小説、*…魔法少女mirai*7/~…*のキャラクター設定を書いていきます!*ネタバレ有り*

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1:苺ましまろ◆LM 春風どれみ:2016/11/01(火) 23:50



おためし小説にて連載中です!*
興味あれば是非読んでみてください~*

>>0002 小説URL

2:苺ましまろ*◆kA:2016/11/01(火) 23:52

URL(๑´ㅂ`๑)

http://otameshipost.gonna.jp/novels_free/novels_free_deux.cgi?mode=view&log=525&no=1

3:苺ましまろ◆LM 春風どれみ:2016/11/02(水) 00:02

二人目の少女(光)

*桜澤桃音(さくらざわ/ももね)
*中学一年生
*4月29日生まれ/B型
*身長154cm/体重42kg
*メインカラー/ピンク
*青空学園に通う中学一年生。二番目に覚醒した光で、主に防御魔法を使います。防御魔法を応用して攻撃も出来ますが、戦闘能力は極めて低いです;*
甘いもの、特にチョコパイが好き。野菜と辛いものが苦手。
生まれつきの紅茶色の髪のせいで、六年生の頃にいじめられ、憧れていた青空にも入学出来なくなりそうになったことも。;*…
明るい性格と持ち前の強い精神をモットーに、天真爛漫な言動を繰り返します…;;*
口癖は「超絶~~~」。

4:苺ましまろ*◆kA:2016/11/02(水) 01:54

(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”

5:MEMO:2016/11/03(木) 21:17

三番目の少女(光)

*赤羽紅(あかばね/くれない)*****中学一年生
*9月3日生まれ/A型
*身長163cm/体重51kg
*メインカラー/ブルー
*桃音のクラスメイトで、いつも図書室にいます。桃音の次に覚醒し、主に攻撃魔法を使います。防御も出来るけど、攻撃と防御を一度に出来ないのと、細かいことを気にしすぎてどこかしら隙があるのが弱点。…*
得意科目は英語と数学、ブラックチョコが好き。チョコが好きな共通点から、少しずつ桃音と打ち解けていきます*♭
半端なことが嫌いで、いつも忘れ物やケアレスミスはしない、しっかり者*

__まだ小説に書いてない部分です__


ずっと素っ気なかったけど、桃音が死に直面したとたん、「ずっと友達になりたかった」と告白し、覚醒すると心の壁が溶け、柔らかく優しい性格に戻った。眼鏡もやめてコンタクトに+

6:さくら苺* hoge:2017/08/01(火) 03:19



第*話 緑色の光


その日、紅は先日の戦いで負傷した右肩を擦りながら、美雲塾へ急いだ。
何日も経っているにも関わらず、まだジクジクと内側から響いてくる痛みに、少し参っている。
(左利きで良かったわ……もしこれで私が右利きだったら、文字は書けないしおはしも上手く持てなかっただろうし)
溜め息を着きながら、美雲塾に姿を消していった。

「……あれ」
教室に入ると、まだ他の生徒は来ていなかった。パチンとホワイトボードの裏にある電気を付ける。
(おかしいな、緑森さんが来てないなんて。いつも誰よりも早く来ているのに。きっと風邪でも引いたんだわ)
紅は1人で納得して、適当な席に座った。
そこは偶然にもいつも緑森さんが座っている席で、紅は慌てて立ち上がった。
(彼女は何があってもここに座りたがるから、もし後で来たら可哀想だわ)
何故この席に拘るのかが謎だが、紅は気を使って別の席に移動した。
立ち上がった際に鞄を机にぶつけた時、机の中から一枚の紙切れが入った事に、紅は気が付かないでいた。

(結局来なかった、緑森さん……
私より真面目に誰よりも一生懸命に勉強してたのに。私が早めに来てもいつも居て、私が遅くまで復習しててもいつもそれより遅くまで居て……。
この間も熱が出ていても来ていたのに)
紅はモヤモヤしながら教材を鞄の中に入れていた。
この年の女の子にしては珍しく誰とも話そうとしない緑森さんは、紅に取って塾の中では唯一尊敬している人だった。
(そう言えば、この間話した時、何か元気なかったような)
紅は重い表情の緑森さんの顔を思いだし、手の動きを止める。
(……いけない、最近は光のことばっかり考えてるから、何か悩みがありそうな人が皆光に見えてしまうわ)
紅は苦笑しながら、教室を出た。
(こんな短期間で、長年独りだった人がこんなに変わってしまうなんてね)
紅は自嘲気味に笑いながら、そっと右肩を押さえた。



一応第三者目線で書いてみたけど、やっぱり紅目線の方がいいのかな~…

7:苺ましまろ*◆LM:2018/01/22(月) 06:21


別に、最初からこうしようと企んでいた訳じゃない。
こうなりたいと、望んでいた訳でもない。
だけど、私はその場その場の感情で、その感情のままに行動してしまった。
いつ線路から脱線してしまったのか、なんて考えもしない。だって最初から、線路なんてなかったんだもの。
それに気付くのが遅過ぎた。私は愚かだから。
線路を走れば上手くいく。そんな考えで何も変えようとしなかった、私は愚かだ。

最初に桃音ちゃんを「恨めかしい」って思ったのは、小学4年生の時。
そう、桃音ちゃんが小学校に進級してきた年だ。
私は高学年に入った事もあって、やる事もたくさん増えてきた年だったから、イライラしていたのかもしれない。
入学式の日、ローズピンクのランドセルを背負って校門を潜った桃音ちゃんを見て、私は「羨ましい」って思った。
そう、この「羨ましい」が、後々「恨めかしい」に変わってしまったんだ。

どうしてその時桃音ちゃんを羨ましいって思ったのかと言うとね。
私は、ピンク色のランドセルが欲しかったんだ。
だけど、私が背負っていたのは、水色のランドセル。年の離れた従姉妹のお姉さんに貰った、お下がりだった。
別に貧乏だったって訳じゃないよ。だけど、せっかくお姉さんがあげるって言ってくれたからって、お母さんは新しいランドセルを買ってくれなかった。

