アイスベルク共同体

この氷山近郊地帯の地中には、ルシファーが、神の怒りによって軟禁されている。
ゆえに、外部の力がなければその軟禁は解き放たれることはまずない。
俺は、ルシファーを目覚めさせなければならない。

これは酷い。

…？わかりました。
(メフィストに近づき、少し力を抜いて、その腹部へとパンチをする。)

まさかメフィストさんがいるとはねー。

(ソファに座り込み考える)

シトリーどこ行ったのかなー。

失礼。>>702は無かったことに…

…ぐぉぉぉ…ぁぁ…あ…(苦痛ゆえ悶える)
…てめ…メルト、力を入れるなと言っただろう？この無能が！

…全くなんなんだ、この時間差は。

メルトさんも反応しないじゃん、ついにダメになったか。

…本当に失礼致しました。

またか、またうじが湧いた…この共同体には何か蜜でも仕掛けられているのか？

こんにちはメフィストさん。貴方と一度話がしたいと思ってたんですよねー。

昨日の夜にシトリーと色々話し合ってたんですけど、ちょっと世界を救いにいっていたので。

興味本位でこの共同体に立ち寄ることが愚行だと思わないのか？
ここは軍事主義を掲げる武力行使集団、いわば信念ある反逆者の集いだ。

>>714だからさー、この共同体にちょっとだけ力を貸そうと思ってんすよー。

こんな廃れた世界を救済するだと？自惚れにもほどがあるな、傲慢な神が創造したこの世界に対し救恤や救済を行う価値もなければ意義もない。ただの自己満足だろう？世界を救ったところで悪は這いずり現れる。
いっそ破滅させてしまえば、いい。

ちょっとだけだと？ふざけるな、ここは隷従メルトのように、全力で力と精を注ぐ怜悧で勇敢な戦士のみを選定条件としている。

分かったらとっとと寝ろ！

勘違いさせてすみません。ポケモンでゲーチスとかいう奴のせいでWキュレムが世界を凍り付かそうとしてたので救いました。シャンデラは有能ですよー。

>>717………たかだか人間風情が。

そして、ここは厳粛で、かつ、ルシファーが眠りし楼閣、いわば要塞だ。

傲慢のことは昨日聞きました。過去になにかしがらみがあるみたいですけど、あまり掘り返さないようにと言われました。

人間だとしても強靭で勇敢な者には俺はそいつを戦士と認めてやらなくもない。
そいつの信念さえあれば、神を討ち滅ぼす最大の武器になるかもしれないからな。

俺の過去だと？お前は何を知っているんだ？

なんか、過去に爆発的な事件があって、それで古参の人がほとんど消えたとかなんとか。

一つ言っておくが俺はそれらに関する過去とは断じて関係ない。

無論、関与も参与もしていない。

だいたいなんなんだ、マモンだのベルゼブブだの、くだらん戯言を。

メフィストさんが古参の強欲やら色欲やらかもしれないって噂たってたんですけど、ガセですかねー。

かりにもしだ、俺がそういった輩だったら、連中は俺をどうする？生け捕りにするか、償いをさせるか、ころすか、潰しにくるか、あるいは疎むか、

そもそもだな、心外なんだよ、そんな兇悪な連中と同じにされて、

((>>731 え、マジの別人のキャラ似か？ だとしたら申し訳ない()

馬鹿じゃないんですか。人間誰しも罪はあるのに、他人を下にみて贖罪させようってのは、あまりにも浅はかなんですよねー。僕は別に、悪魔でもなんでも、真面目な中二病が好きなだけです。

中二病？お前の言っていることが分からないな。贖罪は神から赦しを得るためのものだ、決して軽々しく執行すべきではない。
だれしも人間が罪を犯すようになっているのは、神の被造としての欠陥だ。すなわち、神の責務だ。

とにかく、五日間ほど開けることになるだろう。俺は同胞を探しにゆく。

(キッチンから、じゃがいもをいくつかもって、カバンに詰め込む)

