二番め以降の人は両方考えるんよ。うまく行くか分からないけど。
例)「こちら温めますか?」
どこで間違えた、どうしてこうなった、そんな考えがこんがらがった脳みそをぐるぐると徘徊する。「行ってらっしゃい」と柔らかく笑った顔はもう感情を紡ぐことはなくて、抱きしめた体に温もりは存在しなかった
「何でだよ、俺まだただいまって言ってねぇぞ」
糸が切れた操り人形はもう動かない、吸い込まれそうな美しい碧がこちらを見つめてくれることももうない。違うんだこんなはずじゃなかった、幸せにしたかったのに、これからだったのに
「俺を…おいていくなよ…」
そう呟いて涙を零してもおとぎ話のように彼が蘇ることなんて有り得ない、もう温度のない冷たい唇に口付けゆっくりとナイフを手に取る
「今から、行く」
お題
飯食ってく?
「飯食ってく?」
「いや、もういく」
「そっか」
そうだよね毎回食べていくなんて言ってなかったもんね、、、
「やっぱり食べてく。」
「本当!今用意する♪」
「そっちじゃない」
「え、どうゆう、、、!」チュッ
「こうゆうこと」ペロリ
お題
楽しんでね!
行ってきますと言い残し、彼は家のドアを開け出ていった。
今日は会社の飲み会があるらしく、帰りも遅くなるという。先程は「楽しんでね!」なんて笑顔で言ってみせたが、正直言ってあまり行ってほしくなかった。
「綺麗な女の人とか居るんだろうな」
自分の思考の女々しさに嫌気がさす。俺にできるのはこの家で待つことだけ。湧き上がる嫉妬と無力感に唇を噛んだ。
お題「あれ、美味しかった?」
「『あれ』?ああ、あのオススメしてくれたティラミスですか?とても美味しかったですよ」
ありがとうこざいました。と、小さく頭を下げる後輩は礼儀正しい好青年にしか見えない。誰が想像するだろうか?目の前の彼が
「しかし、先輩があれ程までに僕の好みを知り尽くしているとは…」
「まあ、ストーカーしちゃうくらいですからねぇ?知っているだろうとは思いましたけど。」
身から出た錆とは言えども、自分のストーカーである俺を強請るなんて
「まさか僕を餌付けしようだなんて考えていないでしょうねぇ?立場を弁えろよ。変態ストーカー」
ぐに、と急所を踏み付けられる万力の様に力が込められる足も、彼の地を這う様な恫喝も、俺の下腹部から湧き上がる熱も、誰にも見えはしない
上の方のお題ないので勝手に考えます
お題
蝉の鳴き声が朝を迎えた
蝉の鳴き声がけたたましく俺の朝を迎える。ぽっかりと空いたベッドの横はちっとも暖かくなんてなくて、何故だか虚しい。
昨日までこのポッカリ空いた隙間に寝ていた彼は、きっと今頃何処かで俺の知らない柔らかい肌の女をいつものように抱いているのだろう。
悲しい。けど悲しいと彼には伝えれない。
恋人でも無い俺は、男なのに人気者の彼に抱いてもらってるだけで感謝すべきなのだろうから。蝉の鳴き声がけたたましくズキズキ痛む頭に響く。共鳴するようにズキズキと胸も痛む。
そんな最悪の朝だ。
お題
「アイツ彼女出来たらしいよ」
一瞬で真っ白になった頭。
「しかも可愛いらしくてさぁ、羨ましいよなーあー俺も彼女欲しいわ」
隣でそう言って伸びをする友人に、そうなんだ、と絞り出すのが精一杯だった。俺に彼を縛れる理由はない。あちらからしたら俺は所詮、たくさんいる友人のうちのひとりに過ぎないのだ。
