探偵チームKZ事件ノート 17

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696:兎碧◆a.XScul9sZ0zs:2018/08/20(月) 00:00 ID:xZw

>>596
語彙力その他もろもろがすり減った気がする……( しょぼーん )

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若武side 【バッドエンド】

「どうしたらいいの? どうしたらアーヤを助けられるかな?」
小塚がただひたすらにそう言う。
合間に毒草の名前を呟いたりするから恐怖でしかない。

「……小塚、赤い仮面の時のあれ……作れるか?」
黒木と美門がちゃくちゃくと準備を進めるなか、俺は地図を持ちどう攻めていくかを考えていた。ただ小塚に怯えていただけじゃないぞ。なんてったっておれはリーダーだからな!

「泉から落ちたら元も子もない。真正面から行くと危ない……横から行ったらどうだ?」
犬猿の中の上杉だけど、アーヤの事となると話は別のようだ。

みんな雰囲気は真剣そのもの。
誰も無駄な動きをしない。小塚はただ一人突っ走っているけども。

「暴走族とかの集まりかなあ?」
なんて、美門が黒木と話して、黒木が調べたりもして。
早いうちに乗り込んだ方がいいだろうって事で、その日のうちに行く事にした。


***


「来たのかガキども……。」
そういった誘拐犯。アーヤを椅子に座らせ……そいつは立っていた。すぐ戦闘出来るように。だろうか?

「おお、なんだその強そうな武器は。こっちも強くなるけどそれは承知の上だろうなー?」
小塚が作った武器を目にし、そいつはスマホの電源を付け、電話し……てからが問題だった。

「あーっはっはっはっ!俺の支えている組織は強いんだよーー!」
高笑いをした後、大声で叫んだそいつの背後からどんどん出てくる'そいつ'の仲間達。

どんどん殴りか勝ってくる敵に、俺達は同じように拳を降る。
そして小塚作のスプレーを美門がどんどんとかけていって、勝敗は明らかだった。

「くっ……まだまだぁ!」
そいつは懲りずにまた電話をかけた。……それが災難だった。

『おまえ……そんなに人員を使ってもどうせ勝てないんだ、諦めろ』
「な、なにを言ってるんですかリーダー……電話切られた……。」
そいつは、'味方'から見放されたらしい。

「まともじゃないことしてんだ、それで当たり前だろうよ。」
「アーヤをさらったんだ当然の罰だね。」
黒木と美門が黒い笑みを浮かべながらそいつに近寄る。

「やめろ……俺は……刑務所なんかには行かないぞ!」
何を決心したのか立ち上がって走り出す犯人。その行く先は……あの泉。

「まてコラ……ッ!」
黒木が焦って手を伸ばすも、その手も届く事はなく。


ぼ……ちゃん


そいつは泉へと落ちていった……




「あれ……皆どうしたの?」
シーンとした雰囲気が五分ほど続いた後、アーヤが目を覚ました。
特に何もされていなかったようで怪我もなければ躾もない。
アーヤが犯人に何をされたのか、そして犯人がどうなったのかをアーヤに説明し、グループの事を調べてみる……という結論付きでKZ討論もし、さて犯人の事はどうしようか……となった時

「とりあえず見に行ってみない?」
と、アーヤが言い、一人で行ってしまった為皆で追いかける事にした。

「わあほんとに下が遠いね……」
「湯気ひどいな……眼鏡ガラスついてたら曇ってたな。」
「落ちたら溶けちゃうんだよね……?」
皆でそんな会話をしていた時だった。

「はっ!?」
滅多に上げることのないであろう黒木の切羽詰まった声。
それに気を取られて俺達は……何が起きたかなんて分からずにいた。








体が急降下していく風圧の中、俺が最後に聞き、また最後に見たのは誰の姿かも分からない。
だが、そいつはたしかにこう言っていた。



「俺達が何をしているか分かった奴らは生かしちゃおけねーんでね。」
少し悲しそうな笑みを浮かべながら言ったあいつは、よくよく考えればアーヤを、誘拐した犯人の親分だろうか









ああ、もう死ぬんだな……と脱力した矢先、俺の背中はお湯についた______

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もうちょっと怖く書きたかったんですけどね。なんか上手くかけなくて腹立たしい。

皆いなくなるエンドもそこまで表現しなければ怖くない……はず(


次はハッピーです……いつか書きます。


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