神に全部任せっきりなのもなー。やっぱりさー、僕だって誰かを下に見ることは嫌なんだよねー、平等であるべきなんだよー。面白いね、メフィストさん。

平等だと？そんなもの神がいる限り存在しうることはない。そして、平等であるべきと提唱したところで、平等など存在しない。なぜなら我々には力の差異があるからだ。

じゃがいもだけで足りるの？

>>738じゃあ平等は嫌なの？人類と世界の定義並べてるだけじゃなくて、希望を持ったほうがいいと思うんだー。

又、神に委託することができないからこそ、我々アイスベルク共同体が中枢となって、天界を統合し、議会制民主主義を採用するのだ。そして、立法、行政、司法、この三権の均衡を保つようそれぞれの機構も設立するつもりだ。

いろいろ難しいんだねー、人間が考えることって。

あぁ、平等なんてクソ喰らえだ。
所詮、平等なんてクソが見るクソのような桃源郷だ。
民主主義を見てみろ、あれは多数決の原理を用いている、結局、少数派の意見は採用されない、
では、共産主義、社会主義はどうだ、中央集権国家となって政府に権力、権限が集中するだろう？
かつての執権政治も、摂関政治も、平等などなかった。慄然としている、平等など存在しない。

叶わぬ希望など幻想すぎないな。

人間さえ思想を変えれば平和なんて簡単にできるのに、

賢いんだね、メフィストさん。

俺が賢いわけじゃない、そう習ったからだ、そう教えられたからだ。ただそれを記憶している無能に過ぎない。
人間が思想を変えることは宗教にでも入会しない限り不可能だろうな。

平和主義を謳っていたとしても、本物の平和を築き上げることは不可能だ。
世の中を見てみろ、人間たちは、学校で紛糾し合い、争いやいじめなどが発生している。それは、思想、人格に大いに差異があるからだ。そりゃそうだろう？性質の違う人間が多く集まるんだ、考えのぶつかり合いが生じるのは必然的だ。
お前に言っている思想を変えるという意味を俺なりに恣意的に解釈するのならば、人間全員の思想を大きく、均一的にするのならば、人民に対し平等に恐怖を与えることだ。
恐怖を与えることにより、大半の人民は同じことを考える、逃げなきゃ、助かりたい、一人は怖い、など、
恐怖は優れている、恐怖は人間の本質を露呈させる最高峰の武器だ。

通信が失敗しましたって…w今日ちょっと回線おかしいよこれ。

世界を変えられるのはほんの一握りの人間だけだってさ、じゃあ私が変えるねー。

僕はただ、メフィストさんがくだらない勘違いなんかで批判されたり嫌われることが嫌だって言ってるんだよー。

世界を変えられる人間は、蒼氓に対し畏怖をもたらすことのできる才覚の持ち主、権力者。
あるいは、抜本的な民主革命家、産業革命家。
お前はそれになりきれるかな？

なれるよ。だって私が願ってるんだから。

俺はもともと性質が歪んでいる、理非もなければ、善意もない、だから案ずるな、

僕、○○家とか嫌いなんだよね。世の核心に触れようともしないで、うんざりだ。ただ消されるだけだから仕方かないけど。

>>754話ができるなら歪んでないよ。

世の中の言葉は表向きのまやかしだ。ミサイルとかそんなのよりもっと重要なことがある。それに気付いてるんだろうけど、奴らは臆病なんだ。

世の中の核心は禁忌だ。
例示でいえば公明党が創価学会との関連性絶大であることは明白である(憲法二十条により違憲。政教分離の原則)のに対し、誰も証人喚問や、訴訟を起こさない、なぜか、それは不毛だからだ。核心とは不毛、言ったところで無駄なんだよ。

臆病、か。しかしそれは俺は同情する。
権威性や権力を有する偉者に対しては誰でも臆病になるさ。たとえお前でもな。

そんなことじゃない。政治のごちゃごちゃしたことなんかに関わってたら何も変わらない。

私もこんなことが言いたかったわけじゃないけどね。もっと楽しい話しない？

そもそも臆病とは恐怖や焦燥、脅嚇から始まりを遂げるもの、すなわち、恐怖をもたらすものが禍根である以上、そいつを破壊するべきだ。

こおり、お前はまだ若い、俺のような朽ちた堕天使と話をするより、勉学を営む方がよっぽど有意義だと思うぞ。

こおりじゃなくてナフィーって呼んで。自分を蔑ろにしちゃダメだよ、僕は貴方と話がしたい。

それに、僕の年齢なんて分からないでしょ？

ナフィー、お前の考えは三年前の俺と同じ考え方だ。理想を唱えるが、現実の重苦しさに煩悶する。これが永続的に続く毎日だった。

>>766メフィストさんは過去の自分みたくならないように止めてくれてたんだねー、ありがとう。だけど、必ず同じになるとは限らないよ。

だが、お前の考えは現実的に考えて、不可能に等しい。だろ？結局、理想論だ。
理想論を唱えるのは共産党か、わからんが、お前が政治的関心をないのを見て、(統計上、政治的関心がないのは若者に集中しているため)お前をガキと判断した。
14歳から10歳あたりだな。