こんな想いを抱かなければ、素直に羨ましいと言えたのだろうか。視線を落とす。足元の水溜まりに映ったのは、明らかに悲しみを堪えている自分の顔だった。
お題:もう一回
「好きだ」
隠していた想いを吐き出した瞬間に後悔が襲う、あぁ言うんじゃなかった。ギシリと固まる空気に心を抉られて顔が上げられない、あいつがどんな顔をしているかも見る勇気がなくて俯いたまま拳を握りしめる
「……い」
そんな様子の俺を他所にぽそりとあいつが何かをつぶやく、聞き取りやすい優しげなテノール、俺が大好きなその声が今は何だかとても辛い。やっぱり気持ち悪いだろうか、拒絶の言葉を想像し身構えた俺の予想は次の一言でぶち壊される
「も、もう1回」
「…は?」
「もう、1回言って、くれ、ないか、信じ…られ、なくて」
驚いてあいつの顔を見るとゆでダコのように真っ赤で、恥ずかしそうな、でも嬉しそうな目をこちらに向けてくるあいつに俺の心臓がドクリと高鳴った
「……好きだ、お前の、ことが」
「嘘だろう、夢みたいだ」
そんなに嬉しそうな顔をされてしまったら、もっと好きになってしまう。この想いを捨てられなくなってしまう
あぁ、期待しても、いいんだろうか
お題
「内緒だよ?」
人差し指を口の前に立てて子供のように笑って言うあの人は俺の手のひらにひとつだけ個包装の小さなチョコレートを置いた。
「君だけ、特別。いつも頑張ってるご褒美だよ」
…特別。美しく微笑むあの人に心奪われながらも俺を特別だというその言葉に胸が大きく高鳴った。
俺にとっても先輩は特別です、なんて言葉は内気な俺にはきっと一生言えやしないが。はやる鼓動を抑えて、ありがとうございますの言葉をまっすぐあの人に伝えた。
お題
「こいつ、俺の友達。」
隣にいる彼が無邪気に笑いながら言う
……ああ、そうか。今まで何を思い上がっていたのだろう
彼は優しくて、無邪気で。誰にでも手を差し伸べる
そんな所に惹かれたはずなのに。何故
『あの優しさは僕だけのものだ』なんて
「…初めまして、彼女さん。友人の」
お題
「貴方は優しすぎる」
支援age
63:匿名の腐女子 hoge:2020/07/04(土) 10:50 「だから僕は、ずっと、勘違いしてッ……!」
言葉がうまく紡げない。顔も涙でぐしゃぐしゃだ。嫌だ、先輩が卒業なんて嫌だ。ずっと好きだった。先輩は優しすぎて、こんな僕を……好きになってくれただなんて、勝手に思ってた。今思えば、おこがましいし盲目にも程があって笑ってしまう。
「……勘違いなんかじゃねえよ」
ふと強い力に引き寄せられ、温もりが僕を包んだ。
お題:お腹空いたね
「あー そう?おれは_の家で食べてきたけど」
女性の名前を口にした彼。あなたからすれば何気ないんだろうけど。彼にとっての恋人ではないと分かっていても、やはりいつしか恋人になるのかなあなんて考えると気持ちがブルーになる。
『そうだよね、俺なんか買って食ってくわ じゃ、また明日』
叶いもしないくせに恋愛対象と見てる自分が恥ずかしい、なんて思いながら”友達”としての別れあいさつを告げる。
さあ帰るかと帰路に体を向けた時、服のすそが何かに引っ張られた。
振り向くと、顔を真っ赤にした彼が。