だから、新品で可愛い色のランドセルを背負った桃音ちゃんが、許せなかった。

8:苺ましまろ*◆LM:2018/01/22(月) 06:29


「ごめんね、ごめんね……」
私は泣いた。目の奥から押し出てくる涙を、だらだらと流しながら。その涙の雫は、私を容赦なく打ち付ける雨粒に混じって、地面に滴り落ちる。

「……涙を、拭いて」
桃音ちゃんは、そっと傘を差し出してくれた。

「……許さないで。こんな酷い事した私を、嬲り殺して」
私は傘から逃げるように、四つん這いのまま後ずさりした。

だけど、桃音ちゃんは追い掛けるように、また傘を差し出した。
そんなに前に出したら、桃音ちゃんが濡れちゃうよ。

「……そんな事しないよ。私の大切な、しゅーちゃんだから。」

桃音ちゃんのその言葉を聞いた刹那、目玉が飛び出るんじゃないかって程の涙が、溢れ出してきた。
低くて途切れ途切れの呻き声も漏れる。

あ、私、取り返しのつかない事をしたんだ。

そう、悟った瞬間だった。

9:苺ましまろ*◆LM:2018/01/22(月) 17:51


「ねえ、本当にどうしちゃったの、翡翠ちゃん」
双子の片方――多分姉が、早足で付いてくる。
失礼かもしれないけど、……鬱陶しいと思った。
どうして私の事をそんなに心配するのかが分からない。だって私達、友達なんかじゃないじゃない。ただ、2人共桃音ちゃんや紅ちゃんと仲が良くて、光の戦士。共通点はそれだけじゃない。なのにどうしてここまで追い掛けてくるの?
分からない。私にはそんな事しようなんて思えない。
この子はただのお人好しだから? そうだわ、お人好しなのよ。お節介なんだわ。だから大して親しくもない私に、優しく接してくるのよ。
でも、良い事してる気にはさせない。

「やめて。」
私は突然振り返って、浅黄蜜柑の手をパシッと払った。
「ぇ……」
小さな声で驚いたような声を上げる。
本気でありがた迷惑だって分かってないの?
「やめて。他人のくせに、私の事情に土足でズカズカ入り込まないで。
あなたには関係ない。ただ同じ光だからって、あなたと仲間になるつもりなんてこれっぽっちもないのよ。
勿論、あなたの姉ともよ。あんな酷い事言う人と、その人を庇うあなたとなんて、絶対に友達になんかならないから」

10:苺ましまろ*◆LM:2018/01/26(金) 23:27


どこか知らない国の丘で、日が沈むのを眺める檸檬と蜜柑
絵の具

11:苺ましまろ*◆LM:2018/01/29(月) 13:04

あぁ、懐かしいなぁ。
生前も分からないあの丘で、2人で見た夕焼け空。
「懐かしいね、檸檬」
「蜜柑、まだあんな事覚えてるの?」
「そう言う檸檬だって覚えてるじゃない」
蜜柑は楽しそうにくすくすと笑った。
「あの時は本当に馬鹿だったよね。私も檸檬もさ。
あんなに小さくて行く宛もない私達が、家出なんかしようとしてたんだよ? ほんと、おかしくって涙出てきそう」
蜜柑はそう言いながら、泣き笑いした。

12:苺ましまろ*◆LM:2018/02/09(金) 13:37


「どうして麗那達が協力して青葉ちゃん達を倒さないかって?
そんなの決まってるじゃないですか、麗那達は青葉ちゃん達と違って、自分の恨みさえ晴らせれば良いんですもの。他の闇が青葉ちゃん達に倒されようが、麗那には関係ないですから。だって麗那達は、自分以外の誰かなんてどうなったっていいんですもの!」
「そうやって決め付けないでよ。麗那がそうでも、他の闇は違うかもしれないじゃない。そうやって全部全部決め付ける性格、相変わらずなんだね。
やっぱり何ッにも変わってない!」
「そうね、青葉ちゃんは変わったね。昔は麗那の前ではあんなに怯えてくれちゃってたのにね。あーあ、あの時は本当に楽しかったなぁ。青葉ちゃんの恐怖で真っ青な顔、もう1回見たかったですわ、私。」
「その高飛車な喋り方止めて!! それに、あの時はあの黒ずくめの子が麗那だって分からなかったから怖がってただけだもん! 麗那だって分かってたら、あんなの全っ然、怖くなかったんだから!!」
「でも、例え麗那でも、ナイフを持った人にずっと見詰められてて、ストーキングされてたら、やっぱり怖いでしょう?」
「そんなの誰でも怖いに決まってるじゃない。もし桃音ちゃんだったとしても、ナイフを持ってたら流石に怖いもん」
「その名前、久しぶりに聞いたわ、青葉ちゃん。あなたの口からその名前が出てくるなんて、もう恐怖心はないみたいね。」
「当たり前じゃない。だってあたし、光なんでしょ。いつか紅ちゃんみたいに、魔法みたいなのが使えるようになるんでしょ。」
「えーっ、青葉ちゃんって赤羽さんとお友達になってたの!?」
「惚けたって無駄だよ。あたしが初めて紅ちゃんと話した時、あたしが麗那に乗っ取られて、桃音ちゃんを酷い目に遭わせるって脅したって聞いたよ。その時には、とっくに麗那が悪い事をしているって知ってたんだよ!」
「……ふーん。麗那がっかりですわ、ももちゃんの苦しむ顔は、見たくなかったんですけど。」
「またそれ? もう効かないって言ったの、分からなかったの!?」
「ふふっ。分かってないのは青葉ちゃんの方だよ。
だって私、もうももちゃんの事、捕まえちゃったんだもの。
赤羽さんと協力してももちゃんを逃がしたんでしょうけど、そんなの無駄よ。
麗那、赤羽さんに乗り移って、ももちゃんを連れてきてもらったの♪」
「え!?」
「今からここに連れてきてあげる。あ、連れてくるのは赤羽さんですけどねっふふふふふっ」
「やめてよ……何でそこまでするの?」
 

13:苺ましまろ*◆LM:2018/02/12(月) 19:08

258 苺ましまろ*◆LM:2018/02/12(月) 19:05
画像
https://i.imgur.com/YVzncN1.jpg

悔しいのは分かるけど、泣いてるだけじゃ何も変わらないよ。
紅ちゃんは悪くない。何も悪くないよ。
でも、だからって変わろうとしないでいたら、周りだって何も変わってくれないよ。
いじめられたくないんなら、変わらなくちゃいけない。間違ってなかったとしても、変えなくちゃいけないんだよ。

