【BL】マイペースな奴がギャグマンガ日和の小説を書くよ!

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100:◆qA hoge:2015/12/04(金) 22:09 ID:kjE

(都合により、トリップのみで書き込みさせて頂きます。)
白く重たい、味気無い空を見ると、何だかとても狭苦しい気分になる…そんな、冬の日の事。
無情な冷たい風が吹く。顔や耳も冷えて、指先も…まるで、死んでしまったかの様に冷たい。
でも、歩く。だけど、歩く。
君の元へ行こう。暖かい家へ行こう。
そして、落ち込んだフリをしてこう言うんだ。

「ただいま。…帰って来てすまないね」

って。そう考えながら、歩を進める。君の心配そうな顔と声を頭に浮かべて。
「ただいま。…帰って来てしまってすまない。」

「おかえりなさい、ベルさん。…もう、謝らないで下さいよ。」

少し悲しげに微笑むワトソン君。そこまで心配させる気はなかったのに。ん…?でも、ワトソン君に何か嫌な事があったんじゃ…
そうだ、そんな時はこうすれば良い。

「ワトソン君、こっちを向いてくれ。」

「何ですか?ベルさ…」

そっと抱き締めて、頭を撫でる。ふわりと金色の髪を鋤いて…いつもの、君の匂いに落ち着く。

「嫌な事があったり、疲れたら、無理はしないでくれ。何かあったんだろう?」

「…はい。ありがとうございます。」

身を委ねてきたから、ソファーに連れていって横にさせる。いつもの温もりが、握った手から伝わってくる。

「ベルさんの手、冷たいです。」

「ワトソン君の手は、温かいよ。」


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