探偵チームKZ事件ノート16

葉っぱ天国 > 探偵チームKZ事件ノート > スレ一覧 1- 101- 201- 301- 401- 501- 601- 701- 801- 901-キーワード▼下へ
265:光流◆Bc:2017/07/24(月) 17:10 ID:Mcs


『忘れられた思い出は知っている』

3,もしかして…?【彩side】

あの後は特に何もなく家に帰ることができた。
さ、お風呂も入ったし…寝ようかな。
__ピーンポーン
…ん?こんな時間に…誰?
ママが出たみたいだから…。パパだったのかもね。
さあ、今度こそ私は寝よう!
「彩!起きてるでしょう?早く来なさい、黒木くんよ!」
びっくりした…って、黒木くん?!
聞いてない聞いてない、うちに来るなんて聞いてないよ!
着替えなきゃ、またお風呂に入り直さなきゃ…!
慌てて服を着替え、転がるように階段を駆け下りる。
と、そこには…。
「やあ、アーヤ。遅くにごめんね」
艶やかに微笑んでいる黒木くん。
「別に大丈夫だから」
ちょっと突っ慳貪だったかも…。
「アーヤに、頼みがあるんだ」
「頼み?」
黒木くんが私に頼み、って何だろ?
「ほら、前に出てきて」
そう声をかけたのは、なんと。
「あ…あなた、さっきの…!」
先程、私がぶつかってしまった女の子だった。
「……っ!」
その子も、相当びっくりしているよう。
「アーヤの家に、この子を泊めさせてほしいんだ」
「…え?」
この子を、うちに泊める…?
「それは…ママが許すかどうか…」
「彩?まだなの…って、どちら様かしら?」
あ…バレた…。
「あ、お母さん、すみません。実は…」
黒木くんがママに説明を始める。
「あなた、名前はなんて言うの?」
そう聞いた途端、その女の子は長い前髪を払い、真っ直ぐに私を見てきた。
その顔があらわになったとき、あるひとの面影と重なった。
「もしかして…?」
「あなた…」
背後から、黒木くんからの説明が終わったらしいママの声も聞こえてきた。
「レーア?」
「レイちゃんなの?」
その子は驚きながら名前を口にする私たちを見て、くすりとあの懐かしい笑顔を見せた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

小説更新したよ!
ちなみに、最初のは>>213、次は>>221です!
あ、あたしのは安定の駄作だから、過度の期待はかけないよーに!笑
 


続きを読む 全部 <<前100 次100> 最新30 ▲上へ