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直接伝えられない弱い私を嗤えばいい
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期待されるのが , 私は凄く嫌だった
待たれるのが , 期待されるのが
プレッシャーに押しつぶされてしまいそうで
期待を裏切ってしまうのが , そのときの絶望感が , 私は凄く嫌だった
第一志望に受かるだろう , という期待
第一志望に落ちた , という絶望
受かった人の喜びの声に , 落ちた私を馬鹿にする声
頭が良い , と言われていた私への , 悪口は結構あったんだと思う
私は小学校で , クラスで , 塾で
結構成績は良かったから , 自信があった , とまではいかないけど , 馬鹿ではないと自負していた
塾に行っていた私は , 小学校のテストなんて満点が当たり前だと思っていたし , クラスメイトを馬鹿にしたりしていた
テストで満点を取っておきながら , いや私馬鹿だし , なんて謙遜は , かえってクラスメイトに失礼だと思っていたし , 気軽に何でも言いあえる仲が , 私は心地よかった
と言っても , テストの点で馬鹿にしていたのは同じクラスの男子で , その人達とは暗黙の了解の協定みたいなのを結んでいたから , きっとその男子が私が第一志望に落ちたと知った時に , 私を馬鹿にはしなかったのは , 私と貴方との友情と私の努力を知っていたからなんだって , 勝手に思っててもいいよね ?
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