14:苺ましまろ*◆LM:2018/03/13(火) 17:16

382 苺ましまろ*◆LM:2018/03/13(火) 17:09
あなたが今見てる世界は本当じゃないかもしれないよ

383 苺ましまろ*◆LM:2018/03/13(火) 17:09
嘘ばっかりの世界に生まれて、嘘に気づけないなんて、可哀想。

15:こもも◆/s:2018/03/31(土) 19:16


…*魔法少女mirai*7/~*…


青空学園入学式 桃音変身

紅が桃音のミラクルキーを拾う、紅が光だと分かったので観察(ストーカーかい😓)

紅が不良だと噂が流れる、紅が朱と対面して変身

紅は妹を傷付けていたことを知り、つぐなうために光を認める。桃音に心を開き、過去を簡潔に話す。

転校生は双子、浅黄檸檬と浅黄蜜柑。(ケンカばっかり🍋🍊)

桃音に声が聞こえる。二つの光で成り立つ妖精の声。

檸檬と蜜柑がわざと仲が悪いように見せていることを知り、説得して過去を聞く。現実から逃げないと決意する。

檸檬と蜜柑、たまたま桃紅の変身を見てしまう。(妖精が生まれたため、結界の中に入ることが出来た)

檸檬蜜柑変身。現実から逃げないと決めてたため、躊躇いつつも認める。

芸能人のあおばの個人情報が流出。桃音は親友の青葉がアイドルだと知る。
あおばの写真の中に、大量に「しね」と書かれた紙の中でペンを動かす青葉の写真が(過去に桃音のロッカーに入っていた紙だったので、桃音は大ショック。)

苺と林檎が帰宅中の檸檬と蜜柑を襲う。2人は苦戦し、檸檬が蜜柑を庇って右脚を負傷(捻挫で済む)。
過去に同じようなことがあり、蜜柑がパニックになる。檸檬は庇ったことを後悔するが、そうしなければ蜜柑が怪我をしていたから、どっちが正解なのか迷う。密かに自傷(この時点では、カッターを握るところまで)

紅の塾の友達が、最近おかしいという。引きこもってしまい、塾にも学校にも行かず、外にもろくに出ていないらしい。
話を聞くために紅が自宅に訪れるも、会いたくないと帰される。
紅は関係ない桃音たちを巻き込むのは、桃音たちにも翡翠にも悪いと感じ、自分だけで解決しようと誓う。

桃音は勉強が苦しいので塾に入る。そこで幼なじみのしゅーちゃんに何年かぶりに出会う(しゅうこも桃音も受験だった)。
ひどく痩せていて、制服も着ていない。
ここで翡翠の存在を知り、桃音は一緒に助けてあげようという。

翡翠が突然やってくる。桃音が話しかけるも、怯えて声が出なくなる。桃音が謝ると、情けない気持ちに負けて逃げてしまう翡翠。
その先に闇さんが待っていて、翡翠は必死に逃げる。
桃音と紅は塾で、檸檬と蜜柑は家事をしていたので、それには気が付かない。結界も貼られていない。
そこに妖精がやってきて翡翠は強制的に変身。戸惑うもそこで妖精が結界を張り、なんとか桃紅黄が助ける。
間一髪で助けられた翡翠は、受け入れずにまた引きこもってしまう。

16:こもも◆/s:2018/04/01(日) 19:06

<span style="color:#ffad5b;">
 
「……で、あいつの気になる事って何なんだ、紅」
 赤羽さんの心を読み取ったのか、赤色の妖精さんもすぐに来てくれて、早速本題に入る。
「あの子、桜澤さんの闇なんでしょ? 桜澤を恨んでる……」
 赤羽さんはどもりながら言った。
「ああ、そうだが」
 妖精さんはしれっと言ったけど、自分を恨んでる人が居るってすごく傷付くんだよね。所詮妖精さんには他人事だよ、ふんだ。

「あの子、塾で見た事があるって言ったじゃない。
 私、あの後に塾に行ったんだけど、あの子と遭遇してしまったの。目もバッチリ合ってしまったから、きっと相手も私に気付いてた……」
 赤羽さんはぶるぶると震えながら言った。
「目が合う前に、私がさっき会った光だって気が付いて襲って来ると思ったから、バレないように眼鏡を外してマスクを付けて髪を結んだんだけど、何か光の気配とか何とかでバレちゃったの」
「えっ!?」
 私は思わず声を上げた。

 会った事があるような気がしたけど、3回も会ったのに誰なのかは分からなかったあの子。美雲塾に通ってるなら、私と知り合いの可能性がある人はたくさん居るけど、その中には絶対に闇であってほしくない人も居る。
 でも、その子の顔は忘れることなんてないから、それはきっと大丈夫。
 それに、私の事を嫌ってそうな子だって、あの塾に通っている。

「それで、そ……そいつの名前は何なんだ?」
 妖精さんがあんまり乗り気じゃなさそうな声で訊ねる。
「それは分からないの。でも、私とは別のクラスだっていう事は確かよ。」
 赤羽さんは、ゆっくり首を横に振って項垂れた。

「ふーん……そうか。それじゃ仕方ないな」
 妖精さんは腕を組んで、首を縦に振りながら呟いた。
 私も、正直そこまで知りたくはなかったから、名前が分からなくても残念ではなかった。知らなきゃいけない事だとしても、やっぱり知りたくない。

「ごめんなさい、言いたかったのはこれだけなの。本当に小さな事だけど、ちゃんと伝えておいた方が良いと思って。」
 申し訳なさそうに両手を合わせる赤羽さんに、私はううんと首を振った。
「大丈夫だよ。ちょっとでもあの子の事が知れたから、良かった」
 本心じゃない言葉だけど、これで良かったんだよね、きっと。

 私が頷くと、赤羽さんは安心したのか、優しい表情になって立ち上がった。
「私、もう帰るわね。」
「うん、気を付けて」
 赤羽さんは学生鞄を手に取って、部屋のドアを開けた。

「またいつでもおいで。それから勉強も良かったら教えてね」
 玄関まで見送りに行く途中で、さりげなく言っておいた。
「……分かったわ。」
「え、ほんと?」
 今まではあんなに嫌がってたもんだから、また断られるかと思ってた。
「あの時は、恥ずかしくてつい……」
 赤羽さんは顔をリンゴみたいに真っ赤にして、ローファーにかかとを引っ掛けながらドアを開けた。

