KZ自作小説

葉っぱ天国 > 探偵チームKZ事件ノート > スレ一覧キーワード▼下へ
1:名無しのKZ好き:2020/04/10(金) 13:12 ID:qJo

妄想を詰め込んだ1レス読み切りの短編を書いていこうと思います。

KZ好きさん、ぜひ目を通して一言でもコメント頂けると嬉しいです!

あくまでわたしの妄想なので、もしかしたら地雷もあるかもしれませんが、承知の上でお読みになってください。

荒らしはスルーです。荒らしさんにレス返する暇なんでありません。

では。

14:みかん&◆WI:2020/04/12(日) 11:28 ID:zmk

またまたとてもすごいストーリーですね!みてて凄く面白い…?というか良いですっ!題名も1回目より良くなっている気がします。これからも沢山期待してます。>>10
皆さんどこに行ったのでしょう、、、笑モカッチ、またリレー小説はじめるー?
>>13
はいっ!私も頑張ってリレー小説のところで書こうかなと思います。今とか全然いませんもんね。お互い頑張りましょう(๑˃̵ᴗ˂̵)

15:名無しのKZ好き◆FU:2020/04/14(火) 23:52 ID:qJo

>>14
みかんさん!またもやありがとうございます泣
題名、今回は友達の力を借りて頑張りました…、次回からはまた手抜きになっちゃいそうです、、笑
リレー小説楽しそうですね☺ わたしが前にいた頃もよくやってました!お互いがんばりましょう!

16:名無しのKZ好き◆FU:2020/04/14(火) 23:58 ID:qJo


出会いと別れの季節とかよく言うけれど、実際はそんなこともないように思える。

私みたいな、あまり人と関わらないタイプには本当に縁がないのだ。

出会いの縁も、別れの縁も、せいぜい教師の入れ替わり程度。

クラス替えをしてもそこで会った人と私の間に何か関係が生まれるかといったらとても細くて切れやすい「級友」ってものくらい。

もし運命の人との糸が本当に赤い毛糸みたいなものだったら、その級友との糸は繊維ほどのものだろう。

「今年も同じクラスだね」

隣に座った忍は後ろの女の子に俺が前でごめん、と声をかけた。

一年の時から忍の後ろの席を引いた子は男女問わず「ハズレ」と口にしていた。

理由は、彼の授業中の態度が先生に目をつけられていることや、背が高いせいで黒板が見えづらいという理由で大変だから。

マリンは忍の顔がかっこいいって言ってたし、女の子の中には後ろ姿を見れて嬉しいって子もいたんだろうけど。

「悠飛とマリンは一緒だって。さっきこっちのクラスまでわざわざ報告に来たよ」

「うわ、片山お疲れ」

そう言うと忍は空に向かって手を合わせた。

去年マリンの遠回しだけど確かなアタックを受けた忍は大分それが応えたようで、途中から「佐田の視線はゾクゾクする」とか言い出していた。

マリンに失礼だとは思うけどあの獲物を狙うチーターみたいな目は確かに向けられたくない。

「美門は上杉と同じクラスだってさ」

「あの二人か…喧嘩はあまりしなそうだね」

当然だけど無くなっていた名前に少し落胆したのは誰にも言いたくないような。

KZという、不定期でしか会えなくても確かな繋がりがあるのだから別れではないし、そんなことで寂しがってるのってなんか女々しい。

「あいつ、ぜってぇ学ランのボタンきついって嘆いてるぜ」

「確かに、ブレザーでも愚痴言ってたし」

「懐かしいっていうか寂しいっていうか」

「忍が?意外」

失礼な、とでも言いたげにあげられた片眉。

それでも私は彼がそんなこと思うような人に思えなかった。

「どうせKZさえあれば会えるんだから、とか言うのかと思ってた」

「……お前さあ、そんな不確定なものを当たり前みたいに」

不確定なもの、そう言われて反論できない自分がいた。

事実、ここ2ヶ月召集も無ければ忍以外のメンバーと会ってもいない。

唯一塾で見かけた小塚君とも、会話を交わすことはなかった。

「別れの季節、なのかもね」

桜は散った。

これから少しずつこの暖かさは暑さへと姿を変えて、面影を消すのだろう。


-END-
 

17:名無しのKZ好き◆FU:2020/04/15(水) 00:02 ID:qJo

>>16
今回はアーヤsideです!題名つけ忘れました!
『春』です!!!!はい、安直です!!!!
えーと、登場人物は見ての通りアーヤちゃんと忍ですね、でも七彩ではなくて普通に学校での一場面みたいな。
前回の美佐田も浜田でのお話でしたが、あれは翼が転校していない設定なので完全に妄想であって、こちらはありそうでなさそうな、なさそうでありそうな感じになりました!はい!

