自分の友人は空間移動が使えるため、いざとなれば自力で脱出する事が出来ると応えるが……

空間移動と言うのは言うなれば瞬間移動の上位互換とも言えるもので、瞬間移動よりも遠くへ瞬時に移動することが出来ると言う性質上、誰もが使えるようなものではなく、強大な力を持った一部の限られた者しか使えない筈

そんな強い力を持った存在が何故、竹林の中であまり大きな力も無いと思われる管狐と何の話をしていたのかは謎となっている……

728:始まりし終焉◆gI:2021/10/10(日) 03:44

《まさかとは思うけれど、一応念の為に聞いておいた方がよさそうね・・・・・》

輝夜「ねぇ、一つ聞きたいことがあるのだけれども、いいかしら・・・・・?」

(もしかしたら今回の一件に何か関係しているかもしれないと思えば、輝夜は一つ聞きたいことがあると口を開く・・・・・

こんな竹林で話すということは、恐らくは他人には聞かれたくない内容であろうということは想像がつく・・・・・

となれば、それがどんな話かによって、今回の一件は大きく進展する可能性がある・・・・・)

729:白い管狐◆3.:2021/10/18(月) 07:04


「はい、いいですよ。」

ニコニコと上機嫌に微笑みながら、輝夜からの質問に対しても応えようと言う姿勢が見えるのだが、話し合いの内容について応えるかどうかはわからない……

730:始まりし終焉◆gI:2021/10/18(月) 19:23

輝夜「貴女の友達、何を話すために貴女を竹林にまで呼び出したの?」

(迷宮の如く入り乱れた竹林にまでわざわざ呼び出して、話が終われば友達をそのまま置き去りにするあたり、何を考えているのかがまったくわからない・・・・・

輝夜の中で相手の友達に対する疑いが強まってゆく・・・・・)

731:白い管狐◆3.:2021/10/18(月) 23:57


「……それは"秘密"ですよ。」

典は自分の口許に指を当てて、子供に静かにするように伝えるようなジェスチャーをして、自分と友人の話しについて教えることは出来ないと伝える。

732::

削除

733:始まりし終焉◆gI:2021/10/19(火) 20:56

輝夜「・・・・・そうね、ちょっと他人の話に踏み込みすぎたわ、ごめんなさいね?」

(未だに怪しいという疑いは晴れないものの、その友達とやらが今回の件に関わっているという確証もないことから、他人の話に足を踏み入れすぎたと感じる・・・・・

プライバシーというものを考えるべきだったか・・・・・)

734:白い管狐◆3.:2021/10/19(火) 21:37


「おや、随分と引くのが速いですね?
まあ、人(妖)には知られたくないことの一つや二つがあるのは当然の事ですからね、賢明な判断です。」

典は本当に語りたくない事なのか、それともただ誤魔化す事が目的で応えただけなのかわからない笑みを浮かべながら、追及しない輝夜の判断を賢明な判断だと褒める。




「そう言えば、出口まであとどのくらいかかりますか?」

735:始まりし終焉◆gI:2021/10/20(水) 05:56

輝夜「相手が話したくないと言っているのに無理に突き止める権利なんてないもの・・・・・」

(そう言うと、出口まで聞かれたので「そろそろ出口よ、今度その友達にあったら、もっと抜け出すのに簡単な場所を選ぶように言っておきなさいな」と、また今回のように迷わないように友達ならば予め言うべきことは言っておくようにと忠告する・・・・・)

736:白い管狐と蓬莱の人の形◆3.:2021/10/20(水) 11:55


「噂とは打って変わって優しいお方で安心しました。
そうですね、以降は気を付けます。」

輝夜の抱く疑念や疑惑とは裏腹に、典は終始ニコニコと微笑みながら、言われた通り次からは迷いの竹林では無い別の場所で話すようにすると応える。




【永遠亭前】

妹紅
「輝夜の奴、まだ帰って来ないのか……
いったい何処まで探しに行ったんだ?」

霊夢への報告を終えて永遠亭近くにまで戻ってきた妹紅であったものの、まだ輝夜が戻ってきていない事を知ると、永遠亭出入り口の小さな門の柱に背を預け、両腕を組ながら輝夜が戻ってくるのを待ち始める。

また、こうして待つ事にしたもう一つの理由があり、それは迷いの竹林で生まれ育った兎も多い事から、何か用事があれば日没までには永遠亭まで戻ってくる筈であり、これで戻ってこないようであれば本当に外部からの攻撃を受けたのだと確信を持てるからだ。

737:終焉の刻◆gI:2021/10/21(木) 00:39

輝夜「・・・・・さて、いよいよ出口ね」

(そう言うと、とうとう出口までたどり着く・・・・・

そろそろ戻らないといけない時間帯でもあるからか、丁度相手を竹林から連れ出せてよかった、といったところか・・・・・

これといって収穫できたといるような情報の収穫もできなかったが・・・・・)

738:白い管狐◆3.:2021/10/21(木) 01:12


「うん、"ちょうどいいタイミング"ですね。」

竹林から脱出すると、スルリと輝夜の手から典の手が抜け、輝夜の前に輝く夜の月へ向かって少し飛びながら、"ちょうどいいタイミング"だと小さく呟くと、輝夜へ振り返り言葉を続ける。




「ここまで案内してくれたお礼に一つだけヒントをあげます。
災いの種は一つだけとは限りませんよ?」

典は夜の月を背に、ニコニコと変わらない微笑みを浮かべたまま、災いの種は一つだけではないと言うことを輝夜へ伝えると、二人の側面から風が吹き込み、その風がおさまった時にはもう典の姿は跡形もなく消えてしまう……

まるで狐に化かされたかのような不思議な感覚のみを残して、典は自分の素性や名前すらもまともに話すこと無くその痕跡を消す……

739:終焉の刻◆gI:2021/10/21(木) 06:19

輝夜「・・・・・やっぱり聞き出しておくべきだったかしら・・・・・」

(意味深な言葉を残して消えた相手に、不信感がより一層強まる・・・・・

今回の一件との関わりがあるかどうかは断言こそできないが、何かしら知っている可能性が高いと見てもいいだろう・・・・・

今はとりあえず、まだ続くであろう厄災に向けて備えるしかできない・・・・・)


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