私の小説スレ

葉っぱ天国 > 探偵チームKZ事件ノート > スレ一覧キーワード▼下へ
10:美琴◆zc:2017/08/10(木) 17:23 ID:qec

〜吹奏楽部は知っている〜

色々悩んでいる間に、周りは皆思い思いのパートの所へ行っていた。
どうしよう…。

そこへさっきの部長がやって来た。

「ん?まだ楽器決めて無いのか?」
「は、はい…。」
「ああ、連行されたのか。」

なんで分かったんだろう…?

「ホルンパートはどうだ?今丁度1人分空いているんだ。」
「じゃあ、そうします。」
「頑張れよ!」

そう言って部長は自分のパートへ戻っていった。
凄くいい人だな…。
よし、行こう。
ホルンパートの所は、確かに1人分空いていて、先輩が4人いた。

「すみません。体験したいのですが…。」
「あ、いらっしゃい!さ、そこに座って。」

言われた通り空いている椅子に座る。

「あ、待って。座る時は椅子の半分より前に座ってね。」
「あ、はい。」

そして先輩は楽器を出した。

「これがホルンっていう楽器です。丸いでしょ?金管楽器の中で1番歴史のある楽器なんだよ!!」

この先輩、ホルン大好きなのかな?

「まあ、一旦楽器は置いて、これ。」

そう言って先輩は楽器から何か取り外した。

「これはマウスピースと言って、これに口を付けて吹くんだ。
 じゃあ、まずはこれで音を出してみて。」

受け取ろうとしたとき、

「あぁ、あと、マウスピースは絶っっっっ対に、落とさないでね。」
「は、はい!」

こっ恐い…。
恐る恐るマウスピースを受け取り、口に付ける。

「はい、じゃあ息入れて〜。」

言われた通り、息を入れる。
でも、空気が通る音しか聞こえない。

「あはは。やっぱりね。じゃあ、私が吹くよ。」

そう言って先輩が息を入れる。
お世辞にも綺麗とは言いがたい音がする。

「まあ、こんな感じ。ただ息を入れるんじゃなくて、唇を震わせる感じで吹いてみて。」

また、言われた通りに吹く。
今度は音がしっかりでた。

「お、上手いね〜!じゃ今度は楽器に差し込みま〜す。持ち方はこうね。」

先輩が楽器を持ち、マウスピースを差し込むのを見よう見真似でやってみる。

「おー、上手い上手い!」

切る


続きを読む 全部 <<前 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新