>>68 彼は跳び跳ねるかのように喜んだ。 「なんと、私の好きなものをご存じでしたか……!」 彼は上機嫌で棚から菓子を取り出す。 「今はこれぐらいしかございませんが、最近『ある女性』からクッキーを頂いたのです。よろしかったら是非」 ひとつ、手に取り、そのクッキーの皿を机へ置く。 「……にしても、リヴァシュナイダーの言っていた通りとは……」 頬に手を添え、なんとなく懐かしい心地を魔王は描いている。