蒼は知っている
アーヤside
「こっちだな……」
スンスンと音が出そうなほど、真剣に辺りの匂いを嗅ぐ翼。
「何があるんだろうね。」
「鉱石だったら新種発見したことになる……!」
小塚くんは、真剣モードに突入した。
タレ目なのにキリリと上がって見えた。
真剣モードの翼のすぐ後ろに、これまた真剣モードの小塚君。
ただの冒険の気分で来た私達にはとうていついて行くことは出来なくて、時折置いていかれそうになりながら何とかついて行った。
「あ、ここだ。」
たどり着いたのは蒼い泉。
凄く深い所にある様で、とても行けそうになかった。
「ここの匂いに間違いない。」
そう翼が言った後、小塚君は大急ぎで紙を取り出した。
そして、泉に投げ込んだ……?
社理の小塚。地球を大切にしそうなもんなのに……どうして__?