亡羊

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1:のん◆Qg:2018/01/16(火) 00:20

試しに。

7:のん◆Qg:2018/03/29(木) 18:41

以下は、水滸伝の二次創作です。

2 天傷星
「気が済んだか」
背後で砂利を踏む音がする。武松は座り込み、胡座をかいたままだ。振り返らなかった。
「うるさい」
声の主を避けるように俯くと、嫌でも虎の死体が視界に入ってくる。
「極限状態になると、人間でも虎と渡り合えるものなのだな」
背後の男が言った。武松はもう答えなかった。
この虎は、武松が倒した。だがその実感はない。虎が草むらから姿を現し、唸りながらこちらに飛びかかってきたところまでは覚えている。ところが、ふと気が付くと虎は動かなくなっていて、自分の両手は血まみれだった。
虎との戦闘の記憶は全くない。
その間は、心でひたすらあの名を叫んでいた。
名前...誰のだ。
いや、そんなものは決まっている。
「お前、潘金蓮を殺めたな。お前の兄は今朝首を括ったぞ」
男が呟くように言った。
「兄嫁、金蓮への想いを抑えきれなかったか。その気持ちが暴走し、遂にこのような大罪を犯してしまった。虎まで倒せるほどに」
「兄も義姉さんも、殺めるつもりなどなかった。俺は、ただ」
金蓮を、愛したかった。
その言葉は声にはならず、代わりに涙が一筋武松の頬を流れた。

8:のん◆Qg:2018/03/29(木) 20:03

ふう、と男が息をつく。
「まあ、どう言い訳しようとお前の勝手だ。間違いなく、極刑に処されるだろうからな」
どうでも良かった。
「元々、死ぬつもりでこいつに立ち向かったのさ」
地に横たわる死体をちらりと見、武松は言った。
今こうして生きていることが不思議なくらいなのだ。こんな身一つがどうなろうと、もうどうでも良い。
「おい、よく見たらお前、武器一つ持っていないではないか。素手でこの虎を倒したのか?」
男が横に回り込んできた。武松は黙って顔を背け、頷く。しばらく、沈黙が続いた。
金蓮が、好きだった。
いつも自分の中にあるその気持ちから目を背けていた。許されないことだと。あってはならないことだと。
苦しかった。これまでずっと、耐えてきた。
それなのに。
『松ちゃん』
自分を呼ぶ彼女の声が、今も聞こえる気がする。
俺が、兄さんと金蓮を殺した。幸福の中にあった、なんの罪もない二人を。
心で呟く。
時々顔を出すと、兄夫婦はいつも温かい笑顔で武松を迎えてくれた。
もう、二度と彼らの笑顔を見ることは出来ない。
「あんた、俺を殺してくれないか」
武松は男に言った。
「自分で死にたいところなのだが、この通り、あいにく獲物を持っていない。それに、俺は殺されて当然の男だ。役人共に捕まって処刑されるのもいいが、一刻も早く兄や義姉さんに謝りたいんでね。許してもらえるなど、思ってもいないが」
他人にそう頼んでみると自然、自嘲気味な笑いが漏れる。男は何も言わない。

9:Romania◆Qg:2018/06/18(月) 22:56

『キミガシネ』 二次創作の日和楓
題名は「楓」

10:のん◆Qg age:2018/11/06(火) 22:57

時々、忙しさとは無関係に猛烈に創作意欲が湧く時があるんだよね
そのためにageておきます

11:のん◆Qg age:2018/11/06(火) 22:59

森林のファンタジー系で1つ。
ファンタジーへの憧れから未だ抜け出せない

12:のん◆Qg age:2018/11/06(火) 23:01

兄妹とか
ニコラエ・・・青年。
リディア・・・少女。

13:のん◆Qg:2018/11/24(土) 14:22

森林と言っておきながら天空に乗り換えました

14:のん◆Qg:2018/11/30(金) 23:53

地平線の神・・・ホランディーナ

少年
テオロード、イザーク

教皇

15:のん◆Qg:2018/12/10(月) 23:16

イザーク・ロシュ

地上文字・・・姓名を書かなくては本当の力を発揮できない
※大した力はない。発熱、光を生み出す程度

16:のん◆Qg:2019/08/17(土) 22:41

久しぶりに上げる時がきたらしいね


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