「じゃあね。また明日」
 私は門から出ていく赤羽さんに手を振った。


 ✡


 桜澤さんの家を出て、茜色に染まった空を見上げる。
「……紅、あの子の名前、本当に知らなかったの?」
 心配そうな顔をした妖精が言った。
「……私はあの子と桜澤さんがどういった関係なのかも知らないんだし、言うべきじゃないと思ったのよ。
 もしかしたら、私みたいに……」
 家族とか、大切な人かもしれないのに。今名前まで言ってしまうなんて、ちょっと無責任過ぎると思ったの。私じゃ大して桜澤さんの力になれないんだから。

「紅、悲しいのは桃音だけじゃないよッ、自分の闇にも気を付けてよねッ」
 今は忘れていたい事を、妖精は遠慮もなしに言ってきた。
「……分かってるわよ。」
 もう家に帰ろう。あの人はきっと今日も疲れて帰ってくるわ。

 歩き出そうとしたその時、背後で砂利を踏んだような音がした。
「……誰」
 わざわざ訊かなくても、誰なのかは予想出来るけどね。
 桜澤さんの闇。きっとそう。

「私に何か用があるなら、コソコソしてないで出てきなさいよ。」
 背後を睨むと、桜澤さんの闇は、塀の角から姿を現した。
「赤羽さん、ちょっと話があるんだけど、聞いてくれる?」
 私達は桜澤さんの家の前で、向かい合った。
 
</span> 

17:こもも◆/s:2018/04/09(月) 21:14


今書いてるところから


蜜柑が、光のことを、怖いけど認める、と桃音に言う。

檸檬と紅も、最初は冷たくしていたことをお互い謝って、一緒に戦おうと誓う。

その次の日、翡翠が突然塾にやってくる。桃音が話しかけるも、怯えて声が出なくなる。桃音が謝ると、情けない気持ちに負けて逃げてしまう翡翠。

その先に闇が待っていて、翡翠は必死に逃げる。
桃音と紅は塾で、檸檬と蜜柑は家事をしていたので、それには気が付かない。結界も貼られていない。
そこに妖精がやってきて翡翠は強制的に変身。翡翠の闇の魔法は、結界を貼っていなくても魔法が使えるから。戸惑うもそこで妖精が結界を張り、なんとか桃紅黄が助ける。
間一髪で助けられた翡翠は、受け入れられずにまた引きこもってしまう。

桃音と紅が心配して訪問すると、翡翠のお母さんがむりやり翡翠を引っ張り出して、話させる。ここでももねは翡翠がお金持ちだと知る。
話すことがなくて、ふたりはそのままプリントを渡して帰る。翡翠のお母さんが翡翠を殴って叱る描写。

塾に来た翡翠はマスクをつけている。闇は何食わぬ顔で他の事おしゃべりをしてる。
翡翠は誰とも話さずに、いつもの席に座る。
するといきなり声を上げて立ち上がる。机から落ちる大量の紙切れ。それを見たももねは、小学生のときのトラウマを思い出す。
それを見た闇は、慌ててごまかし、それを真っ先に拾って捨てる。そして翡翠をにらむ。

トイレで翡翠がマスクを取って、かがみで顔を確認しているのを、偶然ももねがみかける。真っ赤に腫れ上がった頬。
それをみてただごとではないと思った桃音は、半ば無理やり、何があったのか訊ねる。泣きながらお母さんに殴られたと話す翡翠。あなたが来たせいよ、と八つ当たり。

どうせあなたも、私が楽してると思ってるんでしょ、と言う翡翠。
ももねはそんなことない、と言って、翡翠と友達になりたいという。翡翠は本当かと聞いて、本当に友達になってくれるのかを聞き返す。
もちろん、と答えるももね。翡翠は、心を開く。
これをトイレの個室で盗み聞きする闇。

18:こもも◆/s:2018/04/15(日) 17:02

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99ffff

106:さくまっちょ:2017/09/06(水) 03:49

赤色の光ver.

背景
ffe5e5

文字色
ff7fbf

107:さくまっちょ:2017/09/06(水) 03:52

黄色、橙色の光ver.

背景
ffffe5

文字色
ffad5b

108:さくまっちょ:2017/09/06(水) 03:54

緑色の光ver.

背景
f2ffe5

文字色
7fffbf

19:こもも◆/s:2018/04/22(日) 22:19

心を開いた翡翠は、友達が出来た嬉しさで、家に帰ってもルンルン気分。でも、テストの成績が悪くて、お母さんにひっぱたかれる。
せっかく楽しい気分だったのに、と泣きながら部屋に戻ると、妖精が待っていた。妖精は翡翠を気遣ってしばらく放っておいたと言う。
そこで光についての説明。
翡翠は怖くなって、信じずに寝てしまう。
桃寧もそれに関わってると知り、自分を巻き込むために友達になったと勘違いして、桃音に疑心暗鬼になる。

学校の帰り、闇に襲われる翡翠。泣きながら必死に逃げる。
そこを桃音が助けに行き、なんとか闇を追い払う。桃音は頬を殴られる。
それでも笑いながら、翡翠が無事で良かったという桃音。翡翠はこんないい子を疑った自分が嫌になり、にげてしまう。

妖精が、桃音はいい子だから、友達になりな、と言う。翡翠は塾で、桃音と紅に「おはよう」と声をかける。

20:こもも◆/s:2018/04/27(金) 22:50

翡翠と檸檬と蜜柑が、スーパーで会う。桃音たちの話で2人を知っていた翡翠と、翡翠を知っていた檸檬たちが、少し話す。

21:こもも◆/s:2018/04/27(金) 22:56

翡翠はつい悩んでたことを話してしまう。(友達に裏切られてたこと。)それをそんなことで悩むなんて気力の無駄だと突き放す檸檬。檸檬は励ましたつもりだった。翡翠はそれを間に受けて、ひどいと言う。檸檬をかばう蜜柑。
それから、傷つけたと気づいた檸檬が追いかける。でも傷ついた翡翠は、あなたたちと友達にならないと冷たくあしらう。

