KZ自作小説

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1:名無しのKZ好き:2020/04/10(金) 13:12 ID:qJo

妄想を詰め込んだ1レス読み切りの短編を書いていこうと思います。

KZ好きさん、ぜひ目を通して一言でもコメント頂けると嬉しいです!

あくまでわたしの妄想なので、もしかしたら地雷もあるかもしれませんが、承知の上でお読みになってください。

荒らしはスルーです。荒らしさんにレス返する暇なんでありません。

では。

34:おさかな◆A.:2020/05/25(月) 22:33 ID:hIA

>>33
優しい対応ありがとうございます(;;)
執筆頑張って下さい!応援してます!楽しみです〜(*´∀`*)

35:名無しのKZ好き◆FU:2020/06/12(金) 11:42 ID:Rzg



『幸せに』作・名無しのKZ好き

彼はそっとドアを開けた。

自分なりの笑顔を浮かべて。

「アーヤ」

「あ、黒木君!」

中には、純白のAラインドレスに包まれた美しい女性がいた。

ショコラブラウンの長い髪が白に映える。

その姿を見て思わず伸ばした手は、行き場をなくす。

彼女はそれを見てなにを思ったのか、拳を真っ直ぐ彼の方へ差し出した。

その手に、拳を返す。

それは友情の証なのか、敗北の印なのか、黒木にはもうわからなかった。

「他の奴らは?」

「黒木君が最初だよ。皆もすぐに来ると思うけれど……」

そっか、と呟いて壁に寄りかかった。

「アーヤ……結婚おめでとう」

そう言うと黒木は、彼女の額に口付けを落とした。

驚いたように目を丸くした愛らしい表情を見つめながら、そっと言葉を紡ぐ。

「額へのキスの意味は、祝福、友情。幸せになってね、アーヤ」

「うん……、ありがとう!」

弾けるようなその笑顔は、黒木の胸を貫いた。

だが、踵を返し、彼はドアの外に出る。


そこには真っ白なタキシード姿の、見慣れた友人。

俺の心を見透かそうとしているその目から伺えるのは『心配』だ。

まったく、手のかかる奴だな。

クッと馬鹿にしたように笑ってやる。

「なんだよ、その目。俺は、アーヤが一番幸せになれる道を選んだだけだぜ。お前に心配される筋合いはない」

そして通り過ぎざまに彼の肩を軽く叩く。


お前が幸せにできなかったら、すぐに奪いに来てやるからな。覚えとけ。


そのまま、式場の出口へと足を向けた。

「黒木……」

その制止の声に足を止めずに言葉を重ねる。

「式には参加しないよ。これ以上、猫はかぶれそうにないしね」

振り向かないまま外に出た。

天気雨が降り始めている。

「こういうの、なんて言うんだっけ」

ネクタイを片手で外しながら、傘がなくて焦る人々の間を歩く。

頬を、雨が伝った。


-END-
 

36:名無しのKZ好き◆FU:2020/06/12(金) 11:43 ID:Rzg

>>35
前回から更新するの遅くなってしまった、、泣
今回は黒彩です、黒彩も案外大人な感じですきです。

37:みかん&◆WI:2020/06/15(月) 15:49 ID:V3A

待ってましたー!
すぐ読ませていただきました。今回も大作ですね^ - ^
少し切ない物語。
好きな人の結婚式。
隣に立つのは自分ではない男。
その男は古くからの友達。
表では祝福。裏では雨のように切なく傷ついた心。
最後の文も涙を表してるのかなと思いました。(これは私個人の考えです。)
流石名無しのkz好きさん!あえてあーやの夫の名前はださない。。上杉君、なのかなぁ。
ゆっくりでいいのでまた小説待ってます。

38:名無しのKZ好き◆FU:2020/06/16(火) 01:00 ID:Rzg

>>37
わー!みかんさん!
またまたありがとうございます☺☺
最後はみかんさんの言う通り、本当は涙だったかもしれません。そこはあえてぼかしておきますね。
あとアーヤちゃんの結婚相手は、誰でも当てはまるようにセリフはひとつだけにしました。そのセリフもその人が誰なのか当てられないようなやつ。笑
もうひとつほんの少しだけこだわったのが、今が6月ってことです。ジューンブライドというものがあるので、アーヤちゃんには幸せになって欲しくてこれは6月中に絶対書こうと思ってて、、間に合ってよかったです〜

39:みかん&◆WI:2020/06/16(火) 16:01 ID:V3A

なるほどー。そういうことまでこだわって小説書いたんですね。流石です✨
間に合って良かったですね!


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