「えっと 、 あのさ、気持ち悪いかもしんねえけどさ、――――――――――」
お題
「雷すごいね」
俺がくるまった布団の外で、アイツがそんなことを呟いてる。んなの知ってるよ馬鹿かよ。だから俺はこうして大嫌いな雷に脅えながら布団の中に隠れているんだろうが!この状況のせいでアイツに八つ当たりしそうになるが地を這うように響いた雷のデカい音に諌められ、何も言えないままブルブルと布団の中で震えた。怖い、別に何も無いんだろうとかそんなのは分かってるけど怖いのだ。怖いもんは怖い。布団の外のアイツだって喋らない限り何を見て何をしているのか全然分からない。
「一緒に寝てあげようか?」
そんな時、神の言葉のように彼がそう声をかけてくれた。すぐさま布団から一旦出て彼と2人でまた布団の中の世界へはいる。いつの間にか俺身体はアイツの腕の中。相も変わらず外からは雷の轟音がけたたましく鳴り響くのに、今はそれよりも、目の前のこいつの密着した身体から聞こえる心臓の音の方がうるさかった。
次
「夏が終わるね。」
そう言う彼は少し寂しそうな顔をしていた。
月の光に照らされ、整った彼の顔がよく見えている。
僕は約束をする様に、その言葉を返した。
「夏が終わっても、ずーっと一緒だからね」
次「全然勝てない」
くっそ、とコントローラーを握りしめたまま彼は床に寝転んだ。ゲームに負けたほうが勝ったほうの言うことを聞く、なんてありきたりな遊びだがやってみると思いの外楽しい。というかゲームが楽しい。そして結果は彼の大敗だった。
「……もう一回!」
「えぇ、さっきのが泣きの一回でしょ」
そう言って薄く笑って見せれば、悔しそうに顔を歪ませる。そして目を逸らし、小さい声で言った。
「言うこと聞くって、何言うつもりだよ」
結構勝ったからなあ、どうしようかな。そう口に出しながら、そっと彼の耳元に口を寄せた。
次「似合ってる」
それはお前から俺に、俺からお前に何度も言ってきた言葉だ。
お前は力無く笑って目を閉じた。
きゅっと一瞬だけ絡み合う指に力が込められたかと思うとだらりと、ほどけるようにお前の指が離れていく。
お前に貰ったネクタイを見て言った『似合ってる』、それがお前の最期の言葉。ずっと忘れることはないだろう。
あれから数十年の時が経過し、お前の分まで生きた。
命の灯火が落ちる前に俺は望んだ。
生まれ変わったら、またお前に会いたい。
もし会えたらひだまりのような笑顔を見て俺は思うのだろう。
「笑顔が似合う男だ」と。
次→「身長伸びた?」
「え」
思わず声を上げて背を確認した、うん
確かに伸びている。そして声をかけようとすると僅かな視線の違和感に気がつく。これはまさか、まさかまさか
「お前の身長こしてない?」
「あ、ほんとだ。なんか悔しい」
そんな風に軽く確認するとやはり抜かしていた。これでようやくお前よりも男らしくなれた、そんな想いが身体中を駆け巡る様にして脳に届く。
背が伸びたら、言おうと思うことがあったのだ。ずっと昔から。ようやく伝えられると思いながらも口を開く
「なぁ、俺さ」
次→「いやお前やめwww」
そういつものようにふざけた感じで笑う。
内心心臓はバクバクだった。速くなった鼓動を完全に感じる。
くすぐられた脇が熱い。触れられたそこだけ熱を持っていた。
何でこいつはいつも距離が近いんだよ!!