桃音の闇と紅の闇が手を組む。林檎といちごは2人で1人だからそこまでつよくないけど、私たちが手を組めば、2人分の力で戦える、と。
でも実は、朱の本当の気持ちを試すため。本当に本当にころす覚悟はあるのかを確かめるためだった。
朱はそれを断る。桃音の闇は、それを知って、自分とあなたは同じだ、と話す。
それに切れた朱は、本気で殺してみせると憤怒。それを見送る桃音の闇。

22:こもも◆/s:2018/05/02(水) 12:34

桃音はテレビで、話題のドラマを見る。そこには完全に青葉の姿が映っていた。
教室で見ていた彼女とは大違い、プロの役者の青葉にわ桃音は自分との差に落ち込む。どうしておしえてくれなかったの。

23:こもも◆/s:2018/05/09(水) 21:20


別に、話す程の事じゃないと思ったから。だから言わなかっただけ。

24:こもも◆/s:2018/05/11(金) 20:41


「そんな失敗くらい、誰だってするわ。誰もあなたを『変な人』だなんて思ったりしないわ。」
「そうだよ。私なんてね、小学生の頃、道端にあったうんち踏んじゃってさ、一生懸命木の枝で取ったことがあったの。その時、憧れだった青空学園のお姉さん達に、『何あの子』って言われたんだよ。せめて笑ってくれれば良かったのに、真顔でだよ。本当にショックだった。
でも、これだって特別変な事じゃない。変な子って思ったとしても、みんな10分後には忘れちゃうよ。だからそんなに考え込まないで、翡翠ちゃん。」

25:苺ましまろ*◆LM:2018/05/17(木) 20:53

サブタイトル

液晶画面の向こう側

青葉の実生活

26:ちまきちゃん:2018/05/19(土) 22:54


クラスでは青葉の話でもちきり。桃音はそれを聞きたくなく、紅を引き連れて裏庭に出る。
そこで青葉のことを話す桃音。紅は黙って聞いている。「誰にだって一つや二つくらい、話したくないことがあるわ。大切な人にほど知られたくないことなんて、わたしにだってあるもの。」

(あまり詳しくは書かない)黄色と橙色の闇が出てきて、桃音達が反撃。結界が貼られたのに気付いた翡翠が部屋の中で「また、これ…」とつぶやく。

27:ちまきちゃん:2018/05/27(日) 20:08

桃音は久しぶりに青葉にあいにいく。家に行くも、母親が出てきて、今は寝てるから起こしてくると言われる。
桃音が断ろうとした時、青葉が眠たそうに歩いてくる。
久しぶりに青葉に会えて、桃音は大喜び。反面青葉はあまり嬉しくなさそう。
桃音は1人で浮かれていたのが恥ずかしくなり、そのまま帰る。

青葉が昨日のことを謝りたいとメールを寄越す。桃音は、気にしないで、とだけ返した。

28:こもも◆/s:2018/05/28(月) 21:54

青葉視点。撮影が終わって帰ろうと思ったら、白いワンピースを着た女の子が立っていた。
「何しに来たの?」ときく。女の子は「まだ桃音ちゃんにはバレてない?」とたずねる。多分、と答える青葉。
女の子はにやりと笑って立ち去る。

青葉の夢の中。前から女の子が何度も現れる夢だった。

29:こもも◆/s:2018/06/08(金) 23:23


星見学院に、久しぶりに翡翠がやって来る。青葉はいつもより元気そうな翡翠を見て、珍しがる。
翡翠に話しかける青葉。「何かあったの?」
翡翠は密かに憧れていた青葉に話しかけられて、嬉しさでつい話してしまう。
そういえば桃音が美雲塾に通っているといっていたなと思い出す青葉。もしかして桃音ちゃんのこと?
二人は桃音経由で仲良くなる。

30:こもも◆/s:2018/06/08(金) 23:27

「ねえ、答えてよ、青葉ちゃん!
私の下駄箱に入ってたあの紙、青葉ちゃんが自主的に書いたんじゃないよね!?真弓ちゃん達にお願いされたから書いたんだよね!?」
私が必死に問い掛けても、青葉ちゃんは動かないままだった。顔も上げないで、何も言ってくれない。
「だってあの写真、あんなに泣いてたよ……?私の事が嫌いなら、もっと嬉しそうに書くはずだよ!?
私が傷付いて悲しむ顔、見たいって思うはずだもん!」
青葉ちゃんの身体が少しだけ揺れた気がした。
「ねぇ、本当の事を話して__」
「そうだよ、真弓ちゃん達に桃音ちゃんに嫌がらせをするように命令してたの、私だよ」
青葉ちゃんは無表情で呟くように言った。
だけど、それが私にとってどれだけ大きな告白だったか、私以外の人には想像出来ないと思う。それくらいショックで、大きな衝撃だった。
「……え?」
「NO」の答えしか想像していなかった。「YES」なんて、これっぽっちも期待していなかった。
「私の意思で書いたの。こんなに言っても分からないの?いい加減現実を認めなよ、私は桃音ちゃんの事が大っ嫌いで、あの紙を書いたのも私の意思。泣いてたのは仕事の関係の事だから」
「そんな、だって……」
「仲良くしてあげてたのは、ネット上でいじめの事が噂されないように、それだけ。
桃音ちゃんのせいで私の夢が壊れるなんて最悪だもん」
 

31:こもも◆/s:2018/06/08(金) 23:39

書き直し

紅の前に、青葉が現れる。無表情。桃音の名前を聞いて、すぐにこの子が桃音が言ってた青葉だとわかる。
青葉は「桃音を酷い目に合わせてやる 」とだけ残して、去っていった。
ただごとではないと察した紅は、桃音にでんわをする。
「青葉に気を付けて!」
なんでそんな事言うの、という桃音。くーちゃんへんだよ、という。

突然テレビから青葉の姿が消えてしまった。バラエティにも急に出てこなくなってしまい、クラスメイトたちは騒ぎ立てる。
桃音は心配になった反面、少し安心した。そして昨日の紅の言ってることとなにか関係があるんじゃないかと思う。