どうだかねー。僕はちょっと飽きたんだよね、今の政治に。理想論ってのは目標になるからいいんだよねー。

年齢なんて会話が成立する上では全く関係ないからねー。

俺はガキには構ってられないんだよ。
(カウンターのりんごをナフィーに渡す)

りんご？ありがとうねー。

ガキなんかにムキになっちゃいけないよー、メフィストさんは大人なの？

俺はな、一部のガキを除き大半のガキは嫌いだ。理想を追求し、感情論で泣き喚くガキは鬱憤しか蓄積しない。

大人？それは成人という意味での大人か？あるいは、精神的に大人であるということなのか、ここでは成人か否かという解釈で捉えるぞ、俺は大人じゃない、

子供らしくていいと思うけどねー。

だよねー、精神的にも、はっきり言ってメフィストさんはまだ大人じゃないよー。

なぜガキに対しムキになってはいけない？それこそ理想的な平等には近づけないぞ？あんな醜悪な連中、蹴散らすのがちょうどいいほどだ。

子供っぽいね、メフィストさん。

そうだ。答えは俺もガキだからだ。ガキだからこそ、理想を唱え、泣き喚く俺のようにな。自分本位に、物事を糾弾するこの俺こそがガキだ。だから俺は俺が嫌いだ。

>>780つまんない自虐だね。僕もシトリーも、君のこと好きなのにさー。

自虐ではない、主観的事実だ。
俺に対し好感をもつお前らがかわいそうだ。

可哀想なんて、随分大層だねー。普通に好きなだけなのになー。

だがきっと、これは俺の推量だが、お前が俺より幼いのは事実だと思うぞ。
神経網の発達、骨盤や脊髄などの発達には睡眠が重要となる。
だから、ナフィー寝た方がいいぞ？

そうだねー、そろそろ寝ようと思ってたんだー。

最後に、いいこと教えてあげる。

なんだ？

実は僕、人間じゃないんだよー。人間に親しみやすいように性格とかもちょっと変えたりしてるよー。いまこの場にいる僕が、本当の僕だよ。じゃあ、お休み。

僕はちゃんと君が好きだよ、安心して。

ナフィー、人間でなければそれは悪魔か？あるいは鬼神化天使か？地上にいるということを鑑みると、天使はありえん、精霊もだ。性格を再形成するということから、俺の推量では、堕天使か？

寝ようと思ってたのに……うーん、近いけど違うかな。というか、そろそろ危ういねー。あいつが来たら厄介なことになっちゃうよ。

まあいい、ガキはとっとと寝ろ。
(ナフィーに対して布団を適当に頭から被せる。
そして、金やフォールディングナイフを鞄にしまい、扉から吹雪が舞う外へと歩いてゆく。無論、扉には鍵が閉められる)

忘れ物をした。
あいつとやらがこの要塞に侵入することはまず不可能だろうな。

あれ、どっか行っちゃった。はあ…外は吹雪か。氷は僕にとって大切なものなんだよねー、…そろそろ寝るかなー。

帰ってきた。時間差ってほんとヒデ。

お休み。ほんとに。

(メルトへ、四、五日間ほどは戻らないと汚い字で書かれた紙をカウンターの上に乗せておく)

(再び出てゆく)
じゃあな。

………そろそろかなー。

奴等が勘づき始めた。だけどこれは想定内……さて＿＿＿ゆっくり終わらせようかなー。

(辺りに冷気が漂い、一瞬にして氷浸けになる。激しい吹雪がジャナーフ(ナフィー)を包み、銀髪を持った亜人へと姿を変える。ドアノブに触れると、刹那で鍵が壊れる。そのまま外へ姿を消すと、やがて見えなくなった。)