探偵チームkz事件ノート 〜夢小説☆〜 Part2

葉っぱ天国 > 探偵チームKZ事件ノート > スレ一覧 1- 101- 201- 301- 401-キーワード▼下へ
312:   聖織。   ◆.wmpFy.Zyhxio:2017/06/04(日) 21:44 ID:w5M


はい!駄作者のスレ主が小説書きますよ!←
オリキャラありだけど作中で紹介する予定です。

『紫陽花は知っている』

1.雨之屋敷

今は6月、梅雨の真っ只中。
今日も雨が降っている。

正直言って私は、雨が好きではない。
だって通学大変だし、雨で制服は汚れるし……。
ひどい雨だと靴なんかぐしょぐしょ。

そんな雨の日に、KZの集合がかかった。

秀明の休み時間、カフェテリアに向かう。
階段を登った先のカフェテリアには、いつものみんなの姿があった。

「おう、アーヤ。」

若武が手を上げる。
私はにっこり笑って席についた。
これでも今日は早く来たつもりだった。
でもやっぱりみんなよりは遅い。

私だけのために待ってくれてるんだから、もっと早く階段が登れれば良いのに。

若武が揃ったのを確認し、いつも通りの重い口調で話し始めた。

「諸君、今日は小塚調査員からの持ち込み事件だ。小塚調査員、頼む。」

なんといきなり小塚君っ⁉
小塚君が事件を持ち込むなんて、そうないような気がする……。

私は事件ノートを取り出し、小塚君の話に耳を傾けた。

「実は僕、町内の人から紫陽花の害虫駆除を求められたんだ。そこは雨之屋敷(あめのやしき)って言って、毎年美しい紫陽花が梅雨に咲き乱れる。相当なお金持ちだし、害虫駆除なんて僕みたいな中学生に頼まなくてもいいのにって思ったんだけど、引き受けたんだ。」

雨之屋敷かぁ……、そういえばママが「雨之屋敷の紫陽花は綺麗だわ」って言ってたような気がしなくもないかも。

「それで一昨日、雨之屋敷を訪問したんだけど、なんか色々あるみたいなんだ。」

え?
相当なお金持ちなんじゃないの?

「僕が話を聞いて帰ろうとした時、女の人が二回の窓から下を見下ろしてた。なんだろうと思ってその方向を見たら、屋敷の主人がヤクザみたいな人と話してたんだ。よく聞こえなかったけど、謝金がどうたらこうたらって言ってた。で、僕の害虫駆除と一緒にそれを調べたらどうかって若武に言ったんだ。雨之屋敷の紫陽花は本当に綺麗だから、残してあげたいしね。」

へぇ。

上杉君が眼鏡を押し上げた。

「けどなんで金持ちが謝金すんだよ。しかもヤクザから。」

確かに、お金持ちなのに謝金なんて変だよね。
黒木君が返す。

「事業の発展とかに失敗して謝金するケースはあるだろうよ。ヤクザからっていうのは、友人とかだと金持ちが金を貸してくれって言われても嘘っぱちに聞こえるだろ。金を巻き上げようとしてんじゃないかってね。」

なるほど……。
お金持ちもお金持ちなりに、色々大変なのかも。

若武が張り切って言った。

「では諸君、早速今週の土曜日、雨之屋敷に行くぞ!」


はい!すっごい長文になったと思います!←


続きを読む 全部 <<前100 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新