昼時、商店街をラピスラズリが重い足取りで歩いていた。
瑠璃 「きっともう、次はないぞ……グラッジ様がお怒りだ……。ハートストーンも、もう欠片しか残ってない……」
何かをぶつぶつ言いながら前を歩く親子を睨む。
瑠璃 「幸せそうだ……忌々しい
お前のハートストーンを………」
手を構えかけて、ラピスラズリの表情が歪んだ。
瑠璃 「ハートストーンが…出てこない」
ざくろ 「それはあなたが用済みのゴミだからよ」
瑠璃 「ガーネット…いつからそこに」
ざくろ 「負け犬が私の名前を気安く呼ばないでくれる?」
瑠璃 「っ…」
ざくろ 「とにかく、グラッジ様はもう帰って来なくていいって」
瑠璃 「そんな…」
66:苺ましまろ*◆LM:2016/01/17(日) 00:44 ID:W6s
瑠璃 「………」
ラピスラズリは光を失った瞳でガーネットの後ろ姿をぼーっと眺めていた。
瑠璃 「プリキュア……絶対に許さない」
瑠璃 「お前……!!」
ざくろ 「グラッジ様が帰れと……」
瑠璃 「だって私には…!」
ざくろ 「それは取り消しよ」
スカイ 「待って!」
ざくろ 「……なにかしら」