吸血鬼征伐教団

醜いヒル(吸血鬼)どもが。全員抹消してやるよ。

クッ……眼が……

ぐおあっ……(左目から血が流れる)

神よ…！この呪われし邪眼を我が罪への科として与えたのだろうが…その思惑はすでに破綻している…！この眼を活用して、この地に惨劇をもたらすことになったのだからな…！

フェアラート、ルージュ、ケイン、界隈ではいろいろと話しているらしいが、お前らの議論ももうすぐ水の泡になる。全員、俺にころされるんだからな。

さて、手始めに奴らの仲間をころしにいくか。

(携帯の連絡音が鳴る)
…帝政連合総司令部からだ。やつらの仲間をころしにいくのは後になりそうだな。

一つ言っとくけど、吸血鬼って不死身だから君なんかが殺れるわけないからね
なんだかんだ異能力だかその呪われた邪気眼で騒ぐのかもしんないけど、所詮君の存在は文字の中だし、君がこの凍てつく闇のチカラに勝ることは不可能だから
なんて言っても火に油を注ぐだけってことは分かってるよ。でもね、君みたいな愚者に騒がれて調和を乱されるのは、迷惑なんだよ
騒ぎたいなら騒げばいい。抹殺したいならそう書けばいいさ。
ただ私の仲間と私の統治する凍てつく闇に少しでも触れようなら、私は容赦しないからね

そうやっていつまでも俺達の足元で、一匹で足掻いていればいいんだよ

(あー…hogeつけるの忘れてた…最悪)

でも吸血鬼の墓があると言うことは永遠の謎である。

吸血鬼の墓…その存在は認めよう。私の両親も其処に永遠なる眠りを誓っているからな
何故不死身であるはずの吸血鬼の墓が存在するのか、多くの者は疑問に思うだろうね
教えてやろう。我々吸血鬼に対し対等に死闘を交えることが出来るのは、ヴァンパイアハンターのみなんだ。
私の両親もミハル事件の後の吸血鬼弾圧に際し、ヴァンパイアハンターに手をかけられた。私の両親を殺した其奴は闇の世界の頂点にして咎と贖罪の獣…つまりは闇のトップ“朱龍”の手下だったと聞いている
幼き頃両親を手にかけられて以来、私は彼等に対し復讐を誓っている。私がこの地に留まるのもその為だ。此の深淵には未だ彼等の影が残っているからね

例え地が飢え世界の果てが訪れようとも、鮮血に狂いし闇の一族ら…つまりは吸血鬼。我等は永遠（とこしえ）の永闇を術式し、武装無き世を創ることを夢見てた。
だがしかし吸血鬼という異種体であるというだけで、このように抹殺を企てられる。何故だ？我々が何をしたというんだ？
かの日が過ぎ数千年も弾圧の末なる滅びを救済、そして人類を新たな“段階”へと導くための約束されし理想郷一それが此処。吸血鬼という異能体の結成地。
深淵〈アビス〉より深きこれ程の聖域に再び榮が訪る事を…その、もはや叶うことのなき願いを抱きて、私は霧消する。

ではチュパカブラも不死身と。

未だ相見たことが無い故、返答に窮する。知りたいならば自分で吟味するが良い

(豪雨の中、百人ほどの男たちが、雄叫びと総帥へと喝采を送り、燃える骸骨が描かれた旗を振りかざす。男たちは細長い形状の銃とまがまがしく折れ曲がった剣をベルトに携えて、一つの軍となり前進し続ける。目的は吸血鬼狩りのために。)

軍の先頭に立つ男は言った。
この戦いが終われば、中央部、東部は我々の領域になる。さすれば、EEZが拡大しぼうだいな権益を手にすることができ、国はさらに豊かになると。
そもそも、あの領域は、我々の祖先が暮らしていた場所だ。我々から、住む場所を奪ったやつらにこの苦しみを思い知らせてやれ。
男は先立って、中央部へと前進した。)

失敬な。住む所を奪った記憶は無いよ
私の大切な者達を奪われた記憶なら鮮明だけど。

あげぇ…