魔の森

夜に眠れない住民達の世界。
世界を覆う森の木々たち、その天上に朧気に星が瞬いているよ。それを見ている彼らの瞳も……ほら、キラキラと光を宿している。
ひんやりとした風は、まるで緩やかな川のように、サーサーと流れていく。



さて、次はあなたの時間ですよ？

. . .○○○学園？責任者...Piero...よしっ！

へあ！？
え、んじゃ…記憶を整理してみよう…

いつでもこの森に戻ってこれるし...さぁっ！出発！（小さなランタンを取り出し、消えた）

「……学園……？」

その言葉を聞いて、魔王は立ち上がる。話を聞きたいと思ったからだ。

魔王が手を上げれば、森をつき抜ける風は二人に強く吹き付ける。そして、幻であるはずの城へと通じる一本道へと誘導させる……

しゅ、出発…

「……話はお預け……か」

魔王は、がっかりするように静かに椅子に座った。

ぎゃんっ！？

（立てておいたランタンの近くの木の上に引っかかった）

！！！...んー！んー！（バタパタパタ...）

ふいー…(翼で舞い降りる)

>>407
え！？大丈夫？(レイチェルちゃんをおろす)

>>408
「現れたり、消えたり……不思議なものたちだ」

魔王は木を操り、そのものを木から下ろす。

....誰か来るまで待つしかない...助けてくださいだれかー！！

えっ...アマテラスさんと...

...支配者さまですか？あなたさまは...

「ん？私？」

そこに立っていたものは、魔王ではなく、女王を自称する女だった。

「私は……確かに、この森の住民よ」

...女王さま...?

お、女王様や…

う、でもわたし...アマテラスさんと一緒に来たあの男の人...うぅん...（頭を抱える）

えぇ…？

「あら、久しぶりね」

女王は、二人を見て嬉しさを募らせる。まともな二人に出会えて嬉しく思っている。

あっ！おひさしぶりです！女王さま！

>>419
お久しぶりです…

>>419
「ふふ、今日は何に迷ってこの森に迷いこんだのかしら？」

女王は艶やかな笑みを浮かべる。

...うーん...強いて...言うなら

目的に迷っちゃいました！（女王さまに抱きつきながら）

レイチェルちゃん可愛いなあ…(微笑んで)

...やっぱりここが...落ち着きます...

>>423

「話なら、いつでも聞くわよ」

女王は、丘の上を指差す。その丘の上には、城の影が……

「あそこのイケメンなお兄さんが、あなたたちと話したがっていたわよ。あの人が聞いてくれるかもよ？」

イケメンな、お兄さん…？

>>424

「ねえ、かわいらしいわね」

女王は、風に身を任せて微笑んでいる。

...えーと？

女王さま以外にもやっぱり誰かいるんですね

>>428
「行けば分かるわよ……」

女王がそっと目を閉じる。そして、城への一本道が作られる。

>>431
「そうよ。むしろ、あの人が森の支配者なのよね……」

...でも、この森で大好きなのは女王さまですっ！

お話が終わったらまた戻って来ますから！心配しないでくださいね？女王さま！

（白の方に走って行った）

>>434
「あら、嬉しいことをいってくれるのね……」

女王は、悲しい笑顔で微笑む。

んじゃ、行きますか…(城へ向かう)

>>435
>>437
「待ってるわよ……」

「やっと、話ができる……」

魔王は椅子から起き上がり、城を解放する。

...わわっ！？
（門が突然開いたのに驚いた）

...?...?...こ、こんにちはー？

ほ〜立派なお城…

...暗い...ような明るいような...

埃を被った机を備えた玄関、その壁には二人分のランプが掛けられていた。

このランプを手に取り、扉の向こうの暗闇を歩くのだ。

...ランタンあるけど...このランプ...（手に取る）

暗いところ照らすのってワクワクするな…(ﾎﾞｿ

暗闇の中、ランプの炎が消え、オルゴールの音色が響きわたるその時、目の前へ向かって走るのだ。
そこに、彼はいる。

...不思議...魔力を感じないのに...（静かに燃えるソウルの火を見つめて）

...（コツッコツッコツッ）この床も...静かな音...

...（先へ進む）

(たどり着くタイミングは、ご自由にどうぞw)

…

(あ、おちます)

...ひにゃっ！？（火が突然消える）

(私も一度落ちます、たどり着いた先の部屋のカウチでお休みくださいww)

...？？...？？？
（怖気付きながらも、先へ進む）

(ただいまです)

…！？この音色…(火が消えたのと、オルゴールの音色を確認する)

...
（ソファで寝ている）

眠い…(ふわふわと浮かびながらあくびをする)

...スー...スー

レイチェル・アルスターとかネーミングセンスありすぎだろうが。

ん...誰です？

俺か？俺は、お前の名前を奪いにきた者だ。

えー？...わたしの名前ですか？

できるのかどうか分かりませんけど...変わった方もいらっしゃるんですね

あぁ、正確にはお前の存在もだが。
俺はあいにく醜くてな。お前のような華麗な存在が憎くて憎くて仕方がないんだ。

できるかどうかじゃない、やるんだよ。

...なりそこないの老王とかヒル溜まりとかよりはマシに見えますけど...

まぁ座ってください！暇な時間で作った色々を見てもらいたいんです！

ま、顔を見せていないからな。
いいか？俺は欲しいと思ったものを手に入れないと気が治らないんだ。お前が抵抗するたびに、俺の怒りを引き上げ、俺はお前に対して乱暴になっていく。

じゃあ心配ありませんね！わたしは抵抗しませんし、あなたに何か存在をプレゼントするのを考えるんですから！

だからそこに掛けてください！お話でもしながらあなたはどんな存在が似合うか考えましょうよ！

俺はお前以外の存在など欲していないぞ。
お前は、恐怖を知らないのか

辛いのは気にしない性分なんです！...まぁ...嫌なこともありましたけど

第一印象で判断しすぎる人は人間性に欠けてますよ？だから早く！早く！座ってお話をしましょう！

嫌なことか。これからお前が体験した嫌なこと以上に嫌なことを味あわせてやる。

...死に慣れてるから...永遠に近い辛さを味わったから...ちょっと怖くても恐れられないんです

けど...もう辛いのは嫌です

お願いですから、わたしを虐めないでください

ならもっと怖いことをしてやる！
お前の大事な人は誰だ？

虐めないで欲しかったら、くつをなめろ。

...?えーと、レイチェル・ムーンテイルって人です

そいつぶっころしてやるよ。

え...それは初見の人に対して...

初見だろうがなんだろうが関係ねぇ！
俺は、強欲なんだ。

...うーん

そんなにわたしっていう存在が欲しいんですか？

この短剣でお前の大事な人の目をくり抜き、それをシチューにしてお前にやる。

あぁ、欲しい。

じゃあ、奪い取っていただいて結構です！（にっこり）

...姉様もわたしも...存在としての価値なんてあるかないのか分からないんですから

何言ってんだ？お前、怖くないのか
自分の存在が消え失せ、下劣な男のものになるんだぞ

だから...結構です

（目を瞑って横たわる）

お前には価値があるから、俺がここにきたんだよ。

...自分の消失をあなたは恐れてるんですか？

「……いつのまにか、城の中が賑やかになったものだ」

あくびをひとつ浮き上がらせ、魔王は目覚めた。

あなたは永遠の魂があるだろうに

価値がねえやつは、興味もねぇ。
俺の目は邪眼っていってなあ、元来、神から強欲の象徴として与えられた目だ。
この目は価値があるものを察知する、

わたしにはいりませんよ...消失を恐れる気持ちなんて