春は出会いの季節でもあり、別れの季節でもある。
ちょっと切ないですよね、。おしまいです☺

18:みかん&◆WI:2020/04/15(水) 10:02 ID:zmk

>>16
今回の小説もすごく良かったです!!これからも楽しみにしてます。もう作者さまのファンになってしまったようです。。頑張って下さいっ!応援してます(o^^o)

19:名無しのKZ好き◆FU:2020/04/15(水) 11:18 ID:qJo

>>18
うわわ、ありがとうございます号泣
ファンなんて、そんなそんな…嬉しい限りです、!
これからも頑張ります!よろしくお願いします☺

20:名無しのKZ好き◆FU:2020/04/16(木) 20:19 ID:qJo



『初恋』
作・名無しのKZ好き


駅から出て、少し歩いた頃。

すれ違ったその影に思わず振り返った。

最近会えていなかった彼と、見知らぬ女の子。

私は、彼を好きだったのだろうか。

結論から言うと、私はどうやら若武和臣に恋をしていたらしい。

していた、というのもあの後行きつけのバーに入るとそこにはすれ違ったはずの彼がいて、少し遠くからグラス越しにその姿を見つめていると昔の感情がぷかぷかと沸騰が始まったばかりの水のように浮かんできたのだ。


記憶として浮かんできた感情は憧憬に限りなく近く、決定的に違った。

あれがきっと、私の初恋だろう、と遅すぎる気付きに自分でも少し苦笑する。

あの頃の私は恋の定義というものが分かっていなかったし、その感情を恋だと指摘してくれる人もいなかった。

今更それを伝えるのもなんだか照れるし、彼が私と話したいかすら分からない。

もう最後にみんなで集まったのは6年も前だし、彼と最後に話をしたのは4年前だったろうか。

「すみません、あそこの彼にカンパリオレンジを。私が渡した、なんて絶対言わないでね」

バーテンダーを呼び寄せて小声でそう伝えると、彼女はにこりと頷いた。

カンパリオレンジは彼には少し甘いかもしれないけれど、それも込められた意味がわからそうな彼へのヒントだ。






カンパリオレンジのカクテル言葉
初恋


-END-
 

21:名無しのKZ好き◆FU:2020/04/16(木) 20:26 ID:qJo

>>20
冒頭、若干むりやり感あるかな、、笑
今回は安直なタイトルですが、一応ちゃんと意味はあるのでおっけいですかね!?
大人になったアーヤちゃん、想像するだけでなんだか素敵ですね、
アーヤちゃんの初恋はやっぱり若武君であってほしいです。みなさんはどうなんでしょう、。
このお話の最後、若武君はカクテルの意味に気づかないでしょうが、思いがけず気づいて差出人を探すもアーヤちゃんは既にバーを後にしていた──なんていうのも「The 大人」って感じでニヤニヤしちゃいます。
妄想が暴走しているのでこれにて終わりです☺

22:みかん:2020/04/17(金) 08:22 ID:zmk

セリフの少ないいつもと違う感じのストーリーの形…。
良かったです!文章の一行一行に深い意味がありそうでいろいろ妄想してしまいました( ´∀`)
この先も頑張ってください、楽しみに待っています。(プレッシャーに感じたならごめんなさい🙇♀)

23:リラ◆yM:2020/04/17(金) 11:24 ID:qJo

>>22
ほんとですか!!ありがとうございます!!
KZに妄想はつきものですよね、笑
プレッシャーなんて!嬉しいです、気を遣わずになんでも仰ってください☺

24:みかん&◆WI:2020/05/08(金) 14:58 ID:6.Q

そういえば最近書いてないんですね。
リラ様の作品面白いのでもしよければまた書いて欲しいです!