星見学院。朝、青葉が下駄箱を開けると、カッターの刃が上履きに刺さっていた。またか、という顔でやれやれとため息をつく青葉。それを取り除いて上履きを履く。
教室に行くと、誰かに背中を押される。机に倒れ込むと、じゃまだと言われる。青葉は気にしないで自分の席に向かう。
自分で経験すると、また違った気持ちになるわ、と思う青葉。(桃音のいじめの伏線)
それを遠巻きに見ることしか出来ない翡翠。

桃音の闇が現れる。テストの結果が悪く、親に叱られた怒りで判断力が鈍っていて、ももねにやつあたりをする。結界は張らない。
「どうしてももねちゃんばっかり!」
桃音は困ってしまう。

翡翠の元に、未歩がやってくる。母親が家にあげた途端結界をはるみほ。妖精に指示をされながら変身、魔法をつかう翡翠。はじめて闇を追っ払う。(桃音たちは家の中での戦いだから気づかなかった)

32:こもも◆/s:2018/06/16(土) 14:36

青葉の元に、1人の少女がやってくる。「桃音ちゃんにはまたわバレてない?」多分、と答える青葉。
星見学院。青葉へのいじめはえスカレートしていく。翡翠以外のほとんどのクラスメイトは参加している。誰も助けようとしない。翡翠もやれと言われて、逃げてしまう。

塾にて。結界に気づいたのに闇がいる場所にたどり着けなかったのを悩むももねたち。桃音と紅に、翡翠が「相談したいことがある。」と来る。学校のことを相談された桃音は、それがあおばだと気づく。やっぱりおかしい。

翡翠が、半ば無理やり青葉を塾に連れてくる。(桃音に頼まれたから)ここで桃音は青葉に最近おかしいと言おうとする。が、何かを感じたという妖精が結界を張る。青葉が微かに光っているのを見て、桃音たちは青葉が光だということを知る。
青葉は桃音に知られてしまったために、焦って逃げてしまう。

小学校の時の同級生が、怪我をしたまま未だに目を覚まさないと母親から聞く。桃音は小学生の時を少し思い出して、自己嫌悪に浸る。
「別に私、あの子と友達だったわけじゃないし…」
脳裏に浮かぶあの光景。

33:こもも◆/s:2018/06/21(木) 18:54

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34:こもも◆/s:2018/06/23(土) 16:12


青葉の元に、麗那がやってくる。「桃音ちゃんにバレちゃったね、あーあ、どうするの」どうして知ってるの?と青葉が聴くけど、麗那は笑うだけで答えない。
その日、麗那が結界を張る。新しい闇に、桃音は青葉の闇だと気付く。まさか青葉ちゃんを恨む人が居るなんて…。翡翠が魔法を使えると知った桃音たちは、正式に仲間になる。それを遠くで眺める、紫。

桃音が熱を出す。檸檬たちとお見舞いに来た紅は、そのまま塾へ。そこでしゅうこに会う。しゅうこを睨む紅。

クラスメイトが青葉の住所をとくていしてしまったことを知り、何とか青葉を守れないか考える桃音。思わず「青葉ちゃんが困るような事しないで!」
クラスメイト達に青葉と友達なら連れてきて、と頼まれる桃音は困り果てて、何も言えなくなってしまう、

再び麗那が結界をはる。「そろそろ青葉が目覚める」
青葉は結界の中に入れるようになっていて、狼狽えているところに桃音達が現れる。

35:ちもも:2018/08/01(水) 22:12


「はぁ……。」
何となく、頭の中がぼーっとしてた。別に、よし、今からやろうって思ってやった訳じゃない。
気が付いたら、錆び付いたカッターに手が伸びていたんだ。

36:ちもも:2018/08/10(金) 14:00


桃音が教室で悲しんでいたのを見てた紅。夜遅く、あの人が寝静まってから、青葉に直接会って、桃音を傷付けるのはやめて、と言おうとする。
と、結界が張られる。麗那は青葉に乗り移って紅の首を絞めようとする。なんとかシャイニングケーンを出して身を守る紅。そこで青葉は意識を取り戻して、光の存在を知る。(結界の中には入れた)

紅から光のことを聞く青葉。あの時も青葉はねていて、その間に乗り移られていたことを知る。
桃音に芸能活動を隠していた理由を紅に話す。

このすれに書いてた話

37:ちもも:2018/08/10(金) 14:15


「ねえ、答えてよ、青葉ちゃん!
私の下駄箱に入ってたあの紙、青葉ちゃんが自主的に書いたんじゃないよね!?真弓ちゃん達にお願いされたから書いたんだよね!?」
私が必死に問い掛けても、青葉ちゃんは動かないままだった。顔も上げないで、何も言ってくれない。
「だってあの写真、あんなに泣いてたよ……?私の事が嫌いなら、もっと嬉しそうに書くはずだよ!?
私が傷付いて悲しむ顔、見たいって思うはずだもん!」
青葉ちゃんの身体が少しだけ揺れた気がした。
「ねぇ、本当の事を話して__」
「そうだよ、真弓ちゃん達に桃音ちゃんに嫌がらせをするように命令してたの、私だよ」
青葉ちゃんは無表情で呟くように言った。
だけど、それが私にとってどれだけ大きな告白だったか、私以外の人には想像出来ないと思う。それくらいショックで、大きな衝撃だった。
「……え?」
「NO」の答えしか想像していなかった。「YES」なんて、これっぽっちも期待していなかった。
「私の意思で書いたの。こんなに言っても分からないの?いい加減現実を認めなよ、私は桃音ちゃんの事が大っ嫌いで、あの紙を書いたのも私の意思。泣いてたのは仕事の関係の事だから」
「そんな、だって……」
「仲良くしてあげてたのは、ネット上でいじめの事が噂されないように、それだけ。
桃音ちゃんのせいで私の夢が壊れるなんて最悪だもん」







 私の昔のこと、なにも知らないくせに。
私が髪の毛染めたところも、私が黒髪だったところも見てないくせに!
何も何も知らないくせに、勝手に決め付けないで。
見た目だけで、性格とか人間性まで決め付けないで。
お母さんを傷付けないで。
自分が思ったり知ってることが全てだと思うな。

