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206:兎碧◆a.XScul9sZ0zs あの日の星は知っている:2018/09/24(月) 00:48 ID:YWE

つづきです!

>>205

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黒木side

 それから二週間。上杉が……起きたっていう連絡を貰って、いま走っているところだ。
「今度は寝てないんですよね!?」なんて、必死に連絡したのは、やっぱり大切な存在だからだろう。
 上杉がずっとずっと寝るようになってから1年以上経っている。心にぽっかり穴が空いている。
 ああ……早く、早く
「上杉と話したい」
俺はそう心に決めて、足を早めていった。



「先生、上杉……上杉!」
上杉の容態は? と、聞こうと思ったのに目の前に居たからこのザマだ。
「それが……だね……」
 口を悔しそうに閉めている上杉。そして、俺を見て驚いたような顔をしたんだ。
 紙を取って、上杉は何かを書き、俺に渡した。
『やっほ。なんかよくわかんねーけど俺喋れなくなっちまったらしいんだ。詳しくは先生から聞いてくれ。お前が俺の病室にちょくちょく来てたの知ってんからな。あいつら、今どんな感じ?』
 こう書いてあった。喋れない。喋れない……つまり話せない。話したかったのに話せない。話したいのに話せない。俺は泣きそうになりながらも、それを必死でこらえて……そして先生にじゃあ、上杉の容態について話して貰えますか? と言って先生と一緒に上杉の病室をでた。
 上杉が寝ないように、ナースコールを押して、来てくれた看護師さんに説明してからね。



「上杉さんは、どうやら声が出ないらしい。今までのストレスと、それと事故のショックが重なって……それで__」
 そこからの説明は、俺にはもう聞こえなかったんだ。ショックでただただショックで。俺はただ……上杉と話せるだけでいいのに。KZを呼ばなきゃ……今度は出来そうだ。なんて、説明中に考える事じゃないような物が、頭の中で流れていく。
「これで説明は終わり。またいつでも説明するし、疑問点があったらどうぞ」
 先生は俺が聞いていないことに気づいたみたいだった。上杉、お前良い医者にあたったな。
 あ、そうだKZ。連絡入れるとこだ。そう思いたち、まず美門から入れる事にした。

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更新完了です! 短い続きですねすいません。


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