3つめのスレ です。
自分が書きたいな〜!って思う小説を書きます。
ときどき書くぐらいだと思います。
入りたいは、無理だけど(無視するけど)
感想&アドバイスは、OKよ。
夜中更新&ノロノロ更新
夜中テンションになると、キャラ崩壊するよ(作者が。)
荒らし反対。反応しません。
前>>227
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『見てたら分かった。お前が苦しいってことも、若武が解散を決めたことも』
停止なんて言い方しても、丸わかりだった。
明らかに俺のことだけ見てたし、若武も騒がなかったし、何より立花がずっと悲しそうだった。
「もうそこまで気づくとは。流石だね、上杉教授」
なにを。という目を向けると、黒木は真剣な顔で俺を見返した。
2年の間にこいつの身長は恐ろしい程に伸びた。座った状態の俺が立った状態の黒木に見下されると威圧感が凄い。怖いを通り越して気絶しそうだ。
俺がそう思っているのが分かったのかどうか定かではないが、黒木は椅子に座って話の続きをした。
「原因はお前が入院したから、それともう1つ。」
なんだ? と問えば苦しそうに黒木が答えた。
「アーヤの病気」
数十秒間何も考えられなかった。
口が空いたおかしな格好で止まっていたんだろうと思う。黒木がとうとう笑いだしてそこで意識を取り戻した。
立花が病気? なんの? どうして? 何のせいで、何があって?
支えてやりたかった、そう強く思った。起きればよかった、後悔が押し寄せた。
「原因はルルがいなくなったからだってアーヤは言ってたけど、多分他にもあるんだと思う。回復しつつはあるみたいだけど俺たちに会いたくないって言ってた。でも上杉が起きてからは前みたいになってて……上杉が原因なのかなと俺的には思うんだけど、上杉の見解は?」
しばらく考えてから、タブレットを手にした。
『分かんねえ。でもルルは立花にとってすごく大事な存在だったはずだ。立花が寂しい時、辛い時、そばにいてくれた大切なお姉ちゃんみたいな存在って言ってたから。』
黒木にそれを渡して、自分のスマホで調べた後に続きを打った。
『俺が関わっているかだけど、それはほんとに分かんねえ。立花にちゃんと聞いてみないと俺たちからは何も出来ないだろうけど、聞けるかどうかって言われたら殆ど出来ないんだろ?』
黒木が情けなさそうに頷いた。
上杉なら聞けるんじゃない? そう言われるのを期待した。
そう聞かれれば、立花についての情報を教えてくれるかもしれないから。
でも、黒木が言ったことは
「上杉が起きたから、しょうがなく俺たちに普通の対応をしているって素振りじゃなかったから、上杉が関わってるんだと思うけど、俺たちにも普通に接してくれたからとりあえずは俺から聞いてみるよ」
ほら、俺初恋事件の時にアーヤに唯一相談してもらえた存在だしね?
なにかが痛くなるのを感じた。
初恋事件の時の、俺が尻もちをついた時の立花の笑顔が浮かんで、それが頭から離れなかった。
俺だってわかってる、立花に俺が思っていることが友情じゃないってことくらい。
立花が俺に笑いかけてくれるのが嬉しかった。他の奴らに聞かせたことの無い話を知れるのが嬉しかった。
過信していた、立花に1番近いのは俺だと。
でも、それは2年の間に変わってしまったんだろう。
そして、俺が起きた今、どんどん変わっていくんだろう。
「明日アーヤにコンタクトとってみる。もう拒絶されるのは嫌だからゆるーく。無理だったら上杉に投げるかもしれないからよろしく。じゃあ、また来るな。寝すぎるなよ?」
頭にぽん、と手を置かれその手を掴みながら俺も黒木に言い返す。
「お前こそ。サッカーも受験も、ちゃんと頑張れよ。」
フッと笑って黒木が部屋から出ていった。
醜い感情を抱いたまま、ベッドに体を投げる。
ゆっくりと考える、これからしたいことを。しなければならないことを。
自分の人格について、立花の病気について、KZの活動について。
何から手をつければいいか分からない、何から手をつけても何も進まない気がする、でも、
何もしないのは、絶対にダメだ。
まず、自分が変わろうと思った。
そうすれば、世界が変わるから__
か
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