探偵チームKZ事件ノート 17

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191:空彩◆5I:2018/03/21(水) 22:07 ID:DZA

下手くそが書く小説でっせ
お、お許しをーー!(・ω-人)

アーヤside

青い空、青い海……
いや、あれは海じゃないか。

「ふふん、来てよかっただろ?」
若武が得意気……いや、ドヤ顔でそう言う。
それを皆が呆れ顔で見ていた。

今、夏休みの真っ最中。強いて言うなら四日めの昼。
若武の別荘の窓から空を眺めているところです。

なんで若武の別荘に居るかって言うと。若武か来ないか?って言ったから。
KZの練習がある。機械の調整をしたい。観察したい物体があるんだ。
とか……あの手この手で止めさせようとしたんだけど無理だったんだ。

つ ま り は。若武のわがままが通ったって事。
だから若武はいつもより偉そーーうにしてるんだよね。
で、私達は皆ため息付いてるわけ……ハァ。

「すごい……この熱帯魚すごく珍しいんだよ。どこで手に入れたの?」
小塚君は楽しんでるみたいだけどね……。

「だけど……この水槽随分水の入れ替えしてないよね?別荘なんかに置いておいたらこの魚が可哀想だよ。そしてこの魚はアルカリ性の水の方が元気になれる魚だ。だけど水槽の水を変えていなかったからpHが下がっている。pHは分かるよね?この水槽、弱酸性どころか酸性になってるかもよ。いくらサンゴ砂を使っていてもダメだ。この魚は………………」
小塚君が若武に説明していた。目をキラキラと輝かせながら。

当の若武はと言うと……小塚君の情報に面食らい、また驚愕していた。

「……この魚の事を思うならば家に連れて帰るべきだ。」
小塚君の説明が終わった直後 若武はくぐもった声を出した。

「俺には難しくて分かんねーや。もっと分かりやすく説明出来ね?」
最後の方は蚊の泣くような声だった。それはそれは決まり悪そうに。

その後小塚君は若武にも分かるような説明をした。
それは私にも分かった。pHってのが分からなかったんだけど理解できた。

「バカ武。約立たず武。」
上杉君が方呟いていることにも気づかないほど若武は熱心に聞いていた。
その間に、【ようやく買った熱帯魚らしい。】と黒木君が教えてくれた。

「そんなに欲しくて買ってもらったなら、熱心に聞くわな。」
「ようやく買ってもらった魚なら、その位調べておけば良かったのに。」
「お気に入りの物を手元に置いておかないなんて若武にしては珍しい。」
若武を罵る部隊。

「小塚君って変人なのか?俺は頭痛くなる事を楽しそうに話してる。」
こっちは小塚君の疑問を語る部隊。忍ね。

「小塚君は社理の小塚づて言う名称で呼ばれてるんだよ。社理って付くだけあって社会と理科が得意で好きなの。だから楽しそうに話すんだよ。」
で、私が小塚君の、疑問の答えを出す部隊。1人だけど。

若武の別荘に来て早々、あわあわした事が始まりました……
その時私は知らなかったんだ。

これから起きるKZを崖っぷちまで追いやる事件を────


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