絵のことじゃないけどいい? 絵と物語は同じくらい大事。要点を絞って書くよ。
1. 登場人物を作ることに労力の大部分を使う
(1)個性的な登場人物
一番大切なことは、登場人物の性格付けができていること。
登場人物に言葉や事件をぶつけて、
“感情”的な反応(行動やセリフ)を引き出して、
その登場人物の性格を表現すること。物語や絵がしっかりできてなくても、
登場人物に“個性”が感じられるなら入選する可能性が出てくるよ。
(2)主な登場人物の人数
主な登場人物の人数を2人〜5人に絞る。りぼんは8〜32ページだけなので、
セリフをたくさん話す個性的な登場人物は5人以下で。メインキャラは個性的に!
2. 物語の大雑把な設計図を作る
(1)物語を数行にまとめ、ノートに書く
[題名]ドラえもん
[起]何をやってもダメな男の子が幼馴染にいじめられる。
[承1]男の子は、仕返しをしようと、未来のロボットから道具を借り、
[承2]幼馴染へ仕返しを試みる。男の子は、最初、仕返しに成功するが、
[転]調子にのって道具をイタズラに使い、
[結]その道具が暴走して酷い目にあう。
(2)数行にまとめるためのコツ(結末の方から逆算して作る)
(a)物語の内容を一言で表すような題名(タイトル)
(b)物語で一番盛り上がる場面(クライマックス[転])
(c)物語の結末(ラストシーン[結])
(d)物語の始まり(ファーストシーン[起])
の4つを始めに考える。それらを考え終えたら、
ファーストシーンからクライマックスまでの
(e)途中の場面[承]
を幾つか考えて物語を埋めていく。そして順に並べる。
起→承1→承2→承3→承4→承5→転→結。
[承]の数は漫画のページ数によって加減する。
3. ぶっ飛んだセリフを言わせる
二番目に大切なことは、セリフが「ぶっ飛んでいる」こと。
綺麗な日本語を話してはいけない。何度も書き直して魅力的なものにする。
例えば「現在小学6年生で絵を描くのも漫画を読むのも好きだという思いから
つい最近漫画家さんになってみたいと思いました」というセリフだと、
(a)セリフを短くする
「いま小6だけど、好きなんで、漫画家になりたいんです!」
(b)文法を壊す
「なりたいんです、好きなんで……いま小6だけど……漫画家に!」
(c)本音を言わせない
「なりたくないってぇ。好きじゃないってばあ。
もう小6だよ?……漫画家なんて……漫画家なんてさ!」
良いセリフ=書き直した回数が多いセリフ。
以上です。