25:名無しのKZ好き◆FU:2020/05/19(火) 17:08 ID:6P2



『嫉妬』
作・名無しのKZ好き


「どうしたの、翼」

ムスッとした顔で彼女を見つめる。

頬を膨らまし、いじけたように言葉を口にした。

「今日アーヤ、七鬼とすごい距離が近かった……」

俺が言いそうにない言葉に困惑するアーヤを見て、多少大人気ないとは思うものの、今日はさすがに我慢できなかった。

「あんなに近くで話す必要性って、なんでしょ。アーヤは危機感なさすぎるんだよ」

もちろん、今日のことだけでいじけているわけではないということは、アーヤも分かっているようだった。

KZはアーヤ以外は男ばかりで、思わず妬いてしまう場面は山ほどある。

それもしっかり理解していて、受け止められているつもりだったんだけどな……。

「ごめんね、翼」

優しく頭を撫でられて、こんなに醜い嫉妬を受け入れられちゃうと、自分が恥ずかしかった。

「ううん……、俺こそごめん」

頭の上に乗った小さな手に自分の手を重ねる。

すると、彼女はそのまま顔を近づけて、俺に一瞬口付けをした。

「えっ」

「一番好きなのは翼だよ」

……いつも照れてそんなこと言わないくせに。

顔が熱くなるのを感じた。


-END-
 

26:名無しのKZ好き◆FU:2020/05/19(火) 17:12 ID:6P2

>>25
ご無沙汰しております!!
少しリアルがドタバタしていて、なかなか書く時間がなくて、、。
時間がない中で書いたものなので、かなり簡単な美彩です、ちなみにわたしの推しCPは美彩と砂彩です!みなさんはどうですか?


>>24みかんさん、わざわざレスありがとうございます!忘れられていなくて嬉しかったです!
これからものろのろマイペース亀更新&低クオですが、ごゆるりとお付き合い頂けたら泣いて喜びます☺

27:みかん&◆WI:2020/05/19(火) 18:01 ID:6.Q

久しぶりです!小説書いてくれてありがとうございます。このままkz の掲示板が更に止まるのかと心配になってしまいました。。
けど最近非常事態で大変ですよね💦
美彩と砂彩好きなんですね^ - ^
私は…若武と翼が好きです。(もちろん他のキャラも個性的で好き❤)けどカップルでいうと砂原と付き合って欲しかったなぁと思います。だから同じで砂彩が好きなのかなと思います。(自分でも余りよくわからないけど多分)
クオリティ低いとか言わないでください!!十分面白いです。私も見習って前から少しづつスマホのメモにkz の小説書いてるんです。
わかりました!ごゆるりと更新されたらみて感想を言おうかなと思います。

28:みかん&◆WI:2020/05/19(火) 18:08 ID:6.Q

今回の小説…。いつもより短いですけど気持ちが伝わってきます。
嫉妬する可愛い翼にいつもとは違う少し積極的なあーや。最高です\(//∇//)\
やはり名無しのkz 好きさんは文とセリフのリズム(?)がうまいですね。(偉そうですみません!)
セリフがすごく連続して続く感じでもなく文だけの説明がだらだら続く感じでもないから馬鹿な私でもするすると読めるんだと思います。それでいて翼に共感できるところも生み出しちゃうっ。これからも楽しみにしてます。ゆっくりでいいのでどうかkzの版が消えないようにしたいです!

29:名無しのKZ好き◆FU:2020/05/19(火) 23:54 ID:6P2

>>27-28
みかんさん、早速ありがとうございます!
数年前に比べればかなり過疎ってますが、ちらっと見た感じでは少しは動いているスレもあるんですね、それでも寂しい…
若武くんと翼が好きなんですね!ふたりともかっこよくてわたしも好きです☺♡ 砂原くんは本当に素敵すぎて実写版をそばに置いておきたいです、、笑
ええ!そんなこと言っていただけて嬉しいです泣、みかんさんの小説読みたいです〜!公開する時はぜひ教えてください!

今回は本当に短くて簡単で、the王道って感じになりました!わたし、個人的には嫉妬してる翼がいちばん可愛いと思うんですよ、、
めちゃくちゃ褒めてくださって、、感涙です、ありがとうございます!また書きますね( ˊᵕˋ )

30:おさかな◆FU:2020/05/22(金) 13:35 ID:hIA

はじめまして!
小説、読ませていただきました。
読みやすく綺麗なストーリーで、キャラ一人一人の個性が出ていて面白かったです!また、詩的で素敵な表現があったりと工夫がたくさんで、すごいなと思いました(*^-^)
短編でこれだけしっかり書けるの、憧れます…!

31:おさかな◆FU:2020/05/22(金) 13:35 ID:hIA

あ、すみません……トリップ被った……
変えてきます

32:おさかな◆A. hoge:2020/05/22(金) 13:51 ID:hIA

先程はすみません……

33:名無しのKZ好き◆FU:2020/05/24(日) 16:39 ID:6P2

>>30-32
おさかなさん、はじめまして!酉被っちゃうこと、良くありますよね、大丈夫です( *ˊᵕˋ)
感想ありがとうございます、うれしいです〜泣
まだ改善点はたくさんありますが、これからも頑張ってぼちぼち書いていきます!