38:ちもも:2018/08/10(金) 14:17

「やっと7人の戦士達が揃った…!
光の戦士達よ、光の源“みらい”を呼び起こすんだ!」
紫色の光が宣言する。桃音達は頷き合って、ミラクルキーを1箇所に差し出した。
「マジカルフューチャーサモン」
7人が声を揃えて唱えた瞬間、ミラクルキーの光が1点に集まり、真っ白に煌めく光の粒子となった。
その粒子はきらきらと瞬きながら人間の形に集まっていき、その中から小さな少女が現れた。
「え?」
桃音と紅、檸檬と蜜柑はその少女をまじまじと見詰めた。どこかで見たことがあるような気がするのだ。ふわふわの髪と雪のように白い肌。
「ゆ、雪帆ちゃん!?」
桃音がいち早く気が付き、思わず指を差して飛び退く。
「……そう。私だよ、桃音ちゃん。」
粒子から生まれた少女__光の源である“みらい”はにっこりとほほえんだ。
そのあどけない笑顔には、いつも見る雪帆と何一つ変わらない粉雪のような儚さがあった。
「どうして、雪帆ちゃんが?」
「……黙っててごめんなさい。私があなた達の人生をこんなものにしてしまった張本人なの。
そのことを知られたら嫌われてしまうと思って、今まで言えなかったの…」
「それって、自分の為に私達や闇達の気持ちを悪化させたって捉えていいの?」
紅は眉を潜めて問うた。
「そういうことになるのかな。自分勝手だよね、こんな…」
「そうよ、何開き直ってるの!?あんたのせいで私は、お姉ちゃんは!」
紫が怒りを顕にする。みらいは申し訳なさそうに項垂れる。
「本当にごめんなさい。こんなことになるなんて思ってなかったの!」

39:ちもも:2018/08/10(金) 14:18


「まさか、まさか妖精がお母さんだったなんて……。」
「くーちゃん……」
「やっぱりそうだったのね。私のせいで、お母さんは失踪したんだわ。あの人の言うとおりだったのね……」

40:ちもも:2018/08/11(土) 21:08

 家に帰ると、あの人が不機嫌そうに机に突っ伏していた。そばにはビールの缶がいくつも転がっている。

「おい、紅」
「……何?」
「ビール買ってきてくれよ、もうなくなっちゃったんだよ」
 酔っ払ってるのか、その人は呂律が回っていない口でそう言った。
「出来ないわ、私はまだ未成年よ」
「そうだよなぁ……。アイツが居れば良かったんだよなぁ」
 そう言いながら、今度はポケットからタバコを取り出す。
「だめよ! 最近吸いすぎじゃない! お酒も飲み過ぎよ!」
 私が慌てて止めようとすると、その人はがばっと体を起こした。
「お前はいちいちうるせぇんだよ! 人のやる事に口出しするな!」
 いつもなら謝るところだけど、今日は何故かイライラしていて、私はライターを取り上げた。
「返せ!」
「嫌よ!」
「返せ! 親不孝者!」
「私はあなたの事を思って言ってるの! もうやめて!」
「何があなたのためだよ! 気持ち悪い! お前は俺が死んだら独りぼっちになるから止めてるんだろ? 知ってんだよ! お前のせいだよ、アイツと朱が失踪したのも!!」
 その人が突き出した拳が、頬に何度も当たる。痛かったけど、そんなの心の痛みに比べたら比じゃない。

 きっと私は、本当に独りぼっちになりたくないから、この人がタバコを吸うのを止めたんだわ。
 それに、朱が失踪したのも、私のせいだった。きっと、お母さんだって、私のせいで……。

「何だよ、急に騒ぎ出したと思ったら急に落ち込んで。早く勉強しろよ、俺の心配なんかしてる暇があるなら」
 そう言って、その人はタバコに火をつけた。
「あっ、何すんだてめぇ!」
 私は黙って、その人からタバコとライターを取り上げようと手を突き出した。何だか図星を突かれた事が悔しくて、やり返したくなったのだ。
「返せ! 返せ!」
 その人は、力ずくで私からタバコとライターを奪った。私は奪い返そうと思って、再び手を突き出す。

 しばらく取っ組み合いをしていた末。
「あつっ!」
 その人の指が当たってライターに火がつき、それが私の手に当たった。
 じんわりと痛む指先。そこから、少しずつ痛みが広がっていく。
「……ふん、余計な真似するからだよ」
 その人はそう言って、机に突っ伏しながらタバコを吸い始めた。

「…………」
 私は痛む手を抑えて、すとんと床に座り込んだ。
 ……痛いわ。

「おい、どこ行くんだよ、紅!」
 部屋から出ていく私に、あの人の声が降り注ぐ。
 私は後の事なんか考えもせずに無視して、家を飛び出した。

41:ちもも:2018/08/18(土) 22:57


麗那は、もう充分なくらい愛されてたはずだった。
「でも、まだ、まだ足りないのよ! もっと愛されたい! 充分なんかじゃない! まだ足りない! もっと愛されたい!」


✡


建前を壊せ

42:ちもも:2018/08/28(火) 21:25


桃音「この間のあれ、なんだったのかなぁ(エピソード84~の)」
青葉の書き込みがネットで話題になる。(炎上?)
桃音は忘れていたいことを思い出して自己嫌悪。
そんな時、偶然スーパーでアオバト会ってしまう。蒼葉もネットの書き込みを知っていたので、気まずくなる。
そんな時、結界がはられる。麗那が現れて、上手くいかなかった腹いせに桃音。攻撃する。反射的に桃音を守ろうとした青葉が危険になると、今度は青色の妖精が青葉を守る。そこで青葉は変身。
麗那を倒した後も、2人は気まずくてそのまま帰る。

