続きから
そして息を吹き込む。
すると先程のマウスピースで出した音とは比べ物にならないくらいの綺麗な音が出た。
「……上手い!上手!!凄いね!!!」
間を置いて先輩は言った。
自分でも、今の音はとてもよかったと思う。
「あ、時間だね。次の楽器にいってらっしゃ〜い。」
その後、色んな楽器を吹いたけど、あれほどの感動を感じた楽器は無かった。
吹奏楽部、入ろうかな…?
家に帰り、早速ママに吹奏楽部のことを話した。
「え…、部活動強制参加なの…?」
無理かな…。
「でも吹奏楽部、いいじゃない。入りなさいよ。」
え?
「私も中高で吹奏楽部だったの。ああ、懐かしいわぁ〜。」
「え、きっ聞いてない!」
「言ってなかったからね。」
ドライィィ。
とにかく、ママの了解は得た!
部屋に入り、早速入部届けの紙に吹奏楽部と書いた。
そこまでしてふと気がついた。
我らが探偵チームkzのリーダー、若武はどの部活に入るのかを。
何故なら、若武も同じ浜田高校附属中に通っているから。
「普通に考えたらサッカー部だよね…。」
でもサッカーの方のkzもあるから部活ではサッカーをしない?
「まあ、いいや。」
その後、ご飯を食べ予習復習をし、お風呂に入りその日は寝た。