34:おさかな◆A.:2020/05/25(月) 22:33 ID:hIA

>>33
優しい対応ありがとうございます(;;)
執筆頑張って下さい!応援してます!楽しみです〜(*´∀`*)

35:名無しのKZ好き◆FU:2020/06/12(金) 11:42 ID:Rzg



『幸せに』作・名無しのKZ好き

彼はそっとドアを開けた。

自分なりの笑顔を浮かべて。

「アーヤ」

「あ、黒木君!」

中には、純白のAラインドレスに包まれた美しい女性がいた。

ショコラブラウンの長い髪が白に映える。

その姿を見て思わず伸ばした手は、行き場をなくす。

彼女はそれを見てなにを思ったのか、拳を真っ直ぐ彼の方へ差し出した。

その手に、拳を返す。

それは友情の証なのか、敗北の印なのか、黒木にはもうわからなかった。

「他の奴らは?」

「黒木君が最初だよ。皆もすぐに来ると思うけれど……」

そっか、と呟いて壁に寄りかかった。

「アーヤ……結婚おめでとう」

そう言うと黒木は、彼女の額に口付けを落とした。

驚いたように目を丸くした愛らしい表情を見つめながら、そっと言葉を紡ぐ。

「額へのキスの意味は、祝福、友情。幸せになってね、アーヤ」

「うん……、ありがとう!」

弾けるようなその笑顔は、黒木の胸を貫いた。

だが、踵を返し、彼はドアの外に出る。


そこには真っ白なタキシード姿の、見慣れた友人。

俺の心を見透かそうとしているその目から伺えるのは『心配』だ。

まったく、手のかかる奴だな。

クッと馬鹿にしたように笑ってやる。

「なんだよ、その目。俺は、アーヤが一番幸せになれる道を選んだだけだぜ。お前に心配される筋合いはない」

そして通り過ぎざまに彼の肩を軽く叩く。


お前が幸せにできなかったら、すぐに奪いに来てやるからな。覚えとけ。


そのまま、式場の出口へと足を向けた。

「黒木……」

その制止の声に足を止めずに言葉を重ねる。

「式には参加しないよ。これ以上、猫はかぶれそうにないしね」

振り向かないまま外に出た。

天気雨が降り始めている。

「こういうの、なんて言うんだっけ」

ネクタイを片手で外しながら、傘がなくて焦る人々の間を歩く。

頬を、雨が伝った。


-END-
 

36:名無しのKZ好き◆FU:2020/06/12(金) 11:43 ID:Rzg

>>35
前回から更新するの遅くなってしまった、、泣
今回は黒彩です、黒彩も案外大人な感じですきです。

37:みかん&◆WI:2020/06/15(月) 15:49 ID:V3A

待ってましたー!
すぐ読ませていただきました。今回も大作ですね^ - ^
少し切ない物語。
好きな人の結婚式。
隣に立つのは自分ではない男。
その男は古くからの友達。
表では祝福。裏では雨のように切なく傷ついた心。
最後の文も涙を表してるのかなと思いました。(これは私個人の考えです。)
流石名無しのkz好きさん!あえてあーやの夫の名前はださない。。上杉君、なのかなぁ。
ゆっくりでいいのでまた小説待ってます。

38:名無しのKZ好き◆FU:2020/06/16(火) 01:00 ID:Rzg

>>37
わー!みかんさん!
またまたありがとうございます☺☺
最後はみかんさんの言う通り、本当は涙だったかもしれません。そこはあえてぼかしておきますね。
あとアーヤちゃんの結婚相手は、誰でも当てはまるようにセリフはひとつだけにしました。そのセリフもその人が誰なのか当てられないようなやつ。笑
もうひとつほんの少しだけこだわったのが、今が6月ってことです。ジューンブライドというものがあるので、アーヤちゃんには幸せになって欲しくてこれは6月中に絶対書こうと思ってて、、間に合ってよかったです〜

39:みかん&◆WI:2020/06/16(火) 16:01 ID:V3A

なるほどー。そういうことまでこだわって小説書いたんですね。流石です✨
間に合って良かったですね!


新着レス 全部 <<前 次100> 最新30 ▲上へ
名前 メモ
画像お絵かき長文/一行モード自動更新