紫が、この間ありがとうと言われたことが嬉しくて、学校で笑う。

43:ちもも:2018/08/30(木) 14:07


「……私、もうやだ」
「桃音」
「私、もう嫌! もうこんな事したくないよ!
 敵だからって、自分を殺そうとしてる人だからって、もう誰かを死なせるのはやだ!
 もうやだ! もうやだ! もうやりたくない!」
「桃音! 私達の命と、あの子達の命、どっちが大事なの!」
「そんなのどっちも同じくらい大事に決まってる! くーちゃんはいつも冷静だから分からないんでしょ、私が誰かを傷付けるのがどれだけ辛いか!」
「……桃音に、そんな事言われるとは思わなかったわ」
「だって! くーちゃんはいつも――」
「ええ、そうよ、分からないわよ! あなたの気持ちなんて分からないわ! 私は闇が1人居なくなって安心してるわ! 全然悲しくなんかない!」
「もうやだ……」
「私だって嫌よ! でもみんな我慢してるのよ! 辛いのは桃音だけじゃないの!」
「みんな苦しんでるから私は苦しんじゃ駄目なの!?」
「そんな事誰も言ってないじゃない!」
「みんなが苦しんでたら、弱音を吐く事も許されないんだ!」
「どうしてそんな風にしか捉えられないのよ! 人がせっかく励まそうとしてるのに!」
「そんな恩着せがましい事言うなら励まさなくたっていい!」
「桃音……!」
「もう嫌なんだよ! もうやなの!
 もうやだ…………やだ、もうやだ!
 嫌だ、もうやりたくない──っ! もう何もしたくない! もう光なんかやめたい! もうやだ────っ!」
「桃音……」


未歩が死んだ時の話、

44:ちもも:2018/09/07(金) 13:01

ミライが目覚める話

目覚めよ、光!

45:ちもも:2018/09/07(金) 19:02


悔しいのは分かるけど、泣いてるだけじゃ何も変わらないよ。
紅ちゃんは悪くない。何も悪くないよ。
でも、だからって変わろうとしないでいたら、周りだって何も変わってくれないよ。
いじめられたくないんなら、変わらなくちゃいけない。間違ってなかったとしても、変えなくちゃいけないんだよ。

46:ちもも:2018/10/24(水) 14:12


「檸檬! 何で! 何でそんな事するの!」
「うるさい! お前には関係ないだろ!」
「関係ない? 私達ずっと2人で頑張ってきたじゃない! それに家族なのよ? そんな事するくらいなら、私に相談してよ!」
「は? じゃあお前は仮にも家族な親に何でも言えるのかよ! それにそんな事って何だよ! そんなに悪い事なの、私がしてきた事って! 私はこうでもしないと物や人に当たっちゃいそうになるんだよ! 自己解決してるだけマシだと思ってたのに……」
「自分勝手! 何が自己解決よ! 全然……解決なんかしてないじゃない」
「……。1つだけ言わせてくれ。
 私、何度も蜜柑に打ち明けようとしたよ。いつかバレるだろうと思ってたし。てゆーか、もうバレてるとばかり思ってた。この間も、蜜柑がまだ帰ってきてない時、親にバレかけた。桃音にだって、言おうと思った事はあったんだよ。
 でもな、もし誰かに言ったら、アイツらと同様になるんじゃないかって怖かったんだよ」
「アイツらって?」
「クラスの奴らだよ。自慢げに切った跡見せあって、傷が深かったり多かったりする方が勝ちみたいに競い合ってて。私はあんな奴らとは違う。あんな本気で悩んでる奴をバカにして自己満足してるような奴とは違う。でも、言ったら同類になっちまう。だから言わなかったの」
「」

47:ちもも:2018/11/02(金) 21:19


「何してるの、緑森さん! あたしの事庇ったらあなたまでいじめられるじゃん!」
「いいの、これで。だって私、元々独りぼっちだもん。いじめられたって、それは変わらないもん。それにね、青葉ちゃんの事を私なんかが助けられたら、私達、2人になれるんじゃないかなって思ったの。」

48:千百宇:2019/03/05(火) 22:43

ジリリリリリリリ。
凄まじい目覚まし時計の音で、私は夢の世界から一気に現実に引き戻された。
うう。せっかく、厚底の靴が履けるようになった夢を見たのに。きっと今履いても、まともに立ってもいられない小鹿に戻ってるんだろーな。はぁ。
でも、いいもんね。だって今日は……♪

「ふんふんふーん、ふんふーん」
私は鼻歌なんて歌いながら、ベッドの横の壁に立て掛けてある全身鏡の前に経つ。そして、パジャマの上から、椅子に置いておいた真新しいシャツをあてがう。胸に着いた紅色のネクタイが、ゆらゆらと揺れる。
「なんてったって、今日は待ちに待った入学式!」
この制服を着ることを、何度夢見たことか。この制服を着た自分の姿を想像しながら、1人でにやにやしてたっけ。
「やったー!もー、私もついに青空学園の生徒になるんだ!」
嬉しさを抑えきれなくて、私はくるくると回り出す。
私は、私立青空学園に、ずっと憧れていた。通学路でいつも見掛けていた、真っ赤なネクタイとスカートのお姉さん達。特別赤が好きな訳じゃないし、別にネクタイに憧れていた訳でもない。でも、何故かその制服に、とても魅力を感じたの。
お姉さんが居る友達に訊いてみると、すぐに青空学園の制服だという事が分かった。その瞬間から、私は自分の超絶低い学力を過信し、青空学園を目指すと心に誓ったのだ!

それからは、ほぼ勉強の記憶しかない。
私立受験コースと個別の塾に通い始め、他の習い事は全て辞めた。塾オンリーになり、放課後友達と遊ぶ事もなくなり。

49:千百宇:2019/05/13(月) 21:52



「ふふっ、ふふふ、ふふふふふふっ」
 百合菜さんが、ここから見ても分かるくらい肩を震わせながら、よろよろと紫さんから離れる。
「お姉ちゃん。ごめん。私、本当は闇なんかじゃないわ」
 紫さんはくるりとターンして、百合菜さんの方を向く。背中越しにちらりと私達を見てから、何かを決心したように目を瞑る。
「私の魔法は、人の意識を操る事。その人の意識に入り込めば、その人が見る世界も変える事が出来る。
 みんなにも、きっとこのシャイニングケーンがスペード型に見えてると思うけど、これも私の魔法。私はーー」
 紫さんがシャイニングケーンを構えると、その形がみるみるうちに変わっていく。そして、私達が手にしているものと同じ、ハート型のステッキになった。

「私は、最初っから光。闇の味方なフリしてたのもただ仲間がほしかったから。闇の仲間になれば、もう私が攻撃される事もなくなるから。
 私の事恨んでるお姉ちゃんなんて、」

50:千百宇:2019/05/23(木) 21:19


妖精さんと紫さん

☪️妖精さんは万里ちゃん。

☪️ふたりは幼なじみ。

☪️性格は正反対、万里ちゃんは元気ハツラツ、紫さんは大人しめ。

☪️☪️☪️☪️☪️


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