そう内心で悪態を吐く。
いや違う。おかしいのは俺の方だ。ふざけてくすぐるなんて、仲の良い友達だったらおかしいことじゃない。
それでもこんなに動揺してしまうのは、俺が目の前の友人であるこいつに、恋愛感情なんてもんを持っているからだ。
……おかしいことだ。絶対に知られちゃいけない。
こいつに嫌われたくない。側にいられたらそれでいいから……。
俺は、熱さを感じる頬をさりげなく手で冷やしながら、目の前の友人との会話を続けた。
……好きだなんて言えるはずがない。
お題→「お前、マネージャーと付き合い始めたんだって?」
「お前、マネージャーと付き合い始めたんだって?」
そう、笑い飛ばして聞くとお前は顔を赤くして頷く。元から赤くなりやすい白い肌が熟れたトマトのように赤くなるのを見て、胸がずくりと傷んだ
「うん、この前に、こ…告白、されて」
「……そ、そっか」
嘘だって言ってくれよ、いつもみたいに「冗談だよ」って、そんな返事を期待しても目の前には非情な現実が流れるだけで、思わず零れそうになる涙をぎゅっと堪える
「応援してるぜ!だって俺はお前の相棒だからな!」
叶うはずないことなんて分かっていたのに、呼吸が覚束無い。こんなにも自分は女々しかったのかと心の底で自嘲した
嗚呼、愛してるって言えたら、どれだけ
お題
「馬鹿じゃないの!?」
「馬鹿じゃないの!?」
気づけばそう声を荒らげていた。当の彼は少し困ったような顔をしていて、それが余計に腹立たしい。
先程、彼はずっと想い続けていた女の子に告白された。それなのに、付き合っている人が居るからと断ったらしい。しかし、元はといえば彼が彼女のことをぼやいていたときに「俺で練習しようよ」と俺が持ちかけたのがこの関係のきっかけだ。俺の彼への想いは確かに本気のものだった。けれど所詮は「練習」だと割り切っていたし、彼からしたらただの冗談の延長なのだと思っていた。
それなのに、こんなことをされたら勘違いしてしまう。俺の感情で彼を引き止めたくなんてないのに。ちっぽけな俺に縛られてほしくなんてないのに。
「今からでもオッケーしてきなよ!!」
今、どんなに醜い顔をしているかだなんて想像に難くない。でも考えたくない。
ぐるぐると回る思考回路。それを切り裂いたのは、全身を包んだ彼の体温だった。
お題→「おめでとう」
今更上げてごめん…好きなんだこのスレ…
「おめでとう。」
思ってもないことを簡単に言えてしまう自分に呆れる。本当は、頬を叩いて罵ってやりたい。俺を弄んだくせに、って勝手なこと叫んでやりたいのに、この期に及んでまだお前に好かれていたいと思ってる馬鹿な俺はそんなことできなかった。
恐れていた未来がやってきた。お前が俺以外の誰かと結ばれる未来。俺みたいな男じゃなくて、可愛い女の子と結ばれるこのクソみたいな現実。
こいつとの幸せな未来なんて見れやしないってことは分かってた。だけど夢を見るくらいは好きにしてもいいだろ。望むことさえ許されないのか?
そんな本音を全部押し殺して、お前に祝福という名の呪いを精一杯贈ってやった。
お題→お金がない
そう言ってお前は長々と俺の家に住み着いた。
俺はお前との生活に慣れてきてしまっていた。
出かけ先から帰るとアイツは「ただいま」って言うし,
俺も「おかえり」って言う。
晴れた日,突然アイツがスマホ画面を見て言った。
「姉貴が家泊めてくれるって,俺帰るわ,ありがとな」
コイツにとって俺はただ家に泊めてくれるオトコってだけだったのか,
俺だって最初はお前なんかと一緒に住みたくなか…った…
ハッとした。
俺は始めから嫌じゃなかった。
好きだった。お前と一緒に居たかった。
でも一緒の家に住んだら
お前を壊してしまいそうだったから,
アイツはさっさと身支度を始めた
「ほんとに…ありがとう,」
声が震えていた気がした。
本当は帰りたくないんじゃないか
そう思えば止められるだろうか,
そんなわけない。言わないと
言わない…と…
「…じゃあ,またな…」
お前は出ていった
俺にそんなこと言える訳ない。
そんな…こと……
「……ッ…なぁっ…」
「……なんだよ,」
「俺から離れんじゃねぇよッ…」
自分で言ってて恥ずかしい。こんな少女漫画みたいな台詞,
でも俺にはこれが精一杯だ。
「……そんなの………言われたら…」
ボソボソとお前は話した。
「…俺だって,お前と一緒に居たいわ…アホ,」
長文失礼しました
次のお題→お前巨乳派?貧乳派?